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スカトロの記事 (24)

おかず味噌 2021/05/18 16:00

オススメ作品紹介「賭博最弱伝クミコ」

 今回紹介させて頂くのは、「肌色黄金水」様によるこちらの作品。


 賭博最弱伝クミコ


 かの「大名作」を彷彿とさせるタイトルの通り、「クミコ」の前にもまた「凄惨な運命」が待ち受けている。


――ざわ…、ざわ…。


 秀逸なテキストを読むに。秀麗なイラストを見るに。いかにも生意気そうな彼女の「約束された敗北の便」に、自ずと期待は高まってくる。


――ぶり…、ぶり…。


「ポーカー」「麻雀」「ダーツ」など、あらゆるギャンブルが目白押しで。
「露出」「脱糞」「おむつ」など、特殊な性癖を満たすこと間違いなし。


 数多くの「抜きどころ」がある中で。
 筆者のお気に入りは何といっても、とある「着衣脱糞」シーン。


 最低限の尊厳をもかなぐり捨て、最大限の苦痛と恥辱に顔を歪めながらも、やがて「地の底」とでもいうべき「沼」へと堕ちてゆく彼女の姿。


「わしは…それが見たくて…」


「その羞恥…汚辱を見たくて…見たくて…」


「もう…何回も抜いてしまったよ!!」


(もちろん「血」は抜かれません…)


 思えば、同人作品を買うというのはある種の「ギャンブル」にも似ている。
 即ち。なけなしの金を「ベット」し、その「アタリ・ハズレ」に一喜一憂し「綱渡り」にも似た「賭け」に挑むことになる。


 果たして。己の欲望を満たすものかを熱に浮かされつつも、冷静に吟味し。
 より「単刀直入」にいうならば、自前の「大刀」ないしは「小刀」を存分に研ぎ澄ませるに足るものかを推し量るのである。


 だが「当作品」において、そうした懸念はまさしく杞憂である。


 あなたは安心して、「希望の船」に乗り込むがいい――。


 この期に及んで尚。些細な金額の前に臆し、試供品をチビチビやることで、己の「欲望の解放」に正直になれないでいるのならば…。


 さりげなく近寄ってきた「ハンチョウ」に、こう言われることだろう。


「へたっぴ」と――。

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おかず味噌 2020/11/29 16:00

ちょっと悪いこと… 最終話「失便と未来」

(第三十一話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/395268

 ついに――。私は「やってしまった」。
「彼」の前で、ではなく「弟」の目の前で「お漏らし」を――。
 しかも「おしっこ」ではなく、それよりずっと恥ずかしい「うんち」を――。
 その上「健康便」ではなく、それよりずっと柔らかい「下痢便」を――。
「スカート越し」に「ショーツの中」に、思いきり「ぶちまけて」しまったのである。

「失便」「着衣脱糞」「うんちお漏らし」――。
「排泄感」「不快感」「絶望感」。
 私の「姿」を見た純君は、というと――。
「驚嘆」「憐憫」「同情」。
 その姿を「視られた」私は、というと――。
「羞恥」「背徳」「後悔」。
 それらが「綯交ぜ」となった「感情」の中で――。
「うんち漏らし」の「快感」によって――。
 思いがけず、私は「達した」のである。

 純君は私の「後始末」を「手伝う」といっておきながら――。
 私の「スカート」を捲り上げ、私の「ショーツ」をずり下ろし。
 私の「粗相の跡」を「確認」し――。
 こともあろうに、私の「うんち」を「堪能」し――。
 それから、「姉弟」としてあるまじき「行為」。
 私の「アナル」に「ペニス」を「突き立て」――。
 それによって、またしても私は――、
「果てた」のであった。

 これまで「数度」の「小・お漏らし」。
 私にとっては、すっかり慣れた「感触」とその「感覚」。
 だがそれを遥かに凌ぐ、まさかの「大・お漏らし」によって――。
 私は――、私自身は――、私の「日常」は――。
 果たして、どう「変化」していくのだろう。

 何はともあれ、私の「物語」はこれにて「閉幕」。
 それでも私の「人生」は相変わらず「続いて」いくのだろうが。
 ひとまず、一旦は「お仕舞い」。
「終わり」か「始まり」か、それすらも分からないけれど――。
 とりあえず、ここで「完結」を迎えることとなるだろう。

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おかず味噌 2020/11/24 16:00

ちょっと悪いこと… 第三十一話「弟の視点 ~肛門と芳香~」

(第三十話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/369724

ついに――。僕の「眼前」で「やってしまった」お姉ちゃん。
「大人」としてあるまじき「失敗」、「女性」としてあり得ない「失態」を晒し――。
「後悔」と「羞恥」をその身に受けつつも、為す術もなく、ただただ「立ち尽くす」姿。
「臭い」も「汚れ」もそのままに、明らかな「不快さ」を思わせる「下痢便お漏らし」。

 けれど僕は、自らの「内」から湧き上がる「衝動」に打ち震えていたのだった――。

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おかず味噌 2020/10/14 16:00

ちょっと悪いこと… 第二十三話「私の視点 ~因果と応報~(2)」

(第二十二話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/375084


「約束」の「前日」。いつも通り、彼から「メッセージ」が送られてくる――。

「明日、どうする?」

 その「文章」だけ見れば、実に「他愛のない」――、あるいは「カップル同士」が、「デート」の「予定」を話し合っているような――、まさに「リア充爆発しろ」といった「やり取り」である。
 だが「実際」は――、「デート」といっても、私達は「恋人同士」なんかではなく。「予定」といっても、それは単なる「遊び」の「約束」などではない。
「do」を言い換えたところの「play」。多様な「用法」を持つその「動詞」はけれど、ここにおいては「遊ぶ」という意味ではなく。「訳される」ことのなくそのままの、いわゆる「プレイ」なのである。

「そうですね~。とりあえず、お洒落な『カフェ』とか行きたいです」

 それでも、私はあえて「普通」に返す。「とぼけた」ように、「知らないフリ」を、「気付かないフリ」を装う。だがとっくに、彼には「見抜かれて」いるのだろう。

「そっか。『カフェ』で『水分』をたくさん摂って、それからどうするの?」

「なるほど、そう来たか」と、彼の「発想」に純粋に「感心」する。私としては別にその「提案」に、あまり「深い意味」はなかったのだが(本当だ)。けれど、あくまで彼は「それ」に「繋げる」つもりらしい。(確かに「前回」は「飲み過ぎた」ことがそのまま「命取り」となったのだが――)

