封魔メイドハンター氷華/第1室「絵画室/体鬼」

オープニング

有史以前からこの世界に干渉し、
災厄の元凶と目されていた存在。
それが西洋では悪魔…、
東洋では障鬼と呼ばれていた、
異形たちの集団であった。

この障鬼たちに対し、
人間側もただ蹂躙されていた訳では無い。
古くから小規模ではあったが、
特殊能力者たちによる抵抗団体が組織され、
いつ終わるとも知れない永き戦いを、
夜の帳の中で繰り広げていたのである。

特務機関「A」
この組織もまた唯一神教を源流とした、
障鬼に対抗する勢力の一つであった。
主に北アメリカ大陸で、
悪魔狩りを行っていたAであったが、
第二次世界大戦を契機に、
その活動範囲は大きく拡大していく。

信じられないことに、戦乱を利用し、
障鬼たちが国家さえも動かし始めたのである。
ヨーロッパではドイツ第三帝国。
極東ではアメリカ合衆国の敵国であった、
大日本帝国にも、
その障鬼たちの跳梁が見て取れたのだ。

軍の中枢にまで入り込んだ障鬼たちの影響により、
大日本帝国は二度の原爆投下にも降伏せず、
尚も徹底抗戦を続け、
泥沼の本土決戦へと移行していく。

その後、米国は小倉と新潟にも原爆を投下。
日本本土制圧を主目標とする
「ダウンフォール作戦」を敢行する。

1946年3月、遂に米国を主軸とする連合軍は、
「コロネット作戦」を発動。
この作戦は地上軍による、
首都東京の完全制圧が目的であった。
だが、障鬼たちはこの作戦を事前に察知し、
秘密裏に建造していた長野県の松代大本営へと、
軟禁していた皇族を移送し、
更なる戦闘を続けようと画策していたのである。

しかし、この障鬼たちの目論見は、
皇族を守護する陰陽師たちの活躍により頓挫。
皇族は相模湾に上陸を果たしていた連合軍により保護され、
天皇の勅命により終戦が宣言されたのである。

多大な犠牲を払い、終結した第二次世界大戦。
その犠牲の中には皇族を命がけで守り、
連合軍へと送り届けた陰陽師たちも含まれていた。
…数千年にも渡り、障鬼たちを、
封印し続けていた陰陽師の一族。
その当主までもが亡くなり、
急速に弱体化していく封魔の力。

このままではこの国は、
障鬼が跳梁跋扈する、
闇の世界となってしまうだろう。
事態を憂慮した連合国首脳陣は、
日本に「A」の支部を置くことで、
封魔力の維持を図ろうとしたのである。

結果としてこの判断は功を奏した。
ソビエトを代表とする社会主義陣営が、
障鬼に蹂躙されていく最中、
日本は鬼たちの謀略にも耐え、
奇跡的な復興を果たしたのである。

そして現代…、
経済大国となった今でも、
日本は障鬼たちの脅威に曝され続けていた。

神奈川県横浜市。
特別行政区・リトルアメリカ。

終戦直前に米軍によって占領された横浜の港湾地域は、
終戦後もそのまま、米軍の直轄地として維持され、
現在も日本の中の米国として機能していた。
住民は米国国籍を持つ者のみとされ、
日本人が行政区内に立ち入る場合は、
米国政府から発行される、
特別入出許可証が必要だったのである。

そんな優雅な西洋建築の洋館ばかりが目立つ、
非日本的な空間の中に、ただ一人、
青みがかった黒髪をなびかせている女性が一人…。

その女性は大きな洋館の大窓の内側に立ち、
何か困惑した面持ちで外を見つめていた…。
その出で立ちから察するに、彼女はこの屋敷の女中…、
西洋風に言うとメイドの一人なのだろう。

黒い落ち着いた雰囲気のロングワンピースの上に、
白いエプロンを纏い、同じく頭には、
白いフリルの付いたカチューシャが鎮座している。
一見すると正真正銘のメイドにしか見えないのだが、
彼女こそが古の陰陽師の末裔、烏丸(からすま)家の、
息女である烏丸氷華…その人であった。

今、彼女は特務機関「A」のエクソシスターとして、
リトルアメリカで続発する失踪事件の、
潜入調査を行っていたのである。

しかし、メイドとして潜入してすぐに、
彼女は思いも寄らぬ危機に直面していた。

障鬼と戦う上で最も重要な装備…、
ソレは彼らを誅する武器などでは無く、
鬼たちの邪なる触手から、
己の貞操を守る為の防具に他ならない。
その最強の装備である強化スーツを、
今の氷華は着ていなかったのだ。
本来ならメイド服の下に、
下着の代わりとして、
着用する筈であった強化スーツ。

