ぶるがり屋 2024/05/26 23:27

響け! ユーフォニアム3 8話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 8話
「なやめるオスティナート」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 青春 一瞬
音楽にひたむきな少年少女たちの、青春の一欠片たち。
苦しく辛く、美しい。
今回も実に、響けユーフォニアムでした。

 ……辛い!

最後の合宿

 地方大会前の、強化合宿。
思い出しますね〜。
 「もう一回!」「もう一回!」「もう一回!」の、一年生視点の辛さまで思い出しました(笑

 窓越し、夜明けの風景。
最後の夏、最後の合宿、最後の全国金賞への挑戦。
久美子が懸けるものの、重さが感じられます。

 音色が美しかったのは、真由が声をかけられなかったのは、最後の熱と、あすか先輩への想いの深さからか。

緑輝と求くん

 ああ青春〜〜!!
家のこと、今までのことと、緑輝先輩への想いと。
ただ、普段から2人きりになれる2人なので、わざわざ合宿の夜、時間を作っての話ということは、恋心まで打ち明けたと思うのですよね。
 まー求くんが恋愛クソボケというか小学生レベルは有り得るので、「(人生で一番愛してた)姉のように想っています!」という表現の可能性も有るかも(笑

 一番可愛かったのは恋話に揺れる葉月ちゃんでしたが(笑
葉月は秀一を好きなのかなぁ?

息を飲む、結果発表

 最後、展開からもう分かるのに、胸が締め付けられるようでした。
思い起こせば、久美子は中学高学年からずっとメンバーで、ソリも期待通りだったものなぁ。

 当たり前と返事の声を出したのは、滝先生の配慮は期待してなかったでしょうし、ただただ自信の塊だったということでしょう。
3期初回からずっと、他の事に、悪い意味で言うとかまけてましたしね……

 ただ部長職でずっと心傷め下級生たちの問題や苦しみに当たっていたので、そりゃないよとも思ってしまいます。
 今回も最後の練習、真由との話し合い、緑輝・求くんの逢引と、部長でなければ後回しにしていたかもしれないのに。

発表の裏で

 久美子には辛い展開でしたが、カルテット他の3人は良い話、良い成長でした。
葉月は引き続きメンバーに、緑輝は青春、麗奈は滝先生からのご褒美と、それより大事な絆が出来て。
麗奈が葉月・緑輝とも仲良くなってきたのは描かれてましたが、滝先生への愛の一欠片より優先してしまうほどとは!
 人見知りの姪っ子に友達が出来たようで、じんわりと胸が暖かくなります。
おこがましい感想だ(笑

貧乏くじを引く

 黒江真由は、久美子への感情の重さが不明なぐらいで、ほぼ言動一致で分かりやすい。
奏ちゃん、キミ麗奈より面倒臭いよ!?
久美子以外への愛と敵意が読めないし言葉がトガってるよ!
求くんへの突っかかりと失敗時のフテり方に、次期部長候補なのにルール破りに求くんへの野次馬根性と優しさ!
感情の素直な出力を見せて!

 麗奈、真由、奏。
面倒な女性に愛され囲まれる久美子、確かに貧乏くじ引きだ(笑

正しさと納得と答え

 ずっと「久美子の方が上手い」とは言わず、とは言え麗奈と久美子が欺瞞を感じなかった以上、ほぼ同格でわずかに真由が上、といった差なのでしょう。
「上手くなれ」なんて言っても仕方なく、常に努力・練習している、そして誰より部長としてまた3年生として苦労している久美子に言える訳もなく。
 また久美子自身も精一杯で自信家で自分が負けるとは本気で思えず。

 ただ、だからこそ久美子が自分の感情、本当にしたいことに気づき、
本気でソリを掴むために上手くなる。
北宇治がより優れたオーケストラになっていく。

そう思います。

 ただ、これを部として部長・首脳部・顧問としてどう解決するのか、すべきかは難しいですよね……
 秀一が生徒たちの不満を指摘している以上、滝先生の考えをしっかり説明し、生徒たちの納得へ繋げるべき、だとは考えるのですが。

 例えば今回、「ユーフォは全国レベルの2人で十分、弱いチューバを人数で底支えしよう」なのかもしれないのですよ。
そうなると、上手い方が損、パート差という大きな不公平間に。
もし少しでもそうなら、今の説明しないより納得が遠のいてしまう……。

 ただ、だからこそ。
久美子麗奈秀一の現実の痛みに寄り添い、理想に燃え、一緒に頑張ろうと努力できる3人だからこそ、出せる答えが有るように思うのです。
 今までの心の底では納得いかなかった久美子の、落ちた側も落とされた側も、その側で傷ついた者たちも全て分かる、久美子と、一緒に頑張ってきた2人の。

高久ちえりちゃん喋った!

 やったぜメカクレ高久ちえりちゃん喋った!!!!
安定のクラリネットソロ選出なのですよね。
演奏早く聞きたいぜー!

そして次の曲が始まるのです

 オスティナート。
音楽的なパターンを続けて何度も繰り返す事。イタリア語で「がんこな、執拗な。日本語では、執拗音型、執拗反復などと呼ぶ事がある。

 1年から、あるいはもっと前から続く、誰が選ばれるか、選ばれないか。
この苦しみの、執拗な繰り替えしでしょうか。

 誰よりも信用され信頼される久美子部長のソリ脱落、そこから進む物語。
誰が、どんな選択をし、どんな調べになっていくのか。
怖くて、楽しみです。

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