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2021年 08月の記事 (29)

しゅれでぃんがー 2021/08/09 23:56

『となりのトロル』と再会した話


 昔、メロンブックスを歩いていた時。健全コーナーで偶然見つけて、それ以来ずっとファンだったつぶあんさん。数年毎に思い出しては、メロンブックスとらしんばんを歩き回って売ってないか探してた。そのささやかな努力が実り、現在、既刊の買い逃しは無い。良い事ではあるが、最新刊を最近見かけない。今どうしてらっしゃるんだろうか、と、ずっと気になっていた。

 今日、思い出して検索してみた。久しぶりに読み返していたら、最新刊の背表紙にペンネームが書いてあったからだ。「中山ユキジ」……。まだ活動しているなら、何処かにこの名前で情報があるはずだ。と思ったら予想検索に「中山ユキジ 死亡」……!? 今日までに、確かに台風や津波で大規模な不幸が起こっていた。知っている人がいつの間にか無くなっていることも、絶対にありえないことではない。嘘だろ……!? と思いながら普通に名前で検索。すると



 プロになっとるやん!!!?

 知らんかった……でも、この作品もだいぶ前のやつだな。最近の活動はなにか無いのか……? と、思ってまずpixivのアカウントを確認。更新が無い……。次に、そこからTwitterのアカウントへ飛ぶ。すると



https://twitter.com/nakayama_yukizi/status/1365242062975557640
https://twitter.com/nakayama_yukizi/status/1423579149038350338



『となりのトロル』が商業に!!!?

 え、ドラクエパロディだっただろ? いいの? と、思ったら、どうやら骨組みだけ組み直しておっさんの異世界転生物というか、異世界召喚物というか……まあ、現代風にリファインして出しているらしい。時代の流れに乗れたんだな……! ほとんど死んでいるさんの『異世界おじさん』みたいだな! よかったなあ!!!

 こりゃプラ箱分解して休んでる場合じゃない。ということで



 買ってきましたよ、と。さすがに買わないわけにはいかんでしょ。ワイルドヒーローってレーベルは知らなかったけど、異世界転生系の作品を多く出してるレーベルなんだね。読んでみたら、チャッピーと馳夫(はせお)さんとかのキャラクターデザイン、造形は続投。チャッピーはアラサー無色のむっつりデブ、はせおさんは〇〇になったらしいな。でも、同人時代のとなりのトロルらしさは失われてない。そのまんまだ。あー、めっちゃ嬉しい。新作読めるなんて。電子書籍は絶妙にメインで使ってるアプリだと実装してなかったから、書籍版買ってきちゃった。

 いやあしかし嬉しいな。応援してた人が漫画出してる。こんなに嬉しいことは無い。
 しゅれでぃんがーは、『となりのトロル』応援団の団長を自称しています。



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しゅれでぃんがー 2021/08/09 21:23

【お家でDIY】使わなくなったプラスチックブックケースをプラ用ノコギリで解体処分の巻


 ゴミ捨ては掃除において、一番労力がかかる作業だ。まず捨て方から調べなければならない。そして、そのまま捨てられないなら適切に加工しないといけない。それがまた大変。今回はそんな厄介なゴミの代表格である、【プラスチック系ゴミ】の話である。

 同居人が引っ越してくるとき、大量のプラスチックケースがついてきた。本を入れてたけど引っ越しの際にけっこう捨てたので、箱だけ余ってしまったのだ。当然、置き場所が無いから床に置きっぱなし。邪魔な事この上ない。苦肉の策としてベランダに全部ぶちまけ、経年劣化でパリパリになってから踏み割ろうと思ったけど。それだと何年かかるか分からない。そんな長い時間ベランダが狭いのは嫌である。


 今日、ちょうど台風だった。凄まじい風だ。外に出たらビニール傘が一瞬でバキバキにめくれ上がるほど。こんな日は、外はとても涼しい。

 ふと思い立つ。今日しかない。どれだけ動いても体温を風が持って行ってくれる今日しか、あの邪魔な箱を処分するチャンスは無い。やらねば。






 用意するのは塩ビパイプ用のノコギリ。これは木材用のノコギリとは違って、プラスチック系の材質をカットする用途で使用する工具である。一時期工具集めにはまっていた時、気分でコーナンプロで買ったやつだった。当然、一回も使ったことが無い。

