夢姫 2021/10/02 14:10

こんな感じのがいくつもある。

夏の想い出に~斬魔編~

                               滅び逝く者達へ弓の響きと共に

斬魔の者

斬魔の中でも最も強いといわれていた男

蒼真 久遠 (そうま くおん)

黒の長髪で、斬魔のなかでもっとも強く、そして先祖である鬼、その鬼の祖といわれた者と同じ淡く光る蒼い瞳をもつ。

破魔巫女達と一緒に隠れ里に逃げ込んだが、紅乃との間に子供を授かってしばらくした後、隠れ里の存在が人間達に知られてしまう
大軍隊を率いて攻めて来た人間達から里を護るために戦い、死亡する。

斬魔の直系の家系ではなく、浅間家と繋がりのある家系の出である、つまり浅間の血をひく家系で生まれた、血で力を伝えるため久遠は突然変異的なものなのだが、本来斬魔は一人の鬼から始まったため、元をただせば同じだという認識がある。

そのときに強いものが弱いものを護ることになる、直系の血筋だけは別で守護の家系と立場が入れ替わることは無いのだが、、鬼の血か鬼の誇りか、、直系でも強いものから死んでいくことが多かった、唯一の救いはみな子孫を残していたことだろう。
久遠の家族もみな隠れ里に逃げる時に戦い死んだ。

「みんなを護り、死んでいく・・・・父と母のように・・・・それが俺の願いだった・・・・ただ、、このまま、平穏で穏やかな生き方ができるのも、、悪くは無い、って・・・・」

斬魔の直系の血筋をひいている少女

真朱 紅乃 (しんしゅ くれない)

人間が里に攻めてきたときに、久遠や里の者たちと戦うが、重傷を負ってしまい、守護の家系に自分達の子供を託すと力尽きる。
斬魔の直系の血筋のものはみな淡く光る朱い瞳をしている。

「斬魔の誇りは、、例え滅びても絶えはしないわ、それと同じよ、私のあなたへの想いは・・・・」

紅乃と久遠の子 双子の姉妹

姉 蒼真 久恋(そうま くれん)

父と同じく蒼い瞳をもつ、時雨の先祖・・・・

「わたしは、何も知らずに生きていた、、でも、、私に流れる”血”が教えてくれた・・・・ありがとう・・・・」

妹 真朱 深紅(しんしゅ みく)

母と同じ真紅の瞳をもつ

姉の久恋は浅間に、妹の深紅は草露に護れながら破魔巫女達と隠れ里から逃げ出すが、途中で見つかってしまい、どちらか一人でも助かるようにとそれぞれが囮になって別々に逃げる。

姉は浅間、そして破魔の巫女、初音とともに逃げ切れたが、妹の深紅は人間達に捕まってしまい、草露家の者達は深紅を助け出す為に戦い全員殺されてしまう、深紅は人間達の手からその場は逃げ出すことができたが、その後の消息は不明、後に生き残った者達が方々手を尽くして探したが見つからなかった。

暫くした後、破魔巫女達によって保護される、そのときには精神障害がおきていた、どのような経緯を辿って生きのびたのかわからないが近寄るもの全てに対して攻撃してくるようになっていた・・・・。
(幼いにもかかわらず、陵○された挙句に、子を宿せぬようにと子宮を焼かれたため、子供が生めなくなってしまっている)


だが、、破魔巫女の介抱によって徐々に精神状態は回復していった
美鈴の祖父の家系はこの深紅の子孫である。

「私達の幸せ、奪うつもりならそうすればいい、ただ、あなた達が死ぬことになるだけ」

斬魔の直系の者を守護する血筋

浅間家

当主 浅間 草菊 (あさま そうぎく)

斬魔の中でもっとも力が弱い、だが智謀に長けていた為、参謀役になることが多かった、時継も刃間も死んだ後、追いつかれそうになった時にどちらか一方でも助かるようにと、別々に逃げるように露葉に言う、もともと弱く戦うことでは役に立たない、もし自分が戦うようなことになったときは敵を道連れにするための爆薬をもっていた。

守護の家系で唯一生き残り、いまでも浅間の血は残っている。

その後、人間達の中に溶け込み、久恋を普通の人間の子供として争いに巻き込まれぬように育て、その血を護った。

「私みたいな弱く力無き者でも、好きな人を生かすことはできた・・・・だから・・・・」

草露家

当主 草露 露葉 (くさつ つゆは)