だが、この屋敷のメイド長である、
メディナ・オブライエンは、
雇用したメイドの下着にまで口を出し、
毎日のチェックも欠かさなかったのだ。

こんな状態で強化スーツなど、
着られる筈も無い。
苦肉の策として氷華が考え出したのが、
普通の下着に退魔の術を施し、
貞操を防御するという物だったのである。

この方法ならば、
最低限の防御力は確保できると思われたが、
こんな急場しのぎな方法、
氷華自身も試した事は無い。
不安が無いと言えば嘘になるが…。
しかし、今の氷華には、
躊躇っている余裕など無かったのである。

大窓から室内へと視線を戻すと、
氷華の表情が一気に張り詰めていく。
ソコにはキングサイズのベッドがあった。
この館の主、貿易商レナード・アレイの主寝室。
ソレがこの場所なのである。

と、すると、そのベッドに横たわっているモノは、
主人であるレナード・アレイ…
その人の筈なのだが、ソコにあったモノは、
軽く見積もっても死後一年以上は、
経過していると思われる、
ミイラ化した死体であったのだ。

氷華がこの館にメイドとして雇用され、
アレイと初めて顔を合わせたのは、
丁度、三週間前の事である。
この間、最低でも一日一回は、
食事の時などに給仕として、
アレイと対面していた氷華。
今日も朝早くに、
温室の植物の手入れをしているアレイに、
彼女は紅茶を運んでいたのである。

あんなにも生き生きとしていた男が、
たった数時間でミイラ化する訳は無い。
結論から言えばコレが本物のアレイであり、
今まで相対していたアレは真っ赤な偽者…、
おそらくは障鬼が入れ替わっていたのだろう。

専用の携帯端末で障鬼介入の証拠とも思える、
レナード・アレイの、
ミイラ化した死体を撮影する氷華。
しかし、その決定的な情報を本部に送信する前に、
敷地内のすべての通信回線は遮断され、
彼女は物理的にも屋敷内に、
閉じ込められてしまったのである。

【氷華】
「窓はおろか…内壁に至るまで…
禍々しい気に満ち溢れてる…コレは結界?
…障鬼たちの異界を現出させる力が、
この館を…いえ…土地全体を包み込んでいますの…?」

【氷華】
「…あと少しで任務達成でしたのに…
ワタクシとした事が…飛んだ失態ですわね。
エクソシスター失格ですわ…」

今回の事件が障鬼による物だと考えると、
長期戦だけは避けなければならない!

強化スーツを着用できないという不安が、
そんな気持ちを増幅させ、
結果的に焦りの原因となっていた。
普段ならもう少し慎重に調査を進めている彼女が、
敵が用意したミイラ化した死体という餌に、
無警戒に食いついてしまったのも、
ある意味、必然だったのかもしれない。

【氷華】
「やはり…思った通りですわね。
障鬼の力により空間が捻じ曲げられている…」

無駄と分かっていても、ダメ元で、
外への扉に手を掛けた氷華であったが、
主寝室の外に広がる空間は、
予想通り廊下では無くなっていた。

第1室「絵画室/体鬼」

細長く薄暗い室内に、
壁一面に掛けられた絵画の数々…。
見るからに妖しいその絵画の内容に、
氷華の気分も沈み込んでいく。

【氷華】
「ここは…旦那様のコレクションルーム…
いつ見ても不気味な内容の絵画ですわ…」

壁に掛けられていた絵画の内容は、
有名な名画などでは無く、目や鼻や口、手といった、
人間の体の一部分だけを切り取った、
不気味な具象画ばかりだったのである。
考えてもみれば、こんな絵画を飾っている時点で、
レナード・アレイの正気を疑ってみるべきだったのだ。
中身が人間では無く、鬼なのだから、
正気など最初から有るはずも無い。

正直この絵の中を歩いて行くのは気が引けたが、
今の氷華に選ぶ自由など残されてはいなかった。
たとえコレが障鬼たちが用意した罠だと分かっていても、
彼女には突き進むしか道は無いのである。

鼻ばかりが描かれていた絵画を抜け、
部屋の中央部へと差し掛かると、
ひときわ巨大な額縁が、
壁の両側に立て掛けられていた。
その巨大なカンバスに描かれていたのは、
無数の瞳と無数の手。

