ぶるがり屋 2015/06/03 14:34

【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.44

僕のヒーローアカデミア

戦い終わって、帰る場所。


僕のヒーローアカデミア 4 (ジャンプコミックス)

堀越 耕平
集英社
2015-06-04

 燃える戦いも、その後の日常の前の一時も、どっちも好きだなぁ。

 ヒーロー、大人を目指しながら家族と密接に繋がっている、少年少女たちなのだと感慨深い回でした。
まぁ私の心に一番刻み込まれたのは
縛られたかっちゃんだったけど!(笑
この負けず嫌いのへそ曲がり、いいわー、大好き!
承認欲求が強い子とばかり思っていましたが、「全てはオレ基準!」でしたか。
タチの悪い求道者も有ったものですよ(笑
 切島くんとのバトルでは執拗な攻撃で負傷させて「死ねぇ!」と倒してましたが、かっちゃんはこの後切島くんと会っても今まで通りなんだろうなぁ。
強さを身を以て知って、名前を覚えたかもしれませんけど。

 メダルを断固拒否して口に咥えさせられるかっちゃんがまた可愛いくてニマニマ。
オールマイトも問題児慣れしてるなぁ(笑
そして私もプルスウルトラ!だと思ったのに決まらず。
ミッドナイトとの被りも含めて、リハやってないんじゃないか疑惑(笑

 今回5人のキャラの家庭、特にお母さんが出ましたが、五者五様で味わい深い。
今までの少年少女たちの生き方をぶつけ合うシリアスな話が一段落し(飯田くん一家はシリアスですが、兄の命はなんとか確保されたので)、ギャグ的表現がいっぱいで楽しいですよ。
かっちゃんの最後まで縛られてる表彰式はもちろん、ギャグ目がまたヒドい(笑
もちろんかっちゃんもですが、ヒロインお茶子ちゃんの飛び出る目なんてその後2コマかけてお母さんが押し込んで直してますよ!(笑
 デク、お茶子ちゃん家の仲の良さにほっこり。
手を汚した子の為コップを避けたり、怖がられる位の勢いで娘を労ったり。
デクはお母さんに心労かけたし、今もかけてるし、お茶子ちゃんは親子揃っての夢の為に頑張ってるし。
 飯田くん家は、お兄さんインゲニウムのヒーロー人生はまだ危険の可能性は有りますが、細かいやり取りの中でもお母さんは子供を愛し、兄弟はお互いに尊重して、その仲の良さが分かります。
普段の飯田くんから見られるように、礼儀正しくて真面目で愛が深い家族なのだなぁ、と。

 だからこそ、ヒーロー殺しステインに対する飯田くんが心配なのですけど。

 そして轟くん。
決勝で炎の能力を消した理由が健全で前向きで、なんて良い子なんだと涙が出そうでした。
デクによって目覚め、そしておそらくかっちゃんの叫びで背中を押されて、自分の気持ちを、最初の一歩を踏み出してからと、決めたのですね。
姉たち兄弟とも仲良さそうで、本当にほっとしました。
と言うかお姉ちゃん可愛いな…
 そして母。
子供の頃は、自分の全てであり、優しかった筈の恐ろしい母、ではなく。
今、大人の入口に立った目線からは、普通の小柄な女性なのですね。
でも、優しそうな所だけはそのままで、これだけでも轟くんの憑き物が落ちる事を確信させてくれます。

 かっちゃん母は叱り声だけでしたが(笑
一番苦労してるのは間違いなく轟ママだけど、そしてかっちゃんの家庭が一番問題無いようだけど、かっちゃん母が一番リアルな苦労してそうな(笑

 今回は家族まで語られませんでしたが、オールマイトに直接課題を言われた常闇くん、いえ彼以外も、自らの不足、そして課題を強く感じた事でしょう。
デクが、お母さんの言葉から、親しい仲間たちの言葉を反芻しているのは、彼の優しさと、どんな成長し繋がるのかも含めて沁みます。
峰田くんの反応、やっぱり大きいよね。
心配をしてるけど、決して慰めるだけでなく、生のままの声で。

 少年少女たちが何を思い、どう成長するのか。
わくわくが止まりません!
そしてこの、まだまだ未成熟な子供たちのまま、ヒーロー殺しとの対決となるのか。
ドキドキが止まりません!


他の感想はこちら↓
週刊少年ジャンプ27号 感想(2015)

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