守護の家系唯一の女性 淑やかだが、朝露の葉のような凛とした雰囲気と気品を纏っていた。

時継も刃間も死んだ後、敵に追いつかれそうになった時に別々に逃げることにし、妹の深紅の方を連れて逃げるが、敵に追いつかれ深紅を連れ去られそうになる、だが草菊から分けてもらった爆薬を使い敵を混乱させ、深紅を逃がすことには成功するが、そのあとすぐに殺される。草菊とは相思相愛の中であった。

生き残る事ができたのは露葉で、死んだのは草菊の方ではないかとも言われている。

つまり、草菊はわざと自分が敵に追いつかれるように仕向け、双子は二人とも露葉に託したのではないか・・・・。

だが、露葉もそのあと敵に追いつかれ、なんとか逃げようとしたが、深紅と逸れてしまったのではないかと、いわれている。

生き延びた浅間草菊(草露 露葉)は逃げるときに負ったのか顔に大やけどし、人前に出るときは包帯で顔を隠していたため、男か女か顔を見ただけでは判らなかったと言われている。

喉も火の影響で焼け、声質も変わっていたためでもあるが、それでも、その気品までは隠せなかったために、浅間は実は女なのではないか?という"噂"が出たのかもしれない。

草菊と相思相愛の中であった露葉は草菊の苗字である浅間を名乗り
久恋を育てたのではないかといわれている。

「斬魔の想いとあなたの想い、、私の中で息吹ている・・・・」


浅間 露草 (あさま つゆくさ)

草菊と露葉の子、久恋を助け、浅間を名乗り始めた頃に生まれた。
久恋とは本当の姉妹のように仲が良かった。

母から家柄を継いだ後、久恋の子供とその子孫をずっと護り続けてきた。
お互いに子供を授かり、老いても、その仲のよさは変わらなかったという、、その子供も、その子孫も、、長が時雨の代になっても、その血を護り続けている。

露草の子孫が朱の先祖となり、久恋の子孫が時雨の先祖となる。

だが、長い年月と共に、浅間の家系は斬魔の力を失ってしまった、、その代わりに、長の家系である時雨やその先祖の能力は失われることは無く、時雨の代には先祖還りまで引き起こしてた。
そのため霊的なものなどからは、時雨とその先祖が浅間の家系を護るようになっていった。

「お姉ちゃん・・・・お姉ちゃんは、ぼくが護るからね」

斬菊家

当主 斬菊 刃間 (ざんぎく じんま)

頭は弱いが腕っ節の強さは斬魔で一番といわれていた、力の刃間、技の時継とも・・・・。
時継の捨て身の突撃で、時間を稼げたが、また追いつかれてしまう、そのとき刃間も時継と同じように仲間が逃げる時間を稼ぐために敵に斬り込み死亡する。

「お、おう、、うれしいけどよ、なんか照れるぜ・・・・へへへ」

斬魔守護家系を統べる家系

鬼嶋家

当主 鬼嶋 時継 (きじま ときつぐ)

鬼嶋家は守護の家系の中でももっとも強い力を持っている
そのために守護の家系をまとめる役をになっていた

時継は紅乃から双子を託され、ほかの守護家系と共に逃げたが追いつかれてしまう、そのときにほかの守護家系と破魔の巫女達を護るために鬼嶋家の一族と共に斬り込んでいく、斬り込む時に草菊がもっていた爆薬を分けてもらい、戦いに戦い満身創痍となった時に敵を道連れに自爆する