【氷華】
「ハッ、妖気っ!?」

その絵画から瞬間的に妖気を感じ取った氷華は、
無意識の内に回避運動を取っていたが、
後ずさった先にも絵画は飾ってある。
気が付けば絵画の中からは、
大量の手が伸び出して来ており、
氷華の身体はその手に掴まれ、
カンバスへと引き寄せられてしまったのだ。

【氷華】
「しっ…しまった…コレは体鬼っ!?
待ち伏せている事は分かっておりましたのにっ…
ワタクシったらっ…どうしてっ…こんなっ!」

無数の手に腕や肩を引っ張られながら、
体勢を崩してしまう氷華。
しかし、彼女が倒れるよりも早く、
新たな手が氷華の足首や腰を掴み、
雁字搦めに身体を拘束していったのだ。

ゾワワっと沸き立つ不快な感触。

メイド服の上からといっても、
その不気味な感覚が和らぐことはない。
絵画の中から出て来た無数の手たちは、
まるで生きてる人間の様に動き、
その体温も異常な程に高温であったのだ。

コレが服の下に強化スーツを纏っていたならば、
熱も遮断でき、大した事は無いのだが、
今の氷華は普通の下着しか着けていない。
すぐに彼らの体温は氷華の肌にも伝わり、
彼女は嫌悪感から鳥肌を立てていく。

【氷華】
「ううっ…なんて体温なのっ!?
まるで焼き石みたいに熱くてっ…ああっ!
ダメですわっ…そんな処っ…触らないで下さいましっ!」

敵である異形を相手にしても、
丁寧な口調で語り掛けてしまうのは、
氷華の育ちの良さを如実に物語るものであった。
だが、その反面、丁寧な語り口という物は、
いかにも迫力に欠け、舐められやすい一面もある。

事実、低級な障鬼である体鬼ですら、
氷華のことを自分たちよりも弱いと判断し、
好き勝手に身体を弄り始めていたのだ。

歴史有る陰陽師の末裔、
烏丸家の息女である彼女が本気になれば、
こんな鬼たちなど敵では無い筈である。
しかし、今の彼女には、
その力を発揮させる為の法具が無かったのだ。

退魔用の拳銃や刀剣は勿論、
古典的な御札や御幣ですら、
今回の任務では持ち込むことが叶わなかった氷華。
辛うじて彼女が隠し持つことが出来たモノ。
ソレはカチューシャの中に隠した、
一本の退魔用ニードルだけだったのである。

一見するとは針と言うよりかは、
鉄製の串そのモノに見えるソレは、
その見た目に反して、威力は絶大であった。
上級鬼であっても急所にさえ打ち込めば、
一撃で屠ることが出来る一撃必殺の武器。
ソレがこの退魔用ニードルなのである。

無論、下級鬼である体鬼など、
このニードルを使用すれば、
一瞬で倒すことが出来るだろう。
しかし、ニードルに込められた退魔素子は、
一回の使用で使い果たしてしまう。

一度しか使えない必殺の武器なのだから、
こんな雑魚相手に、
使用する訳にはいかなかったのである。

今はただこの屈辱を耐えるしかない氷華。
だが強化スーツ無しで、
鬼たちの愛撫を受け続けるなど、
歴戦のエクソシスターである彼女であっても、
初めての経験だったのだ。

【氷華】
(こっ…こんな下等な鬼たちなど簡単に倒せますのにっ…
…ダメよっ…今っ…ニードルを使ってはダメっ…
コレはっ…旦那様にっ…アレイに化けた鬼に使うのよっ)

倒す術があるというのに、
ソレを行使できないというのは、
何とも歯痒い状況である。
彼女は今すぐにでも体鬼の手を振りほどき、
カチューシャの中のニードルを、
引き抜きたい衝動に駆られていた。

【氷華】
「ああっ…いけませんわっ…どうしてワタクシがっ…
こんな下等なモノたちに蹂躙されなければいけませんのっ…
おっ…おやめなさいっ…これ以上は…本当に許しませんよっ!」

氷華の肉体に群がる体鬼たちは、
今やその身体の中でもひときわ目を引く、
豊かな胸の膨らみへと狙いを付けていたのである。

服の上から豊満な乳房を鷲掴み、
しつこい位に揉みたくっていく体鬼たち。
服の下にブラを着けているとはいっても、
乳房を揉まれているという感触が、
低減するわけでは無い。
むしろブラの生地と地肌が擦り合い、
氷華は思わず頬を赤らめてしまう。

