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2016年 04月の記事 (24)

○忘我の君ちょっとだけ○

体の調子がアレなので・・・・・

すみません、ちょっとです。

これから本格的にエロくなるので、

次回は後ろに気を付けてください。



王の手が下から伸び、鬼灯の長襦袢をくくっている帯にかかる。しっかりと結ばれているはずの帯はいとも簡単に着物から離れ、一瞬空気を含んで朱が舞い上がる。
その間から見え隠れする白い肌に、眩暈がしそうなほどの色香が醸し出されていた。



全裸になった鬼灯の白い身体を大きな手でするすると撫で回し、その滑らかな肌の感触を愉しむ。
性感帯を通ると、鬼灯の肌がビク、と小さく反応し、その反応の感覚はやがて短くなり、とうとう鬼灯の口から喘ぎ声として発散した。



「ぁぁっ・・・・」



わずかに聞き取れた程度だったが、その一声で身体中の血液が沸騰するほど、雄ならば欲情する。



白澤も例に漏れず、一瞬おとなしくしていた身体を再び暴れさせ、ガムテープでふさがれた口を懸命に動かしてもがきまくっている。



「んっ・・・なんですか・・・」



「いや、せっかく観客がいるものだからな・・・」



そう言って王は鬼灯の白い身体を両手に抱くと、くるりと反転させて白澤と対峙させた。
一瞬目があったが、両者の瞳の色は正反対だった。
一方は嫉妬で目を血走らせ、一方は欲情で涙を潤ませている。



自分の裸を見られているのと、さすがに白澤に面と向かって自分の痴態をみせるのは気が引けている鬼灯だったが、背後から逞しい身体に抱きすくめられ、背中に分厚い胸板を感じ、後ろから軽くのしかかられて、逃げ場をふさがれた。



「悪趣味では・・・?」



「最初にこれを極め込んだのはおまえだ。ならば、皿まで食わせてやるまでよ・・・な?」



最後の呼びかけは白澤に向けてだったが、当然白澤の口から感謝の言葉など出るはずもなく、動かせない口から意味不明の濁音を含んだ嬌声を発し続けている。



「王・・・その、私はここまでするつもりは・・・っ」


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体調!崩す!

連続小説投下、どうだったでしょうか。


「小説を掲載するとアクセス数が減る」

ジンクスが今回覆され、嬉しい限りでした・・・・。

今日も小説投下するつもりだったんですが

マジで体調悪くなってしまいました・・・。

久々に友達と会うたびに

「なにかしらどっか悪くしてるよね!?」

と言われる大臣ですから、まあデフォルトです。

まあ・・・その・・・・元気でないので・・・・

小説はまた明日です!!!

すみません!!!!!!!!!!!

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●忘我の君39●

床に転がせられている白澤には、二人が睦みあう音しか聞こえない。
さきほどから粘っこい水音と、時折響く鬼灯の吐息。その息は官能を孕んでいて、耳で様子をうかがっているだけの白澤も雄の欲を膨らませるほどだった。



小さくなったり大きくなったり、ちゅ、ちゅ、と吸いあげるような音から察するに、鬼灯は完全に王に尺八をしている。
鬼灯のいつもの技巧を思いだし、白澤はゾクゾクしながらも嫉妬で床に頭を打ちつけていた。



(なんで僕以外にそんな事するんだよー!僕以外、気持ちよくする必要なんてないからな!)



しかし白澤の嫉妬とは裏腹に、淫らな水音は響く感覚が短くなり、同時に衣擦れの音も大きくなる。



「よし・・・出すぞ、鬼灯。わかっているな」



「んんっ・・・はい・・・」



二人を乗せた寝台が一瞬ギシっと軋み、その刹那部屋の雰囲気が張りつめた。
しかしすぐに緩和の時間は訪れ、王が大きく息を吐き、鬼灯の髪を撫でる音がシャラシャラと鳴った。



「・・・見せろ・・・」



「はい・・・」



衣擦れの音だけが響き、二人が何をしているのか状況判断できない。しかし、白澤には行為の全てが想像できる。



鬼灯は王の精液を口に含み、飲み込まず口腔にとどまっている様を見せたのだろう。
地獄のNO2をまるで風俗嬢のように扱う王の贅沢さに腹がたったが、自分も散々それはさせてきたので文句を言うのも筋違い時かもしれないが・・・。
白澤は非常に不愉快だった。



