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巨大娘の記事 (6)

イナ 2024/06/16 07:09

クソ雑魚お兄ちゃんは私に逆らったらいけないんだよ?3

「あは♪ もう起きてたんだね、くそ雑魚お兄ちゃん」
 
 私が目を覚ますとビンの中で外に出ようとしているのか、壁をひっかくお兄ちゃんの姿が見えた。
 
 お兄ちゃんってばバカだね~。
 
 中から蓋をはずせるわけないのに。
 
 それに、その瓶はガラス製じゃないから、倒したくらいじゃ割れないよ?
 
 脳みそも縮んだからおバカになっちゃったのかな?
 
 私はニヤニヤ笑いを浮かべたまま、瓶を持ち上げた。
 
 怯えた表情が実に嗜虐心を擽る。
 
「な、なにをする……んですか?」
 
 あは、昨日の調教の効果がでてるね。
 
「平日だから学校だよ? くそ雑魚お兄ちゃんも登校だけはさせてあげるね? 」
 
 ここに置いておくとママが見つけちゃうかもしれないしね?
 
 ママがお兄ちゃんを見つけたら、とられちゃうからね。
 
「それって……」
 
 お兄ちゃんは怯えたように視線を下へと落としていた。
 
 うん、察しがいいね。
 
 お兄ちゃんも自分の居場所が理解できてるみたいで嬉しいよ。
 
 私はニヤニヤすると、瓶の蓋を開き、
 
「ま、授業は受けられないけど」
 
 どのみちお兄ちゃんはもう存在しない人だから席もないしね♪
 
「い、いやぁ!」
 
「あは! くそ雑魚お兄ちゃんの意見とか聞いてないよ? これは決定だから! 拒否とかないからね?」
 
 悲鳴をあげるお兄ちゃんを摘まむと、昨日と同じように靴下の中へと落とす。
 
「まだ蒸れてないから臭くないよね? 靴下も洗い立てだしいい匂いなんじゃない?」
 
 これが最後は鼻を刺すみたいな臭い匂いになるんだよね~
 
 お兄ちゃんはリアルタイムでその変化を味わってね?
 
 私はそのまま靴下に足を通し、
 
 ぎゅぅぅぅぅ!
 
「うぎぃぃぃ!」
 
 あは!
 
 また絞められた鳥のような声をあげてる!
 
 あは!
 
 お兄ちゃんってば本当にくそ雑魚だね!
 
 妹に踏まれただけなのに大袈裟だな~
 
「ほら、行くよ~、くそ雑魚お兄ちゃん♪」

 私はお兄ちゃんを入れたまま、足を踏み出した。
 
 ミシミシミシィ!
 
 地面と足の裏に挟まれたお兄ちゃんの身体が私の足の裏にめり込むのがわかる。
 
 ん~優越感~♪
 
「うぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
 
 あはは!
 
 お兄ちゃんったら必死にもがいちゃって可愛いね!
 
 でも、無駄だってわかってるよね?
 
 小人は細胞の密度が高いから、ちょっとやそっとじゃ死なないんだよ?
 
 まぁ、お兄ちゃんがこのまま死んじゃっても別にいいんだけどね?
 
  でも、せっかく飼うことにしたペットが死んじゃうなんて寂しいじゃん?
 
 だから、お兄ちゃんには生きててもらわないと困るんだよ?
 
 だから、せいぜい死なないようにしてね?
 
「あは、お兄ちゃんってば、私の足の裏と一体になってどんな気持ち? ねぇ、教えてよ?」
 
「うぐぅぅぅ!!」

 必死にもがくお兄ちゃんだけど、所詮私にとっては蟻が這いずりまわる程度にしか感じなかった。
 
 私の体重でお兄ちゃんは今や私の足の裏に張りつき、まともに動くこともできないからだ。
 
 通学もこうしてお兄ちゃんに自分の立場を思い知らせるために使ってあげるんだよ?
 
 本当に私って優しいご主人様だよね~?
 
 コツ、コツ、コツ。
 
 ミシ、ミシ、ミシィ!
 
 私の歩みに合わせて、足踏みされるお兄ちゃん。

 あはは!
 
 お兄ちゃん、まるで私が歩く度に地震が起きてるみたいだね?
 
 私は一歩、一歩お兄ちゃんの身体を踏みつける感触を楽しんでいた。
 
 一番臭くなる爪先はお兄ちゃんの顔を、指の付け根はお兄ちゃんの胸を、土踏まずがお兄ちゃんの胴を、そして、踵がお兄ちゃんの足を。
 
 ふふ、痛みも圧力も違うから、痛みが麻痺しなくてすごく辛いらしいね?
 
 小人の中敷きの刑は調教に最適って書いてあったからね~
 
 辛いのは痛みだけじゃない。
 
 時間と共にお兄ちゃんはどんどん苦しい目に遭うからね?
 
 私は空を見上げてニヤリ、と笑った今日は快晴。
 
 さぞ、足は蒸れるだろう。
  
 照りつけるアスファルトの熱ですでに私の足はかなり汗ばんでいた。
 
 中敷きに染み込んだ汗が熱気でさぞ凄い臭いになってるかな?
 
「あは♪ お兄ちゃん、私の足の臭いはどう?」
 
「……」

 お兄ちゃんは答えない。

 当然だ。

 だって、お兄ちゃんは私の足の親指と人差し指の間で押しつぶされているんだもんね。
 
 でも、ご主人様からの質問に答えないなんて生意気だね。
 
 もっと苦しめなきゃね?
 
「あれれ~? 返事がないね~。あ、そうか! 息ができないんだ! 大変だ~。じゃあ、もっと強く圧迫しないとだよね?」

 私はニヤニヤしながら足の指を閉じて、頭を締め上げる。

 ぎゅっ!
 
