ベレス解部 2021/12/20 12:40

ボツにした音声作品「メトロノームメトロ」

作中の舞台

出口の無い地下鉄のホーム。(ここでは時間が流れず、外に出ることも出来ない)

ヒロインのキャラ

常に仏頂面。口が悪い。無慈悲。

作中の流れ

・地下鉄の電車で寝ていた男が目を覚ます。(リスナーはこの男視点)

・見知らぬ駅まで来ていることに気づいてすぐさまホームに降りる男。
・電車が発車する。

・ホームのベンチに高校生ぐらいの女が座っている。
・他に人影はない。

↓「」内の文字は全て女のセリフ

「動かないで」
「動くと狂うわ」
「何が狂うかが問題ではなく、狂うことが問題なのよ」
「何かが狂えば全てが正常でなくなる」

・男が歩き出そうとする。

「動かないでと言ったはずだけど」
「耳が遠いのかしら」
「そこの腐れ童貞」
「終日勃起している方の乗車はご遠慮願います」
「はっきり聞こえてるじゃないの」
「あなたには見えていないのかしら」
「なら目を閉じて耳で聴いて」

・メトロノームの音が聴こえ始める。
・音は次第に重なって騒音になる。
・男が目を開けると、プラットホームは大量のメトロノームで埋め尽くされていた。

(メトロノームの環境音を常にそこら中で鳴らす)

「それはずっとそこにあったわ」
「ただあなたの不注意で見逃していただけ」
「とんでもないボンクラね」
「バナナと間違えて買い物カゴに軍手を放り込むようなボンクラ」

・男は地下鉄のホームから出ようとするが何故か出られない。


↓女から下記の内容を聞かされる

・女もこの場所に長いあいだ閉じ込められている。
・この場にあるメトロノームの動きを全て合わせればここから出られる。
・ここでは腹が減らず眠くもならない。(食事と睡眠をとる必要がない)


・足の踏み場もないほどメトロノームが敷き詰められているので、男が動く度にメトロノームの動きがズレて女に罵倒される。

・二人でメトロノームを合わせるが、合わせたそばからズレていってなかなか揃わない。

・定期的に電車が通過する。
・電車は一度も止まらない。

「飛び込み用の電車よ」
「試しに轢かれてみなさい」

※上記の会話から『不死身になって電車に轢かれオナニー』という作品を思いついて派生するも、そちらもボツに。

・罵倒されながらメトロノームを合わせていると、突然女が自慰行為を始める。
・仏頂面で自慰行為を続ける女。

・この場所では食欲と睡眠欲は湧いてこないが性欲だけはある。
・長い間ここに居る女にとって、性欲の発散は食事や睡眠と同等の行為だった。

・メトロノームを合わせるか罵倒を受けるかオナニーを見るしかやることがない。

・男も性欲が溜まってくる。

・なんやかんやで性交渉。

・事務的な性交渉で互いの性欲を発散する。
・メトロノームを合わせる合間に性交渉。

・性交渉を経ても二人の距離は縮まらない。
・メトロノームを合わせ続ける。

(いい感じの締めを思いつく前に力尽きました)

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