 プラスチックを木材用ノコギリで切ると、ノコギリの刃が一瞬でダメになるのでNGである。これがどういうことかというと、それぞれのノコギリの性質について知る必要がある。木材用ノコギリというのは、一言で言えばハサミである。包丁でもいいけど。木材の繊維を刃で断ち切り、裂けるチーズみたいに剥がしていく。それに対し、塩ビパイプ用ノコギリというのはヤスリである。刃がヤスリ状で起伏が少なく、プラスチックを削るようにして極細の隙間をプラスチックの間に発生させる。塩ビパイプ用ノコギリというのは、切るんじゃなくて対象の物質を削っているのだ。

 まあそんなことは置いといて。持ってない人はお近くのコーナンプロとかの作業洋品店か、Amazonで買うと良い。安いから。





 さてそれでは作業に入る。ベランダに置きっぱなしの作業台用の机。風雨にさらされてもうボロボロだが、崩れさえしないなら別にいい。これの上に置いて作業を行う。ちなみに、作業をするときは基本的に立って、できるだけ腰を曲げなくていい姿勢にするのがいいぞ。しゃがんでやると無駄に身体が疲労するからね。



 どれだけ気合いを入れても、吹きすさぶ暴風が上がった体温を静めてくれる。むしろ心地いいぐらいだ。側面がペラペラだから固定するのに苦心するものの、なんとかカットすることに成功した。



 今更ながら説明だが、ゴミというのは基本的にどの面も30cm以上の高さ、長さが無いなら全て可燃ゴミとして処分することができる。これは市町村のホームページに書いてある情報である。今日、粗大ゴミの電話してたら、電気ポットは可燃ゴミとして普通に捨てていいですよ、と言われたので間違いない。だが、プラスチックケースというのは残念ながらどれもこれも30cm以上あるので、半分に切らないと可燃ゴミではなく粗大ゴミとみなされる。最小の粗大ゴミは一つにつき200円である。こんなしょーもないプラスチックケースの為に、1000円も2000円も払いたくない。だから、労力を使って加工することを選択したというわけだ。掃除に必要なのは時間と根気だけだからね。



 箱の蓋は切りやすいので、先に蓋だけ全部やることにした。





 左右に切り込みを入れて、逆側に曲げる……さば折りって言うのか? をすると一瞬で真っ二つ折れる。これは楽だな。全部割り終わったらちょっと休憩。またブログの作成作業に入る。かなりまた手を加えた。そしたらまた時間が経ち過ぎていたので再開。



 側面の半分ぐらいまで切り込みを入れた後、ねじったらけっこう割れる。これも労力削減になるな。

 左右を同じ要領で割った後、底面をさば折りして割る。この時、両底側側面に切り込みを入れとかないと割れないので注意。だいぶ疲れる。あと、何回かノコギリが暴れて自分の親指をかすめたせいで、親指の皮が削れてしまった。木材用ノコギリだとすぐ皮膚が割けて血が出るんだけど、塩ビパイプ用ノコギリはヤスリなのでそういうことにはならない。が、危ないので気を付ける。

 そして……。




 見事、解体完了。あとはゴミ捨て場に持って行くだけである。管理人や住人に何か言われたら、「私は市町村の決まりと法律を順守しています」と返せばそれで終わり。だけど、何かあった時はまたそれを記事のネタにするのでこうご期待。まあ、何もないだろうし何も無ければ何も書かないけどね。ありそうなのは、プラゴミで出せって言われることぐらいか。でも私、人材派遣会社に登録してた時。ゴミ処理場のゴミ仕分けのバイトに行ったことあるんだけど。結局最後は全部焼却してたからね。分別する意味ってあるのか、というのはずっと疑問。コンビニの夜勤やってた時も、店のゴミ全部同じ回収車が車に呑み込ませてたし。袋分けてゴミ箱分ける意味あるんかね。そもそも。

 まあいいや。これでまた家が綺麗になった。プラスチック系ゴミは処分に困ることが多いので、塩ビパイプ用ノコギリ、お勧めです。



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しゅれでぃんがー 2021/08/08 22:08

アフィブログのデザインを整えた

 今日はふと思い立ってアフィブログのデザインを整備した。なんで思いついたのかは分からない。ただ、やるならちゃんとしようと思ったような気がする。今朝までのデザインは何の飾り気も無い、普通のブログだったから。アフィリエイトに適していないし、なによりも読者も不便だろうと思った。利用者に不満を与えるブログが今後発展していくわけもない。足元を固める時が来たのだ。