「あぐぅ!」
 
「あはは! 苦しそうだね? お兄ちゃん♪」
 
「う……あ……」

 お兄ちゃんは苦しみのあまりか、痙攣している。
 
 あは!
 
  お兄ちゃんったら無様な姿!
 
 中敷き代わりにしただけなのに!
 
 ただ、踏んでるだけなのに!
 
 よわ~!
 
「お兄ちゃんってば気絶しちゃったの? 情けないなぁ。これじゃあ、調教にならないね?」

 私はため息をつくと、さらに力を込めた。
 
 ぎゅぎゅぎゅ!!
 
 くそ雑魚お兄ちゃんには万力で頭を絞められるような痛みでしょ?
 
「あがががが!!!」

 お兄ちゃんは意識を取り戻すと、再び悶絶し始めた。

 うんうん、やっぱりこうでなくちゃね♪
 
 それにしても、
 
「お兄ちゃんったら酷いよ! 妹の足の臭いで失神するなんて、くそ雑魚すぎるよ!? そんなくそ雑魚なお兄ちゃんには、お仕置きにこのくっさい足の臭いを染み込ませてあげないとだよね!」
 
 私は爪先――お兄ちゃんの顔を踏む場所に体重をかけていく。
 
 メキメキ!
 
「あがぉごげぇ!」
 
 言葉にならない悲鳴をあげるお兄ちゃんを笑いながら、
 
「お兄ちゃんは私がお風呂に入るまでは中敷きの刑だからね?」
 
 ご主人様の臭いがいい臭いだと思うまで、嗅ぎ続けなさい?
 
 それだけ言い放つと私は苦しむお兄ちゃんを無視して学校へと歩くのだった。
 
 ◆


「ここからは、ローファーから上靴だよ?」
 
 私は下駄箱から上靴をすのこに置き、ローファーを脱いだ。
 
 足の裏を覗いてみると、靴下越しに大の字になったお兄ちゃんが見えた。
 
 あはは、まだ生きてるね?
 
 ふふ、ローファーとは違った感触と、臭いを楽しんでね?
 
「くそ雑魚お兄ちゃんってば、私の靴下で窒息死しなかったみたいだね? 良かったね~? じゃ、次はお待ちかねの中敷きの刑だよ? 嬉しい? ねぇ、嬉しいよね? だって、くそ雑魚お兄ちゃんの大好きな妹である私の足がこれからくそ雑魚お兄ちゃんを踏み潰してくれるんだよ? 嬉しくないわけないよね? だって、くそ雑魚お兄ちゃんは私のことが大好きだもんね? あははははは!!」

 私はくそ雑魚お兄ちゃんを踏みつけている右足を持ち上げると、ゆっくりと下ろした。

 ズシンッ!
 
「うぐぅぅぅ!!」
 
「あは♪ くそ雑魚お兄ちゃんたら、私の足の下で必死にもがいてるよ? 惨めだね~」

 ミシミシッ!
 
「うぐぅぅぅぅぅぅ!!!」
 
「あはは、もしかして、私の足の臭いが染み付いた中敷きになりたくて、必死に私の足にしがみ付いてるのかな? もう、本当にくそ雑魚お兄ちゃんって変態だね♪ こんな可愛い女の子に踏みつけられて喜ぶなんて、本当にどうしようもないゴミだよね? あ、そういえばくそ雑魚お兄ちゃんって、人間の屑じゃなくて、くそ雑魚のクズ野郎だよね?」

 私はお兄ちゃんを嘲笑いながら、何度も足を上げたり下げたりを繰り返す。

 ミシ、ミシ、ミシィィ!!!
 
「がぁぁぁ! あががが!」
 
「あはは、くそ雑魚お兄ちゃんってば痛そうだね? でも、やめてあげないからね? ほら、くそ雑魚お兄ちゃん、もっと強くしがみ付かないと潰しちゃうよ? もっともっと、力を込めなよ?あはは、でも、くそ雑魚お兄ちゃん程度の力で私に勝てるわけないけどね?」
 
 私はお兄ちゃんを踏みつける度に、お兄ちゃんの身体が足にめり込む感触を楽しむ。

 あははははは!
 
 私の足裏にお兄ちゃんの形がついてる~!
 
「あれれ~? くそ雑魚お兄ちゃんったら抵抗する力が弱くなってきたんじゃない? このままだと、本当に私の足の臭いが染み込んだ中敷きにされちゃうよ?」

 ま、別にそれでもいいんだけどね? お兄ちゃんがどんなに頑張っても、私にとっては蟻が這いずりまわっている程度のものなんだから。
 
 虫けら程度の力しかないからね~。
 
「……はぁ、はぁ、」

 あれれ?
 
 どうしたんだろう?
 
 急に動きが鈍くなったぞ?
 
 まさか、諦めちゃったとか?
 
 それじゃあ、つまらないな~。

 もっと、苦しんでくれないとお仕置きにならないじゃない?
 
 活をいれないとダメかな?
 
 私はため息をつく。

 仕方がないな~。

 じゃあ、もう少しだけサービスしてあげるね?
 
 お兄ちゃんを踏みつける右足を地面につけたまま、ゆっくりと左足を浮かせた。
 
 ミシミシミシミシ。
 
「あぎゃぁぁぁ!!」
 
「あはは、くそ雑魚お兄ちゃんったら、すごい悲鳴だね? そんなに喜んでくれるなんて嬉しいな♪ あ、そうだ! せっかくだから、もっと面白いこと思いついたよ? くそ雑魚お兄ちゃんを踏みつぶすのは、止めてあげようかなって思ってたんだけど、やっぱり止めるのは無しだね。うんうん。だって、くそ雑魚お兄ちゃんは私の臭いが染み付いた中敷きになりたいんだもんね? だから、くそ雑魚お兄ちゃんが望む通り、これからは毎日、中敷きにしてあげるね♪ 良かったね? くそ雑魚お兄ちゃん?」
 
「…………」

 ん?
 
