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大学生だったの記事 (4)

尾上屋台 2018/02/13 20:46

義理チョコってのはいいもんだ

これね、ちょっと記憶曖昧で、ひょっとしたら大学出た後の話かもしれない。
いずれカテゴリに足す予定の「専門学校生だった」ないしは、「二十代だった」に書く内容かもだけど、まあその辺はアレで。

俺はさ、その時まで義理チョコってもらったことなかったんだよ。
高校は男子校だったし、大学はその時期テストだっけ?
あるいは、結構詰め込んで授業入れて休日作るって感じで、大学在学中はその時期に女の子と接触する機会がなかったのかもしれない。
ともあれその時まで、義理チョコもらう機会って、なかったんだよ。
で、「その時」が大学四年の時か、次の年だったか、ちょっと記憶曖昧なんだけど。
ちなみに、本命はもらったことあったぞ!
その話は、いずれな!(笑)

その日は、バイトが入ってたんだよ。
で、仕事終わりにさ、ホールの女の子に義理チョコもらったんだ。
それもさ、確か手作りだったと思うんだけど。
特にお菓子作りとかするような子じゃなかったと記憶してる。
「尾上さん、義理チョコ欲しいって前から言ってたから」って。

いやーうれしかったよ!
「マジか! これ俺の人生初の義理チョコだよ! ありがとう!!」って。
てか当時の俺って、そんなに義理チョコ欲しいって言ってたか?(汗)

本命チョコってさ、まあそれはそれで色々あるじゃない?
もらって嫌な男子はいないと思うけどさ。
義理チョコって、大勢いる職場でばばーっと配るみたいのはわかんないけど、俺が働いてたとこみたいに少人数のとこだと、女の子の方も男一人にわざわざ用意するみたいなこともなかったと思うんで、おお、俺なんかの為に悪いね、みたいな感じで。
そのバイトは、男は一人の職場だったんで、義理チョコ渡す相手は俺しかいないわけで、ホント、女の子からすればわざわざって感じになっちゃうからさ。

まあそんなわけで、俺も二十いくつかにして、ようやく義理チョコをもらったんだよね。
いやーありがたいありがたい。
ホント、感謝感謝だったよ。

そういうことがあったもんで、俺は今でも義理チョコっていいイメージなんだよね。
まあよほどのこと(もの)がない限り、女性に何かもらって嫌な気持ちになることはないよなあ。

あーそうそう、そのバイト始めて最初のバレンタインは店の社長と一緒でさ、なんか店のショコラケーキかなんか仕事終わりに頂いた記憶はあるんだけど(笑)。
いやいや、それはそれでありがたいけどね。
でもなあ、おっさんにショコラケーキもらうのも、なんかバレンタインじゃないだろ?(笑)
それは覚えてるわ。
以降、バレンタインにシフト入ってなかった気がするんで、なかなか義理チョコもらう機会にも恵まれず。

話戻すと、義理チョコってのは、いいもんだと。
俺はバレンタインになると、必ずと言っていいほどその時のこと思い出すよ。

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尾上屋台 2017/05/22 01:34

ミニストップと原さんのこと

俺はさ、大学一年になるまで、バイトってしたことなかったんだよ。
家庭の懐具合から言っても、決して裕福な家に生まれたわけじゃないんだけどな。

まず高校の時は、バイト禁止だった。
つってもこれ、隠れてやってる奴はいたもんだけど(笑)。
でも結構厳しい学校だったんで、隠れてやるのにも、それ相応の覚悟は必要だったかなあ。
で、その後は浪人生で、俺はここでバイトしようかなと思ってたんだけど、親に「バイトしてる時間あったら、勉強してくれ」って言われてさ。
それもそうだと。
当時は一浪でも大学行けるなんて感じじゃなかったから、その時間あったら、やっぱ少しでも勉強しとかないとなって思って。
んなわけで、俺がバイト始めたのは、大学一年の、五月からだったんだよ。

初めてのバイトは、別に名前出しても問題ないでしょ、コンビニの、ミニストップだった。
別になんでも良かったんだけど、バイト情報の雑誌見てさ、あんまり近所じゃなく、かつ自転車で20分以内、みたいので決めたんだと思うよ。
面接の予約取るのに電話した時に、結構緊張したのは覚えてるなあ。
なんといっても、初めて「働く」わけだからさ。

