スタジオセピア 2021/10/08 21:02

開発日誌 イベントCG画面の動作確認

イベントCGの動作確認

先日は立ち絵と背景の組み合わせで動くか確認したので、今回はイベントCGの動作テストしてみました。


テキストは動作確認なのでほんと適当に打ち込んだものですけれどこの例では里美の痴○のシーンですね。
これ、見た目は分からないはずですが、顔の部分はアップリケみたいに上から別の画像を貼り付けているのです。



こんな感じの画像ですね。

なんでそんな面倒なことしちゃうのかというと……
顔の部分だけ画像を入れ替えて差分CGを実現できるからです。組み合わせ無限大ですし、なにより容量も減らせます。

つまり、うちの作品は表情がころころ変わるのが強みですが、それを実現しているのがアップリケの画像と座標指定のスクリプトです。
ざっくり言えば、顔の部分だけ何個も表情を用意してセリフとかの変化に合わせて対応してるのですね。


こちらはキャラが二人います。だから顔も里美と良治の二人分の顔を別の画像で貼り付けて表示するテストをしています。

さてさて……
パンチラに気づいて気まずい雰囲気になるシーンは入れたいですねー。
個人的に女の子のパンチラにはすごくすごく興味あるのはまぁ、周知の事実だと思います。
小学生時代には初恋の子のパンティ姿を見て意識したり従妹のお姉ちゃんでさんざん眺めましたので……

里美のパンチラシーンもその経験を生かしたいなと。


いやな生かし方だなw


https://twitter.com/studiosepia/status/1446403317056237571

でもかなりCGは仕上がってきて、リストアップも進んでいます。
完成にチェックを入れると人心地つけますねヾ(≧▽≦)ノ


CG作画工程


これは描いている過程なのですが……イベント絵としてはかなり異例の絵ですね。
後ろ姿なんですよー。正直、こういう構図って珍しいのでちょっと面白くて記事にしてみました。

地味にこの三人並んでいる瞬間は本当に幸せだろうなぁと思います。
これ大事な伏線ですので……ってほどでもないか。
人数減ったら……寂しい気持ちになりそうな絵ですよね(意味深)

ちなみに背景描くのは大変でしたΣ(´Д`lll)

テレビに写り込んでいるゲーム画面わざわざ用意しましたからね。前に発売したウチの作品の「女剣闘士」の絵を引っ張り出したっていうだけなんですが、ほんのりとなんかのネトゲーしてる感じを出したかったのです。
地味だけど手間かかってるんですよ。この絵。



ここから真面目な話に仕切らせていただきます。
すみません……湿っぽい話だけれど大ニュースなので皆様もご存じだと思います。
訃報です。


訃報

すぎやまこういち先生が亡くなってしまいましたね。
私の尊敬する偉大な音楽家です。本当に人生に深くかかわるぐらい影響を受けた人間ですね。

ご冥福をお祈りします。

どう影響されたかって皆様にも経験があるかも知れませんが、音楽って子どもの頃、好きでしたか?
私はそうでもなかったし、学校での音楽の授業も嫌いでした。歌うのが特にね。
すぎやま先生のドラクエで音楽好きになった方って多いと思うんです。音楽教室の題材がクラシックばかりだと嫌がられるのでゲームの曲を取り入れたら子どもが熱心に取り組んだなんて話も聞きますよね。

私の場合は音楽に無関心から大好きに目覚めました……
FC版のドラクエ3を初めて遊んだ時にテレビから流れてきた勇ましくも素晴らしいサウンド。ファミコンなので当時は3音という制約があったはずですが、メロディが素晴らしく、言葉にできない感動を受けました。
みんな音楽家は3音の制約に苦しんでいる中で、すぎやま先生は「3音も使えれば贅沢なぐらいだ」と言ってのけたのを記事で見た気がします。
とりあえず2つの音で和音が作れれば、あとは音楽の旋律で贅沢なサウンドが作れるという意図だと思います。

かなりのご高齢だったのにDQ11でもすごいサウンドでした。
特に戦闘曲とフィールド曲は好きでした。最初聞いたときは普通の曲だなぁと思ったのですが何度も戦闘したりフィールドを歩いていて、この曲じゃなければならない。必然だったと感じます。
すぎやま先生はゲーム音楽は何度も同じ曲を聴くことになるので「聴き減りのしない作曲をこころがけている」とおっしゃっていました。
それがまさに体現されていたのだと思います。
DQ9の天使界のテーマ曲「天の祈り」なんかも屈指の名曲ですよね。

さて……話は戻って小学生時代。ドラクエ3の音楽に夢中になった私。
母親が喜んでいる私に何か感じたのかオーケストラ版のドラクエ3の音楽CDサントラを買ってくれてプレゼントしてくれたのを覚えています。
勇ましいフィールド曲、「冒険の旅」やゾーマとの戦闘曲「勇者の挑戦」はかっこよすぎてずっと聴いてました。夢中になって何度も聴いてプレイヤーが壊れました。
そのぐらい当時は夢中でした。
さらに……それがきっかけで家にあったエレクトーンでドラクエの曲を手探りで弾くようになり……
ピアノ教室などに通わずに独学でエレクトーンの演奏をマスターできました。
こんなこと、ドラクエがなければなかったと思います。
(さらに言えばFFの植松先生も同じぐらい尊敬してます。DQと違ったサウンドで魅了されました)

今はそうしたゲーム音楽を聞いては弾く繰り返しの経験音楽の作曲の能力として生かされています。
うちのゲーム作品では全部を私が作曲しております。オリジナル曲であることに強いこだわりがあります。あくまでも私はなんでもこなせる作家と自負しているので、その意味でも自分の作品として世に出すならオリジナル曲でなければならないのです。
フリー素材を使うのは作曲ができなくなって切羽詰まらなければ、基本的には自分で作りたいと思っています。

なにより、わざわざ私に作曲の依頼をしてくれる人やサークルさんがいたぐらいですから、すぎやま先生の音楽が私にどれだけの恵みをもたらしたのか言うまでもないでしょう。

こういう人生を歩めるのも、偉大なすぎやま先生の音楽があったからこそでした。
感謝してもしきれないです。

ありがとうございました!

羽賀徹

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