パータ 2020/06/17 19:06

東京都知事選挙:2016年を思い出してみた

コロナ禍において唯一良かったことは、世の中の問題が目立ったことだと思います。
私も政治とメディアへの関心を高めた一人です。

そんな中で東京都知事選挙が行われます。
今後のオリンピックのことを踏まえれば日本全体の経済やコロナ感染対策に影響のある選挙といってもいいかもしれません。


最近は政府の問題、メディアの問題、既得権益の問題など、様々な「闇」のようなものが浮き彫りになったと感じます。
そこで私はこの選挙を、最近の動向からではなく、前回の選挙から分析してみようと思います。


2016年 東京都知事選挙結果

選管のホームページから私が必要なデータを抽出しました。
前回の選挙結果と備考欄に私の主観的な感想をまとめました。
得票数の多い順に並べ替えました。


上位3人

見ていると懐かしい気持ちになります。こんなこともあったな〜と。
選挙期間中も主にこの3人の話題ばかりで、今思えば候補者に平等な報道は無かったなと感じます。
この3人だけでなんと得票数の9割以上を占めています。それだけ選挙にはメディアへの露出が重要であり、国民の大部分はそれを見て投票しているのではないでしょうか。
まるで流行りに乗るかのように。それだけ自分の投票を無駄にしたくないのだと思います。

さらに問題なのが、当選した小池百合子はともかく、100万票以上の都民の支持を得た増田寛也と鳥越俊太郎は、その後全く話題にすらならないということです。
まさに死票。せっかく投票した都民の意思を蔑ろにしていると感じざるを得ません。


連続出馬

2016年も出馬し、2020年も出馬の意向を固めた人に「○」を付けました。
たくさんの候補者がいるわりには、意外と少ないです。

しかもこの4年間で様々な政党の動きがあり、今年は新規に出馬する人が多くなると思います。
この中に本当に都知事になりたい人はいるのでしょうか。
そう考えたとき都知事選とは、国政への踏み台、自分の主張を広める場、売名行為を行うイベントと捉えて立候補している人もいるのではないでしょうか。


投票率

こちらは過去の都知事選の投票率です。


大体5割から6割弱程度の投票率だとわかります。
前回の選挙は比較的盛り上がったのですが、それでも4割の人は投票していません。
東京都の有権者が約1,000万人なので、約400万人…ものすごい数ですね。ですがおそらくこの現状が都民の意識なので、今後も投票しない人の割合というのはあまり変化しないと思います。


前回都知事選を踏まえて

公党の代表と推薦はメディアの露出が多い

最近マスメディア(私はその中でもテレビしか見ないのですが)で都知事選が取り上げられるようになり、出馬した候補者が報道されています。
今年も多くの候補者がいるのですが、その中でも「主な候補者」をピックアップして報道しています。
そのピックアップした候補者の共通点を探してみたところ、公党の代表もしくは推薦を受けた候補者であることがいえます。

なのでこの4年間で国政へと躍進したNHKから国民を守る党(以下N国党)の立花孝志が、今年の都知事選では主な候補者として取り上げられ、毎日テレビに映るようになりました。
一方で、前回都知事選では11万票と、上位3人を除けば圧倒的に得票数が多い日本第一党の桜井誠が今年も出馬しているのに全くテレビ報道で見ることはありません。
N国党と日本第一党の違いは、国政に進出しているか否かというメディアの基準だけです。前回都知事選では桜井誠の方が立花孝志よりも得票数が5倍くらい多いのに、出馬会見すら報道されないという不平等な扱いを受けています(理由は知ってるけど)。
このことで、メディアが平等な選挙報道を行う気がないことがわかってしまいました。


今年の都知事選の得票数

上記で述べたように投票率はそこまで変わらないと思うので、今までと同じかコロナの影響でそれ以下になる可能性が高いのではないでしょうか。


小池百合子は前回の選挙で300万近い票を獲得しているので「どれだけ前回の票を保持するか」に努めると思います。
そして与党が推薦候補を立てなかった(なぜ?)ので、そちらから票が流れる可能性を期待すると思います。

そしてその他候補者は、「小池百合子からどれだけ票を削れるか」が問題なのですが、
もちろん候補者同士も対立する立場なので、仮に小池百合子から前回の票の半分150万票も削ったとしても、それを仲良く分け合う結果になれば……。

候補者も悩ましいところですね(本当に当選が目標なら)。


投票前に都民が考えること

私の今までの経験からして、政治家の掲げる公約がほとんど「絵に描いた餅」であることがはっきりしています。

実現できなかったのは様々な理由や言い訳があると思いますが、主に3つあると思います。

① 実現する気がない
② そもそも実現不可能
③ 議会で否決

①が最悪なパターンで詐欺に近く、しかも選挙前にも後にも検証が難しいところが厄介です。
4年の任期内に実現できない公約も、大々的に掲げるならもはや①とみなしても良いのではと思います。

②は例えば「花粉をゼロにする」がこれだと思います。どうしたら実現できるか、いくら考えても思い浮かびません。

③は有権者にとってとても良い公約であったとしても、賛成する議会議員が少なければ実現しないということです。あまり注目されませんが当然のことですよね…。(右とか左とか偏った公約だと、もろに影響があるのではないでしょうか。)


上記を踏まえると、有権者が立候補者の公約を見て判断しなければならないことは、

  • 4年以内に実現可能か
  • 公約の実現方法は明確か
  • 他の議員が賛成してくれそうか

これらに注目すれば、意外と公約を見極めることが可能な気がします。
うまく調べがついたらブログで記事にしてみたいと思います。



今回はメディアの情報だけでなくしっかり自分なりに調べたいです。

そして実現可能な公約その道のりを明確に示す立候補者を見極めるべきだと思います。






今回のこのブログは批判気味に書いたつもりです。
私はこのブログやSNSを通して人を批判することは絶対にしないことを決めています。批判そのものが悪いと思っているのではなく、私が他人を批判するほど立派な人間ではないからです(笑)

私の中で政治に携わる人間をシステムとみなすことにしました。だから立候補者に「氏」や「さん」といった敬称をつけることもやめました。
政治への情熱は自分を燃やすもので、他者に振り撒くものではないと思います。

右も左もなく当たり前のように政治討論できる世の中になるべきだと思います。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

最新の記事

月別アーカイブ

記事を検索