ぶるがり屋 2015/01/06 03:50

今週の へうげもの 感想 2014年 12月第4週

あらすじ

 豊臣と徳川。
隆盛が大きく徳川に流れる中、知見ある武将は少しづつ徳川に傾き、時代に取り残された物たちは、豊臣に流れる。
しかし、豊徳の世を目指す織部たちはまだ諦めない。


へうげもの(19) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2014-11-21

感想

 今回は群像劇ぽかった!
今までと違って、同じ豊臣恩顧の武将たちがどう立ち回るか、ではなく。
様々な立場の人間が、自分の立場から豊臣徳川の断絶に向かってどう捉えるか、そしてどう生きるか。
そんな回に思えました。

 今回の顔は真田信繁だったけど、メインは片桐且元と大野治長の見方かな。
徳川隆盛を知りながら両家の橋渡しに苦心、奔走する片桐且元と、豊臣派の武将が減っている事を知りながら、流入する浪人などで安心し、淀殿まで唆してる大野治長の対比がこれからの流れを表している気がします。

 ひっさしぶりに登場の真田の忍びさん吹いた(笑
屁こき侍が、今や天下の大茶頭だからなぁ。
真田信繁も年を取って格好良い!渋い!
信繁の武力による均衡も間違ってはいないんでしょうけど、織田頼長程度が重用されるような大阪城の現状では、もう遅いような気がします。
豊臣家存続には、武力権力放棄して公家になるか、秀頼が成長して家康が死ぬまで武力•外交で維持、また戦争で解決するか。
豊臣側の不利を理解した上で、武士らしく武断的算段を進める真田信繁。
幼さと憤懣のまま突き進む織田頼長。
現状を読み違え、甘い考えのままふんぞり返る大野治長と淀殿。
大阪の陣で一体になれない姿が今から見えるようです。

 穏な流れも感じているだろうに、堂々とした真田の前でも抗わず大人物らしく嗜める、
ニンマリと笑う古田織部、惚れ直しました。

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