 ブログの設定からPCデザインを選択して、まずはページデザインを変更。よく見かける、左右に商品を表示できるタイプにしたい。探したらすぐ見つかった。が、ヘッダーがやる夫もどきですごくベタだから嫌。とりあえずこっちのブログのヘッダーを向こうに持って行く。



 次はブログパーツ。これがメイン。左右のブログパーツの作り方は分かっているので、どうやったらそのタグを埋め込めるのか。埋め込めるパーツがどれなのかをヘルプを見て探っていく。これより遥かにレベルは低いけど、学校の授業でHTMLやウェブデザインの授業をやったことがあるのだ。この程度で値を上げてはいられない。それに、学生時代全年齢ゲームとアニメのアフィリエイトサイトもやってたことあるからね。あれは飽きて、今じゃたぶん稼いだポイント全部失効してるだろうけどね。楽天ブログ。本当に使いにくかったね。

 調べたら、どうやら「フリーエリア」というパーツにタグを埋め込めるらしい。なので、DLsiteとFANZAでタグを作ってきて埋め込む。FANZAだとヴィジェットって呼称使ってるけど、どういう意味なんだろう。拡張機能、って意味なのかな。まあいいけど。





 

 作品のランキングは、記事を読んでる時自然に目に入って欲しいから長めに表示されるように最大表示数を10件に設定。FANZAの方は3件までしか無理だったが、まあ仕方ない。パーツのタイトルが二重に表示されないよう、各コードを発行する段階で表示をオフにしておきブログ側の設定をオンにする。表示するランキングは人気ランキングにした。これだと定期的に表示される作品が変わり、そのどれもが反響が多い作品になるから目を惹くだろう。これが一番見た目が良いかな。よし、これで左側はいいだろう。

 右側は……必要情報を表示しつつ、私が応援してる作品、プレイして欲しい作品、読んで欲しい作品が表示される領域にしよう。ここを整えれば、今まで見たいに全部手作業で記事を書く必要が無くなる。どの記事を読んでも、自動で右下に順番に表示されるようになるのだ。ということで今までの購入履歴を開き、1000作品近いデータを順番に吟味していく。この作業は楽しい……が、操作ミスで半分ぐらいまでやった作業がブラウザバックにより無に帰したので。こまめに保存することにする。



 作品ページのURLをコピペするだけでいいから楽だね。保存したらURLは末尾の作品番号みたいなのに変わる。これにより、ここのコードを更新するだけで、自動でお勧め作品が更新されていくことになった。これはデカい。

 それじゃあレイアウトを確定するか。ブログパーツを上から下まで確認する。アクセスカウンターは絶対いるよね。これが無いと、サイトが閑散とした印象を与えちゃう。本当はこっちのブログにもアクセスカウンター欲しいんだけど。どうにかならないのかな。その機能ってじつはあるのか? アクセスカウンター無いのは本当にマイナスポイントだと思うね。

 で、カレンダーも用意して、その下に新着作品が表示されるようにして日付を確認したら自動で作品も目に入るよう視線のルートを舗装。その後右側の一番上に……検索バーをつけようか。タグは上手く使えてないから、タグ検索付けたら逆に困りそう。だから、困る物は初めから除外。排除。文字列検索で探してもらおう。あとはカテゴリを掘れば見つかるはず。そして最後に個人的なお勧め作品表示領域を作る、と。これに関しては、この部分を見ようとした人しか目に入らない位置にしてるから。最大表示数を5件に縮めて、でもクリックする手間を省くために自動表示変更はオンにして設置。10件あったら落ち着いて作品を探せないからね。あとは、ついでに最新コメント表示欄を左下にでもつけておくか。他人のコメントって読みたくならない? 何話してんのかな、とか。私はわりとなる。のでこのパーツも外せないね。

 できた。





 おお~……本当にそれっぽくなった、と、我ながら自画自賛。いつの間にか外が真っ暗だ。半日かかりきりだったな。でも最後に一仕事残ってる。ヘッダーの下の謎の空間に、何でもいいからパーツを入れないと。見た目が悪すぎる。