彼もまた特別であった・・・・長と同じ朱色の瞳を宿していた。
いつもは穏やかな黒い瞳は、魔を斬るときに、朱色の光を宿す。

「例えですが、あなたが翼ならば私は鳳です、斬魔のために飛ぶ、鳳です・・・・翼がなければ、鳳であろうとも空を翔る事はできません」

あんま意味は無いだろうけれど、、一応書いておこー 斬魔の技

一貫閃 旋風 (いっかんせん つむじ)
つむじ風のような速さで己の走馬灯を垣間見る。

二貫閃 双破 (にかんせん そうは)
二つの心を分ける、、それは、罪と罰。

三貫閃 水名 (さんかんせん みずな) 
分けられて、零になった魂は清らかな水辺に誘われる。

四貫閃 夕螺継 (しかんせん ゆらつぎ)
夕暮れが集う中、そこで一夜を明かす。

五貫閃 流頭 (ごかんせん りゅうず)
夜を明かした川辺を上り、源流へと辿り着く。

六貫閃 霊泉 (ろくかんせん れいせん)
朝霧が立ち込める中、全ての罪を洗う泉でその罪を流す。

七貫閃 魂滅 (しちかんせん こんめつ)
無垢となった魂は、眠りへと誘われ・・・・そして、滅する・・・・。

滅ぼす事しか出来ぬ故に、、我、、生魂を願う・・・・
七つを生き、七つに死、七つにて、魂に救いと安息を願う・・・・
願うならば、汝らが我らにその刃を向ける事無きを願う
さすれば我等、汝らに滅びを与えることは無し・・・・
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これ以外に、時継と久遠はそれぞれ別の技をもっていたとされる。

時継は時折、己を鳳凰に例えていた、斬魔を守護する、鳳、と・・・・。

雷羽 らいは

蛟(みずち)

鳳凰陣 (ほうおうじん)

久遠が使っていたとされる、剣技・・・・七つにて滅び賜いし後の、転生を籠めて。

八貫閃 輪廻 (はちかんせん りんね)
強き想いはそれでもなお果てず、巡り続ける。

九貫閃 転生 (きゅうかんせん てんせい)
新たな生の始まり・・・・。過去の想いを馳せたまま、もう一度あの頃へ・・・・。

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破魔の巫女の者

初代破魔の巫女

矢響 初音 (やひびき はつね)

生き残った斬魔と里のみんなをつれ、更に人知れぬ場所に逃げ延びることに成功する、深紅を見つけ、その子を育てその血を残した。

毎日欠かさず自分達を護り死んでいった斬魔や里の者達の為に祈りをささげていた。

初音は最後のときまで処女であったといわれている、ゆえに孤児などの子供はいても血を引くものはなく、妹の二人も死んでしまっているので、実質、矢響家・・・・しいては破魔の巫女の家系は滅びている。

初音の兄に長男である 矢響 深剣 (やひびき みつる)という男がいたが、強力な亡霊がいるという土地に向かったきり還らなかった、もし彼が生きていてどこかで子孫を残しているのであれば、矢響の血は途絶えてはいないはずではある。

従姉妹の家系であり、身の回りの世話をしてくれていた、阿頼地の家系の血は残っている、従姉妹ではあるが、、その血はのこっている、村の外に出て名を新地とかえ、新たな生地を求めた者、村に残り阿頼地の名を継ぐ者とに分かれた。

やがて阿頼地の家と斬魔の生き残りはひとつの家系になる、その子孫であるのが織咲家である。

なお、新地あゆは初音の生まれ変わった姿である。

「何処かできっと、生きている、そう、感じるの・・・・」

初代破魔の巫女の妹

矢響 爾音 (やひびき におと)

時継とは恋中だったのではないかといわれている。

逃げる途中に追いつかれ、それを護るために斬り込むと言った時継を見届けた後、密かに時継の後を追い戦場で時継と共に戦い共に堕ちた。

破魔の巫女は文字通り、霊力の宿った弓を武器として使い戦う、霊力は姉の初音の方が高かったが、弓の腕ならば爾音と言われていた。

「ダメだよ・・・・堕ちる時は、一緒って決めてるんだから」

初代破魔の巫女の2番目の妹

矢響 深音 (やひびき みおん)

里外れにいたために、隠れ里に大軍が攻めてきたことを真っ先に知る事ができた、里の皆にそれを伝えたが、そのときにみつかり逃げる途中で矢を受けてしまっていた、その傷のせいで満足には逃げられないと里に残るつもりだったが、刃間に抱きかかえられ一緒に逃げることになる、、刃間が斬り込んだあと、密かに刃間に想いを抱いていたことを初音に話し、その場に残り、刃間の最後を見届けた後自害する。

弓の腕も、霊力も姉に比べると見劣りしていた。

だが、その心の優しさは里の者や傷ついた斬魔達を癒した・・・・霊力では見劣りするといわれているが、幼いころにとても力の強い霊と対峙する事になったことがある、、姉の初音と爾音が払おうとしたが苦戦をしいられ、二人とも追い込まれ危機的状況になったときに突然トランス状態となった深音がその霊を一瞬で除霊するという事があった・・・・その時のことは深音本人は覚えていないが、姉である二人を超えるほどの霊力を秘めていた。

