「球詠」
ゲームのハチナイとコラボしてたんで、その存在は前から知ってたんですよ。
ええ、コラボ復刻の時には、中田奈緒もゲットできましたしねえ!
それはともかく、自分にとってはハチナイに続いての女子野球アニメです。
一話目の掴みはまずまず、その後メンバーが集まってく過程はやや淡白かなあと思ってたんですけど、試合が始まってからの展開がすごく良いですね。
ああ、日常や練習で見せるってよりも、試合で選手を紹介してく感じなのかなあと。
たまにある、アクションや戦闘でキャラづけを濃くしてくタイプの作品ですね。
野球は基本一対一の場面が多くを占めるんで、そういう描写がやりやすい作品でもあるわけで。
で、この試合の描写が、えらく良いわけです。
ものすごく理屈っぽくて(笑)。
野球の面白さって、つまるところ理屈にあるわけじゃないですか。
およそほとんどのプレイが数字、確率に集約できるスポーツなわけで、何故ここでこうしたのか、逆にあえて本来成功確率の低いとされているプレイをどうして選んだのかってことを、全部理屈で説明できるんですよね。
あと、必ずしも思った通りに行動できるわけじゃないって部分もあり。
んで、この球詠はその理屈の部分の説明、描写が実に巧い。
野球よくわからない人でも何故そうしたのかはわかると思いますし、野球ファンでも思わず納得するような説明が、随所にちりばめられてるんですよね。
クライマックス、梁幽館戦は特に。
中田奈緒の打席はホント見応えありましたねえ。
一球一球に意味がありますし、「布石は打った」のとこは、本当にその通りだなあと。
で、あのホームランですもん。
あれは痺れました。
もちろん、最終話での攻防も素晴らしく、ああ、これが野球だよなあって。
絵的にはちょっと作画崩壊の兆しもあってハラハラしましたが(汗)、よくぞ完走してくれたなあと。
アームガード逆につけてない?、もっと言うと両方左手になってない?みたいなミスもあったりしましたが、内角高めの球捌いた後のフォロースルーが左肘畳んであってちゃんと小さくなってるとか、妙に野球ファンのツボをくすぐる描写もあったりして(笑)。
ともあれ、一アニメとしても、野球作品としても、なかなか見応えのある、良い作品だったと思います。
ほとんどコミックスに追いついちゃったみたいですけど、できればこの続きも見たいもんですねえ・・・!