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一人称の記事 (36)

官能物語 2020/07/03 14:00

義弟と交わって/35

 その気持ちよさは、まさに、浩二くんが、わたしに対する気持ちをぶつけてくるところから生まれるのではないかとわたしは思いました。夫が、彼自身の欲求のためや、義理のためにするのとはわけが違って、わたしを自分のものにしようとする、あるいは、すでにわたしが自分のものなのだと確認しようとする、そういう気持ちが分かるような行為だから、ここまで快感を得るのではないかと思いました。

 ぶちゅぅ、ぶちゅっ、ぶちゅっ、と結合部の水音は高くなり、静かなキッチンに響きます。この音で、義父母が起きてしまうのではないかと、思われるほどです。もしも、こんなところを見られたら、とわたしは再び心配しましたが、

――もう見られてもいいっ!

 と思わずそんなことを思ってしまって、自分で驚きました。見られてしまったら一家の破滅に違いありません。でも、そこから、浩二くんとの新しい関係が始まることでしょう。そう考えると、バレてしまってもいいのではないかとそんなことを思ってしまったのです。

 もちろん、それはセックスのときの一時の気の迷いかもしれませんが、一瞬であれ、現にそう思ってしまった自分の気持ちをごまかすことはできません。それにも関わらず、わたしは、声を押し殺そうとするのですから、何が何やら、わけが分からない気持ちでした。

「うっ、うっ、うっ、うっ……」

 抑えようとした声をどうしても抑えきれず、わたしは、絶頂に向かって疾走します。
 浩二くんの、ペニスは、わたしの膣内を凶暴にえぐっては、わたしに性感の電流を加え続けてきます。わたしは、もう限界が近いことを認めました。そうして、

――ああっ、イクッ……。

 そのときが来ました。まるでそれが分かっていたかのように、いいえ、さっきの言葉通り、本当に分かっているのでしょう、浩二くんは、

「一緒にイクよ、出すよ」

 とわたしに囁くと、奥の奥までペニスをねじ込むようにして、そこで盛大に射精を始めました。どくどくどくどくっと精が放出されたその瞬間に、わたしは、目の前が真っ白になるのを覚えました。ガクガクと体を震わせて、わたしは絶頂に達しました。まるで宙を漂っているような幸福感に包まれたわたしは、しばらくの間、何も考えることができません。

 やがて、浩二くんは、わたしの体から身を離しました。ペニスがわたしの体の中から抜かれたとき、わたしは、言いようのない喪失感を覚えました。もっとずっと一緒のままでいたい……。その気持ちが、浩二くんに向けたわたしの素直なものであって、そういう気持ちを抱いた以上、いいえ、その気持ちがわたしの素直なものであると認めた以上は、もう彼と離れることはできないことが分かりました。

 それから、数ヶ月、今まで、浩二くんとの関係は続いています。この関係がいつまで続くのか。それは分かりませんが、わたしの方から、関係をやめることはないでしょう。許されざる関係ではありますが、わたしは今、愛する人に愛されて、この上なく幸せであると言わざるを得なくて、一度でもこのような気持ちを味わえたわたしは、未来のことを考える必要も無いと思われるのでした。

  (了)

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官能物語 2020/07/02 14:00

義弟と交わって/34

 もう本当に何も考えられなくなりました。
 頭の中で思うことは、イクことだけです。

――ああっ、イクッ……イクッ……。

 あともうちょっとというその時に、浩二くんの腰が動きを止めました。その瞬間、快感が止まって、わたしは天国から地獄へと突き落とされた気分になります。

――どうして……?

 そう思って、後ろを振り返ろうとしたわたしの耳に、

「もう少しでイキそうだっただろ、真由さん」
 
 浩二くんの意地悪い声がかかります。

「なんとなく分かるんだよ」

 分かるならどうして、そのままイカせてくれなかったのでしょうか。しかし、そのわたしの問には、
「イキたいって言わないと、イカせてあげないよ」

 すぐ答えが与えられます。浩二くんは焦らしていたのです。もうすぐイケそうで、お預けを食らわされたわたしは、もう一ヶ月の間もセックスを味わっていない成熟した女でした。どうして、耐えることができたでしょうか。