 これ何処にあるんだ……と、デザインタブを全部調べる。下手にコードをいじると復旧不可能になった時詰むから慎重に。そして、それらしきものを発見。





 できたー! 浅い知識でもなんとかなるもんだねえ。勉強ってのはやっぱりしておくもんだ。どっかでいつか役に立つ。なんてしみじみしながら喜びをかみしめる。ちなみになんでローションとかテンガにしたかっていうと。昔、どっかの記事でアダルトアフィリエイトサイトの確かな収入源ってのは、じつは作品より消耗品の方が定期的に売れるから大きいってのを読んだ気がする。園芸のアフィでも肥料とか、必ず必要になり、絶対に無くなる物が良く売れるんだってさ。だから、私もそれを参考に、オナニーライフを充実させるお手伝いをしようと考えたわけだ。まあ、結果はまた半年ぐらい様子を見てデータを取るよ。でも情報は……記事のネタにはなるし、正確な数はぼかして、売上があったかなかったかぐらいの精度で書くかな。


 今日は大仕事をした気がする。が、これでようやくスタート地点ってところだろう。今までが何もしてなさ過ぎたんだ。でも、前進したことは間違いない。小さな一歩を喜ぼう。

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しゅれでぃんがー 2021/08/07 17:26

レッ……!




 ブログの新着記事を掘っていた時、あまりにも目を惹くサムネイルにクリックして衝撃。人間ミンチマシーン……? 面白いなあ。ということで発売作品を全部ざっと見て、セール中のゲームをさくっと全部買ってみた。ものの、趣味があいそうなやつだけ触ってみた。のが上部のリンクで用意した四作品である。非常に面白かった。ちなみに興味を持った記事というのはこれ。



【R-18G】「グレイブヤード・エクスキューショナー」進捗42
(超グロ注意。人によっては吐くレベル)



 一番最初に触ったのは『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』。作品ページの説明だといまいち内容が分からないが、ゲーム開始して数秒で分かる。あ、ヤバいゲームだな、と。主人公がなんか培養管から生まれるところから開始。そして最初の戦闘で負けて「廃棄」される。これ以上ない作風というか、作品の空気というか。世界観の説明である。私は長々しいOPのゲームが基本的に嫌いなので、これぐらい話が早い方がとっつきやすくて好きである。

 ゲームサイクル自体は探索パートでロケハン+ストーリー解説、撮影パートで雑魚敵として登場する女性モブたちをRPG戦闘システムで処分、丸呑みしていく。丸呑みをたくさんするとクリア時の評価が上がって報酬がたくさんもらえるが、このゲーム、買い物しなくてもクリアできる難易度だからあんま意味は感じなかった。むしろ雑魚戦の作業間が半端なくてそっちの方が厳しかったな。ダルくて。やっぱ基本的にRPG苦手だなあ自分、と再確認。

 このゲームはシナリオが本当に面白かった。生まれたて+マインドコントロールで無知な主人公なもんだから、プレイしててプレイヤーもなにがなんだかわからない。そういうゲームってだいたいプレイヤーのゲーム自体への関心が薄れていって、ついていけなくなってプレイ継続がモチベーション的にできなくなるパターンが多いんだけど。話の展開が奇抜過ぎてのめり込む。えぇ……っ!? みたいな反応になる展開がずっと続く。だから飽きない。続きが気になる。

 最終的に納得できるエンディングになるし、ちゃんとマルチエンドだしでゲームとしては百点満点。非常に面白かった。自作っぽい肉壁とかのマップとかキャラチップが非常に味があってよかったね。人間が溶け込んでる感じが絶妙に表現されてて本当にグロいのでよかった。


 続いて遊んだのが『DepraviA EgrigorI』。『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』よりグロに特化した作品だった。システムとしては魔界村系のアクションゲーム。空中浮遊のシステムがいいスパイスになってる。マップで拾える人間の魂を使って主人公の発射できる武器の弾速や弾数やら空中浮遊時間増加なんかで強化できる。これがすごく遊びやすくてよかった。魔界村システムに成長要素をくわえて発展させてる感じ(一回のジャンプ中に一回だけ壁キックジャンプもできる)。