バイトの様子みたいのは、そんなに事件があったわけでもないので、後でまとめるとして、俺がここで働いて、一番印象に残ってるのは、これも名前出しちゃうけど、原さんっていう先輩のことだなあ。

この原さんがさ、すごくカッコ良かったんだよね。
ルックスは、氷室京介に似ててさ。
また本人もそれを意識してたみたいで、髪型までヒムロックにそっくりでね(笑)。
で、この人が、ものすごくいい人だったの。
当時はフリーターで、この店の昼番って感じ。
朝から夕方までってシフトと、昼から夜までってシフトで働いてる時があって、大体二回に一回は、この人と一緒に働いてた。

何がいい人って、ある種典型的な、面倒見がいい、かつ先輩ぶらない人だったんだな。
俺が後に色んな仕事で、あるいは他の場面でも、自分が先輩って立場になった時に、密かにお手本としてた人だよ。
仕事の教え方も、上手かったと思う。
あとね、ちょっとワルを気取ってるのに、人の好さってものが滲み出てくる人柄でもあったよなあ。
最初にこういった、いい先輩に巡り会えたってのは、幸運だったよね。

でもこの原さんさ、あんま女の子にモテなかったみたいなのよ。
これは後に、俺が他のバイトでも「お、こいつモテそうだな」って子が一人いたんだけど、その彼もまったくモテなくてね。
また別の機会でちゃんと触れるけど、意外とルックスや性格良くても、あんまモテない人ってのはいるんだよな。
いやー、恋愛ってのは、奥深いものですわ(汗)。

んで、今思い返してみると、この原さんの場合、その人の好さが仇となってか、なんか店の女の子にナメられてる感じはあったなあ。
ちょっと店の女の子に聞いてみると、なんか物足りないみたいな返事が返ってくることもあって。
そうは言いつつ、ホントはみんな原さんのこと意識してるんじゃないか?とか思ってたんだけど。

働いて一ヶ月くらい経ってからかな、普段は遅番で、すれ違いの挨拶くらいはしてたけど、ちゃんと話したことない、別の先輩と一緒になったことがあって。
この人もまた、ちょっとワルな雰囲気醸し出してた人なんだけど、背も俺と同じくらいだし、パッと見だけだと、さほど風采が上がらないタイプに見えたんだよね。
が、入れ違いで帰る女の子たちとこの人が話してるの何度か見たんだけど、もう女の子がキャーキャーしててね(笑)。
おお、この店でモテるのはこの人か!と、当時恋愛に疎かった俺でも、一発でわかったよ。
まあなんつうか、話の転がし方が上手いし、なんかこう、ちょっと危ない感じがするのも、かえっていい味出しててね。
一緒に働いて、原さんほど人が好かったり気が回るってタイプでもなかったんだけど、やっぱ後輩の俺の面倒は、ちゃんとみるのよ。
ホント最低限って感じだったけど、今考えると、その最低限ってのも、絶妙なさじ加減だよなあ。
俺はこの人と一緒に働く機会が少なかったんで、人柄については表面的な部分しかわからなかったけど、この人と組んだらそれはそれで、色々学ぶ点が多かったような気がするな。

というのも俺、後の仕事場で意識せずに、この人に近いポジションになってたからさ。
あ、あの時のあの人みたいになってんのかなって、急にその時のことを思い出したりしてね。
多分、似てたんじゃないかな、あの人に。

という強烈なライバルがいたおかげで(?)、原さんは店でそんなにモテるって感じでもない、みたいなポジションに落ち着いてた気がする。
まあでも、場所が違えば、間違いなくモテまくるだろうなあとは思ったけど。
店の女の子はその遅番の方に気が行ってるってのは、話してる内によくわかった。
そしてこの原さん、むしろ男の方に人気があったような気がするなあ。

まあモテるモテないは置いておくとしても、原さんには、多くのことを学んだよ。
後に長く働くことになった店でも、この時のあの人の言動ってのは、結構意識してたよな。
その辺の感覚ってのがなかったら、その店で長く働けることもなかったかもしれない。