 返事がないね?
 
 お兄ちゃんのことだからもしかして、気絶しているのかな?
 
 活を入れるために全体重をかけてあげたのに逆に気絶するなんて、なっさけないな~。
 
 本当にくそ雑魚なんだから。
 
 仕方ないか。
 
 ここでずっとお兄ちゃんに構ってる時間もないし。
 
 ま、気絶しようが中敷きの刑は続くんだけどね?
 
 私は上靴にもう片方も履き替えると、教室へと向かうのだった。
 


 ん~涼しい♪
 
 冷房の効いた教室は実に心地よい。
 
 まして、お兄ちゃんが今、サウナのような熱気で押し込められて苦しんでいると思うと、その立場の差がわかってさらに気分がよかった。
 
 お兄ちゃんは私の蒸れた激臭サウナで元気かな?
 
 足の指を曲げ伸ばしして、お兄ちゃんの顔に足指を押し付け、擦り付けてやる。
 
「あがががが!」
 
 あは!
 
 お兄ちゃんの顔に私のくっさい汗が染み込んじゃうね~。
 
 全身から納豆臭させて、さぞ惨めだろうね~。
 
 ほ~ら、顔以外もグリグリ♪
 
 私は机の下で足を動かしながら、お兄ちゃんを責め立てる。
 
 全身ペチャンコにしてあげようね?
 
 お兄ちゃんが休む時間なんて片時もないからね?
 
 あはははは!!
 
 あれあれ?
 
 お兄ちゃんってば、力がだんだん弱くなってきた?
 
 脱水症状?
 
 熱中症?
 
 空腹?
 
 まぁ、色々ありえそうだね?
 
 でも、大丈夫だよ?
 
 優しい私はお兄ちゃんが死なないようにちゃんと考えてあるからね?
 
 ほら、上靴を換気したげる。
 
 爪先に先っぽだけ引っかければ、パカパカ靴が揺れて風が来るよね?
 
 あ、爪先はもっと頭が挟まれて辛いかな~♪
 
 爪先にひっかけた上履きが揺れてグイグイのお兄ちゃんの顔を私の足指に押しつけているからだ。
 
 でも、これで少しは熱気がましになったよね?
 
 ん?
 
 でも、脱水症状で苦しい?
 
 大丈夫だよ?
 
 だって、お兄ちゃんの前に水分あるよね?
 
 私の足の裏にたっぷり染み出してる足汗が……ね?
 
 ほら、足汗まみれのお兄ちゃん専用のドリンクサーバーだよ?
 
 飲んでいいよ?
 
 あはは!
 
 飲めないよね?
 
 だって、私の足裏から出る足汗って、くっさくてネバついてて喉に絡みつくほど濃厚だもんね?
 
 飲みたくないよね?
 
 でも、お兄ちゃんは妹の足汗を飲むんだよ?
 
 飲まないと死んじゃうよ?
 
 あはは!
 
 できないの?
 
 なら、飲めるようにしてあげるね?
 
「くそ雑魚お兄ちゃん、私の足を舐めろ。これは命令だよ?」
 
 ふふ、こうしたら、逆らえないよね?
 
 逆らったらどうなるか身体が覚えてるもんね?
 
 私はキスする様にお兄ちゃんの顔よりも大きな足指でお兄ちゃんの顔を押し潰してやった。
 
「ほら、しゃぶれ」
 
 優しいよね私からの免罪符。
 
 命令だから従うしかないって言い訳できるよね~。
 
 でも、それって命令には絶対服従しないといけないって脳が錯覚していくようになるんだよ。
 
 お兄ちゃんは今、私にまたプライド一つ潰されちゃたね。
 
 妹に命令されたら逆らえないくそ雑魚お兄ちゃんにまた一歩近づいちゃった~。
 
 私がそれだけ言うとお兄ちゃんは大人しく私は足指に唇を押しあてて汗を舐め始めた。
 
 チュウ、チュウ、チュウ。
 
 あれれ?
 
 お兄ちゃんたら可愛い♪
 
 そんなに必死になって私の足指を吸っちゃって、まるで赤ちゃんみたいだね?
 
 吸ってるのはママの美味しいミルクじゃなくて、妹のくっさい足の汗だけどね!
 
 ま、お兄ちゃんは私の足にも勝てないくそ雑魚だから、こうやって虐められるのが当然なんだよ?
 
 私はお兄ちゃんを馬鹿にしたように笑う。

 あはは、ほんとくそ雑魚お兄ちゃんってば惨め♪
 
 でも、まだ足りないな~。

 もっと、もっと、お兄ちゃんには苦しんでもらわないとね?
 
 自分から駆除して下さいってお願いするまでいたぶって、苛めてあげないとね~♪
 
 あはははははは!!!
 
 私はお兄ちゃんをいじめたくて仕方がなかった。
 
 男の癖に私を見下してたお兄ちゃんが生意気だった。
 
 家で私の足が臭いとか言ったこともあったね~。
 
 くさい、くさい、って言われて私は傷ついたんだよ?
 
 その臭い足に全身踏み潰されて、さぞ悔しいだろうね~!
 
 ざぁまぁ♪
 
「ねぇ、くそ雑魚お兄ちゃん、次はどんな風に私に苛められたい? リクエストがあるなら聞いてあげるけど?」
 
「……して」

 ん?
 
 聞こえないな?
 
 まったく、くそ雑魚お兄ちゃんったら、声が小さいよ?
 
「なに? 聞こえない?」
 
 ぎゅ!
 