「何二人でイチャイチャしてるんだよ!せめて僕も加えろ!」



ごろごろと床の上を転がりまわり、うざったいことこの上ない白澤の所作に二人は呆れかえったようなため息を吐いた。



「・・・と、言っているがどうる?鬼灯。余はかまわんぞ?」



「いいえ、ここは二人で・・・。発情豚を懲らしめるには、この手が一番効きそうですから・・・」



朝から自分の身体を狙いまくって、散々好き放題にされた。
普段の白澤ならともかっく、偽物の白澤は自分の身体を求めてやまないのだから、目の前で他人に抱かれるのが一番悔しいだろう、と踏んでの鬼灯の行動だった。



果たしてこれで白澤が嫉妬するか、自信は半々だったが、鬼灯の目論見は予想通り正解だったらしい。



「なんだよ発情豚って!お前だって欲情してるじゃないか!なんでいちいちソイツに抱かれるの!?僕でいいじゃん!僕で!」



さきほどから喚きまくってうるさいことこの上ない。



「では、続けましょう・・・」



そう言って鬼灯は王の胸板を舌でなぞった。



「くくっ、今日のお前は情婦顔負けの淫らさだな・・・実にそそるぞ」



すると大きな衣擦れの音がして、一瞬白澤の鼻孔にも蓮の花の香りが漂った。次いで、頭の上から被される黒い布。



「あっ!ちょ!脱ぐなよ!なにしてんの!鬼灯ー!」



口づけでも交わしているのか、小さな水音がしているだけで、誰も白澤の抗議に耳を傾けない。
はぁ、と鬼灯の上ずった吐息があがれば、白澤の転がりは余計に激しくなった。



いい加減うっとおしくなってきたらしく、王が鬼灯を暴く手を止め、押さえた声で言う。



「少々外野がうるさくて気分が出ぬ・・・。鬼灯、なんとかせぬか?」



「そうですね。私も、少しそう思っていたところです」



すると、床に頭を擦りつけていた白澤の目の前に白い足が二本、スラリと現れた。



「ほおず・・・」



喜んで名を呼ぼうとして、口にガムテープを張り付けられる。



「んんんんんんーーーーーーー!」



暴れる白澤の身体を肩にひょいと担ぎ、鬼灯は棚と棚の狭い隙間にその身体をおしこめ、床に転がる動作ができないようにした。



左右の棚は頑丈に固定されていて、先ほどのように転がりまわりたくても身体がキッチリ間にはまってしまってすることもかなわない。
尻もちをついたような姿勢で動きを固定されてしまい、口まで封じられてしまった白澤は、そのままおとなしくするしか手段がなかった。



「ふふ、これで気障りなくできるな」



紅い長襦袢姿になった鬼灯が、無言で王の上にのしかかる。



丁度白澤の位置と目線から寝台の上の様子がみえるようになっていて、奇しくも鬼灯と王の性交を眺める絶好の場所だった。
白澤は寝台の足元から二人を眺める位置にいて、白い四本の足が絡み合っているのを憎々しげに睨みつける。



鬼灯が上になり、鬼灯からの口づけ・・・。



自分にはしてこない所作に、白澤はどんどん嫉妬の炎をもやし、ふさがれた口で、固定された身体で精いっぱい暴れ狂った。



だが、すでに二人の睦みを邪魔するほどの効果を出すことはできず、寝台の上では淫蕩な行為が流れるように進んでいた。


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●忘我の君38●

「あだあああああ!!」



白澤は鬼灯と会うなり、両手を広げて相手が胸に飛び込んでくるのを待ったが、飛び込んできたのは金棒だった。
そのまますっ飛び、壁へ強かに背中を打ち付け、半身をめり込ませてしまう。
ウゲ、と口から軽く血を吐き、白澤はそのままうなだれた。



