尾上屋台 2016/12/22 17:39

「文豪ストレイドッグス」2ndシーズン

・アニメ公式


文スト二期目です。
キャラがある程度出揃ってきて、戦いの規模が大きくなってくみたいのは、ある種スタンダードな作りで。
主役級のキャラの過去を拾って物語に厚みを出す、みたいのも良い意味で定番かと。

前作でも言ったんですけど、目新しい部分こそ少ないものの、基本的に物語を構築する力のある作品ですよね。
なので文豪の擬人化(既に人なのでおかしな言い方ですが) みたいなギミックは、いらないんじゃないかってのが基本的な感想で。
特に文豪みたいのだと、元の作品知ってる人からすると、その解釈はいかがなものか、みたいな部分で、少し足を引っ張られることもあるんじゃないかと。
もちろん文学は多様な解釈ができるからこそ今でも教材や研究に使われるわけで、この作品の解釈に疑問符をつけることはないわけですけど。
ただ、まっさらな状態で始めればそういうこともないわけで、ちょっともったいないなと感じるのが正直なところです。
いや、話は面白いんですよ。
それだけに。

特徴を上げるとすると、主人公側のキャラを推してく力がとにかく強いですよね。
とにかく魅力を掘り下げてく。
自分から見ても、太宰さんとかカッコいいなあとか思いますもん。
であるがゆえに、ギルドの面々の扱いがひどくなってく感じが(汗)。
この時代の日本の文学って、海外作品に影響を受けたり材を用いてることが多いんで、いわば文学のオリジンである海外勢がこうした扱いを受けてることに、それなりの違和感を感じることも少なくないわけで。
ちょっと身びいきがひどすぎるでしょ?みたいな(笑)。
とこんな感じでやっぱ、文豪でやってしまったのがちょっともったいないって気がするんですよねえ。
これが「その文豪に惚れ込んでこうした異能を身につけた」だったりすると、全然違った作品になったと思うんですけど。
これだと海外勢が負けたとしても「その作品に対する理解や愛が足りなかったからだ」みたいにできるでしょ?

とまあ、一視聴者レベルでぐちぐち書いたりしましたが、基本的にはよくできた、面白い作品だと思いました。
作り方や展開のさせ方は、レベルの高い作品だと思いましたもん。
次期も予告するような終わり方だったので、サードシーズンも楽しみにしたいと思います!

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