データセットの作り方 その4：データセットを完成させる。

データセットの作り方1
データセットの作り方2
データセットの作り方3

今回はデータセットの作成になります。
[基本シナリオパック]内に[テンプレート.json]がありますので、それをテキストエディタで確認してみてください。

ざっと説明します。
最初に１行目の[テンプレート]と書かれている部分は、[テンプレート.json]のファイル名と一致させます。

以降は"キー":"値" という形式での記述が続いていきますが、"値"の部分を書き換えていく作業になります。

進度

この行の内容がどの進度（話の進捗）になるか[1～4]の数値で指定します。とりあえず進度１～４は一般的に起承転結の各段階を表していると考えてもらって構いません。

この"進度"行が作品のキモとなります。この行が多ければ多いほど、バリエーション豊富な文章が構成できるようになります。

話者

[0～ ]の数値で指定します。これは置換ファイルにおける$c1～のキャラクタ番号に該当します。例えば2を指定すると$c2が話者となります。0以外の値が指定されると、SS形式のときに　行の冒頭に話者の名前が表示されます。とりあえず[0]ナレーション [1]主人公 [2]ヒロインと覚えればOKです。

例）1を指定すると$c1で主人公の名前が表示 → 俺「ども。」

文章

表示される文章を記述します。文字列置換、%d表記や%c表記を利用することができます。文中に”％改行%"を入れるとそこに改行が入ります。

タグ

絞り込み用のキーワードを記述します。特殊な機能として"*"を入れると最終進度行、"#"を入れるとコメント行になります。

コメント

このファイルを直接編集する人だけが確認できるメモ項目です。

説明

簡易作成でこのデータセットを選択したとき、ステータスバーに表示される内容です。利用者にお勧めの設定情報等を記載すると良いでしょう。

データセットの作成

１行目を書き換え、コメントと説明を記述したら、後は[進度]行をどんどん書き足していくだけでデータセットの完成です。

簡易作成を実行して結果を確認しながら調整していきましょう。

データセットはJSONフォーマットと呼ばれる形式で記述されています。編集中にそのフォーマットが崩れてしまうと、正しく読み込むことができなくなってしまいます。もしエラーが出たら、下記のようなフォーマットチェックサイトで確認してみると良いでしょう。

JSONフォーマットチェック
https://lab.syncer.jp/Tool/JSON-Viewer/

それではデータセットの作成についてはこの辺で。また今回の「ダンまち」セットで簡単なサンプルを作成していますので、ご参考までに。
※フォロワーの皆様にはダウンロードいいただけるようにしています。

完成＋α

以上でデータセットは完成となります。後は、ノベルゲームの画像や音楽等を追加して付加価値を高めるのも良いでしょう。簡単に手順を紹介します。

■ ノベルゲームへの画像追加
novel -> game -> images に画像ファイルを追加します。
シナリでは以下のようにして呼び出します。

背景として呼び出し。
:scene [画像ファイル名]

前景として呼び出し。
:show [画像ファイル名]
※いずれも画像ファイルの拡張子は不要です。

■ 音楽追加
novel -> game に音楽ファイルを追加します。

呼び出し方
:play music "[音楽ファイル名]"
※音楽ファイル名には拡張子が必要です。

■ タイトル画面の変更
novel -> game -> gui にタイトル画面のファイルがありますので、こちらを描き替えてください。

[game_menu.png]
[main_menu.png]

それではデータセットの作り方については以上になります。基本的な部分はこれで十分作成可能です。その他、細かなテクニック等については、MoonCatのサイトをご覧ください。