 私は足指を曲げてお兄ちゃんの頭を足指の間に食い込ませた。
 
「ああ! 許して下さい!」
 
「ふぅん、お兄ちゃんは妹にそんなこと言うんだ? へぇ~」
 
「いゃぁ! 申し訳ありませんん!」

 私はお兄ちゃんの悲痛な叫びを聞いて満足すると、ゆっくりと足の力を緩めた。

 そして、お兄ちゃんの頭を解放してやる。

 心底怯えてるのかいまだに震えるお兄ちゃんを見下ろしながら私はニンマリと笑い、
 
「なら、中敷きの刑は止めてあげるね? 中敷きの刑は」
 
 優しいから私はお兄ちゃんのお願いをちゃんと聞いてあげるよ?
 

 ◆


「本当に……」
 
 お兄ちゃんは希望のこもって瞳で私を見つめる。
 
「うん、本当に」
 
 そう言って、私は靴下の中にいたお兄ちゃんをひっぱり出した。
 
「ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとうございます!」
 
 必死にお礼を言うお兄ちゃんの卑屈な姿に私は顔がニヤけてしまう。
 
 バカだよね。
 
 きっとお兄ちゃんは解放してもらえるとか思ってるんだろうね~。
 
 そんなのありえないけど🖤
 
 それにしても、惨めな身体だね。
 
 真っ赤になって。
 
 踏まれ過ぎて腫れちゃって。
 
 匂いもなんか酸っぱ臭いし、中敷きらしくなってたのに。
 
 残念~♪
 
 でも、許して欲しいみたいだから、止めてあげる。
 
 私は優しいからね~。
 
 でも、お兄ちゃんは玩具なんだよ?
 
 私が飽きるまで苦しめられないといけないの。
 
 靴下の中が嫌だって言うなら仕方ないよね~。
 
 私はぐったりとするお兄ちゃんはそのまま自分のスカートへと突っ込み。
 
「中敷きが嫌ならクッションにしてあげるね?」
 
「ひぁゃ!」
 
 そのままお尻でお兄ちゃんを押し潰す。
 
  小人サイズのお兄ちゃんは私の尻の谷間にずっぽりと嵌まっていた。
 
 あはははは!
 
 またモゾモゾしちゃって。
 
 学習能力がないのかな?
 
 くそ雑魚お兄ちゃんは何をしても無駄なんだよ?
 
「ん~、お兄ちゃん、潰れて死んじゃうかと思ったんだけど、意外と丈夫だね? あは♪ ま、全体重かけても死なないからこの程度なら全然余裕だよね~? これくらい平気でしょ?」

 私はお兄ちゃんをお尻で押し潰したまま、グリグリと左右に動かす。
 
 ゴキャガゴゴリユ!
 
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 
 ゴリゴリと座部とお兄ちゃんが擦れ、骨が上下に私の尻で捻りあげられて変な音がしていた。
 
 お尻がくすぐったい~!
 
 これ、お尻が痒いときいいね!
 
 これから、お尻が痒いときはお兄ちゃんを使うね?
 
 あはは!
 
 いい悲鳴♪
 
「がぁきぁぁぁぁぁぃぃぃ!!」
 
 お兄ちゃんは私のお尻に敷かれて、狂った様に叫んでいる。
 
 ひどいな~。
 
 お兄ちゃんが中敷きは嫌だって言うからクッションにしてあげたのに。
 
 ○問されたみたいに鳴くなんて~。

 お尻で挟んで、ちょっと揺らしただけなのに。
 
 それにしてもフィット感が凄いよ!
 
 まるでお兄ちゃんはこうされるために生まれたみたいだね?
 
 文字通り、妹の尻にひかれるために♪
 
 あはは!
 
 生まれた時点でくそ雑魚の小人になる運命だったんだね~?
 
 私はお兄ちゃんを尻肉で挟みながら冷たくいい放つ。
 
「許して欲しいっていったのはくそ雑魚お兄ちゃんだから、どんなに苦しくても、次の授業が終わるまではこのままだよ?わかった? どんなに苦しんでもどかないから、次の時間はクッションか中敷きか選ばせてあげる。せいぜいどっちがいいか考えとくんだね?」
 
 ぐりぐりぐり~!
 
「ぉごぉぉぉぉぉぉ!」
 
 パンツごしに必死に訴えるお兄ちゃんを尻で押し潰しながら、私は一時間目の授業を受ける準備をするのだった。
 
 ◆
 
 キーンコーンカーンコーン。
 
「ありがとうございました!」
 
 授業が終わり先生が出ていくと、みんな思い思いに休憩をとる。
 
 トイレにいったり、携帯を見たり、友達としゃべったり、小人をいじめたり。
 
 私?
 
 私は勿論、小人をいじめるよ?
 
「さて、お兄ちゃんは足と尻のどっちがいいのかな? あ、それ以外の選択肢はないから」
 
 私は事前に逃げ道を潰しておいた。
 
 どうせ、くそ雑魚のお兄ちゃんは許して、しか言わないからね。
 
 それこそ許さないんだからね~。
 
 んふふ♪

 二択に答えを絞らせてあげる私は本当に優しいよね~。
  
「…………」
 
 絶望したのか黙りこんでしまうお兄ちゃん。
 
 やっぱりバカなんだね~。
 
 そんな黙りっぱなしならこっちで決めるだけだし。
 
「じゃあ、お兄ちゃんは、継続してお尻の中敷きコースね?」
 
「ひぁぁぁぁぁぁ!!!」
 
 お兄ちゃんは悲痛な叫びをあげた。

 そんなに苦しかったのかな?
 
 なら、遠慮なくしてあげる。
 
 ま、今度は体勢を変えてあげるけどね?
 
「くそ雑魚お兄ちゃんが私の好きにしてください、くらい言えたら私の気も変わったかもしれないのに、残念だね~」
 
「いゃぁめでぇぇぇ!」
 
「や~めない♪」
 
 私はお兄ちゃんを摘まむと、腕を後ろに回し、パンツとお尻の間に隙間をつくる。
 
 さっきは前だったから次は後ろだよ?
 
