投稿記事

灰と幻想のグリムガルの記事 (12)

ぶるがり屋 2016/04/03 21:52

先週のアニメ感想 日分 20160327

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 25話、灰と幻想のグリムガル 12話
の感想ですよー。
一応両方とも最終回!


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 4 (特装限定版) Blu-ray

バンダイビジュアル
2016-03-25


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) Blu-ray

細谷佳正
東宝
2016-03-16

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 い、生きていたのかお前らーっ!(男塾風に
最初に怯え、そして鉄華団の皆に愛着が持ててからのビスケット死亡後。
滅びに向かう流れを、自ら力強く戻しささやかな希望へ向かう、健気で強い少年たち。
意表をつかれ、全員死亡かと思わせて拍子抜けではありましたが、だからこそ彼らの強い生命力、そして未来を掴み取ろうとする強かさが画面から溢れ出るような、そんな、前だけを見る、進む強さを感じました。
 いやラフタにアジーも丈夫過ぎるよ!(笑

 鬼のごとく敵を斬り、惑わないミカも、どうしようもなく人を愛し、よすがにしているのですよね。
オルガの言葉に頼り、アトラとクーデリアの優しさに応えてしまう。
これからも間違い傷つけ傷つく続けるだろうけど、それでも人として最後まで夢や希望を捨てずに歩み続けるのじゃないかな。
 やっぱりオルガやアトラを失ったらどうなっちゃうか、そんな不安は拭いきれませんが。

 オルガは本当に、最初から最後まで「普通の人」だったなぁ。
ともすればメリビットの恐れたように破滅の道へ進みかねない仲間たちも、自分が苦しくて苦しくてたまらないだろうに見捨てず切らず、家族として愛し抜く。
迷って悩んで苦しんで、ミカのように割り切れない、シノのように自分だけの問題に落とし込めない、
でも、だからこそどんなに苦しくても家族や部下を愛する気持ちを捨てきれない、鬼にも悪魔にもなれないオルガが愛おしいです。

 反してガエリオとアインに落ちる運命の非情さよ…
もはや表情を作ろ事もできず、あんなに追い詰められても 人間臭く悩み続けたのに、人間を捨てさせられてしまったアイン。
幼馴染を死なせ自分を尊敬する部下をも狂わせ、そしてもう一人の幼馴染に裏切られたガエリオ。
最後まで、妹を利用されると宣言されるまで、泣いた理由も怒った理由も自分のためじゃないのですよね。
マクギリスがあそこまで煽ったのは、逆上させて直線的に動くよう誘導するのが目的だったのだろうなぁ。
 せめてガエリオだけは生きていてくれ…!

 それにしてもマクギリス、ずっと目指していたであろう元凶の義父を追い落とした時より、
アルミリアの尻を抱いてる時の方が嬉しそうに見えるぞ!(笑

 そして予想通り2期決定。
秋なのか、早いな!

灰と幻想のグリムガル

 ちょ、ランタどうやって生き延びてきやがった(笑
もうホントみんな強くなったなー。
初回、ゴブリン1匹におっかなびっくりだった頃を考えると、感慨深いです。

 全員の攻撃の後ではあるものの、決着はハルヒロ一人でデッドスポット討伐!
でもそれ以上に、一人でデッドスポットを受け持つ判断をした時、そしてパーティをランタに任せた時、そしてランタが即受け継ぎ進ませ、ハルヒロを奮い立たせたことが大きく成長を感じさせてくれました。

 ゾディアック可愛い!ウザい!
あの声はちょっと病みつきになるなー。
本気で殴りたくなるけど(笑
 ランタはリビドーから女性を好きになるタイプかー
あそこで「おっぱい揉みたい」と言えないランタが最高に可愛いです(笑
 今回の後なら、ランタとユメがくっつくのは許せるかな。
そして圧倒的なまでのメリのメインヒロイン力よ…!

