ぶるがり屋 2015/06/28 20:14

今週の へうげもの 感想 2015年 6月第4週

あらすじ

 着々と近付く大阪の陣。
徳川一色に進む世に逆らう近衛信尹。
その想いの前に古田織部は、一つ催しを思いつく。


へうげもの(20) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2015-06-23

感想

 止められない大阪の大戦の前に、何を求めるか、どう生きるか。
古田織部と共に豊徳合体策を進めて来た近衛信尹。
登場時から不養生の人物でしたが、この時勢に心も体もやられてしまったようですね。
 この前後、多くの武将も病死していますが、豊臣家と徳川家の間で自家の存続や忠義、義理、そして日本の未来の重さに挟まれて、どれ程の大任だったかと思うと致し方ないのでしょうねぇ。
近衛氏は豊臣家そのものを守る義理が有る訳でなく、徳川一色に染められる時代、そして禁中を守りたいのだと思いますが、それらの長い歴史を考えるに、重さもどれだけのものでしょう。
徳川家康、禁中と天皇を支配する気満々ですものねぇ。
 完子の存在は知っていましたが、今まで「かんこ」と読んでいました(笑
そうか、さだこか…

 その独裁する気満々の家康に諫言をした織部。
前回どれ程の覚悟かと思いましたが、やはり天下人への諫言、殺される覚悟は有ったようですね。
流石に家康が自分の暗殺を即断する程とは思っていないようですが。

 そして瀬戸物命名、七…六本木命名に続き、大文字焼き発明!
おいおいとツッこみましたが、(Wikiで)調べてみたら発祥不明なのですね。
本作の通り、近衛信尹が「大」の字を書いたという説までちゃんと有るようで。
京都の方は大文字焼きではなく五山送り火と呼ぶのだとか、勉強になります(笑

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