「シャインポスト」
・アニメ公式
https://anime.shinepost.jp/
結論から言うと、今まで見てきたアイドルもののアニメの中では、一番の出来でしたね。
いや、そんなにアイドルもの見てないだろみたいのもあるんですけど(汗)。
こう、最初に過去のシーンとして、観客三、四人しかいない状態でライブしてる映像とかあるじゃないですか。
これはエクストリームハーツの時に感じたことと同じで、あの状態で一生懸命やる姿って、胸を打つんですよ。
あっちの感想に書いたのと同様、僕自身が長い間その状態とも言えるわけで。
余談ですけど、芸事って、それになるまでのハードルって、意外と低いんですよね。
大変なのは、なった後で。
売れる売れないよりも、続けてくのがものすごく大変なわけですよ。
特に、ごく初期の段階でポーンと売れなかった場合、続けられるようにする努力ってなろうとすることの何倍も大変ですし、そもそも続けていくべきかという葛藤が常につきまとうわけで。
その辺りというか、最初の分かれ道みたいのに立った辺りの、それぞれの心境を丁寧に描いてて、ああ、これは今まで見てきたアイドルものとは、ちょっと違うなと。
で、敏腕マネージャーと出会って道が開けてくわけですけど、このマネージャーが嘘を見抜く能力を持ってて、色々えげつないなと(笑)。
そういう人間が一人入った事で、ローファンタジー色があるのかなと思ったら、これもまた意外にも、結構理詰めで売れる戦略が立てられてて(笑)。
なんか色んな意味で、展開が読めないし、いい意味で期待を裏切ってく物語なんですよね。
話として、これは毎回楽しみにできる要素でした。
あえて残念なとこ上げるとすると、これはしょうがないとしか言いようがないんですけど、コロナ禍で何度か中断があったことですかね。
どうなるんだろう?みたいな期待感が高まったとこでそういうのが入ることで、やや興味が薄れる瞬間が出てしまったのは、惜しいかなって。
その間の特番は、それなりにしっかりとしたものだったので、出来る範囲でつなぎ止めようとする努力は、むしろ他作品より強かったとも思いますけど。
後から一挙放送とかで見る人は、この辺の躓きは感じずに済むんで、素直に楽しめるかなとも思います。
あと、ライブの作画、これも今まで見てきたアイドルものの中で、一番だったかなと。
あんなに細かく動くのに、ほとんど手描きでしたもんね。
それもほとんどは地下のライブ会場で、引きとかも使いづらく、観客の盛り上がりで尺取るのも難しい状況で。
かつ歌と踊りで魅せようってだけじゃなく、その間のそれぞれの表情なんかもそれぞれのその時の心情を表現できてて、いいライブ映像だなって。
てか終始作画のレベルは高くて、僕みたいにたまに、ないしは終盤に作画が崩れるのもアニメの味だよなって思う人間でも、最後までここまでのクォリティでやったのって、やっぱすごいことだなと思いましたよ。
メディアミックスしてる作品って、なんとなくアニメにそんなに予算割けてない作品が多い中、よくここまでちゃんとお金かけたなって、その辺は感心しました。
ともあれ、見所の多い作品でした。
一応前期からのアニメなのでその中と比較しても、一、二を争う出来だったと。
今後の展開にも期待したいですね!