「わたくしは、刃間様の”強さ”ではなく、”優しさ”に惹かれたのですよ」



阿頼地家(あらちけ)

初音達の従姉妹の家系、特に霊能力が高かったわけではなく、初音たちの身辺の世話をしていた、初音達や斬魔を守るために盾になった者もいた。

「私達は直系の血を護るためならば、死をも厭いわない、盾として使って欲しいとさえ・・・・そう、、そう、願っているのに、護るべき強い者から死んでいった・・・・戦が終り、我らの為に死んでいったもの達に我らがすべき事はその血を絶やさぬこと・・・・」

「だがもしも、我らの血がその思いによって穢れることがあるのならば、我々は甘んじて滅びを賜ろう・・・・これを、阿頼地が、斬魔と、新地の者に対しての誓いとしよう・・・・」

新地家

「長い間隠れ住み、やっと平和になった・・・・我らのことを知る者も、もう多くはないだろう・・・・我らはここを出て新たなる地にて、矢響の血を残そう・・・・」

「そしていつか、何時の日かまた、我等3家は一つとなろう・・・・」

斬魔の生き残り

「我らはいずれ滅びるだろう・・・・万物の全てに終りがあるように・・・・だが、、決して我らの誇りと我らの絆は途絶えることは無い・・・・」

「斬魔の血滅びたとしても、鬼となりて汝らを護ろう」

斬魔が最後まで破魔巫女達に直系の双子を託さなかったのは、迫害されていたのは自分達であり、それを護っていたために破魔の巫女達は人間に迫害されるようになったためで、もし子を託せば自分達が全滅しても破魔巫女達は追われ続けることになる、と、考えてのものだった。

敵に追いつかれ、更には炎を放たれ逃げ惑う中、露葉が双子と離れ離れになり、露葉は必死で炎の中双子を探していた。

大やけどはそのときに負ったもの、双子のどちらも見つからず、悔しさと不甲斐なさに震えていると、一人の男が現れる、その腕には久恋が抱かれていた、その男は露葉にその子を連れて逃げるように言う、だがもう一人見つからない、そう言う露葉に男はそのままでは二人とも死ぬことになる、といいまた逃げるように言う。

長髪に蒼く光る瞳・・・・最初露葉は久遠が生きていたのだとおもったが、正面から見ると顔が、なによりもその雰囲気が違っていた。

露葉はその男の名前を尋ねる、その男は

絶影 と名乗った。

絶影と名乗ったその男は、髪は焼けチリジリになり顔の焼け爛れた露葉に薬のようなものを渡す、元に戻ることは無いが、痛みが無くなり、傷も早く治ると・・・・。

後から追ってきた大軍隊はこの一人の男によって全滅に近い状態にされた。

そのために再度の斬魔討伐礼は出されることはなかった。

戦慄と呼ばれる鬼

絶影(ぜつえい)

我らが絶りん!(といっても絶の血の一滴でアチシがつくた!要するにまがい物(セティル談)

鬼の祖の一人といわれている、が、斬魔の祖は恐らくは絶影の兄の絶夢かはたまた別の鬼の血をひいている者だろう。

なぜなら絶影には子孫がいない、ということにするつもりだったが、ここは素直に斬魔の祖になってもらおう、心の強き者とならば子を創る、そして愛がなければ決して抱きはしない・・・・。

決して変わらず、折れず、曲らず、絶えぬ強さ、畏怖、そして・・・・鬼の宿命・・・・鬼と共に戦う者は語り継がれ、伝説となる・・・・だが、決して勝つことは無い・・・・。

その友のために、人でありながら鬼と共に戦い散った者のために、、真実に正しく、強い心を持つ者のために、、彼はその刀をその力を共に振るう・・・・だが、、決して、決して、勝つことは無い・・・・彼にとっては、、勝ち負けなどはどうでもいいのだ、ただ、、共に戦い、そしてその者の願いと死を看取る、なのに、一つの戦いが終わるたびに、その鬼は涙を流し、そして、永遠の刻を彷徨う、自分と共に、戦う者のために、命を賭しても己の意地を貫く者のために・・・・。

彼は悪の華にも力を貸すことがある・・・・世に悪と呼ばれる者の為に、その者に強さと芯を感じたならば、そして、時として本物の悪を自ら葬ることもある、、、それは、、とても名誉なことでもあるのだ、鬼に認められ、だがそれでも敵として戦い殺し合うことでしか分かり合えぬ、相容れぬ存在だが、強き者として、認められた証なのだから・・・・。