「全く、いまどきスマホを使って遠隔イタズラなんて、子供でも考えそうなことですよ。やることも最低ですが、発想も最低ですね」



そう言いながら、白澤の腹にめり込んだままの金棒をぐりぐりと回しさえする。
金棒のデコボコが当たって、その痛みに白澤が化鳥のような悲鳴をあげた。



「やめろー!このドS!ちょっとした可愛いイタズラじゃんか!そんなに怒ること!?」



「誰だって怒りますよ・・・。しかも仕事中に・・・。全く、場をわきまえない人ですね、あなたは」



「仕事中だから興奮するんじゃないか!ぐえええええ!」



さらに金棒に力を入れられ、白澤がヒキガエルのような声をあげる。



「ふん、偶蹄類が・・・。生意気に術を自在に操ったりすんじゃねえよ」



白澤を責めながら鬼灯が悪態をつくが、ふといたぶる手を止め、白澤を○問から解放した。



「うげえ・・・全く、お前は本当に暴力的だよな・・・」



ようやく地面に尻もちをついた白澤が、口元の血をぬぐいながら涙を浮かべる。



「暴力的にさせる人がいるから、こうなるんです。・・・ところで、責任はとるんでしょうね?」



え?と、白澤は聞き返した。
一体何のことを言っているのか、理解できなかったが、忌々しそうに横を向いた鬼灯の様子を見て、ようやく言葉の意味をくみ取った。



「オッケーオッケー・・・!いいよいいよ・・・あでっ!」



鬼灯を抱きしめにかかろうとする白澤の顔を金棒で遠ざけながら、低い声で言う。



「誰がこんな場所でするか。・・・とりあえず、部屋に行きましょう・・・」



いつもツンデレの「ツン」どころか刃をむけてくる鬼灯が、珍しく自分を誘っているという状況に、白澤は有頂天になった。
激しく非難されたものの、先ほどの行為は大きな収穫になったらしい。



火照った鬼灯の身体を思う存分自由にできる、これからの展開に胸躍る。
鬼灯の異変を目撃した獄卒たちでは、手の届かない蜜の時間を想像し、白澤は喜び勇んで鬼灯の後ろを着いて行った。



(あの子たちには悪いけど、コイツを抱けるのは、惚れられた僕の特権なんだ!)