「ばいばい~」
 
「あぁぁぁぁぁぁ!」
 
 空中で無様にバタバタと手足を動かすお兄ちゃんはそのまま私のパンツの中におさまる。
 
 そのまま私はお尻を動かしてお兄ちゃんを隙間にフィットさせた。
 
「うごぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 
 お兄ちゃんの悶絶する声と振動が肌に当たってくすぐったい。
 
 まぁ、仕方ないかな?
 
  だって、今のお兄ちゃんは私のお尻の穴にぴったりくっついてるんだもん。
 
 きっと凄いに匂いだろうね~。
 
 今、ちょっと出が悪いからね~。
 
 足とどっちがよかったんだろう?
 
 後で感想聞いてあげなきゃね~。
 
「ううううう」
 
 あれ?
 
 虫けらが泣いてる?
 
「あはは! くそ雑魚お兄ちゃん、何泣いてるの? ちょっとくさいけど、妹に尻穴に密着されるのがそんなに嬉しいの? 変態だね? くそ雑魚お兄ちゃんってば!」
 
「違いますぅぅ!」
 
「そうなの? ま、どうでもいいけどね? くそ雑魚お兄ちゃんの気持ちとかね! あはははは!」

 私はお兄ちゃんを嘲笑いながら、お兄ちゃんを虐めていた。
 
 お兄ちゃんを虐めるのが楽しくて仕方がなかった。

 だって、お兄ちゃんってば、私のお尻に密着させられてメソメソ泣いてるんだよ?

 こんなに惨めな生き物はいないよ。

 あはは!
 
 ほんと、可哀想なお兄ちゃん。
 
 アナルに顔埋もれさせて最低だよ~。
 
 本当に惨め。
 
 さて、そんな惨めなお兄ちゃんに自分がどうしようもない最底辺の生き物だと自覚させるために私はちゃんと調教をかかさないよ?
 
 私はスカートをしっかりと広げてお兄ちゃんを閉じ込めた。
 
 今のお兄ちゃんのいる空間には私のスカートで蒸れた空気がたっぷり籠っている。
 
 通気性もなくて、さぞ女の子の香りが強烈なんだろうな~。
 
 あ、お兄ちゃんはアナルから漂うウンチの臭いかな?
 
 ふふ、そのくっさい臭いをますます強烈にしてあげるね?
 
 私はお腹を擦りながら、ゆっくりと下っ腹に力を入れていく。
 
 あんまり力むと身が出たり音が出るから注意しないとね~。
 
「ほら、くそ雑魚お兄ちゃん。可愛いご主人様から空気のプレゼントだよ?」
 
 ぷすぅ~。
 
 微かな音ともに私のアナルから生暖かい空気が漏れる。
 
 漏れた空気は文字通り、漏れなくお兄ちゃんの顔面を直撃した。
 
 お便秘気味のすかしっぺはどんなお味かな?
 
「ーーーーーーーーー!」
 
 声にならない悲鳴と狂った様に悶える振動で、お兄ちゃんがどれだけ苦しんでるのがわかる。
 
 ふふ、苦しんでくれてよかったよ。
 
 じゃ、もう一発。
 
 ぷしゅ~。
 
 ピクピクと痙攣し出したお兄ちゃんの顔にとどめの一撃。
 
 しばらくはバタバタともがいていたお兄ちゃんだが、やがて動きは弱まっていき。
 
「………」
 
 あら?
 
 本当に気絶しちゃった?
 
 うわ~、ご主人様のおならの臭い嗅いで気絶するとかくそ雑魚すぎるし、失礼だね~。
 
 これは帰ったらお仕置きしないとだね♪
 
 私は尻の下で動かなくなったお兄ちゃんを揺らしながら、次はどうしようかと楽しい妄想に耽るのだった。
 
 
 
 

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イナ 2024/06/16 07:05

クソ雑魚お兄ちゃんは私に逆らったらいけないんだよ? 2

 ペットには飴と鞭。
 
 臭い足を頑張って舐めてるお兄ちゃんは可愛いからご褒美をあげなきゃね。
 
「うわっ!?」
 
「ふふ、従順なお兄ちゃんには優しいご主人様からご褒美をあげちゃうよ?」
 
 私はお兄ちゃんを摘まむと机の上に移動させる。
 
「仰向けになって」
 
「……は、はい」
 
 何をするか教えていなのに、お兄ちゃんは私の言葉に従って仰向けに なった。
 
 ふふ、いい傾向だね。
 
 お兄ちゃんは絶対に私には敵わないんだから、私には逆らっちゃいけないんだよね?
 
 な~んにも考えず、私に服従するのが、正しいんだよ?
 
 そのまま大の字のお兄ちゃんの身体をテープで固定し、身動きとれなくすると、
 
「ふふ、くそ雑魚お兄ちゃんらしく、ここもちっさいね~」
 
 クニクニ。
 
「あぁ……」
 
 私が人差し指と親指でお兄ちゃんとチンポを摘まむと、切なげな声を漏らす。
 
 クスクス、指紋が擦れて感じるんだよね?
 
 指でいかされるとか情けないけど、小人はこれで簡単にいくんだよね~♪
 
「くそ雑魚お兄ちゃんのチンポは妹の指よりも小さいんだよ? ねぇ、こんなので誰を満足させるんだろうねぇ? 使い道のない雑魚チンポで~」
 
 クニクニクニクニ。
 
「あ、あ、あ、あ、あ」
 
 お兄ちゃんったら、私に男のプライドズタズタにされて泣きそうになってる。
 
 でも、チンポは気持ちいいよね?
 
 こうして惨めな思いと快感が身体に結びつけられちゃうんだよ?
 
