義弟と交わって/17
れっきとした夫がいる身で、他の男性を、しかも夫の弟を好きになるということが、どういうことか。でも、わたしは、そのとき、そこまで頭が回りませんでした。
浩二くんが、腰を振って、わたしのお尻に股間をぶつけるようにします。そのたびに、ペニスが前後に動いて、わたしの奥を刺激しては、膣ひだをからめて引っ張るようにします。わたしは、その快感に、声を上げることしかできませんでした。
「すごいよっ、真由さん、ああ、本当にすごい」
性感の嵐の中でも、浩二くんの声は、ちゃんと聞こえます。彼の悦びの声を聞いていると、わたしまで嬉しくなり、性感はさらに増します。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
わたしは、突かれるたびに声を上げました。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、といういやらしい音が室内に響き、ギシギシというベッドのきしむ音、わたしの喘ぎ声とともに、三重奏が奏でられます。
わたしは、全身に熱を感じました。この熱が一気に放出される瞬間が迫っています。そのときこそ、最高の快楽が得られるとき……わたしは、それを待ちました。
「もう限界だよ、真由さん……出すよ!」
そう言って、浩二くんは、今までのペースをやめて、ガシガシと思い切り腰を振り始めました。そのあまりの気持ちよさに、
「あ、あ、あ、あ、あーーーーっ!」
わたしもいっそう声を上げました。
「真由さん!?」
呼びかけの声に、わたしは声を出すことができません。
いったい、フィニッシュのときに、何の用があるのかと頭の片隅で思ったわたしは、
「ナカで出していい? 真由さん!?」
続けられた言葉を聞いて、さすがにハッとしました。つまり、浩二くんは、生でわたしに挿入していたのです。この前はゴムをしてくれていたのに、今日はどうして……という疑問の前に、とりあえず、彼に応えなければいけません。そうして、その答えは、もちろん、NOしかありません。中出しは、夫にしか許してはいけないことであることは火を見るよりも明らかです。万が一、妊娠してしまったら、目も当てられないことになります。しかし、そのとき、わたしは、
「出してっ! ナカで出してっ!」
と叫んでいました。思い切り、わたしのナカで出してほしいという欲求が、わたしの奥からわき上がっていました。その次の瞬間――
最後に一突き、思い切りわたしの奥の奥まで、打ち込まれたペニスから、どくどくどくどくっ、と精液が撃ち出されるのが分かりました。
「ああっ、イクッ……イクーーーーッ!」
わたしも思い切り声を上げて、絶頂に達しました。