俺がこの店に勤めたのは、その年の終わりまでだった。
別に嫌になって辞めたわけじゃなく、当時俺は、大学にいる間は、できるだけ多くのバイト経験しようと思ってたの。
でもあんまり早く辞めちゃうと店に迷惑かかるから、ざっくり半年くらいを目安にしてて。
これ、俺が後に店をある程度取り仕切る立場になってわかるんだけど、ホントは半年くらいで辞められたら困るんだけどね(笑)(笑えない)。
まあ当時は、そんなことはよくわかってなかったわけで。

原さんと最後のシフトだった時、俺が色んな喫茶店を巡ってるのを話してさ、それで原さんが、今度一緒にお茶でも飲みに行こうって誘ってくれたの。
是非是非ってその時は答えたんだけど、その後店が忙しくなっちゃって、連絡先交換するの、忘れちゃったんだよ。
今みたいに、みんな携帯電話とか時代じゃないしね。
この時代、学生が持ってるのはせいぜいポケベルくらいで、俺はそれも持ってなかったからさ。
んなわけで、ぱぱっと携帯なりスマホなりに連絡先交換できるって環境じゃなく、そういうのもあって、互いの連絡先知らないまま、最後の仕事を終えてしまったんだよ。
あとあれな、やっぱ連絡先ってのはお互いの自宅になるわけで、今ほどじゃないにしても、ある程度親しくならないと、お互いの連絡先ってのを教えるって感じでもなかった。
警戒ってよりも、遠慮みたいのもあったよな。
俺はまだこの時、そういったものを上手くコントロールする術を知らなかったってのもあった。
その意味で、最後のシフトの日に、原さんが連絡先教えてくれそうになったってのは、結構大きいことだったんだよ。

これは今思い返しても、もったいないことしたなあ。
原さんが帰る時も俺は忙しそうにしてたんで、気を遣って「じゃ、おつかれ」みたいにして別れちゃったから。
大体人間関係って、場の力による結びつきが大きいものだから、場が違っても繋がりを保てるってのは、結構でかいことなんだよね。
場が違うようになって、なお結びつきがあるってのが、本当の友人なのかもしれないって、多くの人も感じてることだと思う。
原さんとはそうなれるはずだったのに、ホント、ちょっとしたことで、その糸はするりと手から離れてしまった感じで。

惜しいなあ。
今振り返っても、本当に惜しい。

今頃、原さんはどうしてるのだろうか。
あの人の好さできっと上手くやってるはずだと思うんだけど。
ちなみに、店を辞めてから何年か経って、その店の前を何度か通る機会があったんだけど、いずれも原さんの姿を見かけることはなかった。
もう、店は辞められた後だったのだろう。

色々な話をしたけれど、俺も当時は気を回す余裕もなく、あの人のことは、よく知らなかったと痛感する。
あと、人の話を聞く、聞き出すスキルってものが、まったくなかったよなあ。
そこに明確な術があるってことは、そのちょっと後に気づくことになったわけで。

原さんがどんな人だったのか、今こそちゃんと、聞いてみたい気がするな。
この人が態度や行動で教えてくれたことってのは、今も俺の指針のひとつになってるよ。

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尾上屋台 2017/05/17 18:11

漠然とした期待感/幸せだった瞬間

過去を思い出して、これは幸せだった、あれは不幸だったって、評価することはできるじゃない?
まあ、幸せとか不幸とかって、結構大きい言葉だからね。
大半は、どちらでもない、みたいな感じに落ち着くと思うんだけど。

で、唐突に、今までで幸せだったことを話してみろって言われると、これがなかなか出てこない。
ホントは、それなりにあったはずなんだけど、こういう聞かれ方すると、すぐには出てこないよな。
とっかかりあれば、いくらでもあるはずなんだけど。

んで、俺がこういうこと聞かれた時に、頭に浮かぶ幸福だった瞬間ってのは、二つある。
ひとつは、大学に受かった時。
これは、いずれ「浪人生だった」のカテゴリで、詳しく(というよりいつも通りダラダラと)話すことにするよ。
もうひとつは、これなんで幸せな記憶として残ってるんだろうっていうものが、ある。
今回は、その時の情景を思い出してみるよ。

