困った…blenderが不安定すぎて使い物にならない

色々と困ったことが……

最新バージョンの罠

 2020.10.15現在のblenderの最新バージョンは 2.90.1です。私は一応最新版を使っています。

 2.8xがかなり不安定で頻繁にクラッシュしていたので、2.90になって多少は安定性が増すかと思いアップデートしたのですが、この選択が大失敗。2.90は2.8x以上に不安定で、まともに作業ができないレベルの酷さです。以前は3Dモデリングが楽しくて空き時間はほぼほぼblenderを触っていたのですが、数分おきに発生する強○終了にストレスが溜まりまくり、最近はblenderを起動するのも億劫になってます。

 エロCG集の新作も出したいとは思ってるんですが、ポーズを変えようとボーンを一本動かすだけでblenderが強○終了してしまうので全く仕事になりません。よくこの安定性で正規版としてリリースしたなと不思議に思うほどです。

 2.90は押し出し機能がリニューアルされて、特にハードサーフェスモデリング時にかなり効果を発揮するのですが、そもそもまともに動かないのでそれ以前の話になっています。

 不思議なのは、これだけ不安定なのにも関わらずネットで検索しても強○終了を嘆いている記事がほとんどないこと。みんなまともに使えているのでしょうか?頻繁にクラッシュするのが自分の環境だけだとしたら、どのように環境を構築すれば安定するのか知りたいですよ。

ライブラリオーバーライドの罠

 背景オブジェクトなどのシーンデータに、外部ファイルで作成した人物モデルを読み込ませる際には、リンク読み込みを利用するのが一般的です。読み込み元のデータを修正した際に読み込み先のデータにも反映されるので、データの管理が楽になります。ただしリンク読み込みはblenderの仕様的に読み込んだだけではそのデータを利用することができません(編集どころか位置を変えることさえできません)。リンク読み込みしたデータを利用するには一手間必要なのです。

 2.80以前ではアーマチュアとペアレント化したメッシュを読み込ませた後に、親アーマチュアをプロキシ化して、プロキシを操作することで読み込んだメッシュデータを動かせました。一方、2.81以降はこのプロキシ機能がライブラリオーバーライドという機能に置き換わります。現時点ではプロキシとライブラリオーバーライドが共存しており、どちらの機能を使っても同じようにリンク読み込みしたデータを利用することができます。しかしプロキシをライブラリオーバーライドで置き換えると公式からアナウンスされている以上、近い将来プロキシは削除されるでしょう。そのため何処かのタイミングでプロキシからライブラリオーバーライドへ各自データを変更しておく必要があります。(自動置き換えツールは用意しないともアナウンスされている)

 実際に、私も手持ちのデータをライブラリオーバーライドに切り替えてみたのですが、確かにプロキシよりも自由度が増して全体的に使い勝手が向上しています。しかし一方でデメリットもいくつか確認しています。

 まずデメリットの一つは不安定ということ。とにかくこの機能を使うと落ちます。落ちまくります。そしてもう一つは動作がとても重いということ。これは読み込み元のデータ量にもよるのでしょうが、とにかく一つ一つの動作が遅いです。致命的なまでに遅くなります。頻繁に読み込み元データにアクセスしにいくらしく、それが遅くなる原因のようです。特にアンドゥが致命的なまでに時間がかかり、またそれに伴い強○終了も頻発しました(2.83.xで確認、2.90では未確認)。そして三つ目のデメリットがライブラリオーバーライドの削除に手間がかかること。ライブラリオーバーライドを採用する直前でデータバージョンを分けておいて、ライブラリオーバーライドを使いたくなくなったら、データバージョンを巻き戻す方が楽かもしれません。

 プロキシからライブラリオーバーライドへの移行は、プロキシを削除すると公式からアナウンスがあった時点で(あればの話ですが)検討しても、遅くはないかもしれませんね。

とにかく重い、不安定

 そんなわけで、ここ最近の3D制作環境の悪化のせいで、作品制作が思いっきり滞ってます。とにかく使用しているツールにやる気が削がれるのが地味にきついです。今blenderを使われている方は、2.83LTSを使い続けて、ライブラリオーバーライドへの移行は保留するのが良いと、個人的には思います。

おまけ

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