母さんでもいいや/21
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が上がる。肉棒は、小刻みに膣口をこすり、膣奥をえぐった。里穂は、息子にしっかりとしがみついたまま、声を上げた。一突きごとに性感の電流が、頭のてっぺんから爪先まで走るようであって、どうにかなってしまいそうである。
「はあっ、いいっ、ああっ、もっと、もっとぉ!」
「気持ちいいか、里穂?」
「いいっ、気持ちいいっ!」
恥も外聞も無く里穂は声を上げ続けた。
ベッドがギシギシと揺れるのも心地よい。
里穂は、息子の腕にしっかりと抱かれた状態で、心からの満足感を得ていた。もうこのまま死んでもいいと思えるような幸福感の中で、しかし、しっかりと生きている証である性感を得続けている。
――ああ、すごい……。
「里穂のナカ、すごく気持ちいいよ、最高だ」
耳に息子の声が聞こえる。相手が、自分の体で気持ちよくなっているということが分かって、里穂はさらなる満足を覚えた。
それにしても、本当に息子のたくましさと言ったら無い。こんなに硬くて太い肉棒があるのだろうかと疑いたくなるようなものである。それが、膣内をひっきりなしにこするようにする。
「はあっ、ああっ、すごいっ、ああっ、ダメッ、ダメッ!」
里穂は、首を打ち振るようにした。何もダメなことはないのだけれど、どうしてもそう言ってしまう。このままだと自分が自分でなくなってしまうような瞬間が来るのである。それが怖いような気持ちになるのだけれど、とはいえ、だからと言って、ここで終わりにされることなど考えられない。
「イケよ、里穂、イケっ!」
息子の腰使いが、速く力強くなる。里穂は、短時間に、何度も何度も膣口をこすられて、膣奥を突かれることで、急激に快感を大きくなるのを覚えた。
「ああっ、イクッ、イクッ……ダメ、ダメッ、あああ、イクッ、イクーーーーッ!」
外にまで聞こえそうなほどの声量を出して、里穂は、絶頂に達した。
体が弾けるような快感を得た里穂は、しばらくは何も考えることができず、体を動かすことができなかった。
「ふうっ、気持ちよかった、母さん?」
しばらくしてから、里穂は、息子の顔をとらえた。その顔には、微笑がある。里穂は、うん、と素直にうなずいた。あれだけ乱れたのだから、もう隠し立てしてもしょうがない。
「おれもよかったよ。ていっても、まだ出してないけどさ」
と息子が言った。確かに、彼のモノはまだ同じ迫力を保って、膣内にある。
「体位を変えようか」
そう言った彼によって、里穂は、自分の体が起き上がるのを感じた。