そう優越感に浸り、白澤は笑みがこぼれるのを止められない。



裁判所を抜け、高級官吏の寮が並ぶ一角に入り、鬼灯柄の描かれた扉の前に二人して立つ。



「言っておきますが、あなたを部屋に招くのは今回が特別ですからね」



「わかってるって。どうでもいいから、早く部屋に入ろうよ。お前も身体が疼いて仕方ないんだろ?」



目の前の鬼灯をいただきたくなりすぎて、自分で最低な事を言っていることに気付かない。



その言葉に絶対思う所があるであろう鬼灯だったが、いっそ冷淡なほど白澤をあしらい、自室の扉を開けた。



中は暗く、他人の部屋特有のにおいがする。
鬼灯は生薬の研究をしているので、中は植物や薬草が乾燥した独特のにおいだけで、艶めかしい香りとは無縁だ。



明りを付けて部屋に光を注ぐと、すぐ寝台の中央に黒い影を、白澤は発見する。



白澤がその人物の正体を把握すると同時に、鬼灯が光の速さで白澤を脚先から首元までロープでぐるぐる巻きにしてしまった。



「ああああああ!な、何するんだよ!ぎゃっ!」



そのまま蹴飛ばされ、エビフライのごとき格好にされて、自由を奪われて床の上を転がされてしまう。



「なんだ、なぜ天国の神獣を連れてきた?」



「ちょっとイヤガラセが酷いので、こらしめようと思いまして・・・彼の存在は無視してください」



「オオオオイ!」



地面でくねる白澤の叫びなど耳に入っていないかのように、鬼灯は寝台に上がり、その人物と対面する。



「お前から誘いがあるとは、百年に一度あるかないかだ・・・珍しさのあまり、ついすぐに駆けつけてしまったぞ」



「恐れ入ります。・・・あっ・・・」



そのまま肩を掴まれ、たくましい胸元に鬼灯は導かれた。



「身体が熱いな・・・欲情しているのか。珍しい」



「んんっ・・・はぁ、どうやらそのようです・・・誰かのイタズラのせいで・・・」



床に転がされているせいで、寝台の様子が見えないが、衣擦れの激しい音がして、鬼灯の切なげな喘ぎ声がとぎれとぎれに聞こえてくるのを、白澤は逐一耳で拾った。



「おい!僕がいるのに何してんだよ!鬼灯!そんなヤツより、僕とするほうが絶対気持ちいいよ!」



「無視してください」



「ああ、承知している・・・。さあ、まずは余を高めてくれるか?」



再び衣擦れの音がして、しばらくして鬼灯のくぐもった喉の音。



「おいおい!何してるんだよ!なにさせてんの!鬼灯もそんな事するんじゃないよ!僕だけにしてくれよ!」



「黙れ。鬼灯は余のものだ・・・ふふ、いいぞ、実に具合がいい・・・」



「だーーーーっ!そんなこと聞かせるな!」



身体をめちゃくちゃに動かし、床の上で転がりまくる騒がしさとは無縁に、鬼灯と王の空間には艶めいた濃密な空気が膨れ上がっていた。


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●忘我の君37●

しかし右側の獄卒が先に我に返り、まず鬼灯に狼藉を働いた亡者の後頭部に拳固をくれる。



「いって!」



その叫びを皮切りに、閻魔殿全員がようやく我に返り、再び自らの業務に戻る。しかし、チラチラと鬼灯の様子に目をやる興味は抑えきれていなかった。



一方の鬼灯は熱にうかれたように白い頬を上気させ、顎を上向き気味に、時折身体を艶めかしく戦慄かせている。



小さな唇から吐き出される息は熱く、周囲にただならぬ色香をまき散らしていた。



いつも冷静で厳しい鬼灯の姿しか知らない周囲の獄卒たちは、その姿に困惑しながらも、ただならぬ様子とその官能美に、つい魅入ってしまう。



長すぎる睫毛をパチパチとしきりに上下させ、目元を潤ませている様は想像を絶するほど蠱惑的だ。
吊りあがった眉を、ともすれば下がりそうになる様は、明らかに激しく欲情していると他人に思わせるもので、時折鬼灯がビク、と身体を跳ね上がらせる動作に連れて、周囲もあたふたしてしまう。



(鬼灯様どうしたんだ?)



(エロいんだけど・・・これ、間違いなくエロいよな?)



(やばい・・・凄く綺麗に見える・・・っていうか可愛い・・・



(今夜またお世話になろう・・・)



周囲の獄卒たちはそれぞれ鬼灯を完全に性の対象として眺め、半分残った理性で仕事をなんとか進めている。



もし鬼灯が官能小説のように



「抱いて!誰でもいいから身体の火照りをおさえてちょうだい!」



などと言わんものなら、全員でとびかかってしまいそうなほど、厳粛な法廷は色にまみれてしまっていた。



「いてて・・・本当に暴力的だな・・・生きている世界じゃ、こんなの事件沙汰だぞ・・・!」



殴られて一瞬消沈していた亡者が起き上がり、左右の獄卒を強かに睨む。
自分のしたことを悪く思わず、それどころか相手に怒りを向けるとは、まさに地獄へ堕とすのがふさわしい人間だ。



「それにしても、このお兄さんさっきから色気振りまきまくってるんですけど?地獄の裁判じゃ、よくじょーしたヤツが裁判をとりしきっているのが当たり前なのかよ?狂ってるね!」



相変わらず悪態をつく亡者の頭に、今までで一番強烈な一撃が見舞われた。



「・・・黙りなさい・・・」



低く告げた鬼灯は、両手に持った人頭杖で亡者の頭を力いっぱい殴打した。
鬼神の怪力で打ち据えられた亡者の頭は半分凹み、床に大量の血をしたたらせている。



「ちょ、ちょっと鬼灯君!困るよそういうことされちゃあ・・・!」



あわてて閻魔が遅い止めに入るが、鬼灯に親の仇のような眼光で睨まれ、わたわたと書類に目を落とした。



「・・・亡者が質疑応答不能になってしまったので、裁判は明日に回しましょう。大王。申し訳ありませんが、私は体調が思わしくないので早退させていただきます」



めったにない鬼灯の早退宣言を聞き、仕事をサボれる喜びもあって、閻魔大王はその言葉へ縦に首を振った。



「鬼灯君、無理しないでね・・・」



嫁も孫もいる好々爺の大王にまで鬼灯の色香は及んでいないが、その他の獄卒たちは、鬼灯の艶姿を見れなくなることに少々肩を落としたのだった。


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