今回は、ちょっと前にツイッターでつぶやいたことを、もう少し詳しく話してみるよ。
先日つぶやいた、「大学入ったらサークルに入るべし」の話だな。
先月の今頃、入学式が始まるって時に、そんなことをつぶやいた。
大学ってところはさ、高校までと同じ調子で行ってると、人によっては意外と友だちってできないんだよ。
既に行ったことある人はわかると思うけど、一応、専攻でクラス分けってのはあるんだけど、思いのほか、このクラスで集まるって時間が、少ないんだな。
高校までだとさ、基本的に最初の授業から最後の授業まで、同じ面子で過ごすでしょ?
大学には、専攻で必修の講義ってのはあるんだけど、特に低学年の頃は一般教養の講義が多いんで、あまり専攻の人間同士で集まるってことも、ないんだよな。
この一般教養、とりあえず要件満たせばある程度好きなように取れるもんだから、それぞれの都合に合わせて、履修することになる。
えーと、大学行ってない人はわかりづらいかもだけど、例えば俺が行ってたような文系の専攻にも、体育の授業があるんだよ。
自分とこでは、これは最低一コマ(講義)取るのがノルマになってたんだけど、火曜日の何時限目、木曜日の何時限目みたいに、週に何コマかある内から、好きなのひとつ選んで受講するって感じ。
他にも一般教養の講義から何コマ、専攻から何コマ、みたいのを、パズルみたいに組み合わせて、自分で講義内容を決めてくってわけ。
ちなみに、自分とこは一、二年次と三、四年次で校舎が分かれていて(しかもそれぞれが遠い場所にある)、 二年までに、その校舎でしかやってない講義取れないと、三年以降、その講義だけ受けに、わざわざ一、二年の校舎まで来なくてはいけないっていう、結構キツい縛りがあったんだ。
加えて、俺の家から大学は、片道およそ二時間と、結構遠かったからね、一限目の講義に出ようとすると、始発で間に合うかって感じだったから、講義は二限目以降のものを選ばなくてはならなかった。
でもまあ、こういう縛りがある中でも、ちゃっかり月曜は休みにすることに成功してたね(笑)。
その分一年の時は、火曜から土曜まで、結構ガッツリ講義入ってたわけだけど。
まあこんな感じで、それぞれがそれぞれの都合、興味に合わせて、講義取っていくってシステムなものだから、高校の時みたいな、クラス単位で授業受ける、みたいな感じは、あんまりないわけ。
必修の講義にしたって、例えば五つある内の三つみたいな感じなんで、必ずしも全て重なるってわけじゃない。
加えて、これ結構大きいんだけど、席順ってのが、決まってないわけよ。
早く来た人間から、好きな席座ってく。
これどういうことかというと、早い段階で友人のグループみたいの作っておかないと、そういう人たち同士で固まってしまうから、友人がいないと、常にグループ感の隙間みたいなとこに陣取らなくちゃいけないと、そんな感じなんだな。
ちなみに、俺は初日から隣りの席に座ってた男と話すようになっていて、後は何となく、徐々に周りの人間が集まっていったって感じだったよ。
ある意味幸運だったけど、俺の場合、多分近くに誰がいてもそこそこ上手くやってけるタチではあったんで、まあ遅かれ早かれって感じで、友人作ることに、心配も苦労もなかったかな。
ほとんどの場合、心配や苦労は、その後の話だからな(笑)(笑えない)。
でもさ、一歩間違えたら、俺も大学で孤立していた可能性も、決してなかったとは言えないわけ。
というのも、慣れてきてから周りを見渡すと、周りと上手く溶け込めなくて、大抵一人でいるって人は、それなりの数、いたんだよ。
俺も割合世話焼きのタイプだったんで、目が届く範囲だったら、昼飯とか誘ってたりしてたんだけど、それも全員ってわけにはいかないからねえ。
あ、あの人、いつも一人でいるなって思ってた人が、ある日唐突に大学に来なくなったってことは、何回もあったな。
これもツイッターだったりでつぶやいたし、ここでもいずれ書くつもりだけど、俺たちの時代は、大学に入るのがすっごく大変だったのよ。
なんかの規制があったのかな、とにかく、大学への間口は、単純に募集人員だけ見ても、少なかった。
加えて、俺は団塊ジュニアのちょっと下なんだけど、団塊ジュニアがえらい人口多いとこもってきて、その人たちも二浪三浪して大学入ってきてるでしょ?