「その後ですか?う~ん、『映画』とか?」

 それでも私はあくまで「デート」らしい「予定」を返す。本当は「映画」なんて、それほど観たい気分ではなかった。それに。もし「上映中」に「トイレ」に行きたくなったら――、それはそれで「惜しい」気もするし、何だか「勿体ない」ような気もする。
 と。私の中でもいわゆる「尿意の問題」は、その「発想」はすでに出来上がっていた。

「映画か~。それもいいけど、でも『我慢』出来そう?」

 彼の「にやけた」ような「意地悪」な顔が浮かんでくる。もはや「何を?」と問うつもりはない。彼の「加虐」じみた「笑み」を想像する。私は「股間」がじんわりと「熱く」なるのを感じた――。

「もう『お漏らし』はしませんよ!」

 私は「宣言」する。だが、その「言葉」を持ち出すこと自体がつまり――、少なからず私にその「意思」があることを告げているようなものだった。

「とかいって、また『我慢』できなくなるんじゃない?」

 彼は私を「揺さぶる」。きっとまた、いつもと同じように。私が「耐えきれなくなる」ことを暗に「予想」するように――。

「そんなことないです!『恥ずかしい』ですもん…」

 それでも私は「否定」する。「羞恥」を告白しながらも、もう「しない」と。「今度」こそ「失態」を重ねることはないと「表明」する。
 私が「返信」を送ってから、暫くの「間」が空いて、後――。

「そっか。じゃあ、また明日」

「素っ気ない返事」で打ち切られる。彼は「諦めた」のだろうか。明日の「プレイ」を――、私に三度「お漏らし」をさせることを――。
 あまりの「呆気なさ」に、私は何だか「拍子抜け」した。

「おやすみなさい」

 真っ当な「挨拶」を私は返す。「既読」は付かなかった。彼は「がっかり」したのだろうか。私との「やり取り」に。私に「そのつもり」がないことを知り――、あくまでも「拒絶」を重ねる私の「態度」に、あるいは「気分を害した」のかもしれない。
 それならそれでいい――。私自身も何だか「投げやり」な気持ちになる。もはや、これまで。彼がその気なら、もはや「そのつもり」がないのならば。私だって、彼の「期待」に応えてやる「義理」はない。私としても、別に「どうしても」というわけではないのだ。私だって、本当は「お漏らし」なんて――。

 彼との「会話」が「終わった」ので、私は「お風呂」に入ることにした。「着替え」と「バスタオル」を持って、「浴室」に向かう――。「部屋」を出る間際、もう一度だけ「確認」する。だけどやはり「既読」は付かないままだった。

 幸い「順番待ち」することなく、すぐに「お風呂」に入ることができた。服と「下着」を脱ぎ、もはや「習慣」となった「チェック」も欠かさない。今日はあまり「汚れて」いないみたいだ。出来ることなら「明日」も、こんな「状態」であれば――。

 ふと。ここに来てさえ、「明日」の「デート」を思い浮かべてしまった自分に――、「自己嫌悪」。いかに「真面目ぶった」ところで、「カマトトぶってみた」ところで。「建前」を並べてみたところで、隠し切れない私の「本性」。彼が私に「期待」するように――、私もまた彼に「期待」してしまっている。決して「人に言えない『自分』」を、その「羞恥」を晒し、それを「受け入れてくれる」彼を――、その「行為」を――、私は「求めて」しまうのだった。

 彼は私を「どう思っている」のだろう――。単なる「性欲の捌け口」なのだろうか。「変態的行為」を「共有」する、その「相手として」なのだろうか。おそらく、そうなのだろう。そうとしか思えない。
 彼は私を「愛して」いるのだろうか。そうでなくとも、私の事を「好き」でいてくれているのだろうか。少なからず、私を「大切」に思ってくれているのだろうか。

 いや、そんなはずはない。もしそうだとすれば「あの夜」――、私が初めて「粗相」をしてしまった夜。彼は私にトイレを「禁止」することなく、普通に「行かせてくれた」はずだ。私の「懇願」を聞き入れ、「尊厳」を「守らせて」くれたはずだ。だけど、彼はそうさせてはくれなかった――。
 あるいはその時点で、彼に「そんなつもり」はなかったのかもしれない。「まさか」「本当に」、私が「間に合わない」などとは思わなかったのだろう。だが「結果的」に――、あくまで私は「彼のせい」で「お漏らし」させられたのだ。
 私が「粗相」をした後、彼は「優しかった」。私の「失態」を咎めることはなく、彼の家の「浴室」を「汚してしまった」にも関わらず、彼が私を「責める」ことはなかった。
 そもそも「彼のせい」なのだから、というのはもちろんであるが。それを「抜き」にしても――、彼は「いつも以上」に優しくしてくれた。

「トイレに行かせてくれなかった彼」と「『ごめん』としきりに謝りながらも、手厚い『フォロー』をしてくれた彼」。果たして、どちらが「本当の彼」なのだろう。私には分からなかった。
 それでも。「一つ」だけ言えることがあるとすれば――。私の「性癖」は「その瞬間」にこそ、まさに「発露」したのだった。自らの「失態」を――、その「羞恥」を――、彼が「受け入れ」、「受け止めて」くれたことにこそ。私は限りない「愛」を感じたのだ。
 あるいは私が「お漏らし」というものに「魅入られた」のは――。その「行為」自体にではなく、むしろ「彼の前で」というその「状況」においてであり。それから幾度となく「無意味」に「尿意」を「我慢」することになった時も、私の「想像」の中には常に彼の「視線」があったのだ。

 それでも尚、私は「惑う」。やはり彼は私のことを、「パートナー」とは決して見てくれていないのではないかと。もしもそう思ってくれていたのなら――。
「あの晩」――、私が「初めて」を捧げるべく「覚悟」を決めた晩。彼は私の「アナル」ではなく「性器」にこそ「挿入」を試みたはずである。
 あくまでそれも、私が「初めて」であることを彼が「知らなかった」だけなのかもしれない。あるいは彼がそうであるかもしれないように、私にとっても「ありふれた経験」の「ほんの一つ」に過ぎず。だから彼はそこに「変化」を加え、私に「特別」を刻み付けるが如く、「異常」なる「行為」に及んだのかもしれない。
 もしも私が、「初めて」であることを「正直」に「告白」していたなら――。果たして彼は「面倒臭がらず」に、あるいは私の「処女」に「価値」を見出してくれていたのだろうか。「ありふれた経験」などではなく、私にとってまさに「一度きり」の「最初」であることに、それを「奪う」ことに何らかの「思い」や「感慨」を抱いてくれただろうか。
 それにしては彼は「終始」、私の「そっち」に「執着」していたような気もする。私に悉く、また違った「羞恥」を与えるように――。私の「アナル」を「舐め」、「弄り」、本来「不浄の穴」であるべく「そちら」にこそ、彼の「焦点」は定められていたのだ。

