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陸の孤島の記事 (2)

ももえもじ 2020/05/23 00:20

【小説】彼シェア!!-男の少ない島では彼氏の共有も当たり前!!-第一話

概要

引っ越した先は、女性率の高い離島だった。
島の名前を鉢割島といい、300人を下回る人口だが、
その内の8割が女性だと言われている。
転入先の学校も、自分以外は全員が女子という。

海陸を興味津々に見つめる、7人のクラスメイト。
教鞭を執りながら、熱い視線を送り続ける女教師。
とんだ出来事にて女教師と肉体関係を結んでから、
海陸を巡る女子達の争奪戦が始まるのだった。

女教師の誘惑-第一話(前半)

「おはよ、海陸くん♪」
「あ、お、おはよう」
「おはよー、海陸くん!」
「おはよう……」
「か、海陸くん。お、おはよっ!」
「う、うん」
「海陸くん、一緒に学校行こ!」
「……うん」
「海陸くん、もう学校には慣れた?」
「えっと、まあ……」
「ってか、海陸くん遠すぎ。もっと近くで話そうよ」
「う……」
「そんなに緊張しなくても良いのにぃ!」
「朱里、嫌われてるんじゃない?」
「そ、そんなことないし! ……だよね?」
「…………うん」
 女性を苦手とする海陸にとって、鉢割島での生活は息苦しかった。
 鉢割島とは、人口が三百人程度の小さな離島である。閑散とした小島だが、学校や役所、警察といった公共施設は一通り揃っているので、生活に不便を感じる者は少ない。しかし、鉢割島には他に類を見ない珍しい特質があり、そのせいで海陸は酷く悩ましい生活を強いられていた。
「ねぇ、海陸くん」
「な、なに?」
「海陸くんって、女嫌い?」
「そんなことはないけど……」
「ホントにぃ? いっつも、ぶっきらぼうだけど」
「それは、ごめん」
「じゃあ、もっと色々お話しよーよ」
「言ったでしょ。女子が……苦手なんだ」
「あははっ、可愛い~っ!」
「でも、早く慣れないと大変だよ?」
「そうそう。鉢割島は女ばっかりだからね」
「学校じゃ、海陸くん以外、全員女子だし」
「わ、わかってるよ……」
 鉢割島には、人口の殆どが女性という特徴があった。
 総人口の内、男性は五十人もおらず、夷塚海陸の通う学校も、自分以外は男子生徒がいない現状である。異性に不慣れな海陸は、転校から一週間にして女子ばかりの環境に参っていた。