悠久の刻から生き続けている、最強の鬼、そして純潔の本物の鬼
今の人間如きが敵うような相手ではない、銃の時代になってもそれは変わらないだろう・・・・。
この鬼の祖の傍らにはいつも、、滅びが寄り添っている・・・・強く、悲しい物語と共に・・・・。

「たった一人で我等の組織に立ち向かってくるとは、、」

「・・・・一人?お前には、あれが、一人に見えるのか?・・・・ふふ・・・・」

「はっ?」

「俺には見える、奴の後ろには散っていった何人者の英雄達が・・・・奴は一人ではない・・・・」

「侮るなよ、あれは、鬼・・・・だ・・・・きっと、そうだ・・・・」

「・・・・・・・」

「この俺が死んだところで何も変わらんのだろう、精々が新聞の片隅に小さく残るくらいだろう・・・・」

「それでも、この死は・・・・名誉と、いえる死になるだろう・・・・」

セティル談

更に言えば、別の物語ででてくる 流尾絶影 は髪の毛一本からツクタ!能力で言えば、血でツクタ奴のが圧倒的につおい!
流尾のほうは死んでしまうしな・・・・。

そのほかの巫女など

剣の守護者

御剣 想磨 (みつるぎ そうま) という男がそう呼ばれていた。

髭を生やし、やや不精な感じのいでたちであった。

人を捨て妖魔たちとの繁栄と共存を望み、それを実現させた男として語られる。

生い立ちは不明であり、いつの時か魑魅魍魎が蠢く土地にやってきて、その土地を平定し妖魔共にさえ一目を置かれる存在となり、その妖魔達とまるで家族のように暮らしていた。

剣の腕は超一流であり弓の腕もすばらしかった。

姿や見かけこそ変わってしまっているが、破魔の巫女の家系である矢響家の行方のわからなくなった長男 矢響 深剣 ではないかと言われている。

御剣は虐げられた妖魔達を護る意味を込めて、そして想磨は幼い頃の親友であった蒼真久遠の苗字に因んでつけた。読んで字の如く、想いを磨くという意味合いもある。

この男の血は受け継がれ、その男の持っていた剣もいまだ受け継がれ続けていると言われているが、妖魔と人の織り成す楽園がどこにあるのか、そしてこの男の剣と子孫はどこにいるのかはわかっていない。

「妖魔を倒すためにここに来て、いまは妖魔を護り、護られるためにここにいる」

鏡の巫女

初代が誰であるのかは不明であり、そのあとの鏡の巫女が誰なのかも不明。
突発的に生まれ、霊的全てに対し、ほぼ無敵であり、その者の回りいれば亡者、妖魔などは近寄ることすらできないといわれている。

ある鏡の巫女が霊の攻撃を吸収しそれを相手に返す様が、まるで鏡で反射したようにみえたことから 鏡の巫女 と呼ばれるにいたったのであろう。

ある意味かなりイレギュラーな存在である。


玉響の巫女

勾玉の巫女とも呼ばれる、、初代からずっと同じ者がそう呼ばれている、というのも玉響の巫女と呼ばれる少女はまだ生きている、、そう、、何年も何百年も姿が変わらないまま・・・・。

その少女の名は 玉響 (たまゆら) ゆえに、玉響の巫女と呼ばれている。

もはや人間とはみなされてはおらず、その力は絶大であり、現存していた巫女のなかでも最強の部類である。

身に着けた勾玉から放たれる無数の霊気の玉、そして勾玉がつくりだす霊気の障壁・・・・防御攻撃どれをとっても非の打ち所がなく、この巫女にもし対抗しうるとしたら、それは鏡の巫女だけだろうと言われている。

ただしこれでも全力ではなく、本来ならば、勾玉のほかに鏡と剣をもっていた。

玉響の巫女の居場所はあまり知られていないが、その力を本気で必要とする者にのみたどり着くことができるといわれている。

その正体は、、九尾の狐か、もしくは、猫又の長か・・・・。

どちらにしても、この少女に出会った者の口は堅く、その存在自体が明るみにされることがなく、その少女と出会い、還って来なかった者までいる始末である。

その少女がいる場所には門があり、その門の先には何があるのかわかっていない・・・・。

(正体は、天照が作り出した自分の分身)