 そこにおいて、私はやはり「懸念」を感じずにはいられなかった。すなわち、私のそこは「汚れて」いないかと――。
 あくまで「そこ」は「出す穴」であり「入れる穴」ではない。「ペニス」の通るべき「場所」ではなく、もっと「別のモノ」が通過するべく「場所」なのだ。「ショーツ」に幾度となく描かれていた私の「ウンスジ」。拭いても拭いても決して「拭いきれない」、まさに「羞恥の跡」。
 果たして、「あの晩」は「大丈夫」だっただろうか。彼の「鼻」に、私の「うんち」の「ニオイ」を「嗅がれたり」していないだろうか。彼の「舌」に、私の「ウンカス」を「付けたり」していないだろうか。私は「不安」で仕方ない。
 彼の「反応」から、「きっと、大丈夫だろう」と私は「判断」した。その日は一度も「していなかった」し、「恐らく付いていないだろう」と高を括っていた。だが実際は――、どうなのだろう。

 もし万が一にでも、私の「そこ」が「汚れて」いたとして――。にも関わらず、彼が「構わず」に舐め続けていたのだとすれば――、それはつまり「そういうこと」である。彼は私の「小」のみならず、あろうことか「大」さえも「受け入れて」くれたのか。
 いや、そんなはずはない。それらは同じ「排泄物」でありながら、「似て非なる」ことさえなく、完全に「別物」なのだ。
 だから私はあくまで「帰納法」的に、彼がまだ少なからず「正常」に踏み留まっていることを「論拠」に、自らの「潔白」を「証明」するのである――。

 軽く「シャワー」で体を流し「風呂」に浸かる。「髪」を洗い「体」を洗い、もう一度「湯舟」に入ってから出る。「清潔」な「タオル」で体を拭き、「清浄」な「下着」に「穿き替える」。「浴室」を後にし、自分の「部屋」に戻る。
「もう一度だけ」と、大して「期待」もせずに「スマホ」の「画面」を開く。

 彼から「返信」が届いていた――。


「『残念』とか、思ってたりして…?」

「挑発」するような「文面」はけれど、まさしく私の「本心」を言い当てていた。
 とはいえ、ここで「白状」するのは何だか「癪に障る」。あるいは、彼の「掌の上」にいるのだとしても――。

「何のことで――」

 打ち掛けた「文字」を途中で「消去」する。もはや今さら「核心に迫ることのない」、「差し障りのない」、「やり取り」を重ねたところで何になるだろう。
 私は文章を「打ち直し」、「決意」を込めて「送信」した――。

「私の『お漏らし』、見たいですか?」

 ついに。私は言ってしまう。自らの「口」ではなく「指」で、「本心」を語る――。
 彼の「返信」は「すぐ」に来た。

「もちろん!(≧▽≦)」

「待ってました」とばかりに、彼は答える。もはや完全に彼の「思う壺」であり――。「嬲る」ような、幾度となく「ジャブ」を打ち続けながらも、まるで「挑発」するようなこれまでの「やり取り」は全て――、私のその「言葉」を待ち、あくまで「私の方」からそれを「言わせる」ための、彼によって張り巡らされた「伏線」であり、あるいは盛大な「焦らし」だったのだ。
 それを踏まえた上で。そこで「改めて」、「もう一度」だけ彼は私に訊く――。

「明日、どうする?」

 それこそまさに「核心」と呼ぶべき「問い掛け」だった。
 しばし「逡巡」しながらも、「考えるフリ」をしつつも。あるいは「最初から」、自らの中に「密か」にあった「計画」を、私は打ち明ける。さらなる「刺激」を与えられるべく、まだ見ぬ「興奮」を享受するべく。それは私の秘めたる「願い」であった――。

「『外でお漏らし』とか…?」

 私は一体、何を言っているのだろう。自分で送っておきながら、激しく「後悔」する。まるで「タイトル」を与えるみたいに――、私は「プレイスタイル」を指定する。次なる「変態的行為」を――、「加速」し「加熱」され、「膨張」し「助長」され、「過剰」に「異常」に、より「過激」に「刺激」に満ちた「羞恥」を――、「演出」を要求する。

 もはや私は、ただの「お漏らし」では「満たされなく」なっていた。かくなる上は――、より「大勢の前で」、例えば「往来」で。自らの「痴態」を晒してこそ、より多くの「羞恥」と「興奮」を得られるのだ。
 もちろん、人に「知られる」わけにはいかない。そこまでの「覚悟」は私にない。あくまで「バレない」ように。けれど「彼だけ」が、私のその「秘密」を知るのだ。

「なるほど!」

「了承」ということだろうか。彼の「返信」は恐らく「同意」を示すものでありながら。あるいは今もまだ彼の「想定内」なのだろうか。それとも、もはや私の「変態性」は彼の「想定外」であり、もはや「手に負えない」ものなのだろうか。
 だが、続く彼の「命令」はまさしく、私にとって「予想外」のものだった――。

「じゃあ、今から『トイレ禁止』ね!」

「無邪気」に彼は言う。「禁止」という強い言葉の割に、何だか「愉しそう」な気配さえ伝わってくる。私は背筋に「ゾクゾク」と這い上がるものを感じた。
「替えた」ばかりの「ショーツ」に、私の「期待」と「興奮」がまた少し滲む。せっかく「キレイ」になったばかりだというのに、またしても私は「汚して」しまう。

「え~、そんな…」

 頭の悪そうな「返し」をしつつも、

「わかりました」

 と答える。もはや私は「従順」な「子羊」であった。(「子猫」の方が、「カワイイ」だろうか…)

「実はもう『漏らして』たりして?」

 続いて、彼は問う。あくまで、私の「羞恥」を煽る。

「そんなわけないじゃないですか~!」

 やはり「低能」な「返答」。だが「否定」自体はまさしく「真実」のものであった。
 私は「現在」、全くといっていいほど「尿意」を感じてはいなかった。実はさきほど、「シャワー」を浴びる前に「済まして」おいたのだ。せっかく体を「キレイ」にするのだから、と「不浄」なる「手続」については「事前」に終えておいたのである。