それは、大学に入学して間もない頃の記憶だよ。
四月の終わりか、五月に入った辺りだろうか。
まだちょっと、肌寒かったのは覚えてる。
その日、サークルの部会を終えた俺たちは、駅にほど近い、ラーメン屋に寄ってくことになったんだ。
ほど近いっつっても、駅から五分くらい?
駅から校舎まで、歩きで三十分もかかったからね、五分くらいってのは、結構近い場所だったんだよ。

その日は確か、部会に集まったサークルの面子ってのは、ほぼ全員に近かった気がする。
あ、また後で詳しく話すけど、俺が入ったサークルってのは、文芸同好会だったんだ。
同好会としてはそれなりに大きいサークルで、当時、三十人くらいいたのかな。
もっとかな?
というのもさ、この時期って、まだ入るサークルをかちっと決めてなくて、見学と入部の、間くらいの人ってのが、結構いるもんで、籍だけ入れた人含めると、それなりの人数になるんだよね。
で、この時は、やっぱ三十人くらいいたと思う。
ぞろぞろと、ラーメン屋に向かったんだ。

まあ一度にそんな人数が入れる店ではないし、他のお客さんもいるしってんで、何人かずつ、小分けにして入店してってね。
ちなみにこのラーメン屋、先輩たちが薦めるだけあって、美味かったよ。
卓ごとにすり下ろしたにんにくの瓶があってね。
これをドバドバ入れると、なおおいしい。
みんな結構入れてたなあ。
男もそうだけど、女の子もドバドバ入れてた。
今ほど「口臭が〜」とか、あんま気にしない時代でもあったよな。

で、食べ終わった後、もうすっかり日が暮れて真っ暗だったんだけど、店の前で先輩たちが食べ終わるのを待ってたのよ。
この時、新入生同士集まって、他愛のないことを話しててね。
俺、この時はまだ女の子と話したりするのに、それなりに苦手意識あったんだけど、何か話してはいたな。
その内容がさっぱり思い出せないんだけど、まあホント、他愛のないことだったんだろうなあ。

俺が入った、この文芸同好会は、男女比はほぼ半々ってとこだったのかな。
んー、女の子の方が、多かったかもしれない。
文系サークルってこともあって、部会とか強○参加じゃないしね、全員集合ってことは、なかなかないんだよ。
おまけに、前述の通り、俺の行ってたとこは、一、二年次と三、四年次で、校舎が分かれてたからね。
ほぼ全員集合ってのは、年に二度ある文化祭か、合宿の時くらいだったんじゃないかと記憶してる。

と、話を戻そう。
書いててちょっと思い出したんだけど、この時ラーメン屋の外で話してたのは、まだここに入るか決めかねてる子に、入ったら?みたいな話をしてたんだと思う。
確か二人、決めかねてる女の子がいてね。
一人は結構大人びてて、もう一人は年相応ではあるけれど、二人とも結構綺麗系の女の子だったと記憶してる。
結局この子たちは夏前には部会にも顔を出さなくなってたんだけど、あーまた思い出した(笑)。
この子たちを説得してみろとかって、先輩の一人に言われたんだった。

ざっくり、そんな話を中心にしてたような気がするんだけど、俺も含めたほぼ入部で固まった新入生たちは、別に気乗りしないなら色々回ってみれば?みたいな話しかしなかったと思う。
ただ何を話すにせよ、俺はさっき書いた通り、女の子と話すってこと自体、まだまだ苦にしてたからね。
何を話すにせよ、上手く話せてはいなかったと思うよ。
他の奴が説得してるのに、軽く間の手を入れるくらいのことしかしてなかったんじゃないかなあ。
間違っても無口な方ではないんで(笑)、それなりに何か話してはいたかも、だな。

で、何故か、この時の情景ってのは、それこそ昨日のことのように、はっきりと覚えてるんだ。
ほとんど音声なしだけど(汗)。
ラーメン屋の明かりに照らされた、その子たちの横顔とか、他の面子の佇まいとかね。
妙に印象に残ってる。
そしてどういうわけか、俺はこの時のことを、幸せなものとして記憶してるんだ。

なんだろう。
やっぱ念願の大学生になって、間もない頃だったってのが、大きいのかな。
この話のどこが幸せだったのか、今思い返してもさっぱりなんだよ。
でも何故か、幸せな記憶として残ってるんだ。