 とにかくレベルデザインが秀逸。理不尽過ぎない。でもだいぶ難しい。敵キャラが全部手書きなので没入感も高いね。見た目通りの死に方の敵もいれば、思いもよらない死に方をする敵もいて飽きない。これがエログロか、というのを思い知らされるようなゲームである。ただ、エロというより○問系のエロ(苦痛を与えたり苦しめようとしている感覚の方が強い)から、こういうのは性癖じゃない人が見ても興奮には結びつかないんだな、という実体験を得た。たしかに裸で凌○されたりしてるんだけど……どこか圧倒されてるというか、心が退いてる自分がいる。可哀想、で感情が止まっちゃうね。どうしても。

 このゲームもまたシナリオが良い。周回プレイするのにはちょっと労力が必要なゲーム規模(7+1ステージ)だけど、回想モードでエンディングが5つあること、全開放で見たエンディングで話の流れがすごく気になった(直でエンディング始まるから【なぜそうなったのか】が分からなくてすごいもやもやするんだよね)こと、最後に上位エンドでしか行けない最終マップがあるっぽいことに気づいて気が付いたらやり直してた。さすがにイージーでだけどね。

 でも、それで気づけたことがある。難易度設定によるゲーム難度の変え方。これがまた見事だった。どういう風にしているかというと、全体のゲームスピードを変更することで変えてる。あと敵が発射する弾の数ね。どういうことかというと、単純な敵の動くスピード。これがイージーとハードではたぶん三倍ぐらい違う。ベリーイージーだとゆっくり歩いてくるけど、ハードだと全力疾走かという勢いで突っ込んでくる。画面に唐突に出現したらまあとっさには避けられない。ただこれだけのことで、アクションゲームってのはこんなにもゲーム性が変わるのか、と感動した。敵の動くスピードだけじゃない。動く足場の速度、地形トラップの回転速度、ベルトコンベアの速度なんてハードだと逆走がほぼ不可能。その先に設置されてるプレス機やら回転ノコギリなんかが迫ってくるこの絶望感たるや。じつに刺激的。もちろん当たったら血みどろのぺしゃんこだったり胴体を真ん中で縦に真っ二つとか。すごいね……。血しぶきが。背景とかマップの色合いが血と油でくすんで濡れた感じがすごい雰囲気ある。大量の血が流れて染みついてんだな、って感じる。

 話を戻そう。敵が発射する弾の速度も増加してる。明らかに速い……気がする。弾の数も三倍になってるもんだからもう避けづらい避けづらい。一個しか飛んでこないところが三個連続で、しかもすごいスピードで飛んでくるからね。でも主人公の移動速度や空中移動、ジャンプの速度はそのまま。これが絶妙。緩慢な動きしかできない主人公が、ハードだと文字通り塵芥のように血しぶきまき散らしながらはじけ飛びまくる。一周回って、難しすぎて面白くなってくる。全クリ後に解放される一撃死モードクリアで最後の隠しCGが解禁されるらしいから結局それもクリアした。やっぱ、実績一つだけでもクリアする同期になるから。ご褒美CGがあるってのは嬉しいよね。

 敵の出現数やHPはおそらく変わってない。ただ、ゲームスピードだけが違う。それだけでちゃんとモード分けが成立してる。長年のゲーム作りの、レベルデザインのノウハウがあるんだなあと感じた。一応、主人公の強化コストもハードモードだと1.5倍ぐらいになってたね。周回プレイ前提のマルチエンド作品って、難易度変更が無かったら本当にやる気でないから。きちんとしたレベルデザインがされたアクションゲームってのは本当に面白い。

 このゲームを遊んでなんとなく思ったのが、【自サークルの他作品との繋がり】である。サリエルというキャラがいて、この堕天使が諸悪の根源っぽいんだけど。これは『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』にもいたんだよね。さいりえる、とかいうキャラ。見た目がいっしょだなーと思ってたけど、名前の読み仮名を見返して気づいた。次元、時間、空間を移動できるという設定を見て納得。たぶんこのサークルさんのゲーム、全部のゲームの裏ボスというか、引き金になるキャラはたぶんこのサリエルってキャラんだろうな。となんとなく感じた。このゲームの主人公も『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』に出てきた敵対組織(善の組織っぽい)のキャラと似てる。たぶん、このゲームの主人公のセレニアか、後述する前作の主人公のアンジェリカという天使のどっちかが現代系作品における東神キリコってキャラの他次元の同一存在みたいな感じなのかな、と思う。『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』だと敵対組織の隊長みたいなキャラで、他の作品では警察官やってた。こんな感じで、同じキャラだけど役割というか、仮面が違うみたいな感じで、極々少数のキャラを立場を変え世界観を変えて使い回してる。いや、使い回してる、という言い方は語弊があるけど。手塚治虫がやってた【スターシステム】みたいな感じだね。キャラデザが同じキャラを性格設定を変えて別の作品でも使う、ってやつ。これを見事に使いこなしてる。