*鉢割分校
島で唯一の学校だが、それでも全校生徒数は八人しかいない。
内訳、女子が七人で、男子は海陸が一人だった。



「それじゃ、授業を始めるわよ~」
「先生、今日も海陸くんに教わりたいですっ!」
「ダメ、昨日のは特例だから。ほら、みんなプリントやって~」
「え~」
 なお、鉢割島における最大の苦痛は授業にある。
 生徒数が八人だけの学校では、教員も一人しか在勤していない。
 それ故に教室は一つしか使われておらず、全ての授業は学年も関係なしに一緒くたで行われている。
「ね、海陸くん。こっそり、教えてよ♪」
「え、でも……」
「良いじゃん、良いじゃん♪」
「あー、朱里ズルい! 私にも教えてよ~!」
「コラ~、ダメだってば!」
 校舎は、こじんまりしたプレハブで造られている。
 狭い教室に、男子は自分だけ。
 思春期の只中な海陸が居心地の悪さを感じるのも仕方なかった。
「良いでしょ、先生♪ 分からないとこがあるんですー。でも、いま先生は菜津ちゃん達で手一杯みたいだし?」
「それを言われると辛いわね。……分かったわよ。夷塚くん、今日も森江さんと紅音さんの面倒をお願いして良いかしら?」
 海陸に、女教師の仲上奈美が仰ぐ。
 生徒の年齢がバラバラな以上、鉢割校で一般の授業は行えない。
 個別に奈美が対応している訳だが、全員を一人で捌くなんて容易ならざる話である。よって、鉢割校では教師だけでなく生徒も当意即妙に教鞭を執ることがあった。
「わ、分かりました……」
「やったぁ~! よろしくね、海陸くん♪」
「じゃ、私も良いよね?」
「う、うん」
「えへへ、嬉しい! 後でちゃんとお礼するね❤」
「え~? 朱里もぉ?」
「私もお喋り……いや、教わりたいし! 翠、椅子持ってこよ!」
「オッケー」
 都会の進学校から現れた海陸は、もはや鉢割校における二人目の教師のような扱いだった。転校初日から、海陸は毎日と鉢割校の生徒に勉強を教えていた。
「海陸くん、よろしく~」
「翠のついでに私までありがと♪ 数学、全然ダメでさぁ~」
 翠、朱里が自分の席から椅子を運んでくると、海陸を挟み込むよう両脇にピタリと置いて座った。肩や太腿が触れ、海陸に緊張が走る。
「ね、ねぇ、近くない? これじゃあ、肩がぶつかっちゃうよ……」
「そう? 私は気にしないよ?」
「私も気にならないかな。離れてちゃプリントが見えないし」
「…………」
 海陸のプリントを覗き込もうと、朱里と翠が左右から身を乗り出す。
 わざとらしく海陸に体重を預け、肩から密着してくる。
 女子の確かな重みと馥郁に包まれて脳をクラクラさせるが、海陸の焦燥感など露知らず、二人は顔を近づけて耳元に温かい吐息を吹きかけるように囁いた。
「海陸くん、プリント進めるの早すぎだよぉ」
「ねぇねぇ、ここの答え、なんでそうなるのぉ?」
「ふ、二人とも……顔が近い。もっと、離れて……お願い……」
「え~? 別に良いじゃん。離れてたら、やりにくいよ」
「両手に花の状態で恥ずかしいの? 意識してくれるのは嬉しいけど、そろそろ慣れてよ。いまは授業中なんだしさぁ♪」
「そうそう、私達は真剣に勉強してるんだよぉ? ふふふふふっ❤」
「ううっ……」
 二人は真剣と言うが、実際は海陸の慌てる姿が見たくて詰め寄ってるだけである。故意に寄り添い、海陸の腕に胸を押し付けてくる。予想通り赤面する海陸に、二人はクスクスと笑った。
「…………」
 傍から見れば、イチャイチャしているようにしか見えない。
 女教師の奈美は、そんな光景を横目で窺いながら溜め息を吐いた。
 授業中に騒ぐ二人に呆れた訳ではない。
 人目も憚らず海陸に迫れる二人が羨ましかったのだ。