その人たちに押し出されるように間口が狭くなってたから、大学の門戸ってのは、それはそれは狭いもんだったのよ。
詳しいことは、また大学受験のことに触れる時にでも書くけど、俺か一浪で大学入れたのは、かなりラッキーだったと、今でも思ってるよ。
高三、浪人と計14校受けて、受かったのここだけだったしさ(汗)。
今なんて高校卒業する人間の数より、大学の募集人員の方が多いもんなあ。
今と比較しないまでも、俺の五つ下くらいからの世代は、大学は行こうと思えば行ける感じになってたんで、まあ一番しんどい時期に大学入学を目指していたことになるね(汗)。
と、そんなにも入りづらい大学に、やっとの思いで滑り込んだにも関わらず、夏まで持たないでやめちゃうって人は、それなりの数、いたんだよ。
ほぼ例外なく、大学で友だちがいない人だった。
今はまた違う感じなのかもだけど、入学初日から、それなりにアグレッシブに動かないと、友人ができるような場所じゃないんだな。
入学から何日かはレクリエーションで同じ面子で集まるかもだけど、それにしたって、昨日と同じ席に、同じ人間が座ってるとは限らないわけなんだから。
たまたま隣りに座った人間が積極的ならなんとかなるかもだけど、人見知り同士が隣り合っちゃうと、もう完全にアウトだしね(汗)。
これ、もうひとつ付け加えとくと、最初にある程度友人のグループみたいの作っても、二年、三年と同じ専攻でも同じ講義取り続けるとは限らないこと考えると、最初に友人作ってそこだけにあぐらかいてると、時間経つごとにバラバラになっていくもんだったりするんだよなあ。
と、いずれここを、これから大学入るって子が、おまけに内気な子が見たらえらいプレッシャーかけることになりそうだけど(笑)、心配無用、大学には、サークルってもんがあるんだな。
専攻でどういう人間関係を作っていたにしても、大学に入ったら、まずサークルに入ることをお勧めしたい。
いわゆるクラスの枠組みが曖昧な大学だけど、サークルに入れば、決まった時間に決まった面子で集まることになるんで、上記の心配は、ほとんどないってわけ。
入ったサークルの人たちと気が合わなかったらどうしようみたいな心配もあるだろうけど、サークルは大抵、見学、入部の流れなんで、最初の二、三週間は、見学でたくさんのサークルを見て回ってもいいわけだ。
サークルの人間もさ、来た人間がいきなり入ってくれるかどうかってのは、逆に言うとそんなに期待してなかったりするんで(笑)、一度顔出しただけでその後行かなくても、別になんとも思ってなかったりするよ。
むしろ、そのサークルは合わないと思っても、その時話した人と同じ講義だったりすると、そういうきっかけで友人になったりもするしね。
俺は最初に行ったとこでもう決めちゃったけど、こういうのは稀で、みんないくつかのサークルを見て回って、それから決めたりするもんだよ。
あとあれだな、内気な子、自分から話しかけられない子だったら、尚更見学行った方がいいよな。
というのも、見学に来た子には、部員が積極的にコミニュケーション取ってくるわけだから。
自分から勇気出して話しかけなきゃ、みたいのは、一切ないと言っていいわけ。
クラスも、座席も決まってない大学では、友人作るのに、ちょっとしたコツがいるんだな。
俺はクラスだけでも問題なかったけど、みんながそうってわけじゃないからさ。
あ、でも、大学によっては、あるいは専攻によっては、クラス単位で行動することが多いとこもあるんで、まあ入るとこにもよるんだろうけど、自分の居場所みたいのは、ひとつだけじゃなく、いくつか作っておいた方が、いいんじゃないかなあ。
というのも、もしもクラスでこじれたら、あるいはサークルでこじれたら、そんな時に、居場所がひとつしかないってのは、結構危ない橋だよ。
それは、その後の人生についても、同じことが言えるよね。
ちなみに俺にしても、四年の時にクラスで大きくこじれることがあって、サークルに在籍してたことが、ホントに心の支えになったもんだよ。
ちなみにこのサークル、入るのは一つだけである必要もないんだよ。
色んなサークルあるからね。
がっつり練習があるようなスポーツのサークルだとそうもいかないだろうけど、文系のサークルは、どこも緩い感じだよ。
二つ掛け持ちしたって、全然構わないわけで。
余談だけど、俺はメインのサークルはひとつだったけど(主将も務めた)、大学在籍中、設立時にほぼ名前貸しただけだったり、サークル内サークル(そんなものもある)も含めると、えーと、覚えてるだけで、四つのサークルに在籍してたことになるな。
なんか、今思い出せないだけで、もう一つ二つ、あったような・・・。
と、こんなもんだよ(笑)。
そこも、高校までのクラブ活動とかとは、全然違うところだなあ。
君がまだ大学に入る前だったら、大学行ったら、まずサークルに入ることを勧めるぞ。
ぶっちゃけ、大学の楽しみの八割くらいは、明らかにそこにあるからね。
いいサークルが、見つかるといいな。
君が既に大学出てて、サークルにも入っていたら、いつかその話を聞かせてくれよ。
なに、突然のメールでも、いっこうに構わないさ。
君がどんなサークル活動してたか、俺はその話を楽しみに待ってるよ。
あるいは大学行ってないなら、行ったことのある、そしてサークルに在籍してた友人に、その話を聞いてみてもいいと思うよ。
その人の人格形成に大きく影響を及ぼしたであろう話を、いくらでも掘り出せると思うぞ(笑)。