 私に虐められること=快感になるの。
 
 ふふ、その第一歩。
 
 お兄ちゃんのまだ捨てきれてない、下らないプライドを粉々にしてあげる。
 
 私は指でぺニスをこねくりまわされて無抵抗なお兄ちゃんを覗き込むように見下ろすと、冷たい口調で命令した。
 
「ほら、復唱しろ。くそ雑魚。くそ雑魚で非力な私は鏡華様には絶対に勝てないか弱い存在です。くそ雑魚で小人な私は生きる価値もないため、鏡華様のお慈悲でいかされてます。くそ雑魚で鏡華様のお慈悲でいかされている私は鏡華様を女神として崇拝します」
 
 ん~我ながら聞いてて笑える。
 
 自分で自分のことをくそ雑魚と言わないといけない上に少し前までは妹の私を様付けで女神として崇拝しないといけないんだよ?
 
 悔しいかな?
 
 あれ、お兄ちゃんってば顔が歪んでるよ。
 
 怒ってるの?
 
 まだ力差がわからないのかな~?
 
 なら……。
 
「なに、その目は? くそ雑魚お兄ちゃんの分際で私の命令がきけないの? なら、おしお……天罰がいるね?」
 
 そう言うと私は口をモゴモゴし、
 
「ほら、女神様の唾だよ」
 
 そう言って私は溜めた唾をお兄ちゃんの顔に垂らした。
 
 私にとってはただ唾を吐いただけだけと、小人のお兄ちゃんには違う。
 
 ベチャリと落ちた唾はお兄ちゃんの顔全体を多い、傾斜にそって左右に広がっていく。
 
 サラサラな水ならそのまま流れて終わりだったけど、粘度ある唾は全部流れて切らず、お兄ちゃの顔に張りついた。
 
「がぼがぼがぼ!?」
 
「うわ~、唾で溺れてるよ。さすがくそ雑魚お兄ちゃんだね♪」
 
 目も鼻も口も私の唾で覆われて必死にもがいてるね。
 
 机の上で溺れるなんてシュールだね~。
 
「ねぇ、わかった? くそ雑魚のお兄ちゃんなんて私がその気になれば唾だけで殺せるんだよ?」
 
「がぼがぼがほ!!」
 
 私は追い討ちとばかりに唾をもう一度垂らした。
 
 ずっしりと泡立つ唾がお兄ちゃんの顔を覆う唾を飲み込み、さらに巨大な塊となってお兄ちゃんの顔を覆い隠す。
 
「あ~あ、唾にも勝てないなんて哀れだね~。このままだと死んじゃうから助けてあげようね~」
 
 私の大きく息を吸い込むと、お兄ちゃんの顔めがけて思い切り息を吹き掛けた。
 
 ふー!
 
 怪獣が息をはきかけるように感じかな?
 
「ごほっ! ごほっ! ごほっ!」
 
 お兄ちゃんは顔を覆ってた唾がとれて、なんとか息をする。
 
 よわっちいね~。
 
「ねぇ、くそ雑魚お兄ちゃん? もう一度だけチャンスをあげるよ? ほら、私が言ったことを復唱しろ。できなかったら、次はまじで殺すかな」
 
「は! ひぁ! はぁい!」
 
 ドスのきいた声で脅すと、指で挟んでいたチンポが小さくなってしまった。
 
 あははは!
 
 チンポまで縮み上がるとか、そんなに怖かったかな?
 
 でも、まぁ、私に怯えてもらうくらいのほうがいいよね~。
 
 心なかで笑うと、私は再び口を開き、お兄ちゃんの心を踏みにじる台詞を吐く。
 
「くそ雑魚で非力な私は鏡華様には絶対に勝てないか弱い存在です。くそ雑魚で小人な私は生きる価値もないため、鏡華様のお慈悲でいかされてます。くそ雑魚で鏡華様のお慈悲でいかされている私は鏡華様を女神として崇拝します。くそ雑魚の私は鏡華様に身も心も捧げます。ほら、復唱」
 
「……………くそ雑魚で……非力な私は鏡華様に……は絶対に勝てな……いか弱い……存在で……す。くそ雑魚の私は生きる……価値もない……ため、鏡華様の……お慈悲でいか……されてま……す。くそ雑魚の……私は鏡華……様を女神……として崇拝……します。くそ雑魚の……私は鏡華様に身も心も捧……げます」
 
 あはははは!
 
 本当に言っちゃった!
 
 泣きながら言わされちゃったね~!
 
 ちょっと違った気もしたけど許してあげるね?
 
 私って優しいから!
 
 それにしても、お兄ちゃんったら、涙が小さすぎて泣いてるのもわかりにくいて、顔中私の唾で濡れてるから、余計にだね。
 
「んふふ、お兄ちゃんがそこまで言うなら私がしっかり可愛がってあげるね? あははは!」
 
「は……い……」
 
 ん~、もう少し気が利いた台詞が欲しいけど、まだ仕方ないか。
 
 じゃ、お兄ちゃん。
 
 もう少し自分がどういう立場が思い知らせてあげようね?
 
 ん?
 
 ご褒美はって?
 
 飼い主の命令にすぐ従わなかったから、没収だよ?
 
 没収♪
 
 ◆


「くそ雑魚お兄ちゃん、そろそろママがご飯の用意してくれるから下いくよ?」
 
「え、俺は?」
 
 テープを剥がされてなんと起き上がったお兄ちゃんは困ったような顔だ。
 
 まぁ、当たり前だよね。
 
 今のお兄ちゃんから見たら机だってビルのような高さに感じられるだろうし。
 
「勿論、一緒に下にいくよ?」
 
 でも、お兄ちゃんは私達と同じテーブルにつけるわけないけどね?
 
 だって、もうお兄ちゃんはいない人間なんだよ?
 
