上腕二頭筋を動かすリグ

上腕二頭筋を動かすリグ

YouTubeに動画を投稿しました。

解説:
 上腕二頭筋を前腕の動きと連動させる際によく使われるのが、トランスフォーム変換を使う方法です。具体的には上腕二頭筋のボーンにトランスフォーム変換をつけ前腕の角度変化を上腕二頭筋ボーンの位置情報へ変換する方法です。(ex. 前腕が90度動いたら上腕二頭筋をX軸方向に2cm、Y方向へ1cm動かす)

 しかし、この方法では身長の違うモデルにリグを移植する際に移動距離のパラメータも忘れずに変更する必要がでてきます。このように位置情報を直接使用する方法は(身長の違う)モデルに移植する際にパラメータ変更が必要となり、単純に移植性がよくありません(直し忘れるリスクもあります)。一つのリグを他のモデルでも使い回すことを考えると、できれば使用するパラメータは割合か角度情報のみに統一しておくのが好ましいです。

 そこで、今回とった方法では上腕二頭筋ボーンにはトランスフォーム変換ではなく影響度を落とした角度コピーをつけています。もちろんコピー元は前腕です。さらにそのままMHボーンにデフォームボーンを繋げるとデフォームボーンのテールの移動距離が長くなるのでさらに肘をトラックするボーンを一つ噛ませてから、その子としてデフォームボーンを繋げるという構造にしました。

 この方法では、上腕二頭筋の盛り上がり量は回転コピーの影響度のみで調整できます。またモデルに合わせてアーマチュア全体のスケールを変更しても上腕二頭筋が盛り上がる割合は変わりません。これならば他のモデルへ移植する際に個々のパラメータを変更し忘れるというリスクも回避できます。

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