「本当に?結衣のことだから、また『ヤッちゃった』のかなって!」

 そんな私の「事情」を彼が知る由もなく。あくまで彼は私に「嫌疑」を掛け「冤罪」をもたらす。私は「潔白」を「証明」するより、ここではむしろ自ら「偽証」を試みた。

「ほんのちょっと『チビ』ってるだけです…」

 実際は「微塵」もそんな事はなかった。強いていうならば、「愛液」が「滲んで」いるくらいだろうか。けれど「おしっこ」については、まだ私の「ショーツ」を「濡らして」はいなかったのだ。
 それでもあえてそう「告白」することで、彼の「期待」を煽り。私としても、まるで自らの「羞恥」を暴かれるような「感覚」に揺さぶられる。

「やっぱり!」

「短く」、彼は予想が「的中」したことを喜ぶ。きっと「喜んで」くれているのだろう。今は私が「チビった」という「既成事実」が完全に出来上がりつつあった。

「もしかして、『ウンスジ』も付いてたりする?」

 そこでもまた「あらぬ疑い」を掛けられる。だが、それについては――。

「いや、それはないです」

「冷淡」に、あっさりと「否定」し、打ち切る。
 なぜ彼がその「秘密」を知っているのだろう。やっぱり「あの時」、私の「アナル」は「クサかった」のだろうか――。
 いや、さきほどの「疑惑」がそうであったように。あくまで彼は私に「羞恥」を与えるため、何の「根拠」もない、「突拍子」もない「からかい」を述べているだけなのだ。
 一応、念のため。「ショーツ」をめくって「確認」してみたが――、やはり「大丈夫」だった。「付いている」はずがない。私はさっき「お風呂」に入ったばかりなのだから。「ショーツ」も「肛門」も、今はまだ「キレイなまま」なのだ。(あくまで「現時点は」であるけれど――)

「じゃあ、『大きい方』も我慢ね!」

 何が「じゃあ」なのか。「そっち」については「関係ない」だろう。

「それは『イヤ』です!」

「きっぱり」と私は断る。少しの「恥じらい」も、「弱味」も、「付け入る隙」すら与えないほどに「断固」として――。

「じゃあ、今からするって事?」

 だから何が「じゃあ」なのか。「便意」についても今のところはまだない。それでも「デート」までには、「きちんと」済ましておくことだろう。あくまで明日の「プレイ」について「問題」となるのは、「尿意」の方なのだから――。

 どうも「やり取り」が「ヘンな方向」に行きつつある。その「気配」を私は悟った。
「求めて」いるのは「そっち」ではない。もはや「小」については「大歓迎」だが、「大」についてはあくまで「願い下げ」である。
 私が彼に「見られたい」「知られたい」の望むのは「おしっこ」であり、「うんち」はさすがに…。

 私の「無反応」から察したのか――、「手」を変え「品」を変え、彼は次なる「一手」を講じてくる。

「結衣の『お漏らしパンツ』、ハァハァ…(*´Д`)」

「脈絡」も無しに、その「一文」が「顔文字」付きで送られてくる。「興奮」を吐露し、「性癖」を暴露するように。あくまで「記号」なのだろうが、本当に彼も今「そんな顔」をしているのかもしれない。

「だから、『まだ』お漏らしはしてないですって…」

「事実」を述べつつも、私は段々と「高まって」いく気がした。「あの夜」と「あの晩」みたいに、まるで彼に私の「お漏らしショーツ」を見られているように――。

「結衣の『お漏らし』が見たい!!」

 ここにきて、彼の「リクエスト」。もはや「明日」を「待ちきれなくなった」のだろうか。私としても出来ることなら、本当に「してやろうか」さえと思った。彼の「願い」を叶えるべく、「禁」を「失」うべく、その「行為」を――
 だが、あいにく「全然したくない」のである。試しに「腹部」に力を込めてみたが、「一滴」たりとも出ることはなく。「代わりに」とばかり「愛液」だけが「ショーツ」を濡らすのみだった。

 私は考える。彼の興奮を「持続」させ、期待に「応える」ために、果たしてどうするべきか、を――。そして私自身においても、どうすれば「お漏らし」をせずに「別の羞恥」を与えられるか、を――。

「今はこれで我慢して下さい!」

「試行錯誤」の末、「画像」を「添付」する。いわゆる「自撮り」というやつだ。だがそれは、単なる「プロフィール写真」などではなかった――。

 スマホを傾け、「脚の間」に持っていく。「画面」に映るのは、私の「股間」だった。「ショーツ」に包まれ「クロッチ部分」がちょっぴり「濡れた」、私の「肖像」である。
 時を「止める」ように、羞恥を「切り取る」ように「ボタン」を押す。室内で響いた「シャッター音」は妙に大きく感じられた。
 それを「保存」し、ろくに「加工」もせず、「そのまま」彼に送りつける――。

「うわ!めっちゃエロい!」

 どうやら「喜んで頂けた」らしい。彼に今日の私の「下着」を知られてしまう。本日は「白」だった。私としてはそれなりに「お気に入り」で――、それは明日の「デート」に「穿いていく」つもりのものだった。あるいは彼の「楽しみ」を一つ奪ってしまったのかもしれない。私がどんな「ショーツ」で「お漏らし」をするかにさえ、彼の「興味」は及ぶのだろうか。

「明日、穿いていく」というのはつまり、そういう事である。もはや「お気に入り」の「運命」は「決定」しているようなものだ。

――私は明日、この「ショーツ」で「お漏らし」をする。

 今はまだ「清浄」であるそれを、やがて「おしっこ」にまみれさせてしまう。「抗う」ことが出来るはずなのに、いくらでも「回避」することは可能なはずなのに。けれど、そうすることなく――。自らの「意思」によって「穢して」しまうのである。
「白」だからきっと、「汚れやすい」だろう。いや正確には、「シミ」がより「目立つ」というべきか。かつて「純白」だったそれは、私の「ションベン」によって「黄ばんで」しまうかもしれない。「無地」であるそれに、「おしっこの跡」が描かれることだろう。そして、間違いなく「ニオイ」を発することだろう。私の「体内」で「濾過」された「証」である、紛れもない「アンモニア臭」を――。