 第一部終了はマナトの墓に「俺たち良いパーティになってきたよ」と伝えた回。
そして一期最終回は「俺たち、良いパーティだよ」と思えた回でした。
でも、これからもハルヒロはマナトの幻影を見、追いかけるのだろうなぁ。
ちょっとだけ痛い、悲しみとともに。

 最初は美しい背景をただ不安に見ていたハルヒロたちが、そこに行き住むものとして、美しい風景を美しいままに愛するようになったのですね。
冒険者として生きる日常。
 「ここに来る前」の記憶が薄れ消え、グリムガル世界を自分の世界として馴染んでいく様。
なんだか最初に予想した「ゲーム世界で作られたプレイヤーキャラの視点」の物語のような、そんな気がまたしてきました。
まだ設定もなく、プレイヤーのうっすらとした分身でしかない彼らが、自我と経験を得ていく物語。
はてさて、この予想は当たるかな?

 同じく古典的コンピュータRPGをオマージュした『このすば』と同クールだった『灰と幻想のグリムガル』。
おかげさまでより楽しめましたが、対象年齢がアラフォーなのは、商売的に大丈夫なのだろーか(笑
いや若い子も楽しめてたら良いのだけど!(笑

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

ぶるがり屋 2016/04/01 14:42

先々週のアニメ感想 日分 20160320

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 24話、灰と幻想のグリムガル 11話
の感想ですよー。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 4 (特装限定版) Blu-ray

バンダイビジュアル
2016-03-25


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) Blu-ray

細谷佳正
東宝
2016-03-16

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 うわぁ、みんな滅びに向かっていく…!
今回は名前ありのキャラで死亡確定したのはいませんが、アジーはさすがにマズいのでは…
そして死亡フラグ一番のシノとライドは、次回とてつもなく死にそうですよ。
 大人たちも分かっているけど止められない。
メリビットさんは親身になって、でも部外者なのが辛いなぁ。
正論を振りかざすべき大人の権力者たちが一番間違っていて、それを子供たち鉄華団に押し付けていて、それを一番理解できるのですから…

 オルガは皆の命を背に負って、皆がその責任の一端を、自ら背負う。
勝手な誰かのために殺されるのではなく、自分の、自分たちのために死ぬ、
熱く、なんと痛々しい結束か。
 タカキが死を覚悟してかぶったのは、きっとビスケットの帽子。
アトラも、家族のために死地へ走る。
みんな、背が低くて手足も短くてね、辛いですよ。
 それを求めたミカもオルガも、全く自分の命を大事にしてない、彼らこそ自分の命をチプにしてるのだものなぁ。
メリビットさんの言えない辛さ、いやそれでもあれだけ言えた強さと正義感が、もうどこもかしこも辛いです。

 決戦。
ユージンたちに、ガエリオ&アイン参戦。
ああ、アインはもう完全に壊れちゃってるじゃないですか…
今までどんな辛い目にあっても人の心は保ち続けたアインが。
 この暴走暴威に、単身立ち向かうクーデリアは良い意味でも悪い意味でも覚悟完了、しちゃってるなぁ。

 そして最後にミカを送り出すのは、
仮面を脱ぎ捨てたマクギリス!
もうマクギリスにとっての、アインとガエリオの「仕事」は終わっちゃったのですか。
そして多分、知っているガエリオを処分する為に来たのですね。
 最終回、生き残るのは、誰か。

灰と幻想のグリムガル

 メリイのトラウマと、克服。
メリイの声がなぁ… かすれて、涙声で。
仲間のアンデッド化、えげつない、心を抉る魔術だ…
メリイの覚悟、想いが熱い涙のように伝わってきます。
一人一人、抱きしめて名前を呼びながらディスペルするのですね。
ディスペルされた後は、灰になる。
美しく厳しい、灰と青春のWizardryだ。

