yatsureCreate 2018/09/12 10:14

【ノベル】無口な姉と。−1

ぱんっ・・・!ぱんっ・・・!

乾いた破裂音と、濡れた肉が擦れ合う音が姉の部屋に鳴り響く。先天的に声を出すことができない、といった訳でもないのに、姉は小さい頃からほとんど喋らない。人とのコミュニケーションを、殆ど取ろうとはしなかった。人との関わりを避けているようにも見えるが、特に目つきがキツイ、という事も無いせいか、イジメに遭う事もなく日々を平和に過ごしていた。あの日、までは。

ある日、学校から帰り自分の部屋へと入ると、姉が本を読んでいた。自分が帰って来たことに目を見開き驚いた様子を見せた姉だったが、何故自分の部屋があるにも関わらず、わざわざ弟の部屋で読書にふけっていたのか、その疑問は姉が手にしていた本にあった。隠していたはずのエッチな本だ。頭の中が何故の嵐で埋め尽くされつつも、そそくさと部屋から脱出を試みる姉の腕を掴み、動揺を抑えきれずに言葉を発した。

「か、母さんに言うつもりだろ!?」

腕を掴まれ、振り返った姉は自分の言葉を聞くと同時に首を横に振ったが信用できない。そこでふと、思いついてはいけない事を思い浮かべてしまった。自分の秘密を姉に握られたなら、自分も姉の秘密を握れば良い。しかしながら、秘密は秘密にされているから秘密であって、そう簡単に握れるものでは無い。そこで閃いた外道案。無いなら、作ってしまえ。幸い、両親は共働きで、二人とも夜遅くに帰ってくる。握った姉の腕を引っ張り、床に姉を押し倒した。
あっけにとられながらも、背中を打ち付けた姉は顔を歪ませているが、そんな表情も直ぐに驚嘆の表情へと変貌する。今思えば、それほど自分は興奮を顔に出していたのだろうか。何かを察知した姉は立ち上がろうと抵抗するが、運動部に所属する自分と文化部の姉では力に差は歴然である。年の差が1学年しかないのも要因の一つだ。むにゅっ、と、大胆に姉の胸を揉む。姉は一瞬、自分の胸に添えられた手に視線を向けるも、直ぐにこちらを見返して来た。無言のはずの姉が、"なにをしているの!?"と言っている様に聞こえるほど、姉の目は雄弁だった。10何年も姉弟やっていれば、その位わかる。弟の自分が言うのもなんだが、姉は地味だが可愛い。もしも血が繋がっていないと知らされたら喜ぶ程度には、自分は姉が好きだったと、こんな事になるまで自覚した事はなかったが、随分前から別々に風呂を使うようになって暫く見ていなかった姉の体は、想像していたよりも女になっていて興奮が収まらない。手のひらから少し溢れるくらい実った姉の乳房は、制服と下着の上からだったのでわかりづらかったが、柔らかかった。体を引き剥がそうとしてくる姉の左手をとり、床と背中の間を通して自分の右手で掴み、固定する。こうすると姉は、左側は無防備になる。そして、姉の左手を恋人つなぎの様に握りながら、右の二の腕を抑え、姉を動きづらくし、拘束した。左腕が締め上げられる苦痛に、姉の顔が歪む。抵抗が緩んだところで自分は、姉の首元へと顔を埋め、スンスンと鼻を鳴らし、姉の匂いを嗅いだ。びくっ、と姉の身体に何故か緊張が走ったが、もしかしたら姉は、自分が弟の欲情対象になっている事を自覚したのかも知れない。堪らず首元に舌を這わせると、ほんのりとした塩気と姉の味を感じた。

「姉ちゃんだけ、俺の秘密知ってるのはズルイじゃん・・・!」

まるで子供の言い訳だ。もはや、エロ本の件なんかどうでもいいし、寧ろそんなことよりも親にチクられたら大変な事をしている自覚もある。それでももう、自分の想いは止まらない。興奮が、そのまま愚息に血液として集まり、具現化する。特に表に出さず、ズボンの中から姉の下腹部に押し付け、自分がなにを考えているかを伝えると