ちなみにこの時のことが書いてないか、当時の日記を読み返してみたんだけど、まったく書いてない(笑)。
あれをした、これをしたというより、どういうことを思ったか、どんな苦しいことがあったか、みたいのがメインで、あんま楽しかったこととか、書いてないのな(汗)。
当時かなりネガティブだったってのもあるんだけど、日記は行動記録ってよりも、この後しばらく続けることになる詩作の材料として、内面的な動きみたいのを観察するような内容になってるんだな。
なので、こういった、何か強く心動かされたわけでもないことってのは、さっぱり書いてない。

でもやっぱりこの時は、期待感みたいのに満ちあふれてたんじゃないかな。
嬉しいことや楽しいことってのは、もうちょい後になってやってくるんだけど、そういう予感は、感じ取っていたんだと思う。
そこにいることで、傷つくことも多いだろうけど、それでも嬉しいことの方がきっと多いはずだって、期待感はあったんだと思う。

これはまた後で大学受かった時のこととして書くけど、その時も同じで、やっぱ期待感なんだよ。
それもこう、何かひとつのことで、「これは上手くいくはずだ」みたいな明確な期待じゃなくて、何がどうなのかさっぱりわからないんだけど、それでも何かが上手く行く、あるいは何かが待ってるような、そういったものすごく漠然とした期待感だな。
変な話、もっと明確な期待感だと、上手く行くだろうってのと同時に、下手打ったらどうしようみたいな、恐怖感みたいのもつきまとうわけで。
初めて彼女が出来た時もさ、期待感よりも、不安感の方が遥かに大きかったのを覚えてる。
嬉しいはずなのに、それ以上の恐怖感と戦わなくちゃいけなかったよ。
これは、若さの負の面でもあったな。

何故、ラーメン屋の外で会話してた記憶がランドマークみたいになってるのかはいまだに謎だけど、この時期は間違いなく、そういった漠然とした期待感だけはあった。
当時の日記にはネガティブなことばかり書いてあるけど、それでも俺は、この時間違いなく、幸せだったんだろうなあ。
後から気づくことってのは、意外とあるもんだよ。
いくら傷ついても、何かが待ってるような予感があったんだよな。

君にはこういった、「幸せだった瞬間」って、あるかい?
今、何も取っ掛かりがない状態で、幸せだった時を挙げてみろって言われたら、どんな情景が浮かんでる?
それをいつか、聞かせておくれよ。

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尾上屋台 2017/05/10 11:44

大学行ったら、まずはサークルに入るべし

今回は、ちょっと前にツイッターでつぶやいたことを、もう少し詳しく話してみるよ。
先日つぶやいた、「大学入ったらサークルに入るべし」の話だな。
先月の今頃、入学式が始まるって時に、そんなことをつぶやいた。

大学ってところはさ、高校までと同じ調子で行ってると、人によっては意外と友だちってできないんだよ。
既に行ったことある人はわかると思うけど、一応、専攻でクラス分けってのはあるんだけど、思いのほか、このクラスで集まるって時間が、少ないんだな。
高校までだとさ、基本的に最初の授業から最後の授業まで、同じ面子で過ごすでしょ?
大学には、専攻で必修の講義ってのはあるんだけど、特に低学年の頃は一般教養の講義が多いんで、あまり専攻の人間同士で集まるってことも、ないんだよな。

この一般教養、とりあえず要件満たせばある程度好きなように取れるもんだから、それぞれの都合に合わせて、履修することになる。
えーと、大学行ってない人はわかりづらいかもだけど、例えば俺が行ってたような文系の専攻にも、体育の授業があるんだよ。
自分とこでは、これは最低一コマ(講義)取るのがノルマになってたんだけど、火曜日の何時限目、木曜日の何時限目みたいに、週に何コマかある内から、好きなのひとつ選んで受講するって感じ。
他にも一般教養の講義から何コマ、専攻から何コマ、みたいのを、パズルみたいに組み合わせて、自分で講義内容を決めてくってわけ。

