ぶるがり屋 2024/06/23 22:08

響け! ユーフォニアム3 10話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 10話
「つたえるアルペジオ」の感想です。
3週遅れですが、なんとか最終回には追いつきたい。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 みんなで、この北宇治で
苦しんできた久美子部長が、やっと自分でつかんだもの。
流されやすくて正論に拘って縛られて、でも最後に感情で突っ走っちゃって、閉ざされた心の壁をぶっ壊す。
そんな久美子の、黄前久美子部長らしく、つかんだ答えでした。

聞けなかった答え

 「なぜ」
前回の引きで、聞くかと思ったら聞けませんでした。
外側しか聞けなかった久美子ですが、滝先生は精一杯答えてるんですよね。
まー久美子にも麗奈にも分かってもらえない言葉だった気もしますが!

 生徒たちが、全国金賞を目指した。
それに応える選択をし続ける。

 滝先生は生徒たちを自分と同じレベルの人間として、また音楽家として信用している。
その選択と自由を尊重している。
 素晴らしいけど、進路に悩み中な高校三年生には重過ぎるんじゃないかな……
滝先生の選択を回答が正しいのかは、私もまだ、分かりません。

 いやが応にも成長するけど、辛いよ!
視聴者にも辛いよ!(笑

正しさは誰のために

 うわぁ部内の空気が悪い〜〜。
滝先生の方向性や技術が明確化されてないのもですが、幹部の選択、滝先生と幹部たちの意思疎通の無い点も、部員たちに分からないのは、不安が蔓延するのも納得です。

 ただこの状況でも、奏者としてのエゴが強い人間以外、迷っても仕方ない。
ただエゴ強くあるべし! と滝先生や麗奈はそう思ってそうな気もするなぁ(笑

 でも何割かの生徒は、そして久美子部長は違うのですよね。
久美子も自分だけなら悩んで迷っても頑張ると選択できたけど、同じように惑い苦しむ仲間や後輩たちまで、そうあれなんて思えない。

 麗奈の誇りは正しいけれど、誰かを頼るなんてと考えるのはより正しいけれど、
それは「一人の音楽家として生きること」としては正しいかもしれないけれど、部活動を楽しむ学生には、目指したものではないんだ。

ひまわりの手紙

 この後で、結局誰かを頼っちゃのが、久美子がもう精神的に限界なのが分かって辛いですよ。
それでも、だからもう頼るしかないし、うっと会いたくて話したくて、でも行けなかったところへ行くんだ。

 この選択、
ファンとしてはとても嬉しい!

 そしてインターホンに声が上擦る声!
自動ドアに驚く久美子!

いっぱいいっぱいで可愛いな久美子!

 香織先輩登場。
予想してなかったトコから強烈な百合の香りが!(笑

 あすか先輩、「高坂さんと喧嘩した時」とは流石の観察力と推理力(笑
的中されて恥ず貸しがる、久美子の「残念ながら……」の声の低さがええなぁ。
黒沢ともよさんの演技、とても好きです。

 そしてついに。

あすか先輩、登場

 垢抜けた〜!
でも意外さは無く。
家を出て、色々を吹っ切ったんだろうなぁ。
服装も香織先輩との時間も。

 変わった、そして変わっていないあすか先輩を前にして
「変わってないですね」
ああ、やっと、いつもの、素の久美子だ。
(麗奈と秀一は家族カウント)

あすか先輩と黄前久美子

 いやぁ、苦しみ迷う久美子の前で、香織先輩とイチャイチャしまくって、ちょっと笑ってしまいました。
本当に吹っ切って自由だな!(笑

 そして、
久美子を大好きなんだなぁ。
 悪いところもダメなところもムカつくところも全部分かって認めて、
久美子が聞きたくないことも全部伝えて、久美子の一番良いところを、いや好きなところを、示す。
そして信じる。

 このちょっと突き放した感じ、本当にあすか先輩ですよ。
去るあすか先輩の背中を見る笑顔、羨ましいと告げるちょっと寂しく拗ねる顔、香織先輩の愛が深い(笑

 言葉にしない、でも伝わる「頑張れ」

 今回で、あすか先輩が久美子の叫びに本気でムカついて、それ以上に救われたことが、分かった気がします。
 や〜〜〜〜っと来てくれてちょっと怒ってるのか、
最後の最後に自分を頼ってくれたを喜んでるのか、どっちなのかな。
両方なのかな。

正しさと迷い

 久美子の正しさと我の強さと、最後の感情の言いっ放しの良さをあすか先輩が大好きなのは嬉しい発見で、
滝先生が部の状況を分かってて、そして迷っているのは、私には分かりませんでした。
そして先生が全部ぶっちゃけて、正しい結果にも成功にならないのも、納得です。

 じゃあどうしたら良いの?
正しいの?
この想いが、わがままなのだと言うのなら。

 2人の先輩に頭を下げ、歩き出し、走り。
麗奈と秀一に相談し、認めてもらって。

 迷いも悩みもそのままに、それでも進もうと、
何故進みたいのかを。

 ああ、ここで緊張しまくって、思ってることが全部出ちゃうのが、
迂闊でおっちょこちょいで、頑張り屋だと誰もが分かって、だから。
頑張ってきた、頑張りを見てきた、悔しい、ごめん、
それでもなお、みんなで全国金賞が取りたい!
ずっと頑張ってきた北宇治みんなで。

 一番頑張ってきた、一番貧乏くじ引いてきた、一番を得られなかった、黄前部長の言葉。
不器用でキラキラ輝くような、心動かす、素敵なわがままでした。

 うん、みんな笑顔で頑張ろうと思うよ、思っちゃうよ。

「みんな」の内外

 ただ、この言葉も真由には届いていないのですよね……
久美子にとっては、半年で仲間だと、心中でもギリギリ仲間判定になったと思うのですが、真由はまだ久美子に拒否されたまま、「北宇治のみんな」の外だと感じたままでしょう。

 最後のオーディションの前に、久美子は、真由は、思いをそのままぶつけられるのでしょうか。
ぶつけ合って、笑って欲しいな。

そして次の曲が始まるのです

 アルペジオとは、同時に鳴らすのではなく、一つ一つの音を順番に鳴らす演奏法。
久美子の中で音が膨らんでいくリズムが、秀一麗奈、葉月緑輝、一人一人の部員に広がっていく音が、聞こえるようでした。

 だからこそ!
この演奏が聴きたかったー!
来週聴けないかな……?

 そして次のステップ、次のオーディション、全国大会へ。
次回も、楽しみです。

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