しゅれでぃんがー 2019/12/02 21:00

文章の書き方 中級

 今回は文章を書く上でのレイアウトについてである。特に、紙で縦書きの文章を読むのとブラウザで横書きの文章を読むのでは読み手にかける負荷が大きく違うので。初級編をマスターした人は、次の段階としてこれを学んでほしい。


 といっても、単純な話である。ここで言う負荷とは【眼球へのダメージ】のことだ。読んでるうちに目が痛くなる、何処を読んでいるか分からなくなる。そういうことが起こらない、極限まで起こりにくいレイアウトを組むと。自然と読み手は定着してくれる……と、経験上私は思っている。


 まず紙とブラウザではどう違うのか。その違いは【眼球の動く方向】である。縦書きの文字は眼球を縦に動かし、行を変える時に横へ移動する。対して、横書きは横に眼球を動かして行を変える時に下へずらす。この違いは極めて重要だ。何故かというと、どうやら人間は横に文字が並んでいる場合、認識が歪んで何処を読んでいたか分からなくなりやすいようなのだ。

 個人的な経験則で申し訳ないのではあるのだけれど。私も昔は市販の紙の小説みたいに行間(行と行の間)を詰めて書いていた。すると、10人中7人くらいは「読みにくい」という感想を言ってくるのだ。これだけ多くの人間が同じ感想を持つということは、実際に読みにくいのだろう。なので、変な意地を張るのはやめて、行を変える時は行間を一つ空けるようにした(だいぶ長い事拗らせていたので時間はかかったが)。すると、読みにくいと言われることは無くなった。

 しかし、今度は話題が変わる時に分かりにくくなった。だから話題を変える時は行間を2行空ける……同じ話題の時は1行、話題を変える時は2行。行間を取るようにルールを作った。こうすると、書いている自分も分かりやすいので文章を作りやすくなった。


 ただでさえ横に文字を書かれると人間は読みにくいようなのに(なぜか縦書きは読めるんだけどね。不思議)、ブラウザだとそこに画面からの光の放射でさらに眼球への負荷が倍増する。結果、読みにくいレイアウトをしている記事は、どんなに面白いことを書いていても読まれなくなる。読もうとはしてくれるのだが、眼が疲れて途中で諦める人が出てくるからである。これはとてももったいないことだ。


 基礎を覚えた人はそこから一歩進み、「読み手が疲れないレイアウト」について自分なりに考えてみることをお勧めする。今回の記事の内容も私の個人的な経験則だけが論拠であり、明確なデータや証拠があるわけではない。だから、人によっては合わない部分も出てくるだろう。でも、そこから改良して自分なりに工夫すれば、きっとあなたに一番合う形式が見つかるはずだ。

 絵を描けるなら絵も挟んだっていい。記事になるなら、自分にできることは何を使ったっていいのだ。大切なのは、「読み手の側に立って考えること」である。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索