 これの後に『D e p r a v i A ~戦乙女アンジェリカが酷い目にあう横スクロールハードコアリョナアクション~』を遊んだんだけど。『DepraviA EgrigorI』の前作だから、疑問だった部分が全部分かって面白かった。世界観とシナリオがすごく重厚。よくできてる。たぶん今後の作品で全部サリエル出てきても疑わないもん。この女ヤバすぎるわ、というのがこのサークルさんのどのゲーム触ってもひしひしと感じる。諸悪の根源が共有されていて、しかも作品を時系列で並べたらどんどん強化されていってるもんだから説得力が半端ないんだよね。これの何がすごいかっていうと、ラスボスってやっぱりそれに見合う実力と風格が無いと成り立たない。締まらないんだけど。全部の作品で原因が同じキャラだと、話がすごく安定する。ラスボスのヤバさ、というのが過去作で裏付けされてるから。どんだけヤバい事しても「まあこいつだし……」で納得させることができる。【新たにラスボスを作る】という手間が削減され、そういうキャラを裏ボスに設定することで【その作品でのラスボスがショボくても許せる】……ようするに、ラスボス作りのハードルが下がるんだよ。このサークルさんの世界観で言えば、【サリエルにそそのかされたみたいだけど、所詮はサリエル以下だったな】で思考が止められる。ラスボスの格が低くても、その後ろには天井知らずの格を持つサリエルが控えてる。だから勝った感じが無い。不穏さが残る。これが絶妙なんだよ。創作のシステムとして、本当にシステマティックで秀逸だ。


BLOOD RUSH.』ではこのシステムが本当に上手く機能してる。コラプトガーデンっていう敵組織との戦いの話なんだけど。『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』の主人公の所属してる組織もコラプトガーデンって名前なんだよね。で、このサークルさんのアクションゲーム系のラストステージもコラプトガーデンなんだよね。サリエルが支配してる地獄。ほんと上手い。本当に上手い。同じキャラで同じ組織を使って作品を繰り返し角度を変えて作ることで世界観が深まってる。理想的な作り方。上手いわ。

 このゲームはムービーが本当にすごいんだけど、でもやっぱりグロとエロは連動しないね。特殊性癖の世界ってのは奥が深いみたいだ。戦闘エロのシステムもグラフィックとアニメを自作してたから興味が途切れなかったけど。けど、やっぱりゲーム性として成り立ってるかと言われたら成り立ってるようには見えなかったね。このサークルさんですら戦闘エロシステムを合理的に成り立たせることはできてない。どのゲームもゲーム性としては存在意義が疑問になる。戦闘エロというシステム自体がゲームとの親和性の観点においてやっぱ難しいんだな、と思う。

 このゲームで重要キャラがだいたいわかった。『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』のゲーム内で用語集が閲覧できるから助かるね。「東神霧子」、「雨宮恵梨香」というキャラがどのゲームでもおそらく正義側で動くキャラ。雨宮恵梨香は〇〇バニーとかいう名称で痴女みたいな格好してるから分かりやすいね。東神霧子はたぶんどの世界でも両手両足をコラプトガーデンに切り落とされて義手義足になってるっぽいね。で、「雨宮リサ」ってキャラがいるんだけど。このキャラが奇跡の血とかいうのを持ってて不老不死で、そのせいでヤバいことになる、と。善組織側には毎回おそらくクラリッサもいるみたい。『BLOOD RUSH.』遊んだ後に『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』の用語集読み直したら気づいたね。クラリッサもいるのか。あと、サリエル側の人物として「如月氷織」ってヤバいやつがいる。だいたいがバイオ系のマッドサイエンティストなのかな。もしかしたらこのキャラもサリエル同様に、というかサリエルと一緒に次元移動してる可能性あるね。


