ぶるがり屋 2024/06/02 18:42

響け! ユーフォニアム3 9話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 9話
「ちぐはぐチューニング」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 ぎすぎすユーフォニアム♪
対立、感情のせめぎ合い、ギスギス感!
最っ高に響けユーフォニアム見てる感じがしますね!(笑

 ……辛いわ!

「音を楽しむ」の意味

 オーディション結果を迎えた部員たち。
今回久美子の手落ちが有るとすると、麗奈への甘い放置と、真由へのフォローをまず最初にしなかったことでしょう。

 ただ何が悪いかというと、
100人超の部長と調整役と、頑張らないと落とされる立場の奏者だという状況ですよ。
真由が受かることに誰も文句は言わないけど、久美子が落ちるのは違わないか、と感じるメンバーが出るのは当然。

 またオーディションの結果が「自分の技量」のみに帰結すると、個々人の問題と納得できる麗奈や久美子と、部全体の問題だと考える緑輝たちの考え方の相違なように思います。
 だから自分の痛みは自分の中で解決しようとするし、真由には方針再徹底で良いと考えるし、落ちたメンバーへのフォローも部長としての責任感だけなのですよね。

 緑輝や真由も、「他人がどうでも自分は自分の最高の演奏をする」なので、また違うタイプの強者なのですが……

 滝先生と麗奈の「音を楽しむ」が、他と違い、その違いが久美子ぐらいにしか共有されてないのが、一番の問題かなぁ?

猛獣係 久美子!

 そこら辺の一般的問題の数々の他に、
奏と麗奈役だけキャリーオーバーだよ!(笑
この2人を他のメンバーと馴染ませつつ他の問題対応して一番の奏者やるとか、無理!

 反対に麗奈からすれば「周りの皆が滝先生に不満を持って、特別な久美子までも!」
と辛いところなのですが、ドラムメジャー&先輩の権限で意見を封殺し、辛い久美子に意見を出させて意に沿わなければ幻滅し、4人で話しているところから逃げて久美子だけと論戦するのは、そして意見が違う相手に「部長失格」と投げつけて去るのは、やっぱり卑怯ですよ。

 自分の努力不足を認めるか、悲しみ魔道部員たちを切り捨てるか、ギリギリの立場で「そうは思わない」と言い切った久美子は、私は偉いと思います。

久美子の良いところ 悪いところ

 「合宿は終わった」
〜のです がつかないところに、久美子の内面が限界なのが伝わってきて辛かったです。

 「 なんで私がソリに 選ばれなかったんだと思う?」
これに誰も答えられなかったことに、一番キツいのは久美子。
答えられるのは滝先生だけなのですが、久美子も自分の技量の問題だと飲み込んじゃうから、聞く理由にならない。

 そんな久美子をフォローする
奏ちゃん、秀一、偉い!
いや奏ちゃんの口の悪さが久美子と真由の間の問題の一因ではあるのですが(笑
 奏ちゃん、自分も辛いのに、本当に久美子が大好きなんだなぁ。

 そして秀一!
いつもの柔和な顔が削げ落ちて、もう他の全部投げ捨てるくらい
久美子大大大大大好きなんだな!
再認識できて、ホックホクです!
 でも求くんにはちょっと謝っとけ!

 秀一のどうしようもなさにくしゃっと笑う久美子が、最高に可愛い。

 他人の苦しみも全部自分のように飲み込んで、他人に寄り添える、頑張れるのが久美子の良いところで、
自分の苦しみも全部飲み込んで、吐き出さないで、正しさを説くのが久美子の、久美子に対してダメなところ。

真由が選ばれたこと

 久美子がちゃんと「選ばれたことを優先して」「それが実力、それが北宇治」とキッパリと話せたこと、
久美子部長も大好きなつばめちゃんが、真由のソリも正しいと話したこと、
葉月が「上手ければ認められるんだ」と再認識したこと。
 とても良かったです。

 真由の頑張った証の上手さも、それが評価されることも、良いことなのですよね。
この言葉を出せるつばめちゃんにはリーダーシップを発揮して欲しいところですが……
卒業しちゃう3年なんだよなぁ!
 まぁ彼女も問題児な妹に振り回される大変な立場か(笑

そして次の曲が始まるのです

 オーディションの結果は、その選択基準は、奏者個人の問題ではなく、部全体の問題。
そして部員は結果を出し続ける人生を自ら選び報酬を受けるプロではなく、成長中で無報酬の、様々な「音を楽しむ」学生であること。

 自分の問題と、部の問題と、この北宇治最後の一年と、友情と、音楽と。
久美子が滝先生からどんな答えを聞き、どんな道を選ぶのか。
とても楽しみです。

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