「キャロル&チューズデイ」
・アニメ公式
今まで歌と絡めた作品ってのも結構見てきた気がするんですけど、大体いい作品なんですよね(笑)。
これもまた、それらに劣らずいい作品で。
歌絡めた作品って、大体テーマがしっかりしてるんですよ。
この作品で言えば、自分の足で歩いている感が、やっぱ大きなテーマかなと。
びっくりするような展開こそさほどないものの、そういうとこは全然ぶれてなかったですもんね。
特に毎回流れるEDテーマのとこは、そういう作品なんだぞってのを、強烈に表現してたと思います。
ライバルのアンジェラが、対比でありつつもやはり自分の足で歩こうともがく姿も、またいい。
僕はこの作品が今期一番だったかなって思ってるんですけど、そういうテーマのしっかりしたとこに加えて、歌がいいんですよ。
これは好みの分かれる部分かもですが、僕は音楽って洋楽から入りましたからねえ。
一応近未来の、おまけに火星って舞台ではあるんですが、なんか80年代のアメリカって感じで、懐かしいんですわ。
あー、なんか子供の頃に聞いてた音楽に近いなと。
もちろん、今風なスタイリッシュさってのもあるんですけど、そっちに寄り過ぎてないとこが、僕的にはツボというか。
特に劇中重要な曲として使われてた「The Loneliest Girl」は良かったですねえ。
もう何回もそこのシーン、再生しまくりましたわ。
あれは泣けました。
なんだろう、もう曲だけでグッとくるというか。
最初二人がコンサートホールに忍び込んで歌った時から、つうかそのほぼ一発目から、これはいい曲だなあって。
初見でいきなりその曲ものすごく好きになるのって、ひょっとしたらfrou frouの「let go」以来かもですね。
あれもいい曲なんだ(笑)。
作品として結構好みなとこ持ってきて、音楽でも自分の趣味にマッチしてるってとこで、僕にとっては非常にいい作品になりましたね。
てかまあ、こういった歌と絡めた作品自体、やっぱ好みなんでしょうねえ。
最初に書いた通り、歌絡んだ作品って、テーマしっかりしてることが多いんですよ。
歌と物語の二重構造なんで、その辺しっかりしてないと、作品そのものが成り立たないからってのもあるとは思うんですけど。
この作品に派手な要素はないんですけど、ちゃんとした、作品らしい作品かなと。
一番大事なとこは、外してない。
ともあれキャロルとチューズデイがどんな道を歩んでいくのか、来期を楽しみにしてます!