官能物語 2020/09/11 14:00

母の浮気/69

 母とセックスする。

 それをいつはっきりと決めたのか。風呂に入るように誘ったときか、風呂で肉棒に触れられたときか、母のアソコに触れたときか、あるいは、一緒に浴槽に入ったときか、それとも、もっとずっと前か、その辺は分からないが、心が定まっているのは確かだった。

 良太は、乳首と、秘唇から指を離した。

「あっ……」

 母が、切なげな息を漏らした。まるで、もっとしてほしいと言わんばかりの声音である。もっとするのは、ここでではない。良太は、もう一度、母のお腹周りで腕を交差させるようにすると、軽く彼女を抱き締めるようにした。

「ふうっ……いい気持ち」

 母が背を預けるようにして、頭を息子の肩に載せるようにした。確かにいい心地だった。ずっとこうしていたような気持になるけれど、ちょうどいい加減のお湯の温度でも、体が随分とあったまってきたようで、良太は、母に風呂を出ることを提案した。

「じゃあ、そうしようか」

 先に母が立ち上がる。メロンを二つ並べたような尻たぶを見た良太は、思わずそこにかぶりつきたくなった。その衝動を抑えて、自分も立ち上がると、肉棒はいまだ屹立したままである。衰える気配も無い。

 一緒に、脱衣所へと出て、バスタオルで体を拭くと、母は下着を身につけようとした。

「そのままでいいよ、母さん」

 良太は、そう言うと、自らも裸のまま、母の手を取って、脱衣所を出た。母はその手に引かれてくれた。いくら、家の中と言っても、裸のまま歩いたことがない良太は、少し気分を高揚させた。どこかが自分では無いような気がした。かといって完全に我を忘れているというわけでもない。

 やはり、これは怒りを覚えているときに似ていた。やっていることは理解できているのだが、プレッシャーから解き放たれているこの感じは。もともとが、その「怒り」のせいで、母を浴室に誘ったわけだった。しかし、今では、怒りの負の側面である、苛立ちやストレスは感じていなかった。なにやら、すがすがしい気分である。

 良太は、母がいつも男と交わっている和室ではなくて、自分の部屋に連れて行った。そうして、彼女をベッドに座らせた。外はもうすっかりと闇である。ベッドに腰を下ろした全裸の母は、少し動揺している様子だったが、おおむね落ち着いているようだった。

 良太は、母に向かって、切り口上で言った。

「母さんとエッチしたいんだ、いいかな?」

 母は、また、こくりとうなずいた。
 セックスの承諾を得たのである。小躍りしてもいいところ、良太は、冷静に、母の隣についた。

「母さん……」

 良太は、母を見つめると、手を伸ばして、彼女のうなじに手を当てた。
 そうして、唇を寄せていった。

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