「だ、だめっ・・・!」

と、何年振りかに姉の声を聞いた。掠れた、低めの、姉の声。その声が、より自分から理性を奪い去り、自分は姉と唇を重ねた。
初めて感じる、他人の唇の感触。柔らかい。そう感じるも束の間、姉は顔を逸らして唇を離してしまう。でも自分は、もっと姉を感じたかった。胸を揉んでいた左手を、姉の顔に添える。姉は驚いた様にこちらに視線を向けたが、間も無く唇を奪い、左手に力を込めた。くちゅ、くちゅ、と、唇を割り舌を差し入れる。こんな事、当然初めてだが、体は自然とやってのけた。どう動かしていいのかわからないが、姉の舌を目指して奥へと伸ばす。舌を噛み千切られてもおかしくなかったが、姉の優しさを打算した自分の勇気は身を結び、ぬる・・・と、姉の舌と絡み合う事ができた。生温かい、濡れた肉の感触。味のない、肉。その行動に、果たして意味があるのかと疑問に思いながらも、姉と接触させた粘膜を話す事ができないでいると、不意に、拘束していた姉の腕から力が抜けた気がして、思わず唇を離して姉の表情を確認する。

「・・・・・・・。」
「ね、姉ちゃん・・・。」

互いに息を乱し、口元は唾液で濡れている。姉は、熱い吐息を漏らしながらこちらを見ていた。その眼差しは、不思議と嫌悪感はなく、拒絶もない。だが、好意という訳でもなさそうで、どちらかというと、憐れみの目に思える。すると姉は自分から視線を逸らし、目を伏せ、左右に数回視線を泳がせた後、目を瞑った。眉は困った様にハの字を描き、体からは力が抜けている。試しに拘束していた腕を解放すると、特に抵抗もないまま、腕を両脇に置いたまま動かない。OK,という事なのだろうか。姉は、小さい頃から自分に優しかった。姉は、もしかしたら自分の発情を許容するつもりなのかも知れない。荒ぶる心臓の赴くままに、スカートをたくし上げると、可愛いピンク色のパンティが姿を現した。そして、透き通る様な白い肌をした、細く、文化系にもかかわらず引き締まった脚も。その太ももに見惚れていると、姉は顔を赤くした。姉の股間に顔を埋め、すんすんと鼻を鳴らしていると、スパーンッ!と頭を叩かれ、抗議の目を姉に向けると、ギロリと怖い顔をした姉の表情が見え、下着の匂いを嗅ぐのはやめる事にした。

下着に手をかけ、するすると脱がしていく。姉は脱がしやすい様に腰を浮かせてくれた。さりげなく下着の内側、クロッチ部分を確認すると、何か、粘液の様なものが付着していた様に見えなくもない。姉からまた叩かれそうなのでちゃんとは確認できなかったが。下着を脱がすと、まず薄い茂みに目がいく。生えそろっていない、姉の陰毛。ここまで来てがっつくのは何故か躊躇われたので、ゆっくりと顔を近づけた。ツンッ、と鼻腔が刺激され、それが姉の女性器だからなのか他も変わらないのかはわからなかったが、目の前の光景と相成って興奮が増す。一本の、筋。まだ一緒にお風呂に入っていた頃に見た割れ目とは、少しだけ様子が違っていた。割れ目の始まりには陰核が目立ち、僅かながらに小陰唇と思わしきびらびらがはみ出ている。両手の親指を添え、くぱ・・・と開いて中を覗くと、綺麗なピンク色をした肉の壺の入り口が姿を現した。思わず舌を伸ばすと、びくっ、と姉の体に強張りが走る。本やネットで仕入れた情報を総動員し、痛くならない様に唾液をたっぷりと舌にのせ、花弁を舐めた。舌に、慣れない酸味が広がる。姉の、女の、味。頭が痺れる。息を乱しながらも、夢中で姉の性器を舐める。姉も興奮しているのか、息遣いが荒い。暫くそうして花弁を舐めていたところ、ふとお豆の存在を思い出し、しっかりと唾液を乗せて舌を這わせると、露骨に姉が反応した。舌が蠢く動きに合わせてびくっ、びくっと身体が跳ねている。なんとなくだが、痛そうではない。であれば、もしかしたら姉が気持ちよくなってくれているのかも、と舌の動きに興が乗る。あまり強くしたり早くしたりすると痛くなると聞いていたので、あくまで優しく、丁寧に舐めた。時折花弁に舌を伸ばすと、ぬる・・・とした、唾液とは異なる粘度を有した粘液が舌に絡み、舐めやすくなっていく。そのぬるぬるは瞬く間に溢れ、そのぬめりに任せて舌を伸ばすと、ぬぷ・・・と、舌が今まで到達しなかった所に滑り込んだ。なんか、あたたかい。舌が肉に包まれている感覚。それが、姉の身体の内側だと思うまでに、時間はかからなかった。一瞬で頭が沸騰し、指を挿れたい好奇心よりも挿れたいものがギチギチに充血して苦しい。