「イカせて、お願い……」
 
 わたしは浩二くんに対して哀願しました。

「ふふっ」

 浩二くんは余裕の笑みを漏らすと、

「どうしようかな」

 そう言って、少し腰を動かすようにしてきました。

「はあっ……ああっ、お願い……」

 わたしは、自分から腰を突き出すようにしました。
 欲しくて欲しくてたまりません。
 それでも、浩二くんは、

「じゃあさ、おれと兄貴とどっちがいいか言いなよ」

 そんなことを言ってきます。
 わたしは即答しました。

「浩二くんよ」
「あっさり言うんだな」
「だって……」

 あの人とは全然無いし、それに、事実浩二くんの方がいいわけですし、しかも、今のこの状況じゃ、そう言うしかないわけです。

「じゃあ、おれのことを愛してる?」

 浩二くんは、わたしの耳に囁いてきます。
 愛だなんて、この場にはそぐわない言葉を聞いて、わたしは、さすがに言葉に詰まりました。愛というのはもっと穏やかな感情ではないでしょうか。こんなキッチンで獣のように後ろから貫かれながら語る言葉では無いはずです。でも、わたしは、二度三度浩二くんに腰を動かされただけで、

「ああっ、愛しているわ……」

 と口に出してしまいました。つまりは、それが、わたしが彼に屈服した瞬間であり、夫よりも彼の事を選んだ瞬間でした。

「おれも愛しているよ、真由さん」

 浩二くんは、わたしの腰をしっかりとつかみ直すと、思い切りピストン運動を始めました。

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官能物語 2020/07/01 14:00

義弟と交わって/33

 少し足が力を取り戻したとき、わたしは、ショーツが引き下げられるのを感じました。

「あっ……」

 わたしが戸惑っていると、すぐに、秘所に、硬いモノが押し当てられるのが分かります。

「こ、浩二くんっ!」

 わたしの焦りに構わずに、浩二くんは、わたしのナカにペニスを挿入してきました。

「あっ、あっ、あっ……」

 久しぶりのペニスの感触に、わたしは、とても彼を拒絶することなどできません。なんという気持ちよさでしょう。わたしは、そのたくましさにうっとりとしました。でも、うっとりとしてばかりはいられません。いつ、義父母が、たとえば、水を飲みに入って来ないとも限りません。わたしは、

「ダメッ、浩二くん、こんなところじゃ……」

 とせめて場所を変えることを提案しましたが、彼は、構わず、わたしの奥まで肉棒を挿入してきました。

「ああっ……」

 後ろからペニスで串刺しにされたわたしは、身動きが取れなくなりました。

「ああっ、すごく気持ちいいよ、真由さん」

 浩二くんが感極まったような声を上げて、わたしのお尻のわきをがしっと掴みます。わたしは、彼に身も心も支配されたような気持ちになって、もう何も考えることができません。

 浩二くんは、そのまま、わたしの尻たぶに、腰を打ちつけるようにしてきました。

「あああっ!」

 わたしは思わず上げてしまった声を、必死に押し殺そうとして、でも、どうしてもそれができず、自分の口を自分でおさえるようにしました。

 浩二くんは、まるで、これまでわたしとシなかった間に溜まった欲求を一気に晴らそうとでもしているかのように、思い切り腰を振ってきます。わたし以外にする相手がいないのでしょうか。そんなことはないはずと思う一方で、もしもそんな人が誰かいたら、絶対に嫌だという思いを抱きながら、わたしは、だんだんと高みに昇っていきました。

 ぐちゅっ、ぐちゅっ、という卑猥な水音が、キッチンに響いています。本当に、もしもここに義父母のどちらかが現われたら、一生の危機です。嫁と次男が交わっているのですから、二人にとっても、相当なショックになることでしょう。

――やめて、やめてっ!

 頭はそう言っているものの、体は、正直に反応して、もうイキそうでした。キッチンで無理やり後ろからされてイクなんて、そんなはしたないことと、思えば思うほど、快感のハンマーの威力は大きくなって、わたしの頭は快楽に容赦なく打ちのめされていきます。

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官能物語 2020/06/30 14:00

義弟と交わって/32

 そのまま、浩二くんの繊細な指が、わたしの膣内を奥へと進んできます。そうして、こんな体勢だというのに、わたしの弱いところを的確に突いてきます。

「ほら、ここが気持ちいいんだろ?」

 浩二くんの声に、わたしは、ぶんぶんと首を横に振って、そんなことないと否定しようとしましたが、彼の指が、ゆっくりと一定のリズムで、わたしのスイートスポットをノックし続けると、