 だけどその前に――。私にはある「気掛かり」があった。もはや「汚される」運命にありつつも、けれど抗うべき「宿命」が残されている。
 それはやはり――、「ウンスジ」の問題だ。同じく「羞恥」の「跡」でありながらも、似て非なる存在。「ショーツ」に描かれる「茶色いスジ」。そちらも「白だからこそ」、より「くっきり」と「目立つ」に違いない。
 それだけは何としてでも避けなければ――。少なくとも明日「行為」を終えるまでは、いつも以上に「念入り」に「拭こう」と私は決意する――。

「ちょっと『濡れて』ない?」

 彼に「指摘」される。「気付かれちゃったか…」と思いつつも、それは私にとって何ら「手痛い」ものではなかった。
 それについては「疑惑」などではない。まさしく「その通り」なのだった。確かに、私は「ショーツ」を「濡らして」いた。だが一つ付け加えるとすれば、それは残念ながら「おしっこ」によるものではなく、私の「愛液」による「シミ」なのだった。

 気が付くと――、私は「股間」を弄っていた。最初は「ショーツ」の上から「撫でる」のみだったが、私の指はさらに「その奥」へと伸びていた。
「クチュクチュ」と、いやらしい音が聴こえる。粘つくような「水音」。あるいはもはや「お漏らし」と見紛うほどに、私の「陰部」は潤っていた。
 それでもあくまで「おしっこ」ではない。だが――。「ちょっと『チビった』って言ったじゃないですか…」

 私は「嘘」をつく。その方がより彼を興奮させるだろうと、私自身をより高めるだろうと思いながらの「方便」だった。これは「小便」なのだ――、と。

「てか、言わせないで下さいよ~。恥ずかしいです…」

 ここにおいても私は「恥じらい」を示す。それもまた「燃料」となり「材料」と化す。

「結衣、チビっちゃったんだね」
「そうです。ちょっとだけ出ちゃいました…」
「恥ずかしい?」
「すごく恥ずかしいです。あんまり見ないで下さい…」
「大きい方はどう?」
「――」

 私は「無視」した。

「結衣の『お尻』も見たい!」

 次なる彼の「リクエスト」。「部位」の「指定」。「某鶏肉ファーストフード店」であれば――、「丁重に断られる」ところである。
 私は今一度「スマホ」を自らに向ける。「片手」をつき、「尻」を突き出して――、「ショーツ」を少し「ずり下げて」、「半ケツ」を晒す。
「角度」を「微調整」しつつ、あくまで「肝心な部分」だけは映らないよう気をつけながら、「シャッター」を押す。

「画面」いっぱいに映し出された、私の「お尻」。「他者」との「比較」は定かではないが――、それでもやや「小振り」で「褐色」じみている。「穿いていた」ことにより、肌に「ゴムの痕」が付き、「穿き続けた」ことによる「日焼の跡」が微かに「ショーツ」の「形」を作っている。「お尻」自体を見られることより、そうした「特徴」を「観察」されることがより「恥ずかし」かった。

――私は一体、何をやっているのだろう…。

 一瞬「冷静」になりつつも、熱に浮かされたまま「送信」する。またしても「すぐ」、彼からの「返信」が届く。

「『アナル』が映ってない…(-_-)」

「不満」そうな「咎める」ような「顔文字」が添えられる。私の「渾身」の「エロ画像」は、どうやら彼のお気に召さなかったらしい。
――いくら何でも、それはさすがに…。
 もはや「付き合いきれない」と、「打ち切る」ことだって出来たはずだ。けれど、私はそうしなかった。

「片手」で「尻肉」を掴み「割れ目」の「隙間」を拡げる。その奥に隠された「アナル」を晒し出す。まるで「座薬」を入れる時のような「体勢」のまま、「もう一方の手」で「スマホ」を持ちながら「後方」へと持っていき、「カメラ」を向ける。

――パシャ!!

「三度」響く「シャッター音」。「レンズ」自体が「彼の目」になったような「錯覚」。「見られている」という「感覚」に、「写っていない部分」がまた「濡れる」。
 もはや「画面」を「確認」することさえ「恥ずかしく」、見ないまま彼に送りつける。

 送った後になって、私は「懸念」する。
――「大丈夫」だったな…?
 私の「アナル」は「汚れて」いなかっただろうか。「うんち」なんて「付いて」いなかっただろうか。いや、きっと「平気」なはず――、と信じつつも。念のため、「指」で「お尻」を触って「確かめて」みる。幸い、指には何も付かなかった。

「うわっ!結衣の『肛門』、めっちゃ『汚れて』るじゃん!!」

 彼の「返信」。「そんなはずない」と今は――、今だけは自信を持って言うことが出来る。きっと、それもまた私にあらぬ「疑い」を掛け、「羞恥」を与えるためのものなのだろう。もう「その手」には乗らない。

「私の『お尻の穴』、舐めたいですか?」

 私は訊く。(いやだから「そっち」じゃなくて…)

「うん、『キレイに』してあげたい!」

 あくまで「上から目線」で彼は答える。「キレイに」とはどういう意味なのか。それではまるで私の「お尻」が「汚い」と言っているみたいではないか――。

「次は『オマンコ』も舐めてください…」

 それには「応えず」、私はようやく「本音」を言うことが出来た。とはいえ、「入力」の「予測変換」に「卑猥な言葉」が追加されることに、少なからず「抵抗」を覚える。

「もちろん!結衣のオマンコも舐めたい!!」

 彼の「予測変換」にも「同じ隠語」がしばらく「表示」され続けることだろう――。(ざまあみろ!!)

 私は次なる「返信」を考える。果たしてここから、どう「展開」したものか――。
 そして、「思いつき」をそのまま「送信」する。

「なんか『おしっこ』したくなってきちゃいました…」

 やはり「それ」しかなかった。
――選ばれたのは、やっぱり「おしっこ」でした!!

