母の浮気/73
それを聞くと、母はホッと安堵の息を漏らした。何を安心しているのかということまでは、良太には分からない。肉棒はすでに溢れ出そうとしている精力によって、はち切れんばかりになっていた。母の膣内は、ひっきりなしに、うねってはしぼりあげるようにしてくる。まるで、早く出せと言わんばかりだった。
「ああっ、すごく気持ちいいよ、母さん」
良太は、月並みだとは思いつつも、そう言わざるを得なかった。
外では虫が鳴いているようである。
「良太のおちんちんもとても素敵よ」
母が、余裕のある声で言った。先ほど、クンニされているときとは、かなりの違いである。それはやむをえないだろう。彼女はかなりの経験者なのである。百戦錬磨と言っていい。それに比べて、こちらは、今童貞を卒業したばかりの未熟者である。さっきのクンニで母がイッた方が幸運なのであって、あれは、ビギナーズラックと言っていい。
とはいえ、ただ感じているだけでは、さすがに男がすたる、とそんな風にはっきりと考えたわけではないけれど、ともかく、このままなし崩し的に射精するのは嫌だと思った良太は、目前にある巨乳の頂上に指を向けた。そこは、まるで今まで誰にも触れられたことなどないかのような綺麗な桃色である。
「あっ、良太っ……」
乳首をつままれた母は、ビクンッ、と体を震わせた。乳首が彼女の性感帯の一つであることは、覗き見しているときから分かっていたことであるし、さっき、浴槽に一緒に入ったときにも分かったことだった。
良太は、そのグミのような感触を、たっぷりと味わった。
母の喘ぎ声が高くなる。
それにしても、こうして母と交わって、その乳首を責めることがあるとは、良太は不思議な思いでいた。つい昨日まで、そんなことは考えもしなかった。幼なじみの母親と初体験するとばかり思っていたら、まさか、その相手が実の母親になるとは。
「あっ、良太……ダメッ、もう、いじらないでぇ……」
母は嫌がっている素振りをしているけれど、体はしっかりと反応しているようだった。それが証拠に膣内の締め付けはさらにキツくなった。もう少ししたら、本当に射精してしまうだろう。まったく動かずに、まるで夢精するときのように、放出してしまうのである。これを止めたければ、肉棒を引き抜くしかなかった。しかし、せっかく合体して、天国にいるというのに、それを解くなど、思いも寄らないことである。
クニクニと、良太は乳首をつねり続けた。母は、すでに余裕のある表情ではなくなって、目をとろんとさせ、母親の顔から、メスの顔になっていた。それを、良太は美しいと思った。こんなに美しい女と交わることができている自分の幸運を確かめながら、良太は、もう少しの間、乳頭を可愛がってやっていた。