ちなみに、自分とこは一、二年次と三、四年次で校舎が分かれていて(しかもそれぞれが遠い場所にある)、 二年までに、その校舎でしかやってない講義取れないと、三年以降、その講義だけ受けに、わざわざ一、二年の校舎まで来なくてはいけないっていう、結構キツい縛りがあったんだ。
加えて、俺の家から大学は、片道およそ二時間と、結構遠かったからね、一限目の講義に出ようとすると、始発で間に合うかって感じだったから、講義は二限目以降のものを選ばなくてはならなかった。
でもまあ、こういう縛りがある中でも、ちゃっかり月曜は休みにすることに成功してたね(笑)。
その分一年の時は、火曜から土曜まで、結構ガッツリ講義入ってたわけだけど。

まあこんな感じで、それぞれがそれぞれの都合、興味に合わせて、講義取っていくってシステムなものだから、高校の時みたいな、クラス単位で授業受ける、みたいな感じは、あんまりないわけ。
必修の講義にしたって、例えば五つある内の三つみたいな感じなんで、必ずしも全て重なるってわけじゃない。
加えて、これ結構大きいんだけど、席順ってのが、決まってないわけよ。
早く来た人間から、好きな席座ってく。
これどういうことかというと、早い段階で友人のグループみたいの作っておかないと、そういう人たち同士で固まってしまうから、友人がいないと、常にグループ感の隙間みたいなとこに陣取らなくちゃいけないと、そんな感じなんだな。

ちなみに、俺は初日から隣りの席に座ってた男と話すようになっていて、後は何となく、徐々に周りの人間が集まっていったって感じだったよ。
ある意味幸運だったけど、俺の場合、多分近くに誰がいてもそこそこ上手くやってけるタチではあったんで、まあ遅かれ早かれって感じで、友人作ることに、心配も苦労もなかったかな。
ほとんどの場合、心配や苦労は、その後の話だからな(笑)(笑えない)。

でもさ、一歩間違えたら、俺も大学で孤立していた可能性も、決してなかったとは言えないわけ。
というのも、慣れてきてから周りを見渡すと、周りと上手く溶け込めなくて、大抵一人でいるって人は、それなりの数、いたんだよ。
俺も割合世話焼きのタイプだったんで、目が届く範囲だったら、昼飯とか誘ってたりしてたんだけど、それも全員ってわけにはいかないからねえ。
あ、あの人、いつも一人でいるなって思ってた人が、ある日唐突に大学に来なくなったってことは、何回もあったな。

これもツイッターだったりでつぶやいたし、ここでもいずれ書くつもりだけど、俺たちの時代は、大学に入るのがすっごく大変だったのよ。
なんかの規制があったのかな、とにかく、大学への間口は、単純に募集人員だけ見ても、少なかった。
加えて、俺は団塊ジュニアのちょっと下なんだけど、団塊ジュニアがえらい人口多いとこもってきて、その人たちも二浪三浪して大学入ってきてるでしょ?
その人たちに押し出されるように間口が狭くなってたから、大学の門戸ってのは、それはそれは狭いもんだったのよ。
詳しいことは、また大学受験のことに触れる時にでも書くけど、俺か一浪で大学入れたのは、かなりラッキーだったと、今でも思ってるよ。
高三、浪人と計14校受けて、受かったのここだけだったしさ(汗)。
今なんて高校卒業する人間の数より、大学の募集人員の方が多いもんなあ。
今と比較しないまでも、俺の五つ下くらいからの世代は、大学は行こうと思えば行ける感じになってたんで、まあ一番しんどい時期に大学入学を目指していたことになるね(汗)。

と、そんなにも入りづらい大学に、やっとの思いで滑り込んだにも関わらず、夏まで持たないでやめちゃうって人は、それなりの数、いたんだよ。
ほぼ例外なく、大学で友だちがいない人だった。

今はまた違う感じなのかもだけど、入学初日から、それなりにアグレッシブに動かないと、友人ができるような場所じゃないんだな。
入学から何日かはレクリエーションで同じ面子で集まるかもだけど、それにしたって、昨日と同じ席に、同じ人間が座ってるとは限らないわけなんだから。
たまたま隣りに座った人間が積極的ならなんとかなるかもだけど、人見知り同士が隣り合っちゃうと、もう完全にアウトだしね(汗)。