「まだしちゃ『ダメ』だよ。!」

 彼からの「無情」なる「命令」。あくまで私に「我慢」を強いる。だけど私としては――未だに「尿意」は少しも感じていなかった。

「え~、でも。もう『限界』で…」

 それでも、あくまで「プレイ」を「続行」する。そう、私は「漏れそう」なのだと。

「たくさん『我慢』した方が『出す時』気持ち良いから!」

 それは「その通り」なのだが――。

「本当にもう『我慢』できなくて…。『お漏らし』しちゃいそうです」

 続けて――。

「あっ…。またちょっと『チビ』っちゃいました…」

 それも「嘘」だ。けれどもはや私の「アソコ」は同じくらい「湿って」いた。

「『悪い子』だね!」

 彼が私を「責め」立てる。確かに私は「悪い子」だ。たとえ「チビって」などいなくとも。こんな「やり取り」をする私は――、今も指で「オマンコ」を弄っている私は――、もはや決して「良い子」でも、「真面目な子」でもなかった。

「『結衣』のこと、そんなに『苛め』ないで下さい…」

 自分の名前を「一人称」に用いたことなど、これまで一度もなかった。それはまさしく「偽り」の「自分」であることの「証明」だった。そして、「苛めないで」というのも「嘘」だった。本当はもっと――。

「この『お漏らし女』!!いい歳して『恥ずかしく』ないの?」
「恥ずかしいです…。もう『大学生』なのに『お漏らし』なんて…」
「何度も『お漏らし』するなんて、結衣の『アソコ』は『緩々』なんだね!」
「そんなことないです。ちゃんと『キツキツ』の『オマンコ』です!」
――本当にそうだ。何たって私は「処女」なのだから。
「『我慢』できずに、また『漏らし』ちゃうの?」
「はい…。だってもう『膀胱』が『パンパン』なんです…」

 私の「演技」は「迫真」だった。まさに「緊迫さ」を「演出」していた。本当は少しも「出そう」にないのに、「漏れそう」なのを装っていた。
「おしっこ」が出る穴の「やや下」を、私は弄り続けている。もはや完全に「開き」、「準備」を整えたその「部分」に、自らの「指」を迎え入れる。
 それは「私の指」であってそうじゃない。これは「彼のペニス」なのだ。
――少し「細すぎる」かな…?
 と、「本数」を増やす。「二本」、「三本」と、それが「限界」だった。

「『お漏らし』しちゃうイケない『オマンコ』には『お仕置き』が必要だね!」

――ついに「来た!!」。
 そうだ「こっち」なのだ。私が「欲しい」のは。本当に「入れて」欲しいのは――。

「結衣の『お漏らしオマンコ』を『成敗』して下さい!!」

 なんという「表現」だろう。自らの「語彙力」に驚く。幼いころから「読書」をしてきた「お陰」だろうか。まさか、こんなところで「役に立つ」なんて――。

「わかった。明日はいっぱい『突いて』あげるから『覚悟』してろよ!!」

 なんという「男らしい」、「宣言」だろう。そうだ「明日こそ」は――。けれど今は、あくまで指で「代用」する他なかった。

「てか、もう本当に出ちゃいそうです…!!」

 そして、いよいよ「最終局面」に入る――。


続く――。

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おかず味噌 2020/10/10 16:00

ちょっと悪いこと… 第二十二話「私の視点 ~因果と応報~(1)」

(第二十一話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/374094


 新たな「刺激」を、私は求めていた――。

「この期に及んで」と思われるだろうが、まさに「その通り」である。
 ここ「数か月」――、ぎゅっと凝縮すれば、ほんの「数日」のこと。私が「経験」したことはあまりに「不真面目」というか――、「悪いこと」の連続だった。

 全ては「あの夜」から始まった――。
 そう言えば、いくらか「聴こえ」は良いかもしれないが。要は「初めて」「お漏らし」をしたというだけの話である。
 だがその「体験」は、「退屈」だった私の「人生」に、新たな「彩り」をもたらせた。
 主に「羞恥」からなる「一度目」の「失態」は、私から多くのものを「奪い去り」、「失わせ」つつも、同時に何かを「与えた」のだった――。

 それから「二度目」の「失禁」。直後「アナル」による「性行為」。そして、ついには「弟」である「純君」とも――。「姉弟」として「あるまじき行為」。「不可侵」であるべき互いの「性器」を慰め合い、「秘密」の「告白」と「共有」により、あまつさえ彼を「射精」へと導いてしまった。と、同時に私自身も「絶頂」を迎え、彼の顔の上で――、彼の顔めがけて「放尿」するという、さらなる「醜態」を晒したのである。

 あれ以来、純君と「会話」と呼べるようなものはしていない。「同じ家」に暮らしている都合上、最低限の「言葉」を交わす必要はあるが。それでもやはり「仲の良い姉弟」という、これまで通りの「関係性」を保つにはいささか無理があり。「気まずさ」を抱えたままお互いに「避け合う」ことがむしろ、「男女」をより「意識」させるのだった――。

 全ては私が「イケない」のだ。純君の「せい」ではない。確かに彼のしたことは――、抱えていた「秘密」は――、「褒められる」ものでは決してなく、むしろ「責められる」べきものであり。あくまで「たまたま」「あの夜」が「不覚」となっただけで、もし彼が「懲りず」に「繰り返して」いたならば――、やがていつかは「発覚」したことだろう。
 それにしたって。私はもっと「上手く」やることだって出来たはずだ。きちんと優しく「間違い」を「諭す」ことで、「弟」である純君を「正しく」「導いて」やることこそが「姉としての責務」だったのだ。けれど私は――。

「姉の下着」に、「姉の体」に、「姉のお漏らし」に興味を抱き、興奮を覚えること。
 果たしてそれが「正常」であるかは分からない。「男の子」における「思春期」とは、あるいは「そういうもの」なのかもしれないが。やはり「最後」に至っては「異常」だと言わざるを得ないのだろう。
 それは「性的興味」と呼ぶには、あまりに「回りくどい」「屈折」したものなのだ。「恥じらい」といえば確かに――、「異性間」における、あらゆる「行為」に付随する「感情」という見方も出来るのだろうが。問題はその「原因」となる「行為」なのだ。
「排泄行為」。「人」として、「動物」として当然の「行為」。「生理現象」の一つ。
 あるいは「動物」であれば、まさしく「人目」を憚らずする「行い」なのだろうが。「人」であれば、そこに「恥じらい」が生まれ、だからこそ「隠そう」とする。その本来「秘めたる」べきものを「見たい」「させたい」と願い、さらにはあくまで「人」としての「羞恥」を保たせたまま、それを「冒したい」と思うその「感情」は。もはや相手の「体」ではなく「魂」を穢し、「尊厳」を弄び、「○す」という意味では、「レ○プ」に近いものなのかもしれない。

 どうして純君が――、まだ「中学生」であり、ほんのつい「最近」までは私の後ろを「付いて回っていた」、愛しい「弟」であるはずの彼が。私がちょっと「目を離した隙」に、「正常」たる「成長」の道から外れ、「異常」なる「性癖」を「獲得」するに至ったのだろうか。あるいはそれも、私の「せい」なのだろう――。