「はぁーっ・・・!はぁーっ・・・!い、挿れるよ・・・?」
「・・・・・・・。」

いきり立った肉棒の先端を、姉の花弁へとあてがう。ぬる・・・とした感触が亀頭に伝わり、びくんっ、と脈打つ。先っちょだけ挿れようと押し付けるも、上へ下へと滑ってしまい、童貞丸出しだと顔が熱くなるのを感じた。数度の往復を伴い、先端がくちゅ・・・と、何かにハマった様な感触を覚え、本能でここだと解った。もう、後戻りをするつもりはないが、姉の意思を聞いておくと、姉は自分の問いに対し、ゆっくりと瞼を閉じた。
ぬ・・・ぷ・・・。
肉棒が、姉の体内に沈んでいく。避妊具なんて、持っているはずもなく。生々しい粘膜の感触、温もりが、自分の愚息を包み込んでいき、思わず息が止まった。まだ亀頭が沈んだか、くらいの深さだが、圧迫感が凄まじく、腰を止めてしまう。そこでようやく、姉の様子を確認する余裕が生まれ、血の気が引きながら姉の顔を覗いた。姉の浮ついた話なんて聞いたことがない。きっと姉も、初体験のはずだ。男と違って、女性は痛みを伴うと聞く。成熟した大人であればその限りではない場合もあるらしいが、自分の愚息がそこまで大きいわけじゃないにしても、姉の身体では破瓜は避けられない。そう悟った自分だったが、当の姉は目を瞑ったまま何も変化がない様に見えたが、よく見ると眉間にシワが寄っている。痛みがあるのかはわからないが、何かに耐えているのは間違いない。不意に、姉は目を開け、こちらに視線を向けると、心配そうな自分の表情を見たのかすぐに再び目を閉じ、眉間から力が抜かれた。姉は、こんな時まで姉であり、自分は弟だった。甘える様に姉に抱きつき、一気に根元まで肉棒を突き入れると、ぐっ、と姉の身体に力が入るのを感じる。抱き返されたりはせず、そのまま自分は夢中で腰を振った。

「姉ちゃんっ・・・!気持ちいいっ・・・!ごめん、すごい気持ちいい・・・!」
「・・・・・・・・・。」

自分でも何を口走っているんだと自己嫌悪しそうになるが、肉棒から流れてくる快楽に溺れ、それどころではない。濡れた肉のヒダが亀頭の引っかかりに絡みつき、根元まで挿れると竿の部分が締め付けられ余計に亀頭が膨らみ感度を上げられる。こんなに気持ちいことが世の中にあるなんて。まるで全身を包まれているのかと錯覚するほど、肉棒が姉の体温に包まれる感触は心地よかった。自分でエロ本片手に愚息をシゴくのとは比べ物にならない。ぬぷっ、ぬぷ、と淫猥な音を部屋に鳴り響かせながら、姉に腰を打ち付け快楽を貪る。愚息は、隙間なく生温かい粘液をまとった粘膜に密着され、全身をくまなく舐められる快感に身を震わせている。びくっ、びくっ、と先走り汁を姉の膣に塗りつけ、種を蒔く準備は万端だ。

