官能物語 2020/09/14 14:00

母の浮気/72

「ああっ、イキそう……もうダメッ、はあっ、ああっ!」

 母の声がさらに切実さを帯びてくる。
 もう少しで絶頂に達するのである。そこで、良太は、以前に、誰かが母をイカせる瞬間で行為をやめてじらしていたところを思い出した。それによって、母はさらによがり狂うようになっていた。あるいは、それは、エロ動画の中の話だったか。いずれにせよ、良太は、舌の動きを止めなかった。クライマックスに達するその時をコントロールするなどという"高等技術は、童貞の自分には無理だと素早く決断したのである。その結果、

「ああ、イクッ……良太……ああっ、イクッ……イクウウゥ!」

 びくんっ、とその豊満な体を震わせて、母は絶頂に達した。

 良太は舌を止めた。少年の顔は、愛液に濡れていた。その顔を上げて、母を見ると、彼女の目は焦点を得ておらず、口は半開きになっている。そこよりも下に目を移すと、白くまろやかな乳房は浅い呼吸に軽く上下しており、そのトップはぷっくりと膨らんでいた。

 良太は、自分の体が自然と動くのを感じた。母の弛緩した両足の間に入ると、その中心部に向かって、肉棒の先をつけた。避妊のことは頭になかった。いや、これまで、母は様々な男に生ですることを許しているのだから、自分も許されて当然という考えがあったのかもしれない。なんにせよ、良太は、ゴムをつけていない分身を、母のナカに埋めようとした。そうして、それは、呆気なくなされた。

――おおっ……。

 良太は、内心で喘ぎ声を上げた。内心どころか、外にも漏らしたかもしれない。自分が声を上げたかどうかよく分からなかった。というよりも、何も考えられなくなりそうな、それほどの快感だった。ぬるりと挿入された肉棒は、まるで温かい沼に沈んだかのようである。その沼には何か得たいの知れないものが棲んでいて、肉棒にからみついてくるようだった。

 これは男がセックス好きなわけだと、良太は、そんなことを思うことさえできなかった。圧倒的な快楽である。母のナカに自らのモノを全て埋め尽くすと、良太は、肉棒の存在も感じなくなった。まるで、母と完全に一体化してしまったようである。快感だけがうずまいていた。

「あっ……」

 ピクンッと軽く体を震わせるようにして、母が、意識を取り戻したようだった。その顔が息子を見ると、

「ああ、良太……入ったのね……」

 何かを諦めたかのような目である。しかし、すぐにその目は、慈しむような色に満ちて、

「童貞卒業おめでとう、良太」

 と言ったあとに、

「……もしかして、童貞じゃなかったなんてこと、無いわよね? もう経験済み?」

 ハッとした様子で聞いてきたので、正真正銘、童貞だったことを、良太は、快楽の嵐に耐えながら、答えた。

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