 そもそも、その「前段階」ですでに私は「過ち」を犯していた。いや、「悪意」はなく「善意」もない、「故意」ではないそれは――、「過失」と呼ぶべきなのかもしれない。だがそこに――「故意」と「過失」に――果たして、どんな「違い」があるというのだろう。どちらにせよ、私は彼に「きっかけ」を与えてしまったのだ――。

「深夜」の「洗面所」で私は「下着」を「洗って」いた。人に見られたくない、誰にも知られたくない姿。純君はそれを「目撃」し、私の「秘密」を知ってしまったのだという。
 あくまで、その時点では「傍観者」でありながらも。その「事件」は、彼を「目覚め」させるのに十分なものだったのだ。

「姉の下着」に――。「姉のお漏らし」に――。

 私は純君がまだ「小学生」の頃から「気を付けている」ことがあった。それは、彼の前で不用意に「下着姿」になったり、「着替え」を見せたりしないことだ。
「低学年」の頃までは、一緒に「お風呂」に入っていたこともあったが。「高学年」ともなるとそれも無くなり。それからは彼の前で「裸」になることはおろか、「下着」になることさえもなるべく控えていたつもりだ。
 いくら「家族」であっても「男女」である。たとえそこに「劣情」の介在する「余地」がなくとも、むしろ「無いからこそ」、余計な「不快感」を与えてしまう。
 いくら「姉」であっても「女」である。「母親」を含めて「二番目」に――、「母親」除けば「初めて」――、彼が接する「女性」が私なのだ。
 もしそこで私が、最低限の「恥じらい」もなく暮らしていれば――、純君がその「姿」を見て、それに「慣れて」しまったとしたら――。私は彼に誤った「女性認識」を与えてしまうかもしれない。
 すなわち――、「女性」というものは「だらしない」ものなのだと。「憧れ」には遠く及ばず、むしろ「軽蔑」の対象なのだと。
 過度な「神聖視」はそれはそれで問題だが。かといって「軽視」もまた問題である。
 だから私は、純君の「情操教育」のため――。なるべく「羞恥」と「慎み」をもって、努めてきたつもりだ。

 けれど、あるいはそれが「良くなかった」のかもしれない――。

 彼は私の「ショーツ」を「盗んだ」のだという。「枕の下」から出てきたものが――、まさしく「それ」だった。だが私はそこで、ある「違和感」を覚えたのだ。
 私はてっきり、彼が「洗濯機」から下着を「拝借」したものだと思っていた。
 もし彼が単なる「姉の下着」にではなく、そこに含まれる「情報」に、あくまで「私」が「穿いた」という「事実」に興味を抱いているのだとすれば――、その「犯行」こそ、より自然のものだといえる。実際、彼自身もそう「表現」していた。「おチビりパンツ」「お漏らしパンツ」と――。

 だが。「行為」の後で私が「没収」した下着は、「真っ新」な「洗い立て」のものだった。そこには危惧すべき「染み」も、忌避すべき「汚れ」も付いてはいなかったのだ。
――にも関わらず、彼は「熱」に浮かされ興奮のままに「告白」した。私が「ショーツ」に付けた「小便染み」も「ウンスジ」も彼は知っていたのだ。それこそまさに「連続犯」としての「自供」、「確信犯」たる確固たる「証拠」だった。

 彼の「初犯」がいつ行われたのかは定かではない。というか、それについてはあまり「知りたくなかった」。やがていつ、「再犯」に至ったのかも――。
 それでも。彼は少なくとも「二度」以上は「犯行」を重ねていたことになる。そして、最低でも「一度」は――、私の「穿いて」「脱いだ」下着を見たのだろう。
 その時の私の「下着」は、果たしてどれだけ「汚れて」いたのだろう。私は「あの夜」以来――「洗面所」でまじまじと「観察」してからというもの――自分の下着には最大限「配慮」し、その「汚れ」に「デリケート」になっていたつもりだ。 
 それでもやはり「汚して」しまう。「ショーツ」に「ウンスジ」を付けてしまう。何度「拭いて」も――、きちんと「拭けた」と思っていても――。
 トイレに行った時、お風呂の前、ほぼ毎回、必ずといっていいほど「チェック」する。
「白」「ピンク」「黒」と、下着の色は様々だけれど。そこには紛れもなく、「茶色」が描かれている。私の「お尻の穴」は、そんなに「緩い」のだろうか?

 だからきっと「その時」も――。彼が「くすねた」私の「ショーツ」は「汚れていた」に違いない。「クロッチ」の部分に染み込んだ「ションベンジミ」も、「お尻」の部分にこびりついた「ウンスジ」も、見られてしまったに違いない。だとしたら、果たして彼はそこにどんな「想像」を描いたのだろう――。

 もはや姉としての「威厳」も、女性としての「尊厳」もなく。「シミ」と「スジ」の「創造主」たる私。つまりは「お漏らし姉ちゃん」なのである。
 そんな私を、純君はどう思っているのだろう。さらに「羞恥」はそれだけに留まらず。
 私は彼に「尻」と「性器」さえも晒し、「おなら」までもかましてしまった。「挿入」こそなかったものの、結局は「最後まで」してしまったのだ――。
「あの晩」の私は「どこかオカシかった」のだと、あくまで「一時」の言い訳にしてみたところで、もはや決して「弁解」できないほど――、「取り返しがつかない」ほど――、私は「狂って」いたし。その「結果」こそが、今の私と彼との「現状」であり、気まずい「関係性」であった。

 彼の「射精後」、私の「放尿後」。彼と私は「ベッド」に並んで横になった。互いに「裸」であることを除けば、何とも「懐かしい」風景である。一体いつぶりだろう?純君とこうして「一緒」に緩やかな「時の流れ」に身を任せるのは。ずいぶん「久しぶり」である気がした。それは「遥か遠く」に「置き去り」にされた「記憶」であり。彼と私が、とっくの「昔」に「失って」しまった「過去」だった。
 私の「掌」と彼の「掌」とを「重ね」ながら――、昔に比べて、もう随分と「大きく」なったな、と思った。少し「ゴツゴツ」とした彼の「指」と、今や「長さ」で追いつかれつつある私の「指」とを「絡めて」。それから私は純君を「抱き寄せた」。