(良いわねぇ、翠ちゃんも朱里ちゃんも。あんなにグイグイと積極的になれて。ふふふ、海陸くんってば、本当に女性に慣れてないのねぇ。二人に挟まれて顔が真っ赤になってるわ。いっつも迫られてるクセに、未だに慌てふためいちゃって……ああぁあ~、可愛すぎるわぁっ!)
 奈美は、一回り年下の海陸に心酔していた。
 教師として島に呼ばれて五年余り。男性の居ない環境で身を焦がし続けていた奈美にとって、海陸は漸く見つけたハイエンドなのだ。
 転入前の面接にて、一目惚れだった。
 その甘い容姿や純情は、他の島民と比べるまでもない。
 歳の差など気にならないくらい、海陸に夢中になってしまっていた。
 名前を呼ばれるだけで身体が火照ったり、無意識にチラチラと視線を送ったりと、まるで学生に戻った気分である。
 だが、奈美は教師であり、間違っても学生ではない。
 教師と生徒に隔たる壁は明らかであり、どうすることも出来ない奈美は、遠慮なく色目を使える翠と朱里に、ずっと羨望の小波を立たせていた。
 ……今日までは。
「勉強、教えてくれてありがとね。これあお礼だよ、チュッ」
「私も助かったよ。私からもお礼ね、チュゥッ❤」
「あ、あううう……」
 不意に、教室が黄色に沸いた。
 やり取りを見ていた女子達の歓声である。
 手ほどきの対価として、翠と朱里が海陸の頬にキスをしたのだ。
 左右の頬に二人の唇が触れ、海陸が飽きもせず血液を沸騰させる。耳まで真っ赤に染めており、いまにも湯気が出そうな様子だ。
 行為を遠目から覗いていたクラスの女子が各々に悋気の声を漏らす。
『あぁ~、良いなぁ……』
『朱里ちゃん、海陸くんと毎日キスしてて、羨ましい……』
『私もしたいなぁ~』
『私も積極的に迫りたいけど……ううう』
 やはり、たった一人の男子ということで、海陸との熱い親交を求める女子は多い。しかし、殆どは島民らしく異性に慣れておらず、翠や朱里のような積極的なアプローチは掛けられずにいた。
(このままじゃ、二人に海陸くんを取られちゃう。そんなの嫌だわ。絶対に嫌。そうはさせないわ。もう、なりふり構っていられない!)
 輪の中で、島外出身の奈美だけが対抗意識を燃やす。
 ――私は遠くから見守っているだけで良い。片思いだけで幸せだ。
 始めこそ静観を決めていた奈美だが、それも懐かしいだけの記憶である。
 募る想いは日に日に肥大しており、いまや頭の中は海陸との男女関係についてばかり。道徳のメッキなんて欠片もなかった。
「ねぇ~、海陸くんからもキスしてよ❤ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
「そっちからしてくれるまで、ずっとキスし続けるよ? ちゅっ、ちゅっ」
「う、うああっ、や、やめてよっ……」
「コホン! 三人とも、授業中よ。そこまでにして」
「あ、先生」
「あはは、ごめんなさい♪」
 未だに頬へのキスを続ける翠と朱里に、奈美が教師として割って入る。
 指を咥えて見てるだけではない。二人を引き剥がして海陸を救い出すと、奈美は出来るだけ平静を装いながら要件を口にした。
「……夷塚くん。昼休みに職員室に来てもらって良いかしら」
「は、はい。なんでしょう?」
「えーっと……あー、鉢割島での進路先を纏めた資料とか渡すわ」
「あ、分かりました」
「ええ。それじゃあ、昼休みに」
「はい」
「…………」
 話を終えて背を向けると、奈美がホッと一息吐く。奈美には、前々から企てていた腹積もりがあった。海陸と『仲良くなる』為の計画である。
 その為には、まず二人きりにならなければならない。奈美は、教師の職権を利用して昼休みに海陸を誘い出すのだった。



