耳小骨を澄ませば自律感覚絶頂反応

耳掻きのやり過ぎは外耳炎というげに恐ろしき五大厄災を招く恐れよ人の子よ竹の棒で穿つ快楽に溺れるなそれは悪魔の囁き耳垂れ達との終わらぬ戦いワルキューレの始まり恐れよ人の子よ耳垢を殲滅せしめたるチタン製耳掻きこそ匠の罠ぞ神谷道楽です。

カポーン。

たまらんですよね。

あの「カポーン」って音。

月島雫より耳をすませば、ほら耳小骨から聴こえてくるよカポーン。

カポーンそれは自律感覚絶頂反応な音。

五臓六腑にまで染み渡るカポーンの旋律に誰もがうっとりと酔いしれる。

もはや字面ですら癒されちゃいますよねカポーンって。

やっぱ人生に必要な音はカポーンだわ。

ケロリンな風呂桶ととこしえのタイルが奏でる超絶ハーモニー。

それがカポーン反響現象カポーンナノチューブ。

カポーンは偉大ですねぇ。

湯けむりの向こう側にいる龍や鯉が背中で泳いでいる方々に萎縮してしまった私の心臓と玉袋を、

ここは人類史上最高の安息地やで兄ちゃんこの地に敵も味方もありゃせんここでは争いはご法度アルカポーンねやで、と。

そう語りかけるかの龍が如く一瞬で強張った顔と玉袋を解きほぐしてしまうのですから。

ちなみにどうでもいい話ですが、

相棒の田中さんは自称大阪イチの銭湯マイスターで、

大阪でほぼ知らない銭湯は無いのとちゃうかと言うほどに大阪の銭湯を端から端まで渡り歩いて浸かっておるのですが（※ガチです）

そんな銭湯マエストロな彼はよく

田中「いい銭湯ってのはカポーンでわかるんだわ。適度な床面のヌメリと剥がれ。これが重要さね」

神谷「ぼくは風呂上がりのオロナミンキメタイで頭が一杯でまだその領域には至ってねぇです」

田中「焦んな坊主。いつかオメェにもわかる時が来るさ」

神谷「（アナルこすりすぎてヒリヒリアナル。アナルとメンマには優しく……か。フフ）」

カポーンに限らず銭湯って、

至る所から発せられる音それぞれが、それらのハーモニーが、もう至高の エー・エス・エム・アールですよね。

なんなんですかね。あの小●征爾が指揮してそうなオーケストラ空間。

内耳に意識を集中させて膝関節まで湯に浸かりながらケツでピチャピチャうふふしている時の至福の一時ったら無いですよね。

スーパー銭湯は欲張りすぎて雑音が多いから、な～～～んかだめなカンタービレですよねぇ。

やっぱり銭湯は昭和レトロでないと不協和音になってしまうんでしょうね。

銭湯って最高だな！

カポーンって最高だな！