 だから、お兄ちゃんの居場所はね……。
 
 私は再びお兄ちゃんの身体をひょいと摘まむと……。
 
「逃げられないようにしとくね?」
 
 そのまま私の履いていたハイソックスの中へ放り込んだ。
 
 さらに上からそのまま足を通せば――。
 
 ふふ、お兄ちゃんってばアダルトビデオに出てくる変態みたい。
 
 なんていったかな?
 
 あぁ、ラバーバキュームだっけ?
 
 足の裏とナイロンソックスにひったり挟まって身動きとれなくなってるね~。
 
 私がそのまま床に足を降ろすと、
 
「うぎぃ!」
 
 絞められた鳥のような声をあげた。
 
 あは!
 
 なにその声!
 
 無様だね~。
 
 でも、安心して?
 
 小人は細胞の密度が凄く高くなるから、これくらいなら死なないんだよ?
 
 まぁ、足の臭いで悶絶するかもだけど?
 
 お兄ちゃんは私がごはん食べてる間、足の裏と一体になってるといいよ。
 
 そうしたら、少しは自分の矮小さがわかるよね?
 
 これも教育ってやつだよ?
 
「くそ雑魚お兄ちゃん、私の足の臭いはどう?」
 
「うぐぅ! あががががが!!」

 あはは!
 
 必死にもがいてるね!
 
 モゾモゾ虫けらみたいに逃げようとしてるけど、ナイロンソックスの圧力で全然動けてないじゃん!
 
  ふふ、お兄ちゃんはやっぱりこうでなくちゃね。
 
「ねぇ、くそ雑魚お兄ちゃん? もし、このまま死んでも恨まないでね?小人になっちゃったくそ雑魚お兄ちゃんが悪いんだから」
 
「……」

 返事がない。

 ふふ、気絶したかな?
 
 ま、いいか。
 
「ねぇ、鏡華。あなた、いつまでそうやってるつもり? ご飯冷めるわよ?」

 お兄ちゃんのことで頭がいっぱいだった私はママの声で我に帰る。

 いけない、いけない。
 
「あぁ、ごめんなさい。すぐに行くわ」

 私は慌てて食卓につくと、ママと一緒に手を合わせていただきますをした。

 うん、今日も美味しい。

 でも、お兄ちゃんは食べられないのか~。

 可哀想だね?
 
 でも、自業自得だよね?
 
 パパもお兄ちゃんも男に生まれたのが悪いんだから。
 
「鏡華、最近学校はどうかしら?」
 
「いつも通りよ? 皆、私に優しくしてくれてるわ。友達もたくさんできたのよ?」
 
「それはよかった。でも、何かあったらすぐ言いなさい。お母さん鏡華のためならなんでもするからね?」
 
「ありがとう」

 こんな感じで家族団らんな食事を終えると、私は自分の部屋に戻り、ベッドの上に寝転ぶ。
 
 お兄ちゃんは私の足の指の間にいるはずだけど、気にしない。
 
 お風呂入るまではお兄ちゃんはずっとこのままだ。
 
 気絶したのか、動けないから諦めたのか反応がない。
 
 ま、いきなり全開にしてもつまらないから、今日は許してあげる。
 
「ふふ、くそ雑魚お兄ちゃん、明日も遊んであげるから楽しみにしててね」

 こうして、私の一日が終わったのであった。

 さてさて、昨日はお兄ちゃんで遊びすぎたせいで疲れたから、今日はゆっくりしようかな~。
 
 私はお兄ちゃんを逃げられないようにビンの中に入れると、フカフカのベットでぐっすり眠るのだった。
 
 

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イナ 2024/06/16 07:03

クソ雑魚お兄ちゃんは私に逆らったらいけないんだよ?

 縮小病。
 
 男のみに伝染する病気で、これにかかったものは文字通り身体が縮む。
 
 こうなった場合の治療法はなく、感染防止のために速やかな駆除が女性の義務である。
 
 縮小病を発症した男性に関しては、発症時点で人権は剥奪され、いかなる法の庇護も失うものとする。
 
 男にとって恐ろしい法律が当たり前となった世界。、縮小病にかからない女性の権利は圧倒的で男はひたすら媚を売るしかなかった。
 
 そして、縮小病にかかった男を密かにペットとして飼育するケースが増えていた。
 
 この渚一家もそんなケースに該当した。
 
「お兄ちゃ~ん、生きてるかにゃ~」
 
 ふざけた声で部屋に入ってきたのは僕の妹の渚鏡華だ。
 
 受験を控えた妹は午前で授業が終わったらしく、恐ろしく帰宅が早い。
 
「お、おかえり」
 
 僕は目の前に聳える白色の柱を見て怯えていた。
 
 僕は縮小病にかかってしまった。
 
 日に日に縮む身体は今や20センチほどまでに縮み、鏡華のハイソックスよりも小さい。
 
 自分の部屋のドアにも届かないため、鏡華がドアを閉めてしまえば、部屋から出るすべはないのだ。
 
 鍵などいらない。
 
 ドアを閉めればそれだけで僕は脱出手段を失うのだから。
 
 僕の数倍はある妹はニヤニヤと僕を見下ろしていた。
 
「おかえりじゃないよね? 前に教えたよね? 私が帰ってきたらどうするんだっけ?」
 
 圧倒的な高みから投げつけられる声。
 
 兄と妹。
 
 本来なら上のはずの立場など欠片も存在していなかった。
 
「はやくしてよ?」
 
「ひぃ!」
 
 苛立った感情を隠さない鏡華の声に僕は怯えた声を漏らすと、以前させられたままに挨拶する。
 
 床に正座すると床に両手をついて身体をおりまげた。
 
 溝がはっきりと見えるフローリングに額を押しあて、
 
「おかえりなさいませ、鏡華様」
 
「あは♪ よくできたね~、お兄ちゃん♪」
 
 ぐっ!
 
「うぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
 
 背中から後頭部にかけて生暖かく、ずっしりとした感触と荷重が加わった。
 
 もわり、とした熱気と甘酸っぱさにカビっぽい臭いが混ざった異臭。
 
 今、僕は鏡華に踏まれている。
 
 妹の足の下にいる。
 
 その事実が臭いだけでもわかり、僕の心を抉った。
 
 僕を屈服させるのを楽しむ鏡華は、楽しげに笑いながら、
 
「そうそう。いい忘れてたけど、お兄ちゃんの戸籍は市役所で抹消してもらったから」
 
「え! な、なんで!」
 
「いや、縮小病の発症者だからね~。小人になったお兄ちゃんの毛髪もっていったら、すぐに手続きしてくれたよ。お兄ちゃんと言う存在はこの日本から抹消。死んだことにしといたから」
 
「そ、そんなのひどすぎる! なんで!」
 
 鏡華の言葉に僕は打ちのめされた。
 
 縮小病になった男の扱いは知っていたが、自分がそうなった時のショックはとても言葉にできなかった。
 
「もうお兄ちゃんをどうしようと誰も気にしないんだよ? 私が飽きるまでお兄ちゃんは私が飼育してあげるね」
 
 飼育……。
 
 鏡華はもう僕を兄どころか人間としてもみていない。
 
 お兄ちゃんと呼んでいるが、あくまでそれはペットの名前のような感覚なのだろう。
 
 ひどすぎる。
 
「なんで! お母さんはなんて!」
 
「ママも同意に決まってるでしょ? というか、それが法律なんだから?」
 
 バカなのと言いたげに鏡華は僕を見下ろし、
 
「はぁ、お兄ちゃんってやっぱりバカなんだね。と言うか口のきき方がまたなってないね。やっぱり躾しないとね?」
 
 鏡華はため息混じりに僕の背中から足を退けると、
 
「私に口を聞くときは常に敬語っだよ!」
 
 どごぉ!
 
 サッカーボールを蹴りあげるように僕の鳩尾に鏡華の爪先がくいこむ。
 
「えごっ! おげっ!」
 
 口から胃液を撒き散らしながら、フワリと宙に浮いた僕はそのまま一メートル近く飛ばされ、壁に叩きつけられて無様に床に落ちた。
 
「あはっ! 軽く蹴っただけで飛んでっちゃった! お兄ちゃんってざっこ~」
 
 口に手をあててわざとらしく驚いて見せる鏡華。
 
 悪魔だ。
 
「ごほっ! ごほっ!」
 
 縮小病になった身体はとても頑丈だ。
 
 女の子が蹴り飛ばした程度では死なない。
 
 ただ、非力さはサイズ通りなので、鏡華が蹴れば僕の身体は人形のように吹っ飛ばされてしまう。
 
 ズン、ズン、ズン。
 
 床を揺らしながら迫る巨大な白い足。
 
 床に転がる僕の目の前で足を止めた鏡華はニタニタと笑い、
 
「ほら、くそ雑魚お兄ちゃん。目の前に臭そうな足があるね。くそ雑魚お兄ちゃんはこういう時、どうするんだっけ? 教えてあげたよね?」
 
 靴下に包まれた指を動かしながら笑う鏡華。
 
 汗をたっぷりと吸い込んだ足の裏は灰色に汚れ、悪臭が鼻をさす。
 
「うぅぅぅ」
 
「泣いてないでどうするんだっけ? 毎回教えるのも面倒なんだけどなぁ」
 
「ごめ……申し訳ありません。鏡華様」
 
 そう言いながら、僕は鏡華の爪先に顔を近づける。
 
 巨大な爪先はまるで怪物をくるむ眉のようで、汗で濁った布の繊維がはっきりとよく見える。
 
「うぁぁぁ!」
 
 僕は鏡華に教えられた通り、その爪先に口を押し付けた。
 
 チュウチュウ。
 
 赤子が母親の乳房に吸い付くように鏡華の爪先をしゃぶる。
 
(おぇぇぇぇ!)
 
 口いっぱいに広がる苦味と塩味とざらついた感触に吐き気を催すが、必死にそれを抑え込む。
 
 もし吐いたりしたら、どんな恐ろしい目に逢うかわからない。
 
 もし、鏡華が僕を殺しても罪に問われるどころか誉められるのだから。
 
「そうそう……お兄ちゃんは這いつくばって無様に私の足を舐めるのがお似合いなんだよ? あははは!」
 
 頭上から投げつけられられた笑い声が容赦なく僕の心を抉り、切り刻むのだった。
 
 ◆
 
 私は渚鏡華。
 
 お兄ちゃんが一人いる。
 
 いや、いた。
 
 お兄ちゃんは縮小病を発症してしまい小人になってしまったのだ。
 
 こうなってしまっては末路は一つ。
 
 処分だ。
 
 でも、それって勿体ない。
 
 小人だよ?
 
 言葉をちゃんと理解できて、どんな扱いをしても構わないんだよ?
 
 虐○とかなくて、こんな優越感に浸れる生き物っているかな?
 
 お兄ちゃんが縮小病にかかったと知った時から私はお兄ちゃんを自分のペットにすると決めていた。
 
 だって、学校だと他の子も小人を勝ってて、SNSなんかでも飼育してる画像をあげたりしてて羨ましかったんだ!
 
 どのサイトでも縮小病を発症したばかりの小人はまだ自分の立場を理解できないでいる。
 
 だから、徹底的にプライドをへし折り、惨めな思いをさせ、自分がいかされている立場に過ぎないのだと心と身体に刻み込めって書いてあったからね。
 
 お兄ちゃんを踏みつけるのも、足を舐めさせるのもその一環。
 
 お兄ちゃんは理解してくれてるかな?
 
 お兄ちゃんは私に生かされてる立場なんだよ?
 
 お兄ちゃんは私に逆らえない。
 
 それを嫌と言うほど思い知らせてあげないといけないからね。
 
 

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