【氷華】
(ダメですわっ…ああっ…ワタクシったら…
どうしてっ…こんな気持ちにっ…んっ…んんぅ…
ダメぇぇぇっ…ああぁぁぁっ…擦れてるぅぅぅっ…)

【氷華】
(おっ…鬼たちの手が…ワタクシの乳房を揉む度にっ…
ワタクシのブラジャーっ…ちっ…乳首に擦れてぇぇぇっ…
ああぁぁぁっ…ひゃあぁぁっ…こんな事っ…いけませんわっ…
変な気持ちになってはダメよっ…氷華…冷静にならなければっ…)

必死に平静を装うとする氷華であったが、
鬼たちの手は一つや二つだけでは無い。
それこそ無尽蔵に絵画の中から、
手は溢れ出して来ていたのだ。
額や頬、腕や腋、腹部や臀部にと…。
身体の有りと有らゆる箇所に、
体鬼たちの手が張り付いていく。

【氷華】
「嫌っ…腋に触らないで下さいっ…ああっ…お尻もダメぇ!
ああぁぁっ…髪も引っ張らないでぇぇぇっ…ううっ…んんぅ…
…そっ…そんなっ…お腹から下はダメですっ…ソコはっ…
ソコだけはっ…絶対にダメなのぉぉぉぉっ!!」

無数の手に蹂躙されていく氷華。
やがてお腹をさすっていた手が、
ジリジリと下へと移動し始め、
遂には彼女の股間へと指を埋めていったのだ。

純白のエプロンの上から、ロングスカートもろとも、
股間を愛撫し始めて行く体鬼。
そのダイレクトなまでの劣情は、
まるで導火線の様だった。
体鬼の指が下腹部を下り、恥丘に到達した瞬間、
氷華の全身に雷にでも打たれたかのような、
激しい電流が駆け巡っていったのである。

【氷華】
「あっ…あっ…ああっ…ダメぇぇぇぇっ!
およしなさいっ…ワタクシはっ…
清い身体でなくてはいけませんのにっ…
そんなっ…不浄な行為っ…許されませんわぁぁぁっ!」

フリルエプロンを巻き込みながら、
グニグニと股間を押し捲っていく体鬼に、
氷華は瞳を丸くして絶叫していた。

服の上から、
ちょっと性感帯を撫でられただけで、
この反応である。
おそらくこのメイドは処女に違いあるまい。
瞳状の体鬼たちは瞳孔を収縮させながら、
そんな事を考えていた。

【氷華】
「いやぁぁぁぁぁっ!!
いけませんわっ…本当におやめになってぇっ!」

まるで着せ替え人形の様に、
いとも容易くメイド服を脱がされてしまう氷華。
手状の体鬼たちに左右から引っ張られた、
氷華のブラウスワンピースは、
覆い隠すべき役目を負っていた胸部分を、
逆に強調するかの様にはだけてしまっていたのだ。

清楚な印象の純白のブラジャーが、
たわわな乳房と共にぷるんと揺れ動く。

先ほどまで体鬼たちによって揉みしだかれていた、
その魅惑的な二つの膨らみの先端には、
圧倒的なまでの存在感で突起物が隆起している。
それは言うまでも無く、
性感に反応し、淫らに勃起してしまった、
氷華の乳頭であった。

そして、彼女がブラを露出したのと同じタイミングで、
別の体鬼たちによって捲り上げられていく、
氷華のロングスカート。
どれだけ丈が長いスカートを履いていようとも、
こうして左右から捲り上げられてしまっては、
元も子もない。
露わになった彼女のパンティは、
ブラジャーと同じ様に、清純な印象を見る者に与える、
レース模様の付いた純白のパンティだったのである。

【氷華】
「うっ…ううっ…見ないで下さいましっ…ああっ…
こんな低俗な鬼たちにっ…ワタクシの大事な処をっ…
みっ…見られてしまうだなんてぇぇぇぇっ…」

ビクッビクッと、小刻みな震えを隠しきれない氷華。
こんな無防備な姿を晒した事など、
今までに一度だって有りはしなかったのだ。

【氷華】
(ああぁぁんっ…きょ…強化スーツさえあればっ…
何も怖くはありませんのにぃぃぃっ…ううっ…
ほっ…本当に…大丈夫なのかしらっ…ワタクシの下着っ…
お願いですからっ…耐えて下さいましねっ…うぅぅぅっ…)