その門の先には、、御剣想磨がつくった人と妖魔の楽園があり、玉響はその場所に行く資格のある人間を招き入れるとも言われている。

無意味に迫害され始めた妖魔を守った際に人から敵として認識されてしまう。そして、人々は神と慕っていた大神に刃を向けた・・・・そんななかでも天照を助けようとした少女がいた、、その少女は天照を庇い、人によって殺され、天照も人々の信仰によって力を得ていたがためにその力は弱り、妖魔を守るために使った鏡は砕け散り、己自信も深い傷を負ってしまう・・・・。

自らの身を守ることにしか使わなかった剣は折れ、妖魔を守った鏡は砕けた。

砕け散った鏡はいつのころからか、天照を庇って殺された少女のような強さを持った者に力を与えるようになった。

その少女の名は 天鏡 月詠 (あまかがみ つくよみ)という・・・・・・

天月詩織はこの少女の生まれ変わった姿である・・・・鏡は本当の主をやっと見つけたのだろう
ずっと、鏡はこの少女を探していた、ずっとずっと、同じ思い、同じ強さをもつ少女に力を貸しながらずっと、あのときの少女を探し続けていた。

そして剣もまた、認めた者の力となる。


「虐げられてきた、、そして、ここに逃げ隠れた・・・・なのに、なのになぜじゃ!なぜ我らをそっとしておいてくれぬ!?・・・・お前達人間は、自分達よりも力のあるものや、自分達とは違う者の存在事態が許せぬと言うのか・・・・!?」

「鏡は砕け、剣は折れた・・・・そうして残ったのはこの勾玉と守りきれたすくない妖魔たちだった。でも、わらわにはお前がいる・・・・ここには一度失った世界がある・・・・。」

「そのときに砕けた鏡は、、どうやら自ら再生し、選んだ者に力を与えているみたいじゃ・・・・この勾玉も折れた剣も、そして鏡も・・・・元は人の想いが生み出した物、お前の持っているその剣は折れた剣によく似ている、わらわを守って折れた剣に・・・・」

「・・・・・・おぬし、鏡じゃな・・・・いや、わらわの鏡が選んだ者じゃな・・・・なるほど似ている、その心の強さ、守りたいと願う強さ、忘れえぬあの少女と、よう似ておる」

「そうじゃな、神とはいっても大それたものではないのじゃ、九尾や猫又よりは確かに強い、だが結局のところ妖魔のなかで取り分け強い者と大差はあまりないのじゃ、仮に、、そう、鬼とやりおうたなら、どうなるか解らぬ・・・・それも、全盛期の頃の話じゃが、な・・・・今は、、九尾にすら勝てぬかも知れぬな・・・・。
だがそれでもお前はわらわを倒したのだ、誇ってもよい・・・・なにより、、わらわの、その、、特別な存在になってくれたのだから・・・・」

「わらわは人に見切りをつけたというのに・・・・ふっ、好きなようにすると良い、お前達はわらわと主従関係ではないのだ、仲間だから、好きにすると良い、、鏡の奴もそうしておる、お前があの男と共に、またわらわを守りたいというなら、そうしてくれればいい・・・・」

「お前達もわらわと同じ想いか・・・・あの時、、わらわと物の怪を滅ぼそうとしたのは人間だった・・・だが、わらわを庇って死んだあの娘もまた、、人じゃったのだ・・・・」

「おぬし達、名はなんと申す?・・・・・・あゆ、朱、詩織、か・・・・新地は破魔の巫女と呼ばれた
矢響の家系じゃな、、、なるほど、そちは初音の生まれ変わりか・・・・そしておぬしは、、、ふむ
浅間、か、斬魔の守護家系の一つじゃったな、、、だが、、あそこは斬魔の中で最も強いと言われておった、男の血筋でもあったな・・・・その男は、わしらとも少しばかり関わりのある男じゃった・・・・そして、、詩織と申したな、、、あまつき・・・・?・・・・
天の月と書いて、あまつき、、、、そう、じゃったか、、鏡の奴はまた、あのときの少女に似た者に力を貸しているものと、、思っておったのじゃが・・・・懐かしい、名じゃ・・・・・・・どれ、昔語りをしようかの・・・・」

(その正体は天照大神であり、虐げられた妖魔たちを守るべく、人に見切りをつけた、人の信仰や信じる心、清い心などによって力を得ていたがために、人に見切りをつけた当初その力は絶対的に落ちていたが、妖魔や妖怪の自分を信じてくれる想いを力にすることにより、ある程度の力は戻っている。)

