母さんでもいいや/28
息子は、ゆっくりと腰を引いては、ゆっくりと腰を動かして奥の奥まで亀頭を押し入れるようにした。
里穂は、膣内で肉棒の動きをはっきりと感じて、そのゆるやかさに焦らされるようになりながら、最後の最後に奥を突かれるときにカタルシスを得るということを、何度も繰り返された結果、性感は最高潮に高まりながらイカない、イケないという状況に陥って、
「はあっ……あああっ……」
苦悶の声を漏らした。そうして、
――ああ、もっと……強く……。
激しく犯されて、めちゃくちゃにされたいと思うようになった。自らのメスの本性に、はしたなさを感じる余裕も、今の里穂には無かった。ただただ、快感がほしい。息子の腰が止まると、里穂は自ら腰を動かしてしまう。そんな自分をいやらしいと思うこともやはりなく、
「ほら、里穂。言うんだよ。おれの女になるから、続きをしてくださいって。じゃないと、本当にもうここまでにするぞ」
そう言われて、チュッチュッ、と首筋にキスされたときには、
「ああ……なるわ、あなたの女になるから……早く……」
観念するほかなかった。
「本当におれの女になるんだな?」
「ええ」
「『ええ』じゃない、『はい』だろ」
「……はい」
「これから、おれがいつでも好きなときに、何度でもするからな、いいな?」
「……はい」
「よし、じゃあ、続きをしてやる。その前に、誓いのキスでもするか」
気楽な声を出して、唇を母親のそれに寄せてくる息子を見ながら、里穂は、自分が今何を言ったのかということは覚えているにせよ、半ば朦朧として夢の中のような状態にあった。しかし、キスをされると、一瞬だけ意識がはっきりとして、
――わたし、何てことを……。
と自分のしたことの愚かしさに気づき、抵抗しようとしたけれど、息子の腰が動き、たくましい男根に体内を抉られると、すぐに意識はうすらいで、何も考えられなくなった。ただ、快感だけが脳内を支配する全てである。
息子は口内に舌を入れるとまるで口の中を○すようにして舌を抜き差ししてきた。里穂は、上下の唇を責められて、もう何が何やら分からない状態になった。ただ、そのピンク色のもやがかかった頭の中にあるのは、
――ああっ、イクッ……イクッ……。
絶頂の予感だけだった。そのとき、唇のいましめがとかれた、荒い息を上げた里穂は、
「ああっ、すごいっ、イクッ……ああっ、イクッ、イクッ……イクーーーーーーッ!」
オーガズムに達した叫び声を上げた。