「はあんっ!」

 わたしは思わず声を上げました。そうして、今この家にいるのは、わたしと浩二くんだけじゃないということを思い出して、声を抑えようとしました。

「ほら、あとからあとから、エッチなつゆが、滲み出してくるじゃないか。真由さん。おれに、触られて気持ちいいんだろ? 認めろよ」

 いつもよりも強い口調で、浩二くんが言ってきます。くちゅ、くちゅ、といういやらしい水音が早くも鳴り始めて、わたしは、声を出すこともできないので、否定することもできません。

 でも、感じているのは、否定しようのない事実で、わたしはどんどん体が熱くなって、浩二くんがほしくてたまらなくなりました。われながら浅ましい限りですが、彼の言うとおり、体は彼を求めています。

 わたしは、浩二くんに指でナカをいじられ続けて、立っていられないような気持ちになりました。それでも、わずかに残った理性で、彼の手に自分の手をかけて、全然力なんて入っていませんが、行為を止めようという意志だけは見せています。

 すると、浩二くんは、

「真由さん、気持ちよかったら、遠慮無くイキなよ」

 そう言って、しかし、指の動きは変えずに、一定の速度を維持して、ピンポイントで快感を送り続けてきます。

 わたしは、だんだんと何も考えられなくなっていきました。イキたいということ以外は。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」

 止めようもなく、喘ぎ声がわたしの口から漏れてきます。義父母や息子に聞かれたら、という心配も、すでにありません。

 浩二くんは、冷静に、わたしの弱いところを責め続けました。わたしのアソコからは、とろとろとした液が、あとからあとから溢れて、内ももを伝っていたことと思います。どのくらいそうされていたのか、ついに、来たるべきときが来て、

「イクッ!」

 一声、叫ぶようにすると、わたしは、性感の大波にのまれました。ガクガクと体を震わせるわたしは、しっかりとした男の力に、受け止められていました。

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官能物語 2020/06/29 14:00

義弟と交わって/31

 浩二くんは、わたしを後ろから抱き締めたまま、手をわたしの乳房に当ててきました。そうして、大きく揉むようにしてきます。若い男の手で女の象徴をつぶされたわたしは、思わず、

「はあっ……」

 吐息を漏らしました。

「真由さん、ずっとこうしたかった……」
 そう言って、浩二くんは、わたしの尻たぶに、硬くなった自らのモノを押し当てるようにしてきます。わたしは、彼との数々の交わりを思い出して、一気に、体が熱くなるのを覚えました。

「だ、ダメよっ、浩二くんっ!」

 わたしは、振り向くようにして、小声で言いました。

「ダメ?」
「そうよ、こんなことしちゃダメなの!」

 すると、浩二くんは、いっそうわたしをしっかりと抱くようにしてきました。

「こ、浩二くんっ!」
「……れのものだ」
「……えっ?」
「真由さんは、おれのものだよ」

 そう言うと、浩二くんは、片手でわたしの片方の乳房を潰しながら、もう一方の手に、わたしのスカートを割らせて、内ももを撫でるようにしてきました。

「はあっ!」

 わたしは、思わず、声を上げて、体を震わせました。

「ダメッ、浩二くんっ!」

 わたしの制止の声にかまわず、いえ、もしかしたら、わたしが止めたことで返って、浩二くんの手は、スムーズに動いて、わたしの下着にかかります。わたしは、彼のもう一方の手を振りほどこうとしました。
 
 しかし、びくともしません。女の力ということもありますが、その力にしても、彼に抱き締められて、秘所に触れられようとしていることでもって、しっかりと発揮することができないのです。わたしの体は、彼の体に接触しているだけで、どんどん熱くなって、まるで、その熱に体の一部が溶かされたかのように、とろりとした蜜液が、体内から滲み出てきます。

「濡れてるね、真由さん……」

 浩二くんが、わたしのショーツの底に指を当てながら言いました。下着越しに分かるほど濡れていることを指摘されたわたしは、カッと頬が火照るのを感じました。

 浩二くんの指が、クロッチの部分のわきから、中へと侵入します。

「ダメッ、ダメッ!」

 わたしは体を震わせるようにしましたが、もうこの時点で、彼に触って欲しいという気持ちでいっぱいでした。

「体は嫌がっていないようだよ、真由さん」

 浩二くんは意地悪い声を出しながら、わたしのナカへと、指を挿入してきました。

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