九音 (くおん)

玉響と想磨の息子、この子が斬魔の隠れ里の奥、破魔巫女とその生き残りがいる里に行くことになる、そして深紅と出会い、恋に落ち、そして生まれた子供がやがて、織咲美鈴の祖父方の先祖となり、その子孫が阿頼地の血を引いていた祖母 鈴音と結ばれて、織咲朱空が生まれ、やがて朱空が大人となり、母親と同じく阿頼地の血をひいていた美音と結ばれ、そして美鈴が生まれた。

つまるところ、美鈴は矢響の血をインブリードで継いでいて、さらに矢響と斬魔の直系同士の血を受け継ぎ、挙句の果ては玉響という妖魔の長(天照大神)の血まで引いているわけである・・・・強いわけではあるがだからといってその能力の全てを使いこなせるわけではなく、玉響や九音、そしてその母や父と比べると、まだまだ未熟ではある。それを深紅に指摘され、暴行をするがそこもまたクールに指摘されたあげく、深紅の体に残る傷跡を見て狼狽し、またまた小ばかにされる。半場ストーカーとなる。
父や母の前ではお行儀よく振舞ってた。…父である想磨はそのことに気が付いており、父もまた妹たちには丁寧に物腰柔らかく振舞っていたが、妖魔に対しては残虐無比であったのを考えみてまるで昔の自分を見ているようだと言っている。

「不思議だ、、だが、、納得できる、俺は、、深紅、お前を力のある良い器としか捉えてなかった・・・・なのに、今は・・・・矢響家の想いと妖魔の願いと斬魔の血の全てを、共に背負いたい・・・・」

「お前は、嘘つきだ・・・・護れない約束なんてするな」

「すまん・・・・」

「・・・・どうしても、いくのか?」

「ここを、知られるわけにはいかない・・・・ここは、、ここは、みんなが護ろうとしている場所だ・・・・」

「・・・・・・わたしは、お前がいなくなると、寂しい・・・・」

「・・・・・・・人を憎むな、人を恨むな、人を・・・・愛せ・・・・だが、、人間には気をつけろ・・・・そう、、言われた・・・・その意味が、、わかったような気がする・・・・ここを護ろうと、、滅ぼされた人の村がある・・・・そして、いまもまた、滅ぼされようとしている・・・・俺は、黙ってみているわけにはいかない・・・・」

「それならわたしだって!!」

「お前は、、ここの長だ・・・・ここを護る定め、、いや、ここを護るんだ、、約束だ」

「お前は・・・・嘘つきなだけじゃなく、ずるいな・・・・」

「・・・・すまん・・・・最後に、、もう一つだけ、願いを聞いてくれるか?」

「・・・・なんだ?それだけじゃ飽き足らず更にがめつさもあるんだな・・・・」

「最後に・・・・涙じゃなく、、笑顔を、、見せて欲しい・・・・」

もう二度と、合うことは無いだろうと、、九音は深紅に別れを告げ、人間の軍と戦うために人の村へと一人、、たった一人で向かっていった・・・・かつて九音の名の由来となった男も同じように死んでいったことを、彼は勿論知らない・・・・。



「本当に・・・嘘つき、、だな・・・・お前は・・・・」

もう二度と、会えないといった、、だけれどその気配を感じる・・・・その、気配に向かって、、深紅は呟く・・・・

「・・・・幸せ、、だったよ・・・・ありがとう・・・・・・」

「ごほ、、ごほっ!!・・・うっ・・・」

呟いてすぐ深紅は咳き込んだ、それと共に吐き気を催し台所に駆け込む、、つわり・・・・?
幼いころ、、迷い彷徨っていたころに、人間に攫らわれて、陵○の限りをつくされ
子が生めない体になっていた、、はずだった・・・・

