お髭の獅子舞 2023/05/15 23:37

負けの美学~第一報~

諸君、我々はマゾである。
しかして、ただのマゾではない。女の子に甘やかされ、堕とされ、快楽に飲まれることを是とする甘マゾである。
ここに獅子舞式『負けの美学』を記し、後世のマゾたちへの一助としたい。

『負け』

甘美な響きであることだ。まさしく、我々は理想の女性に負けることを是として癖を満たしている。本来は不利益であるはずの負けに対して、倒錯的な恍惚と快楽を得るのである。

しかし、この「負け」というやつはその形態も幅広く千差万別であり、さらにはマゾという人種は往々にして自身の性癖について非常に我が儘である。細かく細分化された「負け」の形に対して、自身が理想とする形式の敗北でなければ大抵のマゾは心から満たされないのだ。ここに「負け」の奥深さと難しさ、そしてそれらを解きほぐした先の深い法悦が待つものである。


少しばかり大手のマゾサークルたちの例を借りて話を噛み砕きたい。
例えば、界隈に知らぬ者無きかの「と○と○レジスタンス」。かのサークルが誇る圧倒的な「負け」の形は、まさしく力や性技に勝るモンスター娘による人間男性への凌○に他ならない。あの世界ではモンスター娘は能力も強力かつ千差万別、性技の快楽においても人間を圧倒する強者の女として描かれている。
基本的に人間は「負け」るように出来ている。自然の摂理と言わんばかりに、能力や快楽で男という男が屈服させられるのだ。有無を言わせぬ圧巻の「負け」。諸兄も今頃深く首を縦に振ってくれているに相違ないものと信じよう。ルカさんや長編主人公たち強者でも、性的には決して勝ち得ない。説得力高く、バラエティ豊かな「負け」の形は多くのマゾを網羅的に満たすことに成功した。まさしく偉業と言えるだろう。
余談だが個人的に、もはやもんぱら本編の話が気になりすぎてエロのことを忘れそうである。
ルカさん
「さよならなもんか。必ず君を取り戻す。」


例えば、「色仕掛けま○めブログ」。徹底的なまでに「色仕掛け」による男の自発的な屈服を是とする、硬派かつ精力的なサークルだと思っている。かのサークルでは強者たる女性による力による屈服を良しとはせず、女性の性的魅力を強調された結果として男が自発的に堕落する過程にこそ悦楽を見出している。
モンスター娘に押さえつけられて無理やりイカされる?ノーだ。
Sな女の子に気圧されて、膝をついたところを足で扱かれる?ノーだ。
大して強くもない女の子がわざとらしくスカートをめくってきて、デレデレとパンツを見てしまい良いように虐げられる?
そう、これこそがイエス。かのサークルが是とする「負け」の形だ。あくまで男側から自発的に負ける体験ができることで、多くのマゾの心を満たしている。間違いなく、マゾ「負け」の本質の1つを突いていると言えるだろう。


例えば、「暗○夜」。私の好きなサークル。どんどん贔屓していくぞ。よーるーさん!よーるーさん!
こちらは戦闘中の愛撫による色仕掛けだけでなく、屈した後のエロシーンまで充実の尺とクオリティを誇る。このサークルの「負け」の形は、「快楽への屈服」のウェイトが大きいものと認識している。とかくあらゆる場面でマゾが好きな快楽を与えられて、意志をポキリと折られ、その後もドブドブと快楽漬けにされ、破滅させられる。
これだ。うむ。ヨシ!好き!注がれる「気持ちいい」に判断を狂わされ、さらなる「気持ちいい」で判断ミスさえも肯定されてしまうような、ひたすらの快楽もまた多くのマゾの心を掴んだものである。俺は好きだよ。とても好き。
あと、製作主は割とヒロインを酷い目に合わせたがるのでSっ気も持っている可能性を疑っている。
女神フレイ
「何か言い残すことでもありますか?」
アル
「………くたばれ、クソ女神(無理した気丈で挑発的な笑み)」


以上、たった3つのサークルだけでも一言に「負け」とだけ言うには難しい程の特徴の差があるものである。
これらの他にもいくらでも「負け」に携わる製作者と「負け」の形はあり、諸兄が真に満足できる「負け」の形も細かく分かれていることだろう。
中には、多く居る製作者たちとは「負け」の癖が完全に合致せず、未だ満たされていない兄貴も少なくはないことだろう。何を隠そう、私もその一人であった。故に、あまりにも満たされないが故に、私は自分で自分の理想の「負け」と癖の作品を作り始めた。


では、私の理想たる「負け」の形とは何か?
端的に申し上げるならば、「徹底的な快楽と肯定」である。
大きすぎて処理しきれないまでの快楽を過剰に注がれ、意志も何も蕩かされて、その上で肯定され愛されて幸福漬けにされてしまうという「負け」。それこそが私がもっとも自分に刺さり、作り続けたいと感じている「負け」の形である。
我ながら、なんとまあ都合のよく我が儘な性癖であることか。そんなものがあるものかいということで、淫魔という非常に良いヒロイン像を多用して私は性癖を満たしてきている。厳密にこれを「負け」と形容して良いのかは自分でも迷うところであり、さらに言えばマゾのくくりであるかも曖昧なことだろう。世に多くあるマゾ向け作品がまるで自分に刺さらなかったのは、そういう所だったのである。
この感覚は作品を作っていく程に自分の中で明確化されていき、形を伴って自覚できるに至った。今後も私はこの「負け」癖の形を貫いて追い求めていくだろう。これこそが「お髭の獅子舞」というサークルおよび個人の突き進む「負け」道となる。
諸兄にあっては、好ましく感じるのならば今後も贔屓にされてほしい。また、この知見が世に迷えるマゾたちの一助にでもなれば、こんなに嬉しいことはない。いやあるわ淫魔ちゃんの群れに好き好き言われながら一生アヘっていたいわ失礼しますおやすみなさい。

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