官能物語 2020/09/12 14:00

母の浮気/70

 母のぽってりとした唇に自らのそれを重ねる。良太にとっての、ファーストキスである。良太は、母が目をつぶっているのを見た。そうして、自分も目を閉じた。これがキスかと思うと、良太は感動した。ある意味では、キスには、セックス以上の憧れがあった。セックスは、体をつなげるためのものだけれども、キスは、心をつなげるためのものという気がしたのである。

今、母と心がつながった気がした良太は、いつまでつなげていればいいのか分からず、いつまででもつなげていたい気持ちだったけれども、いい加減でやめて、唇を離し、目を開いた。するとそのタイミングで、母も目を開けた。その目には、微笑がある。

 とりあえずキスをしたわけだけれど、ここからどうすればいいのか、良太には手順が分からない。考えてみれば、バカげた話である。セックスしたいのにやり方を調べないというのでは、料理を作りたいのにレシピを調べないというのと同じである。セックスについては、動画で死ぬほどみたけれど、きちんとやり方を調べたことはなかった。そうして、動画のそれは動画用のものであって、あの通りやったらよくないのだということは聞いたことがあった。

 さて、どうしようかと思ったときに、

「どうしたい? 良太。おっぱい揉む?」

 母から助け船が出た。良太は、ホッとした。そうである。自分がリードする必要は無いのだ。逆に、母に導いてもらえればいい。と、そこで、良太は、しかし、それではさすがに格好悪いのではないかと思った。いや、童貞なのだからやむをえないのだけれど、全て自分で決める必要は無いかもしれないが、全てが言われるままというのも、それはそれでやはり男の沽券に関わる話であるような気がした。そこで、良太は、

「母さんのアソコを舐めたい」

 と口にした。母が誰かとの交わりの時に、クンニでかなり感じていたのを思い出したのである。

「ええっ!?」

 母は驚いた声を上げた。それはそうだろう。童貞くんの望みといえば、今母が言ったとおり、乳房を揉むとか、フェラしてほしいとか、あるいは、もう挿入したいとか、まずはそういうものだろう。それをクンニをしたいというのだから、斜め上の要求である。

「本当に舐めたいの?」
「うん」
「でも……あんまり綺麗なところじゃないわよ」
「風呂に入ったばかりだろ」
「そういうことじゃなくて……」
「母さんが嫌ならしなくてもいいけど」
「嫌ってことは……じゃあ、してみる?」

 母は、なにやら、ためらいがちである。しかし、彼女は、ベッドに身を横たえた。上から母の体を見下ろした良太は、その白さと見事な凹凸に、見とれた。

「じゃあ……どうぞ」

 母は、むっちりとした太ももを開いて、足をM字に立てるようにした。良太は、その足の間に、体を入れて、母の大事なところを間近に見た。そこには、彼女が何をためらうのか分からない、美しいピンク色をした秘唇があった。

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