 「お前はマナトじゃないんだ」
すっと誰かが言うべきだった、言わなければならなかった言葉は、ランタからでしたか。
ホカノメンバーが皆優しくて、同時に人の心に踏み込まない分、ランタは自分なりに深く考えてて、他人にぶつかってくるんだなぁ。
普段本当にウザいランタですが、ハルヒロと全くソリが合わないからこそ、一番正当にハルヒロを見ることができるのでしょう。

 ランタとユメのフラグがまた着々と!
モグゾーとランタのアクション、全員での息のあった脱出。
本当に良いパーティになったよ。

 ああ、本当にランタは口も素行も悪くて、変な時にええかっこしいで。
とっても大事な仲間だよこの野郎!
お姫様じゃなくて、これっぽっちも可愛くもか弱くもないランタを守る為、全員が命をかける、それが当たり前と思えるのが良いですね。

 「また明日」
次回最終回。
耳に残っている、この作品を表す素敵なタイトルです。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

ぶるがり屋 2016/03/31 12:39

先々々週のアニメ感想 日分 20160313

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 23話、灰と幻想のグリムガル 10話
の感想ですよー。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 4 (特装限定版) Blu-ray

バンダイビジュアル
2016-03-25


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) Blu-ray

細谷佳正
東宝
2016-03-16

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 こーのマクギリスー!
前半ではこの仮面男枠、心底楽しそうだなーと笑ってましたが、まさかここまで人の心を捨て切った大悪党だとは。
 鉄華団が奮闘も犠牲も全て、マクギリスに利用されていく様は気持ち悪いです。
そしてマクギリスの言葉や信頼に応えようと犠牲を積み上げていくカルタとガエリオがもうね。
健気で可哀想で。
 最後、カルタを救いあげるガエリオは鉄華団への敵意よりもカルタを優先し、憎しみよりもアインの思いを優先し、で重それも全部マクギリスの手の内なのだよなぁ。

 今回でやっとマクギリスの目的が分かりかけてきました。
義父の目論見を潰す。
それだけなのですね。
その先に自分が権力を握る目的が有るかどうかは不明ですが、心情的な理由はこれだけなのだろうなぁ。
うん、アルミリア以外殺す気満々だ。
 そして多分、マクギリス本人も自分の病的で人非人な状態を分かって、壊れて楽しんでいるのだろうなぁ。

 ああ、地球で補給すると阿頼耶識システム対応してないか。
でもこのMWに乗るの子供達なのか…
「弔い合戦」という名の破壊。
もう大量死しか見えなくて、1話に戻った気持ちです。
胃が痛い…
ミカもね!アンタ影響力強過ぎるんだからね!
何処まで自覚してるのかなぁ、ミカ。

 アイン、R-TYPE方式かー(大分マイルドですが)
ちょっと転用すればダースベーダー式も出来そうだけど、上級階級がここまで重傷になる確率は低く、そして義体は忌避されるのでしょうね。

 狂っていること、でも止めらないことを選んだオルガ。
ここでやっとビスケットの言葉がオルガに届くのか。
先に、ミカがオルガを無理矢理立たせ、この復讐の連鎖に走り始めてから。
ミカはオルガと鉄華団の生存を優先した結果なだけだろうと思いますが、もしビスケットの言葉が先だったら、やっぱりオルガもここまで仲間を焚きつけなかったのだろうなぁ。

 そして、カルタVS.ミカ。
たった3機だけなんて、これもマクギリスの手なのだろうなぁ。
クーデリアは気付きましたが、カルタが最期まで気付かなかったのは、幸運なのか。
 それにしても流石ミカさん!エグいぜ!
本当に今回はエグ過ぎてキツかった…
MSサイズで生身の人間を屠っていくのは、圧倒的戦力差での殺傷はかなり苦手です。
 でもミカも、今回はただ有利だからではなく、感情が爆発したように見えました。
「助けてマクギリス」に手が一瞬止まったのは、何故なのかな。

