羊おじさん倶楽部 2019/08/24 09:38

執筆手順とか環境について紹介します

バックアップ何個取ってる?

たぶんぜんぶ合わせると5個くらい? です。
使ってるのは

  • Google Document
  • github

なんですけど、これに加えてスマホとPC2台で作業するのでそのローカルに保存されてる形です

基本はGoogle Documentに最新版があり、それをローカルにコピペしてエディタで編集します

エディタは

  • スマホだとGoogle Document
  • MacだとCotEditor
  • WindowsだとMery

です

こう画面が赤いとグロシーンの執筆意欲があがるので、背景変えられて文字にDirectWrite使えるのが好みです。基本は横書き

執筆のネタと備忘録、本文から取り除いたボツシーンはEvernoteに突っ込んで保存します。

基本はPCで書いて、スマホで直す感じです。それぞれ画面の大きさも違うし明朝体とゴシック体でフォントを分けているので、読む雰囲気ががらりと変わります。どちらでもちゃんと読める文にするのも目的の一つです

作業したローカルの進捗はCtrl+A、Ctrl+C、Ctrl+Vで全コピペでGoogle Documentに反映します。
Google Documentのいいところは履歴がバージョンとしてぜんぶ保存されてるので万が一「あのシーン消しちゃったけど前のが良かったな」という事態に陥っても簡単にバックアップが復元できる点です。
しかし全コピペで編集すると、変更差分が文章全体になってしまい、どこを変更したのかが見づらくなります。そこは少し不満点

githubにはwindowsのタスクスケジューラー使ってcommitとpushしてくれるbashファイルを毎朝5時に起動することで、プライベートリポジトリに保存してます。
こっちは本当にただのバックアップなのでpullとかはほとんどしません


一日何文字書ける?

300文字くらいでした。。。

前作「ムートン・ノワール」について、Google Documentの履歴を確認すると執筆期間は11月末から4月末。ざっと150日で、「ムートン・ノワール」が47,000文字なので313文字?

実際には当時、別の作業とかプライベートが忙しかったとかあるのですが、まぁ大体いつもこんなものです。

会話多めの文だと一日1,000字くらいまでは書けるつもりなのですが、詰まると長いので平均するとこのくらいですね。遅筆



注)以下拙作「ムートン・ノワール」のネタバレあります

プロット何文字書ける?

500文字くらい書いたら満足して書き始めてしまいます。複数人で作るときは企画書も一応提出するのでもう少し書きます

消失する教室。修学旅行の途中で拉致される主人公ら。校長格にノーベル賞受賞者、教師は大体元犯罪者の概念(看守格の教師を殺すと解放、顔の部品が中央に集まり、生徒らをひたすらに殺す)。小賢しい生徒らがどんどん死んでいく。最後は周囲が消えていくことにも興味がない主人公だけが残る。古いニュースが流れるテレビ、この世界では大人になれない。食事、睡眠の概念がない。ただ元の国にいた頃より高度な教育を受けられる高等5年生。掃除当番の七人が主人公をのけものにして情報を共有していたので、サングラスを渡されて視聴覚室に。部屋が光って死ぬ。神の証明。悪意をより多く受けた人間ほど長生きする。人類の滅亡を回避するため(Mouton Noir)

こんな感じのを元に書いていって。途中で展開のメモとして

カフカがやたらと絡んでくる(情報の整理)
シェーファーの普段の仕事(学園長?)
告発
アドルフをのけものにして清掃していた子らが講師に連れて行かれて部屋が光る
アドルフのみの教室
マネキンさんの暴走で生徒のほとんどが死ぬ
逃げながらセリムを売った罰かとも思うがそんなはずない。物語的誤謬の否定
シェーファーに保護されて一命を取り留めるアドルフ
クラス再編、カフカアドルフ含め数人のクラスのみになる
死んでいく
前頭葉を損傷。狂って壊されながら笑う子ども
自殺する子ども。
カフカとアドルフのみになる
カフカがどうして君は僕を責めないんだと尋ねてキレる
花瓶を壊して、アドルフが罪をかぶせられて首吊り部屋に
カフカが死んだと知らされて、アドルフだけが生き残る
シェーファーに連れられた先の無人の教室でビデオを見せられる

というのをエディタの一番下に貼っておいて、そのシーンを書いたら一行ずつ消していきます。


基本的には冒頭とゴールだけ決めて、間に展開を入れていき、必要になったらキャラを増やしたり減らしたりします。
「ムートン・ノワール」については、当初グロシーンが書きたかっただけなのですが、これにどう主人公や他の子どもたちの内面の動きを取り入れていくか、グロばかりだと読者が飽きるのでどうメリハリ付けるかが課題でした。
書いていくと、どうして自分がこの話を書きたかったのかというテーマがだんだん見えてくるのでオチにつながるように、キャラクターの言動や所作を微調整して、伏線や暗示を仕込み直したりします

全体の1/3程度書き終わったら一度全部印刷して、紙で読んでみます。電子画面で読むときとかなり読み味が違うのでここでめちゃくちゃ修正が発生します。シーンまるまる一個削るとかもざらですし、脇役の性別変えたり増やしたりします。2/3、3/3書き終えた辺りでも印刷してチェックします

直すところが減ってきたら、スクリプト作業に持っていき、演出のタイミングとの兼ね合いで台詞と地の文の順番を変えたり、読みづらさを考慮したりしてここでもちょっと直します。

大体いつもそんな感じで執筆してます。


以上

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