「私はその女優が大嫌いだった……」気になる話
HHS(ホラーホリックスクール)図書館という怪談投稿サイトがあるんですが、
それをみててこんな怪談みつけました
演出家の主人公が劇場に出る幽霊について語る「劇団シリーズ」のうちの一作です。
実をいうと私は、この看板女優の演技が大嫌いだった。
確かに芝居にそつはないし、安定はしている。
しかし最大の問題点は、年齢的なこともあるが何をやってもいいおっかさん、
まじめな主婦になってしまい、
いわゆるその根本にある「女のさが」みたいなものが全く見えてこないのだ。
これに反して2番手女優は、はっきり言って芝居はお粗末。
性格的に問題があり、すべてを自己完結させてしまう、
思い入れが強すぎてほかの役者から浮いてしまうのだ。
しかし彼女には素晴らしい素養があった。
きっちり女、としての業や性を見せることができるのだ。
全文はこちらをご覧ください
http://hhs.parasite.jp/hhslibrary/?p=2278
実際二人の女性を見たらわかるのかもしれないけど
この言葉だけだとわかるようなわからないような??
芝居が粗末なのにもかかわらず
「女としての業を見せることができる」ってどういうことなんでしょうね
そして優等生的な第一の女優は50代
2番目の女優は30代だったと書いてあります
ふつうに考えたら50代の女性が経験豊富で上手いのではないかと思えるし
実際その年までコツコツと劇団を続けているまめな人だと思いますが
単純に継続を重ねれば上手くなるというわけでもないんでしょうか?
シチュボというより朗読用のテキストに多いんですが
物書きの人たちを見て
「ああ、この人は毒のあるものが書けないんだな」
ていうのは思うことがあります
それがたぶん演技の世界でいったら上のような
優等生しかできない人の作家版なんだと思います
両者は朗読の世界において結びつくことができます
清く正しくやさしい世界を書きたい人と
リスナーさんを癒したいボイス投稿者が出会い
朗読されます
オールハッピー🌈✨
上の怪談と同じ投稿者のシリーズなのかな?
「みんなはじぶん」という怪談があって
http://hhs.parasite.jp/hhslibrary/?p=349
これも興味深い話ですね
一言でいうと、とても共感力のある人なんだと思います
こういう人はどんなイヤなやつや凶悪犯を見ても
あれは極悪非道なことをしてしまったもう一人の自分
ここにいるのはたまたまその選択をしなかった自分
というふうに思ったりするんでしょうか
HHS図書館の怪談は自由に朗読できるらしいので
私も一作お借りしたことがありますよ
とてもよくできていて気に入っているお話です