――私の「たった一人」の、愛しい「弟」…。
 純君の「髪」は「シャンプー」の「香り」がした。それは「家族共有」のものであり、だから私の「髪」からもきっと、同じ「匂い」がするのだろう。でもそれ以外の「部分」はもう――、私は「穢れて」しまっているに違いない。
「成長した」としても、未だ「幼い」純君の体を抱きながら――。願わくば「この時」が「ずっと続けばいい」と、儚い「想い」を私は抱き続けていた――。

 だがそれもあくまで「一時」のものであり。やがて彼が「身を起こした」のと同時に、やがて「姉弟」の「団欒」は失われた。
「これ、どうしよう…」
 純君は自分の「ベッド」を見て「困り果てた」ようにそう言った。「シーツ」は当然、私の「おしっこ」で濡れている。もはや「世界地図」とさえ「比喩」し難い、あるいは「パンゲア」とも呼ぶべき「超大陸」が出来上がっている。
 今夜、彼は「このベッド」で寝るのだ。私の「温もり」に包まれながら――、私自身の「匂い」に抱かれながら――。「拡張」された、あるいは私の「一部分」と「一夜」を共にし「眠る」のだ。
「問題」は「翌朝」である。果たして彼はこの「染み」を、どう「言い訳」するつもりなのか。まさか「お姉ちゃんが来て『おしっこ』をした」なんて言えるはずもない。かといって「『おねしょ』をした」なんて、彼の「年齢」にしてはあまりに恥ずかし過ぎる。
 だけどあくまで「問題」は「先送り」にして――というよりそれは、彼が越えるべき「試練」であり、私自身のものではない――私はベッドから立ち上がり、服を着直す。

「今日のことは誰にも『内緒』だからね」
 純君の部屋を出る間際、私は彼に「釘を刺す」。またしても、私に「秘密」が生まれ、それは彼と「共有」するべきものだった。
 ドアのところで振り返り、「思い出した」ように再び彼の元に行き、床に落ちたままの「ショーツ」を「回収」する。純君が「盗んだ」ものだ。全ての「元凶」。彼はそれを、「今晩のおかず」にするつもりだったのだろうか。だが彼にとっては「思いも寄らぬ」、「ご馳走」にありつけたらしい。

「もうこんな事、しちゃダメだよ…?」
「ショーツ」を取り上げながら「最後」に、「今更ながら」私は問う。ここに来て、私は「姉としての責務」をわずかに取り戻したのだった。だが果たして、その「説教」が今や「何を」差し、「誰に」向かって言っているのか、それは私自身にも分からなかった。
「うん、わかった…」
 と、純君は「渋々」というか、「一応」ながらも「返事」をしてくれた。「今夜限り」「改心」するつもりなのかは分からないが、それでも私はあくまで「姉」として「弟」に「微笑み」掛けたのだった。それは実に「姉らしい」、「弟」に向けるべき「微笑み」に違いなかった。

 だが。とっくに私は「姉失格」なのである――。


 大学の「キャンパス」で「同年代」達とすれ違いながら――。
「彼達」ないし「彼女達」がしてきたであろう、「経験」について「想像」する。
 皆が「十代」ないし「二十代」であることを思えば――、「未熟」もしくは「途上」であろうとも、きっとそれなりの「体験」を経てきたに違いないだろう。そこには当然、「性体験」も含まれる。「能動的」あるいは「受動的」、そのどちらにしたって「行為」に違いはなく。果たして、その内の「幾人」がすでにそれを「終えて」いるのだろう。

――私は未だに「処女」のままだった。

「彼」が「犯した」のは、私の「ヴァギナ」ではなく「アナル」だった。「どうして?」「なんで?」と疑問符ばかりがいくつも浮かぶ。一体どこに、「初めて」を「そっち」で「済ませた」者がいるというのか。
 そういう意味では、私はもう「処女」ではないのかもしれない。「姦通」においては「まだ」でも、「貫通」についてはすでに終えている。あるいは「広義」の範囲でいえばそれもまた「性行為」なのかもしれない。

 だが、それを一体誰に「話せる」というのか。

 そもそも、私が「早く『処女』を捨てたい」と願ったのは――。「大学生にもなって」未だに「『処女』である」という現実に「後ろめたさ」を感じ、その事実を「隠蔽」するという「沈黙」に耐え兼ねたからだ。あるいはそれが「よくある事」だったとしても、それくらい「普通」であったとしても。まるで自分だけが「遅れている」ような、周囲から「取り残されている」ような「孤独」を味わったからだ。
 ところが、今の私は――。「予期せぬ形で『処女』を終える」ことによって。さらなる「秘密」を抱える事となった。決して人に言えず、打ち明けることのできない「性体験」は新たなる「沈黙」を私に与えたのだった。

 こんなことなら、あの夜「強引」にでも「○○さん」に「抱かれて」いれば良かった。そこに彼の「意思」などなくとも、あくまで私の「事情」で「正当なる行為」を済ませておけば良かった。
 あるいは「純君」でも良かったのだ。いや、それはダメだ。「初めて」の相手が「弟」など――、それこそ「初体験」について、「生涯」誰にも話せなくなる。

 とにかく、早く「『処女』を捨てなければ」――。
 そう思いながら、「今度こそ」と願い、私は○○さんとの「逢瀬」を重ねる。たとえ「初めて」が「羞恥」にまみれたものであれ「二度目」を、本来の意味での「初めて」を重ねることで「上書き」出来る。そうすることで、私は晴れて「正常の身」となることが叶うのだ。
 だが、もはやそれ自体「正常」とは言い難かった。彼と「逢う」時、私が決まってする「行為」――、今や「当然」のものとさえなりつつある「習慣」――、「お漏らし」。
 彼はそれを「期待」し、私自身もどこかでそれを「望んで」いる。まさに「異常」なる「性癖」。彼と逢い続けることは――、彼の元に通い詰めることは――、そうした私自身の「異常性」を「告白」することに他ならず。それこそ「恥の上塗り」に違いなかった。

 それでも。まるで「転げ落ちる」ように、「坩堝」に飲み込まれるように――。
 私は、今やすっかり「羞恥」と「興奮」の「虜囚」となっていた。もはや「正常」では飽き足らず、さらなる「異常」へと足を踏み外し。新たなる「刺激」にこそ身を焦がし、「焼かれる」ことでしか今の私は「満足」を感じることが――、「快楽」を得ることさえ出来なくなっていたのだ。
 とはいえ、真の意味での「快楽」。私は「まだ」それを知らないのである――。


続く――。

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