「はぁ・・・!はぁ・・・!姉ちゃんっ・・・!ごめん、俺・・・!・・・・うっ・・・!うっ・・・・!」
「・・・・!?」

びゅくっ・・・・!びゅっ・・・・!びゅっ・・・・!
一段と深々と姉の体内に肉棒を突き刺すと、腰の動きを止め呻き声を伴いながら、自分は姉の膣に射精を開始した。ぎゅうっ・・・と姉を強く抱きしめ、子種汁を注ぎ込む。姉弟なのに。あと数秒もすれば、その罪悪感に苛まれる事はわかっているが、生膣に密着され、姉の体温に包まれながら行う射精の快楽には勝てず、びゅっ、びゅっ、と青い情欲を吐き出した。気持ちいい。脳髄が蕩ける様な快楽。今自分は、紛れもなく姉を抱いている。今まで姉と過ごした日々が、走馬灯の様に次々と浮かんでは消え、その終わりと共に射精も終わり、止まっていた呼吸を再開させながら、血の気の引いた肉棒を姉から引き抜いた。体を起こし、姉から少し離れると、花弁からは細かく泡立った桃色の体液が溢れ、現実が一気に押し寄せてきた。姉の、初めてを奪ってしまった。なんて非道を。姉と結ばれたいと思っていたわけじゃない。姉に恋していたわけでもない。ただ純粋な好奇心と性欲で、姉の純潔を破り、その上中出しまで・・・。射精直前、思い浮かんだことがある。もしも子供ができたとして、その時に姉が親に"弟に犯された"と言ったとする。自分は、素でしらばっくれれば絶対にバレない。どこの男と遊んで孕んだんだと、怒られるのは姉の方だ。そしてそれは、何も子供に限った話ではない。そもそも、弟にレ○プされたと言ったとして、どうやってそれを証明する?いずれにしろ自分は、はぁ!?何言ってんだ姉ちゃん!?って、驚いたフリをすればいい。それだけで親は、男遊びを隠蔽したい年頃の娘の狂言だと思うだろう。だって、そんな事するわけないんだから。

「ね・・・姉ちゃん・・・」
「・・・・・・・・。」

登っていた血液が、急激に引いていく。今の自分の顔面は蒼白だろうと、容易く想像できるほど冷たい。あんなに優しかった姉に、こんな仕打ち、許されるはずがない。今日の出来事で、考えうるリスク、コスト・・・全てのマイナス面は姉が背負うのだ。わかっていて、いや、わかっていたからこそ自分は、姉を襲った訳で。ぐるぐると無駄な思考だけが反芻し、身動きが取れないでいると、むくりと姉が身体を起こした。思い切りはたかれる事を覚悟し、姉の方に体を向けたまま瞼をぎゅっと瞑っていると、バタンッ、と部屋の扉が閉まる音がした。恐る恐る瞼を開くと、姉の姿がない。姉がいたフローリングの床には、赤い雫が混ざった粘液が溜まっている。胸が、苦しい。姉への謝罪の言葉を探していると、間も無く扉が再び開けられ、タオルを持った姉が現れた。テキパキと床を拭き取ると、姉は自分に近寄り、服を脱がし始めた。頭の中がはてなマークで埋め尽くされた頃、自分の服とタオルを抱えた姉に手を取られ、風呂場へと誘導された。手際よくも服を脱ぎ始め、そばにある洗濯機へと放り込むと、久しぶりに二人で風呂に入ることになった。と言っても、初めの方は汚れた服のシミ抜きでシャワーが使えなかったが。久々に見た姉の身体に欲情し・・・などはなく、絶賛賢者タイム継続中の自分は呆然と体を洗い、気付いた時には自分の部屋でいつもの椅子に座っていた。姉は風呂から上がり髪を乾かすと、いつも通り帰りが遅い親の代わりに晩御飯を作り始め、今も台所にいる。
大きくため息を吐きつつ、机に突っ伏す。風呂場では、特に何も言われなかった。姉が何を考えているかわからないなど今に始まった事ではないが、こんな時、無口でいられると本当に苦しい。いっそ罵り、叱って、顔面の形が変わるほど殴られた方が気が楽になる。そろそろご飯ができる頃だ。ご飯を食べ終わったら、親が帰ってくる前に姉ちゃんに謝ろう。何をどう言われるかわからないけど、もうこのままでいるのはあまりにも辛い。





無料以上のプランでフォロー頂けると、全文が格納されたファイルをダウンロードできます。

フォロワー以上限定無料

僕の作品が大すこな方は、是非これに登録して僕に教えてください!! モチベがガン上がり!!

無料

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

このバックナンバーを購入すると、このプランの2018/09に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索