絵画の中の無数の瞳が、
ジックリと氷華の肉体を見つめていく。
その熱いほどの視線は、
特にブラとパンティに注がれていた。

【氷華】
「あぁぁぁっ…みっ…見られてますわ…
鬼たちの瞳がワタクシのことを見つめてるっ…んんっ…
見ないでって言っておりますのにぃぃぃっ…ううっ…
ダメぇぇぇぇっ…あっ…ひあぁぁぁぁぁんっ!」

ただ見られているというだけなのに、
羞恥心からなのか、
身体が火照ってしまう氷華。
意識しないように考えれば考えるほど、
思いは空回りし、彼女は鬼たちの視線から、
逃れられなくなっていたのだ。

【氷華】
「いやぁぁぁぁぁっ…いけませんっ…いけませんわっ!
ワタクシったら…何を考えておりますのっ…
相手は目玉のバケモノなのよっ…人ではありませんのに…
その視線を気にするだなんて…馬鹿げておりますわっ!」

そう強く自分に言い聞かせてみても、
彼女の身体の震えが収まることは無い。
それどころか目玉たちに、
熱視線を注がれていた氷華の乳頭は、
更にプックリと直立し、硬くなっていく。
自分の肉体が性的欲求の糧とされている事実に、
彼女の動物的本能が、
メスとして疼いてしまうのだ。

【氷華】
「あっ…ああっ…ワタクシの身体…どうしてしまったと言うの!?
鬼たちに魅入られる事なんて…初めてではありませんのにっ…
おっ…おかしいのっ…ワタクシの身体っ…すごく熱くなっていて…
…ああっ…もしかして…コレは…この体鬼たちのせいなのぉっ!?」

尋常では無い手型の鬼たちの熱量に、
汗ばんでいく氷華の肉体。
彼女の純白のランジェリーは、
自身から分泌された大量の汗を吸い取り、
うっすらと透き通っていく。
そんな透けみを帯びた氷華の下着の上から、
再び体鬼たちが愛撫を開始しようとしていた。

厚手のブラウスワンピースの上から触られただけでも、
敏感に反応してしまう氷華の肉体が、
こんな薄い生地しか無いランジェリーだけで、
耐えられる筈も無い。
彼女の急場凌ぎの退魔術は、あくまでも、
下着が損壊されないようにする為のモノであり、
退魔スーツの様に、生地に触れた鬼たちを、
一瞬で滅するほどの力までは無かったのである。

ひとまずこの下着さえ着けていれば、
氷華が鬼たちに全裸にされる事は無かったが、
裏を返せば下着の上からならば、鬼たちは、
自由に彼女の性感帯を愛撫する事が出来たのだ。
そんな穴だらけのカラクリに、
まだ気付いていなかった鬼たちは、
氷華の純潔を奪う目的で、
我先にとパンティの裾へと手を掛けていく。

しかし、一体の体鬼が、
パンティの内側に指を通したその瞬間、
バチッという、けたたましい音と共に、
炎上してしまったのである。
炎はあっという間に手全体へと広がり、
一気に黒炭へと変化していく体鬼。
バラバラと崩れ落ちていくその同胞の姿を見て、
他の体鬼たちも止まらざるを得なかった。

【氷華】
「ざっ…残念でしたわね…ワタクシの下着を脱がす事は…
アナタたちの力では不可能ですわっ!
さっ…さあっ…もう諦めて…ワタクシを解放なさいっ!」

半信半疑であった貞操防御の術が成功したのを見て、
俄然自信を取り戻していく氷華。
だが、そんな彼女の強気も長続きはしなかった。
氷華の下着が脱がせないことを知るや、
体鬼たちは先ほどまでと同じ様に、
下着の上からの愛撫に執着し始めたのである。

【氷華】
「ああっ…またっ…手が乳房にぃぃぃっ…ううっ…
やめなさいっ…ひっ…ひぅんっ…そんな処を触らないでっ…
…ひあぁぁぁっ…ダメですっ…揉んではいけませんっ…んんっ…
そんなに激しく揉みたくられたらっ…わっ…ワタクシぃぃぃっ!」

絵画の中から這い出た体鬼たちが、
氷華の背後からその豊満な乳房を揉みたくっていく。

じっとりと汗ばみ、透き通った純白のブラの上から、
大きな手の平で乳房を鷲掴み、
ヒクヒクと微痙攣を続けている乳頭を、
指でグリグリと捏ねくり回していく体鬼。
ブラジャー越しとはいえ、その光景は、
あまりにもエロティックであった。