これ、もうひとつ付け加えとくと、最初にある程度友人のグループみたいの作っても、二年、三年と同じ専攻でも同じ講義取り続けるとは限らないこと考えると、最初に友人作ってそこだけにあぐらかいてると、時間経つごとにバラバラになっていくもんだったりするんだよなあ。

と、いずれここを、これから大学入るって子が、おまけに内気な子が見たらえらいプレッシャーかけることになりそうだけど(笑)、心配無用、大学には、サークルってもんがあるんだな。

専攻でどういう人間関係を作っていたにしても、大学に入ったら、まずサークルに入ることをお勧めしたい。
いわゆるクラスの枠組みが曖昧な大学だけど、サークルに入れば、決まった時間に決まった面子で集まることになるんで、上記の心配は、ほとんどないってわけ。
入ったサークルの人たちと気が合わなかったらどうしようみたいな心配もあるだろうけど、サークルは大抵、見学、入部の流れなんで、最初の二、三週間は、見学でたくさんのサークルを見て回ってもいいわけだ。
サークルの人間もさ、来た人間がいきなり入ってくれるかどうかってのは、逆に言うとそんなに期待してなかったりするんで(笑)、一度顔出しただけでその後行かなくても、別になんとも思ってなかったりするよ。
むしろ、そのサークルは合わないと思っても、その時話した人と同じ講義だったりすると、そういうきっかけで友人になったりもするしね。
俺は最初に行ったとこでもう決めちゃったけど、こういうのは稀で、みんないくつかのサークルを見て回って、それから決めたりするもんだよ。
あとあれだな、内気な子、自分から話しかけられない子だったら、尚更見学行った方がいいよな。
というのも、見学に来た子には、部員が積極的にコミニュケーション取ってくるわけだから。
自分から勇気出して話しかけなきゃ、みたいのは、一切ないと言っていいわけ。

クラスも、座席も決まってない大学では、友人作るのに、ちょっとしたコツがいるんだな。
俺はクラスだけでも問題なかったけど、みんながそうってわけじゃないからさ。

あ、でも、大学によっては、あるいは専攻によっては、クラス単位で行動することが多いとこもあるんで、まあ入るとこにもよるんだろうけど、自分の居場所みたいのは、ひとつだけじゃなく、いくつか作っておいた方が、いいんじゃないかなあ。
というのも、もしもクラスでこじれたら、あるいはサークルでこじれたら、そんな時に、居場所がひとつしかないってのは、結構危ない橋だよ。
それは、その後の人生についても、同じことが言えるよね。
ちなみに俺にしても、四年の時にクラスで大きくこじれることがあって、サークルに在籍してたことが、ホントに心の支えになったもんだよ。

ちなみにこのサークル、入るのは一つだけである必要もないんだよ。
色んなサークルあるからね。
がっつり練習があるようなスポーツのサークルだとそうもいかないだろうけど、文系のサークルは、どこも緩い感じだよ。
二つ掛け持ちしたって、全然構わないわけで。
余談だけど、俺はメインのサークルはひとつだったけど(主将も務めた)、大学在籍中、設立時にほぼ名前貸しただけだったり、サークル内サークル(そんなものもある)も含めると、えーと、覚えてるだけで、四つのサークルに在籍してたことになるな。
なんか、今思い出せないだけで、もう一つ二つ、あったような・・・。
と、こんなもんだよ(笑)。
そこも、高校までのクラブ活動とかとは、全然違うところだなあ。

君がまだ大学に入る前だったら、大学行ったら、まずサークルに入ることを勧めるぞ。
ぶっちゃけ、大学の楽しみの八割くらいは、明らかにそこにあるからね。
いいサークルが、見つかるといいな。

君が既に大学出てて、サークルにも入っていたら、いつかその話を聞かせてくれよ。
なに、突然のメールでも、いっこうに構わないさ。
君がどんなサークル活動してたか、俺はその話を楽しみに待ってるよ。

あるいは大学行ってないなら、行ったことのある、そしてサークルに在籍してた友人に、その話を聞いてみてもいいと思うよ。
その人の人格形成に大きく影響を及ぼしたであろう話を、いくらでも掘り出せると思うぞ(笑)。

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