義弟と交わって/16
「真由さんの、お尻の穴もよく見えるよ」
浩二くんは、そんなことを言いながら、わたしのアナルに指を当ててきました。瞬間、奇妙な感覚がわたしの背筋に走ります。これまで、アナルに指を当てられたことなどないわたしは、その怪しげな感覚に、スリルを覚えました。それは決して嫌な感覚ではなかったのですが、かと言って、積極的に求めたくなる快感というわけではなくて、結果、わたしは、お尻を振るようにして、彼の指を拒絶する振りをしました。
「ふふっ、お尻はしない方がいいのかな。じゃあ、やっぱり――」
そう言って、浩二くんは、わたしの秘唇にもう一度キスして、じゅるじゅると、ナカからあふれ出る蜜を吸うようにしました。わたしは、まるで浩二くんに食べられているような感覚になって、びくん、びくんっ、と体を震わせながら、もうイキそうでした。浩二くんのペニスをしゃぶることなど、もう頭の中にありません。
――イキたい……イカせて……。
と切実に思っていたところ、浩二くんの舌がピタリと止まります。
――どうして!?
とわたしが彼の方を振り返ろうとしたところ、
「もう我慢できないよ、真由さん」
そう言って、浩二くんは、わたしの下から抜け出ると、わたしを四つん這いにして、お尻だけ高く上げさせて、
「いくよ」
そう一声、宣言すると、後ろから、わたしのナカに挿入を開始しました。浩二くんのペニスの圧倒的な感覚が、わたしを支配します。
「あ、あ、あ、あ、あっ!」
わたしは、声を上げざるを得ませんでした。硬くたくましいペニスが、後ろからわたしの奥深くまで挿入されます。正常位よりもずっと奥まで届いているような感覚は、あるいは錯覚かもしれませんが、仮にそれが錯覚であれ何であれ、そう感じたことに違いはなく、わたしは、奥の奥を刺激されて、何も考えられなくなりました。この前したときでさえ、相当に気持ちが良かったのに、さらに、その上があるなんて、セックスがここまで気持ちがいいものだったなんて、と、この前に続いて、再認識した思いでした。
「ああっ、すごく気持ちいいよ、真由さん、最高だ」
浩二くんのうわごとのような声が聞こえます。
――嬉しい……。
愛する男性に、自分の体で気持ちよくなってもらえるなんて、女としてこれ以上の幸せは無いのではないでしょうか。……そう、愛する男性。わたしは、また、浩二くんのことをそんな風に考えてしまっていることに気がつきました。