 暴走する少年たちに、無力な大人たち。
メリビトさんの良識、常識は正しい。
そしてメリビットさんは彼女なりに、最大限より良い方向へと奔走する。
でも戦場で生き、今も戦場にいる鉄華団には何の正義でもないのですよね。
3話の「良識ある組織の中の大人」と「戦場で生きるしかない子供」の断絶が深い。

 最後にアトラが決めたのは、ミカとクーデリアの心に寄り添い続けることか。

 明らかに主人公たちは間違っていると見せながら、でもただ間違っているとも表現しない。
これは視聴者に、自分なりに考えて欲しい、というものなのか。

 しかしこれ、最後クーデリアとガエリオが握手するEND以外平和になる未来がないですよ。
さすがにマクギリスが改心するとは思えないし、それは流石に許せないし。
 少年兵、復讐の連鎖、紛争地域と原因の搾取側との乖離。
現実でも問題となっているここら辺をよくもまぁこれだけドラマに落とし込めてるなぁ。
宗教問題はサンダーボルトに任せるぜ!(アニメではそこまで行きません。

 そして即更新の鉄血ラジオ、カルタ・イシュー役の井上喜久子さんゲストで大笑い!
「17歳です」「おいおい!」もあって大満足でした(笑

灰と幻想のグリムガル

 コボルトの設定画見たら筋肉ムキムキ強そうで驚いてましたが、ちゃんと弱いコボルトもいっぱい居るのですね。
良かったー(違う

 いやー冒頭からランタウザいウザい(笑
その周りの評価を気にしない所と自己評価を高めに設定してる所がハルヒロと大きく違い、ハルヒロが許せない本当の所なんじゃないかな。
ランタからすればハルヒロのなぁなぁでご機嫌とりな所も心底ムカつくんだろうけど。

 そしてユメの健気な負けヒロインレベルと、メリイの悲劇のヒロインレベルが上昇中…!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

ぶるがり屋 2016/03/19 14:31

先々週のアニメ感想 日分 日分 20160306

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 22話、灰と幻想のグリムガル 9話
の感想ですよー。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 4 (特装限定版) Blu-ray

バンダイビジュアル
2016-03-25


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) Blu-ray

細谷佳正
東宝
2016-03-16

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 正しさって何だろうなぁ。
大事な人の死に、どう向き合うのが正解なのかなぁ。

 ビスケットの死。
オルガのみならず、鉄華団全員にとっても大きいものだったのだなぁ。
困ったり悩んだりしているメンバーと相談したり、ソリの合わない者同士の緩衝材になれそうなの、確かにビスケット以外居なさそうですものね。
本当に鉄華団の屋台骨だったのだなぁ。

 ミカの発破、エゲつない…
のだけど、ミカはミカで他人の意見を聞き、自分も待ち、
それでも鉄華団全体のために動いたっぽいのですよね。
もちろん自分やオルガ自身も含めた。
もしオルガの答えがミカの望んだものでなくとも、従ったように思います。
 でもやっぱり破滅的な方向だよなぁ。
自分を律する事のできる大人でもない鉄華団を生き残らせるために、短期的には最善な手段だったように思えますが…

 『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』でのヒイロと同じ言葉「あと何人殺せばいい」と、ここまで意味合いが違うのがミカの怖いところ(笑
でも両方とも、最終的責任を他人に任せているのが悲しく危ういように感じます。

 鉄華団の危ない決断にクーデリアが何も言わないのは。
ビスケットの死の残滓の中でも、一人次々と道を定めていたのは。
強くなったのではなく、先にこの痛みを知って嫌から、それだけなのですよね。
同じく大事な人の死に心が縛り付けられて、ただただ前へ進むことを自らに課しているだけの。

 子供達が間違いかけているのを正すのではなく、守ろうとする大人たち、先輩たちが力強いですよ。

 お、カルタさん生き延びた!
マクギリス、黒い。黒過ぎる。
こんなに露骨なマッチポンプ初めてですよ(笑
でも一番ムカつくのは東護ノ介かな。
結構な割合でお前も元凶だよッ!(笑