不意に気配のするほうを見つめる、、気配だけの九音が、、優しく、微笑んだ様な気がした

「・・っ・・・・・うっ、、、、うぅぅ・・・・」

気丈な少女が、涙を流す・・・・

「わたしが、、泣くのは、、これで、、最後、、、、最後・・・・だからな・・・・だから・・・・思い切り・・・」

九音は、、深紅の背中を優しく包むと、ふっ、、と、静かに消えていたった・・・・

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鬼が人の世に姿を現した最後の物語・・・・


少なき人が抗った強大な恨み辛み、嘆き・・・・

ある小さき村を襲った強大な力・・・・幾つもの嘆きと恨みが凝り固まり捻り合さった存在

人々は戦った、だが、その亡霊には太刀打ちできなかった、それでも諦めることなく
戦い続けた、やがてその村の人々だけでなく方々からも人々が集まり共に戦った
それまでは人間同士で争いあい、殺し合い、いがみ合っていたのに・・・・彼らは共に戦った

最後の一人となるまで、戦い続けることを誓い合い、そして、その殆どが死に絶えた

そのとき一人の男が現れた・・・・

勝てるはずは無い、長い戦いの果てボロボロで満身創痍の彼等は

一人いつの間にか現れたこの男をみて心の中で思った・・・・勝てるはずが、、ない、と・・・・だが、勝てない相手にも立ち向かっていくという強さをこそが、人が人で要られる由縁なのだろうということを、彼らは気が付いていた

彼等は既に尽きているであろう最後の体力を振り絞り、その男と共に戦おうと立ち上がる
まるで、立ち上がりながら這う様に亡霊に立ち向かおうとする

それをその男は制する・・・・

人々の眼には、、悔しさとそして、、憤怒が浮かんでいた・・・・

「見ていろ・・・・鬼の戦を」

これが最期なのだ、、戦わせてくれ!・・・・と、言葉を発しなくてもわかる、力強い眼差しを背なで感じ

男はその人々に背を向けたままそう言い、亡霊に向かっていく

その太刀筋はまるで剣舞の如く、その早さは雷光の如し

亡霊と鬼の戦いは人智を遥かに超えていた

「なぜ鬼が我と戦う!?人は己意外を信じられぬ存在!人同士でも争いあい殺しあう存在!」

「そんな者のためになぜ戦う!?」

「俺は俺の思うがままに戦うだけだ、、、だが・・・・」

「・・・・お前の恨み辛み、わからぬでもない」

「人はまだ、、強さを残している、俺はそれを信じてみるだけだ」

「詭弁だ!!人は、、人は信じられぬ存在!!」

鬼の太刀が、、亡霊を捕らえその体を両断する

「・・・・・・・かも、しれぬ」

「だが、俺は信じてみようと思うのだ・・・・」

「お前達も、、人に、、滅ぼされた、、存在、、なのに・・・我等虐げられしものと、、同じ・・・・・・」

「なぜ、なぜだ、、鬼は、、、鬼は、、、敬愛に値する、、そん、、、ざい、、、、、我等、弱き者の、、き・・・・」

亡霊の言葉は最後まで紡がれずに、、その体は四散した

「もう・・・・眠れ、剣舞の音を聞きながら、眠れ・・・・常しえに・・・・」

強く、それでいて、優しく、、悲しげに鬼は呟く・・・・

「忘れるな・・・・その死を賭しても戦う強さを・・・・それを忘れたとき、本当の滅びが訪れることを」

その男は生き残った者達に、そういい残し、人々の前から姿を消した・・・・

これが人が知る歴史の中で唯一最後に残っている、人の前に姿を現した、鬼と呼ばれる者の記録

その太刀筋はまるで剣舞の如く、その早さは閃光の如し、その強さは、、まさに、鬼であった・・・・
最後の人々の戦いと共に忘れ去られたこの鬼は、、今の世をどのように見ているのであろうか・・・・

この生き残った人たちは、、、後に迫害された斬魔達を護るようになった・・・・。

自分たちが迫害され、、殺されそうになっても尚・・・・破魔の巫女と同じように、斬魔を護った
斬魔の祖先である鬼、、彼が助力をしてくれなければ、、人は死に絶えていたのだから・・・・その恩を忘れることなく、、彼らの殆どが斬魔と同じように迫害され、共に死んでいった。

ここに、、こうして残っている記録や本の数々は、彼らが書き遺したものなのだろう・・・・。

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今作ってる奴の続編的なもの…ネタとはちょっと違う人物考察だけれど、こんなのがいくつもある。
ネタとして書いたものも載せようとしたけれど、あまり長いと途中で文字が切れる模様なので諦めた。
ネタだけはあるんだよなぁ…話が膨らんで作れなくなる確率も多分に含んでいるけれど…絵とかドットグラフィックとか以外で、文章だけでならいくらでも書けるんだけどな…。

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