クリスらびっと 2023/02/25 20:00

【本音注意!!】ボイスコから見てありがたいボイスコ募集の仕方

結論から言うと

ボイスコにとって最もありがたい募集形態は

①いいねで応募完了

②「採用の方にだけ連絡する」と伝え
ツイートや特設ページでキャストを発表する
(もし覚えてたら見に行くけどたいがい行かない)

さらに突き詰めると

募集自体を行わない

(自分で探して依頼する)

という結論になるんですが

ある程度の人数を集めるにはやっぱり募集したくなります


ボイスコから見えている景色

YouTubeや配信など自分の演場を持っていないか、

持っていても力は入れず

企画に応募して採用されることが主な活動の人たちがいます

私もその人たちの気持ちが少しはわかるつもりです

なぜなら

私もたまに一人で動画作成するのに飽き、誰かの企画に参加してみたくなって

あちこち応募している時期があるからです


なお全年齢向けの企画の話です(成人向けはまた別の話になるので)


たとえば春と秋にM3という音系作品に特化したコミケ様のイベントがあり

多くのクリエイターがこのイベントを目安に計画を立て、キャストの募集を始めます

声優募集、ボイスコ募集が出される時期はある程度集中します


わずか数人のキャスト募集に三桁の応募があるなんてことはザラ

そこへセミプロのような人たちが乗り込んできて役をさらっていきます

特に女性ボイスコは趣味の人から業界脱落組まで数が多く、供給過多のレッドオーシャンです

落ちて落ちて落ちまくります

選考が終わった頃から順番にDMにお断りの通知が届き始めます

「え、この人だれ?私こんなの応募したっけ。あ、こっちも落選のお知らせだ。もう何が何だかわからないよ....」

企画者様、ごめんなさい。

でも当たり前じゃないですか?

少しでも可能性を上げようと持ったら、自分の興味や好き嫌いなんて度外視して

目についた企画に片っ端から応募するくらいじゃないと出演のチャンスなんて永久に巡って来ません

私はそれでも選んでしまう方で(贅沢とかじゃなくて芸がそんなに広くない)

本当に片っ端から応募してる人もよく見かけるし、そうして当然です

DMには不採用通知がずらり

自ら依頼をしてくださる奇特な方がいても、そのDMが埋もれてしまう勢いです

忙しいボイスコさんなら採用案件と区別するために即削除していることでしょう

個別の落選通知なんて送るだけ無駄で、ぶっちゃけ迷惑なんじゃないかと思います


クリエイター・企画者側の事情

オーディションは宣伝の一環か?

同人作家は自分で自分の作品を宣伝するしかないので

企画主もできるだけの方法で注目を集めようとします


「こんなにたくさんの応募があった!」

「私の創作に興味を持ってくれてありがとう!」

と喜んでる企画主をたまに見かけて、明るい人だなあーと思いますが

本当は半分自己宣伝、同業者やライバルに見せる意味もあってツイートしてるのかもしれません


私も自分のYouTubeの企画募集ツイートで

びっくりするほどたくさんのいいねやRTをもらったことがありますが

心から喜んだり自惚れたりすることはとてもできなかったです

そのくらい女性ボイスコさんたちの出演の機会は限られているということです



企画主の仰天無双ぶり

最初に書いた、ボイスコにとって最もありがたい募集形式

①いいねで応募完了ですが、これは

自分であちこちのボイスサンプルを聴きに行って判断しなければならないのと

選んだ相手に希望を伝え調整を行わなければならないので

企画側・サークル側の手間が増えます


それに比べ演者に応募用セリフを送らせるオーディションという形式は

企画主の手間を省いて応募者たちに依託

作品が注目されたかのような気分も味わえる一挙両得な方法です


作る方もなんとかして時間とお金のコストを抑えたいんでしょう

しかし有償ならまだわかるんですが

無償依頼でオーディションしてる企画主を初めて見た時はとてもびっくりしました

バンドや劇団だと考えれば当然とも思えるんですが

コピーライティングやデザインの世界ではコンペ形式と呼ばれる悪評高い風習にも似ています



自分が応募するときは応募用セリフが3行以上あったらブラック案件と考えて避けてますが

自身のプラットフォームを持たないボイスコさんはそれでも応募します。するしかないんです。

私もこの先絶対オーディションする側にならないとは言い切れない

でも最初の異常に感じた気持ちを忘れずにいようと思います


作品に興味を持ってほしいという願い

依頼する側として私が思うのは、

同人声優はリスナーさんのために一緒にがんばってもらう同僚とか仲間みたいなものです

世界観やキャラクターを理解してもらわないといけないので

あまりにいい加減な姿勢で臨まれたら困るし

締め切りを守ってくれないとかも困る

だからある程度真摯な姿勢は必要だけど

ボイスコさんが作品のファンである必要はないし、まずありえないと思ってる


「私の作品を好きになってくれる人に演じてほしい」は不可能か?

しかし私の作品に本当に共感してくれた人に演じてほしい

と思うのは悪いことじゃないし可能だと思うんです

たとえばフリー台本や朗読自由として投稿すれば叶います


ただしシチュエーションボイスは違います

もともとファンサービスの意味が大きいジャンルだし

演者がその台本を純粋に気に入ったというよりは

「うちのリスナーさんこういうの好きそうだな」とか

「長さがちょうどいいし難しくなくて読みやすい」とか

「定期配信の時間が迫ってる、とにかく何でもいいから台本くれ!」だったり

その上での選択だからです


シチュボ以外の文章朗読自由として投稿して

それで本当に朗読してくれる人がいたら

たぶん本気であなたの文章を気に入ってくれた人です

いかに不均衡の少ない、損得抜きの状況で選んでもらえたかってことです


ただそれが両想いになるとは限りません

演者からあなたへの片想いです

あなたの嫌いな声かもしれないし

音質や演じ方や解釈が期待通りではないかもしれない


私は怠惰なので、低確率の両想いなんか期待するだけ無駄

お互いうっすら片想いしたりされたりしながら

「温度差を承知しつつそこそこうまくやってく」が最適解だと考えてる


しかしあくまで相思相愛にこだわるのであれば

文章力を磨いたり、知名度を上げることでその確率は上がるんではないか

そして後はめぐり逢いというか、運ですね


がっかりする出来事はたくさんあると思うけど

楽しいこともいっぱいある

応援してる✨🐰✨



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