【氷華】
「ひうぅぅぅんっ…乳首っ…ダメぇっ…乳首ダメなのぉ!
ひゃあぁぁぁっ…おやめになってくださいましっ…んんっ…
…こっ…こんなっ…ブラの上からなのにぃぃぃっ…ああっ…
ワタクシっ…変にっ…おかしくなってしまいますのぉぉっ!」

【氷華】
「お願いですからっ…そんなにコリコリしないで下さいましっ…
ああっ…指がっ…体鬼たちの指がっ…うっ…んくぅ…
ワタクシの乳首を摘まんでっ…すごい…コリコリしてますの…
ふあぁぁぁぁっ…やめてくださいっ…こんなのダメぇぇぇっ!」

【氷華】
「どうしてワタクシっ…下着越しなのにっ…こんなにぃぃっ…
ひゃあぁぁぁぁっ…いけませんわっ…乳房だけでも…
限界ですのにぃぃっ…ひっ…ひうぅぅぅっ…ショーツだめですっ…
ショーツの上からっ…ソコっ…触ってはダメぇぇぇぇぇっ!!」

乳房への愛撫に負けじと、
氷華の下半身では股間に対する、
猛烈な愛撫が繰り広げられていた。
脱がせないなら、パンティの上から、
責めれば良いと言わんばかりに、
人差し指と中指で彼女のヴァギナを、
扱きまくっていく体鬼たち。
氷華は指たちに陰唇を擦り上げられていく度に、
膝をガクガクと震わせて、前屈みになってしまう。

【氷華】
「ああぁぁぁんっ…ソレっ…ダメですっ…ううっ…
そのっ…指で擦るのっ…ダメぇぇぇぇっ…ああぁぁぁっ!
ワタクシっ…エクソシスターなのにっ…こんなっ…
下等な鬼たちにっ…おもちゃにされてるっ…ひあぁぁぁっ!」

【氷華】
「許してっ…ソコっ…本当に弱いからっ…ダメなのぉぉっ!
ああぁぁぁっ…どうしてぇっ…下着には退魔の力があるのにっ…
この鬼たちっ…下着の上からっ…ワタクシの弱い処をぉぉぉっ!
いやぁぁぁぁっ…こんな事っ…あり得ませんわぁぁぁっ!」

【氷華】
「…ワタクシ…下着を着けたまま…犯されちゃうっ…ううっ…
鬼たちの手が熱すぎてぇぇぇっ…変なんですっ…んくっ…
身体のあちこちが熱すぎてぇぇぇっ…あああぁっ…アソコっ…
熱いのぉぉぉぉっ…乳首もっ…ヴァギナも…熱いぃぃぃっ!」

【氷華】
「ダメですわっ…もうっ…ダメぇぇぇぇぇぇっ!!
ワタクシっ…こんな下等な鬼たちにっ…イカされてしまうっ…
ううっ…身体の奥からっ…エッチな気持ちが溢れ出て来てっ…
ひっ!?…ひやぁぁぁぁぁぁっ…もうっ…らめぇぇぇぇっ!!」

とくんっ、とくんとくんっ、じゅぷっ!!

性感帯に対する愛撫だけで、軽くイッてしまった氷華。
その屈辱と背徳感にまみれた快楽を前に、
彼女はただ苦悶するしか無かったのである。

手型の体鬼たちに全身を揉みくちゃにされ、
乳首を勃起させて、感じるしか無い氷華の姿に、
瞳型の体鬼たちも満足そうな視線を向けていた。
やがて、愛液が滲むパンティを隠すかの様に、
捲り上げられていたスカートが下ろされ、
はだけていた胸元も手型の体鬼たちによって、
元通りに閉じられていく。

不思議な事に体鬼たちは、氷華が一回イッただけで、
彼女の身を解放してしまったのである。

【氷華】
「…はぁはぁ…はぁ…ワタクシ…解放されましたの?」

一分前までは大量の手で溢れかえっていた絵画室は、
今では嘘のように静まり返っていた。
氷華はオルガスムスの余韻を引きずりつつも、
体鬼たちが心変わりをする前に、
この場から退散しようと行動を開始する。

絵画の回廊を抜け、
次の部屋の扉へと手を掛ける氷華。
扉を開けた先、ソコは館の地下にある筈の、
ワイン貯蔵庫だったのである。

………………………

………………

………

第2室「ワイン貯蔵庫/物鬼」へと続く…

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服の上から弄ばれる氷華。

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