 それが、何故こんなことになってしまったのか。
(あああああっ、なんで海陸くんの顔が目の前にっ? あぁああ、顔が近いわぁっ。ほんの少し顎を傾けるだけで唇が重なっちゃう! しても良いのかしら? ダメよ、未成年とのエッチは犯罪……あぁあぁあ、止まらないわああぁっ! んっ、ちゅっ、んんんっ……❤)
 昼休みの職員室にて、教師と生徒の接吻が披露されていた。
 勿論、海陸と奈美の二人である。
 椅子に座る海陸へと奈美が圧し掛かり、怒涛の如く唇を奪っていた。
「んっ、ちゅっ、ちゅくっ、んっ……」
 箍が外れれば、もう抑えられない。
 唇を押し付けたかと思えば、その直後には舌が伸びて海陸の口内を凌○していく。海陸の舌先を搦め取り、無理やり表へと引っ張り出して剣戟を始めていた。
(んっ、はあぁあぁあああんっ! 海陸くんの唇っ、柔らかすぎっ! あああ、穢れの無い未成熟な唇を、私が吸い尽くしているっ! もう、何も言うことない。このまま教員をクビにされても構わない。もっと、もっともっともっともっと味わいたいいぃいっ❤)
 口付けを交わしただけで、奈美はオーガズムに陥っていた。
 唾液の交換に至ると、もう絶頂の連続である。一目惚れから一週間余り、ずっと思い煩っていた相手と交われたのだから、感慨無量も止む無しだろう。
 氾濫する快感物質が脳内を侵しまくっている。生き残った微かな理性が自制を試みるも、一度決壊したダムでは塞き止めようがない。欲望という津波が奈美を襲い、そのまま海陸を犯していった。
(どうして、こんなことになってしまったのだろう……)
 朦朧とする思考の中で、二人が同時にそんなことを考える。
 奈美も、元々は此処まで迫るつもりなんてなかった。
 転校から一週間という時期を逆手に、教師として海陸を職員室に呼び出したのが切っ掛けである。鉢割島での進路先や、学校生活について親身に話を聞きながら、どんどん仲を深めていこうと計画していたのだが、ほんの細やかな味付けに「媚薬」を用意したのが明らかな間違いだった。
 教師ではなく、異性として意識してもらいたい。
 そう至り、差し出した麦茶に媚薬を混入させたのだ。
『媚薬入り麦茶を飲めば、忽ち淫らな気分になり、海陸くんが私を性的に意識するようになるかもしれない。そうなったら、胸元を露出しておっぱいを強調したり、ミニのタイトスカートで誘惑なんかしちゃおう!』
 下策も下策、教師が考えたとは思えない作戦である。
 だが、行為に至るまでの煩わしい過程をすっ飛ばすには有効な裏技かもしれない。奈美が使用した媚薬は海外製の危険ドラッグであり、その効果は実際の通り、服用者の理性を破壊して本能を剥き出しにする程のパワーがある。道徳には反するが、これを切っ掛けに、想い人の気が引ける可能性は十分にあった。
 しかし、それは海陸が服用した場合に限る。
 あろうことか、極度の緊張により、奈美は海陸に用意したハズの麦茶を、自分で飲んでしまうという信じられない失態を○すのだった。
 職員室に想い人と二人きりなんてシチュエーションは、奈美にとって思いのほか毒だったらしい。緊張で喉がカラカラに乾ききってしまい、気付いた時には麦茶に手を伸ばしていた。
「んっ、ぬちゅっ、くちゅぅっ、にちゃっ、んっ、ああぁあああっ! なんて気持ちいいのっ、んっ、はっ、た、ただのキスなのに……あっ、ま、またイッちゃうっ……キスだけでっ、あっ、こ、こんなにっ……あぁあぁああああっ、し、幸せぇっ❤ んっ、ぢゅううっ、んっ!」
 そして、現在に至る。
 媚薬の効果は瞬く間に表れ、後は自制の叶わない結果へと帰した。
 椅子に座る海陸へと圧し掛かり、ねっとりと唇を味わい、たっぷり唾液を啜る女教師の姿が見える。息つく間も与えない猛攻は、まるで理性を失った野獣そのものだった。
「はぁっ、はぁっ、はぁあっ、んっ、んふふふふ……海陸くんの股間、勃起したちん〇んが私のお尻に当たってっ、あああぁあ、気持ちいいわぁっ!」
 いま、自分が職員室に居ることすら忘れてしまっている。
 薬物で感度が底抜けに高まり、全身が性感帯のような感覚に苛まれているのだ。少しの刺激でも、身の浮く快感に溺れてしまう。そんな状態からの濃厚なキスは、奈美を絶頂の渦へと飲み込んでいった。
「あぁっ、海陸くんの唇、柔らかすぎっ、んっ、ちゅっ、ベロも柔らかくて、唾も美味しいわぁっ! しかもっ、海陸くんの勃起テントっ、はっ、はっ、はぁっ、ぁっ、私のお尻に当たってっ、気持ちいいっ! グリグリしてるっ、幸せすぎてっ、死んじゃうぅうっ!」
 尻で味わう海陸の股間に、奈美が悶絶と発狂を繰り返す。
 タイトスカートを捲り、否応なしに膨らむ海陸の股間を臀部で圧迫する。尻の割れ目に挟むように股間を重ねると、グラインドして官能を貪っていた。
 向き合うように相手の股間へと座り、腰を揺らしながら天を仰いで白目を剥くそれは、インドの性の書を彷彿とさせる。
「あああぁっ、はぁあっ、あぁん、海陸くん……❤」
 ぐりぐり、ぐりっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ……