 復讐を誓うオルガにミカ。
アインを改造させるガエリオ。
実際に話が動くのは先になりますが、未来を方向付けてしまったのは今回な気がします。
…怖いなー。

灰と幻想のグリムガル

 人の心の傷やブレを丁寧に描く作品だなぁ。
休日に何をするかで描かれる為人。
皆、新しく一歩を踏み出したのだなぁとしみじみします。
冬の冷たい空気と匂いがこっちまで来そうな料理がまた。

 メリイさん、本当にメインヒロインだ…!
1レベル高い休日を過ごすメリイさん、思わずハッとしちゃいました。
そして毎度異様なまでの太もも周りの描き込みよ(笑

 次回からメリイのトラウマ、ダンジョン攻略。
第2章が始まる感じです。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

ぶるがり屋 2016/03/10 21:49

先々週のアニメ感想 日分 20160228

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 21話、灰と幻想のグリムガル 8話
の感想ですよー。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 4 (特装限定版) Blu-ray

バンダイビジュアル
2016-03-25


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) Blu-ray

細谷佳正
東宝
2016-03-16

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 ビスケットー!!
ああ、もう序盤からね。
一つ一つ死亡フラグが、もう丁寧に丁寧に一つづつ積み上がっていってね。
ビスケットとオルガが二人ともまた後で言えるさを笑ってるところでもう、ね…。

 もう絶対シノやユーjンの方が先に死ぬと思ってたからなー。
形としてはシノの代わりに死んだ形でしたが。

 死因、失敗した理由は人材不足と未熟さ、ですね。
ユージンがMWを操縦していたら逃げ切れないまでもミカが駆けつけるまで時間稼ぎできたでしょうし、ダンテが居たら情報集約が簡単で、オルガビスケット二人とも前線に出なかった可能性は高かったんじゃあないかな。
 そして、オルガ、鉄華団全体の未熟さでしょう。
少年兵の消耗部隊の小隊長としてしか経験、教育されなかった、そしてオルガ自身が自分の命の価値を高く評価できなかったこと。
その未熟さ、若さが一番の理由なのだと思います。
 それが、元々不利な戦況を繰り返してきたツケが、今ここでやってきてしまったのでしょう。

 二人とも決裂が解消する直前に分かたれたのが、辛い。
修復する感触は二人とも得ていたのが救いですが、死んだものは答えてくれません。
言葉を交わせなかったオルガも、残されたクッキークラッカー、お婆ちゃんにも、痛くて切ないですよ。

 ビスケットが作戦立案も出来たことから、余計にこの損失は大きいなぁ。
替えのない屋台骨がボキリと折れてしまったような。
一流ではないけれど、ビスケット彼一人で折衝、戦略、一般常識、社会性、ストッパーのトップだったのですよね。
ギリギリに萎えそうなのがオルガとユージンで、しかもこの二人はすでにいっぱいいっぱいなんですよね…
 これから鉄華団の未来が、一度は無くなったと思っていたオルガとミカの決裂が見えてきたような。
悲しくて、切なくて、恐ろしいなぁ。

灰と幻想のグリムガル

 本当に丁寧な作品だなぁ。
マナトの死の克服と、決別。
 装備もスキルも戦術も、ふと見ると着実に成長してるのですよねぇ。
そして、墓の前でのハルヒロの独白。
色々混ざり合った感情を、素朴にさらりと残す姿が格好良くて切ないです。
 大きく美しい、一区切りでした。

 そして仇がただのエネミーではなく、彼らなりの知的で自由意識を持っている個人の集団だと描写がまた面白く、痛い。
ユメ達もゴブリン達も、傷つくシーンが本当に痛そうなんですよね。
可愛い生き物に餌あげてるシーンとか辛いよ!

 あ、あれ、もしかしてハルヒロのメインヒロイン、ユメじゃなくてメリイなのです?
メリイは文句はないのですが、今回もユメは負けヒロインなのか…

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

« 1 2 3

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索