尾上屋台 2016/12/23 22:45

「舟を編む」

・アニメ公式


あー、こういうのアニメでやるんだって意味で、ちょっと新鮮な作品でしたね。
原作のことについてはちょろっとだけ、小耳に挟んではいたんですけど、アニメ化は想像してなかったので。

これは自分的には結構楽しめたんですが、というのも、自分文学部出身なんですけど、専攻は国語だったんですよ。
いわばこの辞書編集部がやってるようなことを、日々研究してたわけで。
論文とかもいっぱい書きましたしね。
なんか当時のこととか思い出して、ちょっと懐かしくもあったり。
文学部っていうと日本の文学中心に色々勉強してたように思われがちなんですが、その手のものってのは自主的に読んでたりはしましたが、大学の講義としては、国語関連がメインで、どういうことやってたかってイメージしづらい人は、まあこの作品見てもらえればイメージしやすいかもと。
ちょっと国語とずれますが、必修の英語の抗議やってた女性講師が辞書の仕事もやってたりして、その時の話なんかも聞いてたんで、これおそらくは珍しいテーマを扱った作品だと思うんですけど、僕的にはなんかしっくりくる作品だったりします。

あと辞書編集と同じく、ひとつの、そして果てしないことに人生を懸けるというか、そういう感覚って、この作品ですごくちゃんと描かれてたなって気がします。
アニメというと大体派手な描写がある作品が選ばれること多いですけど、たまにはこんな作品があってもいいんじゃないかと。
かなり、人を選ぶ作品ではあると思いますけど。
漫然と見てると、多分すごく地味な作品だと思うので。
でも、自分的には共感できる要素の多い作品でした。
あんま、作品に共感とか求めてないんですけど、それでもこう、訴えかけてくるものはありましたね。

まったくもって余談ですが、前々から「言葉」というものについて、このブログでコラム風にやれればなあと思ってて。
人間は言葉を使って(ないしはイメージして)色々考えたりするもんですけど、この言葉そのものの成り立ちと用法の関係とかって、すごく面白いんですよ。
昔取ったナントカじゃないですが、論文調ではなくなるべく砕けた調子で、日常転がってる言葉たちについて、書いていければなーと思ったりしています。

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