 繊維の擦れる音と、奈美の乱れる声。それと、海陸の下着からは粘液の音が聞こえる。粘液の音は、我慢汁の接着音だ。下着の中にて、奈美の臀部に扱かれたペニスが悲鳴を上げながら噴き出していた。
 全身が射精を予感すると、海陸がふと我に返る。
 それまで、されるがままだった海陸だが、股間の盛り上がりを指摘されて漸く正気を取り戻す。両手で奈美の肩を押し上げて、せめてとばかりに唇だけでも離した。
「はぁ、はぁっ、はぁっ、せ、先生……い、い、いきなり、なにするんですかっ! はぁ、はぁ、はぁ……」
 海陸からすれば、教師から突然の逆レ○プを受けた状況である。当然、何が何だか全く分からない様子である。茹蛸のように真っ赤になって戸惑うばかりの海陸に、奈美が顔を寄せて告白した。
「はぁっ、はぁっ、ご、ごめんなさい、海陸くん……あなたのことが好きで好きで堪らなくて。つい、こんなことを……」
「えっ!?」
「ごめんなさい……教育者としてこんなこと……本当に申し訳ないと思っているわ。んっ、ふぅっ、ふうっ、ふぁあっ! ……でも、身体が止まらないのぉっ! 海陸くんのおちん〇んがお尻に当たってっ、ふあぁあっ!」
 謝罪の言葉を陳列するが、奈美の動きは止まらない。
 それどころか、腰の動きは益々に加速している。
 ――信用していた教師に、いきなり逆レ○プされたのだ。きっと、海陸は深く傷ついたかもしれない――
 そう思うも、どうしても動きを止められなかった。
 溢れる想いが強すぎて。全身に感じる海陸から離れられなくて。
 もっともっと、海陸に触れていたかった。
 例え、後日に教師をクビになっても。
 それくらいに、強い想いが溢れて止まない。
 媚薬のせいだと言い聞かせながら、奈美は悔悟の涙を流していた。
「す、好き? せ、先生が、ぼ、僕のことを?」
「うううぅっ、初めて会った時から、ずっと……海陸くん、海陸くん、大好き、大好きなのぉっ! あっ、んはぁあっ、うっ、ううぅうぅっ、ごめんなさぃいっ……」
 薬でトリップしてることもあり、奈美の口から本音がボロボロと零れる。美女に面と向かって好意を伝えられた海陸が一層に顔から火を噴き出す。
「う、そ、そんな。えっと、あの、えっと……うっ、あぁあっ!」
「分かってる。付き合える訳ないわよね。なら、一度だけ。一度だけで良いの。一度だけで良いから、触れさせて……」
「う、あ、あ……」
「………………ダメ?」
 奈美のしおらしい態度も何処か作為的に見えた。
 この状況で断る気概があるのなら、そもそも海陸がクラスメイトの女子に好い様に玩ばれることはない。奈美の予想通り、海陸は涙目で口をパクパクさせるのみだ。それを奈美は強引に肯定と受け取り、再び臀部を揺らしてキスに馳せた。
「海陸くん、大好きっ! ……ぬちゅぅうっ、んっ❤」
「はぁっ、はぁっ、ぁっ、せ、先生ぃ、お、お尻が当たってっ、あっ、はっ、これ、はぁっ、も、もう離れてくださいっ! こ、これ以上されたら……」
「ふふ。良いのよ、イッても❤ 私なんて、さっきからず~っとイッてるんだから。海陸くんとキスをして、お尻で勃起を感じて……はぁぁっ、また身体が熱くなってくるっ。またイッちゃうわぁあっ❤」
「う、うあぁあっ! そ、そんなに強く擦らないでくださっ、ああぁああっ、あっ、あっ、はぁっ、はぁっ、イ、イクッ、うううぅううぅっ!」
 奈美にテントの上から座られて、まだ十分も経っていない。
 しかし、海陸はとうに限界を超えていた。絶頂の触手が扉を何度も抉じ開けんと這っている。だが、ズボンを履いたままで、しかも女教師の目の前で射精など海陸が受け入れられるハズもない。必死に栓を閉めて、押し寄せるオーガズムに抗っていた。
「あぁあん、海陸くんのおち〇ちん、パンツとズボンを挟んでるのに、熱さが伝わってくるわぁっ。もうイキそうなんでしょう? イッて良いのよ? ほらぁ、我慢しちゃだめぇええっ❤」
「うあぁぁあああっ! ヤバいっ、あっ、あぁあっ、うああああっ!」
「はぁっ、はぁっ、はぁあっ、海陸くん、海陸くんっ、大好きっ、好き好き、大好きぃっ❤ んっ、ちゅぅうっ、んっ、んんんんーーっ❤」
「う、あぁあぁあああああぁっ!」
 悪足掻きも空しく、海陸の官能的な絶叫が職員室に木霊した。
 海陸が上半身を海老反りに大きく跳ねらせて天を仰ぐ。お互いに離れた唇からは透明色が糸を紡ぎ、ズボンの中では脈打つ肉棒が白濁液を滴らせた。
 ドクッ、ドクッ、ドクッ……ヌプゥッ……
「うっ、ぁ……」 
 下着に不快感が染み渡るが、それがどうしたと言わんばかり。
 あまりの快感に、海陸は声も出せなかった。
 余韻にどっぷり浸かり、意識が薄れていくのを感じる。
 身体を動かす気力もない。
 一度の射精で、魂ごと全て吐き出した感覚だった。
「はぁああ……海陸くぅん……❤」
 一方で奈美は、かつてない程の愉悦に溺れている。
 想い人のイキ顔を眼前で観られたのだ。
 しかも、下半身には精液の熱や感触が染み渡っている。
 これ以上の幸せがあるものかと、目を反転させてアヘ顔を決めていた。

