官能物語 2020/06/03 17:00

義弟と交わって/4

 その晩、夫は、出張で家を留守にしていました。わたしは、いつもの通り、義父母と息子と浩二くんと一緒に、夕食を取りました。夕食を取り終わって、お茶を飲み終えると、義父母と息子は眠りにつきました。わたしも息子と眠ろうと思ったところ、

「少しお酒飲まない? 真由さん」

 と浩二くんが誘ってきました。わたしは、ちょっと迷いましたが、この一週間、特に彼から何のアプローチも無かったので、告白の件はもう気にしなくていいと思っていたところでしたし、以前は、夫が遅い日などは、こうしてよく一緒に飲んでいて、断るのも何だか逆に意識しているような雰囲気を出すような気がして、その誘いに乗ることにしました。

 わたしたちは、飲みやすいフルーティな日本酒を、それぞれ一合半くらい飲んでから、お開きにしようということになりました。酒器をシンクに運んで、洗っていたときのことです。わたしは、後ろから、浩二くんに抱き付かれました。

「あっ……」
 
 とわたしは、声を上げました。

「真由さん……」
「こ、浩二くん、な、何するのっ?」

 わたしは、小声で訊きました。義父母や子どもが起きるといけないので、大きな声を出すわけにはいきません。

「好きだ」
「えっ……」
「ずっと、好きだった」

 そう言うと、浩二くんは、後ろからわたしの乳房を服越しに揉んできました。そうして、わたしのお尻に、硬くなったモノを押しつけるようにしてきます。わたしは、頭がクラクラするような気分でした。はっきり好きだと言われたことが、わたしの気持ちを高めました。この頃……というか、子どもが産まれてからこの方、夫とレス気味であることも関係しているかもしれません。とにかく、このままだとマズいと思ったわたしは、無理やり、浩二くんの方に体を向けました。目を見て、はっきりと断らなくてはいけないと思ったのです。

 すると、途端に、わたしは、彼にキスされました。唇を離そうとしたのですが、浩二くんは、わたしのうなじに手を当てて、逃がさないようにしてきます。すぐに、舌が入れられて、その舌が、わたしの口内を這い回るようにすると、わたしは全身から力が抜けるのが分かりました。浩二くんは、執拗に、わたしの口内をなぶってきました。舌だけではなくて、歯ぐきや上あごなど、いたるところを、舐めてきます。

 わたしは、そのうちに、立っていられなくなりました。浩二くんのもう一つの手は、わたしの尻たぶをがっしりとつかんでいます。股間は、わたしの下腹に押しつけられる格好になっていて、密着されながらキスを続けられたそれだけなのに、そのあまりの気持ちよさに、わたしは軽くイッてしまいました。

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