 細々したちょいキャラとかサブ主要キャラこそ新しく用意してるけど、物語の核になる部分のキャラは全ゲーム統一されてる。むしろ、新しいゲームの主人公が、このサークルさんの持ってる大きな世界観の中で新キャラとして追加されていってるんじゃないかな。そういう創作の方法もあるのか、と目から鱗が落ちるね。

 ゲームとしても面白いし、世界観も興味深い。グロ系創作物に抵抗感が無い人には文句なくお勧めできる作品だった。次回作もすごく楽しみだ。


 それとサークルさんの発売作品を見てたら、自作品のセルフスピンオフみたいなのを出してるのも興味深いね。『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』の登場キャラで、設定とか角度を変えた作品を出してる。

 たぶんこれもサリエルが黒幕、ということで説得力あるし。キャラは全部流用だからシチュエーションやシナリオ、テキスト、新CGは用意しなきゃいけないけど、すごく大変な「世界観の造形」をしなくていいのがデカい。大きな労力削減だ。発売時期を見ると『コラプトガーデン - VORE PREDATION -』はCG集の後に作られてるから、ゲームの方がCG集の世界観を引き継いだというか、世界観の骨組みになったんだろうね。

 こういうので作り出されたエネミー案や画像が、ゲームでのクリーチャーとしても使われる。過去作のアセットが全て次回作で生かされている。じつに興味深い。


 このサークルさんの創作物を見ていると、ゲームの側面もシナリオや世界観造形の側面でも。驚かされること、勉強になることがたくさんある。あらゆる面で楽しめる、充実したゲーム体験だった。万人にはお勧めできないジャンルで活動されているが……私は今後も応援することにする。


 ついでに紹介するが、最近面白い記事を書いていらっしゃった。


リョナラー同人作家が結婚する話


 てっきり新作のCG集とかの話かな、と思ったら。なんとなんと、ご本人の体験レポートだった。文章も面白いね。読ませる書き方で内容も充実してる。普通の読み物としてお勧めだ。ご結婚おめでとうございます。






 最後にフォロワー向け記事に画像サムネ付きリンク置いとくけど、グロ苦手な人は見ない方がいいよ。サムネの時点で血みどろだから貧血になるかもしれないからね。



















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しゅれでぃんがー 2021/08/07 07:46

アフィリエイトポイントの使用報告





 淫魔殺しの伝説さんのブログにて、現在クラウドファンディングが行われている。次回作制作のためのもので、目標金額に達したらシーン数が20シーンも増えるらしい。すごいなあ。私としては今後も出るたびに特に何も考えず即買いするであろうシリーズなので、ゲーム代金の前払い感覚で出資することにしました。

 このゲームを購入予定の方は、とりあえず3000円プランで出資してみてはどうでしょうか。たぶん制作規模的に次回作の値段は4000円付近じゃないかと予想してるので、今出資しとけばたぶんちょっと安めにもらえるんじゃないかな。クレジットカードが無くてもDLポイントで振り込めるからね。でも、リターンタブで出資画面に行くのは一瞬戸惑うよね。リターンって文字と出資が繋がらないから。


 てか次回作の主人公って一作目の主人公なんかな。ということは、一作目の主人公自体は顔有キャラなのか。だからキャラデザあったんかね。てか二作目の主人公のキャラデザも、もしかしてツクールのタッチに寄せた自作グラ……? いや、そこまでするか……? 絵描きさんは余所の人のタッチに寄せて描くの自体は簡単ってよく聞くけど。どうなんだろう。二作目の主人公はあの終わり方的にもうリタイヤっぽいし。退場するキャラにそこまで予算かけるのか……? わりと興味深いな。汎用のような気はするんだけどな。


 うちのアフィリエイトを利用してくださる皆様のおかげで、最近はお金を気にせずゲームを買ったり、こうやってやりたい活動を現実的に行うことができるようになってきてます。重ね重ね感謝しています。ありがとうございます。







 しゅれでぃんがーは、たかまくらんさんの『あたらしいゲーム』のVer3.0アップデートと、淫魔殺しの伝説さんの次回作を心待ちにしています。

あたらしいゲーム』は予算的に厳しいらしいけどね。いつまでも待っちゃうよね。いつか遊べたら良いなって思う。

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