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ももえもじ 2020/05/20 23:52

【小説】一妻多夫の村-その1

旧名:雪絵姫と638人の夫+α

プロローグ

 静谷 雪絵(しずや ゆきえ)

 身長 140cm
 体重 42kg
 胸囲 73cm AAカップ
 髪型 黒髪のおかっぱ
 特徴 童顔 非力

 お人形みたいに整った容姿以外は、特に取り柄の一つもない普通の女の子である。至って平凡な生活を送り、代り映えのしない穏やかな日々を謳歌する少女だった。
 しかし、突然の不幸により母を失い、人生が一変してしまう。
 葬儀場にて出会った生き別れの実父を切っ掛けに、彼の暮らす僻地へと引っ越す羽目になったのだ。

天元草本村(あまもとそうほんむら)
 そこは、山々に囲まれた陸の孤島にあり、昔ながらの仕来りが未だ多く存在する前時代的な集落だった。
 村の最大の特徴として、女性が一人も居ない点が挙げられる。
 現在、天元村には六百人を超える村人が暮らしているが、その全てが男性である。時代錯誤の男女差別が背景にあり、かつて生活していた女性達も年を重ねる毎に村から撤退していき、遂には一人としていなくなったという。
 そんな事情を与り知らぬまま、雪絵は天元村へと引っ越すのだった。


第一話-宴

 僻地に聳える大きな屋敷から、淫らな嬌声が延々と鳴り響いていた。
 一人の少女を村人達が祀り上げる『宴』である。とある資産家の私邸にて、一日と欠かさず繰り広げられる催しだった。
「はっ、はっ、はっ、ど、どうですか、雪絵さん!」
「いっ、ぁあああっ、はぁんっ、ぁっ、き、気持ちいぃ……湊さんのおちん〇んっ、すっごく硬くてっ、ふぁああっ、イ、イクの、止まらないですぅっ! ふあっ、はあぁあん!」
「嬉しいです。なら、もっともっと、気持ちよくしてあげますっ!」
「あああ、雪絵ちゃんの感じてる表情、めっちゃ良い……うっ、俺も手が止まらないっ、早く……雪絵ちゃんにぶっかけたいっ!」
「雪絵様っ、好きです。好きですっ! 官能で染まった、その痴態っ、視てるだけでオーガズムにっ! はぁっ、はぁっ、あっ、私の精液もお受け取りくださいっ!」
 四十畳は在りそうな大広間にて、全裸の男達が汗を掻きながら輪を描く形でぎゅうぎゅうに犇めき合っている。円の中心には、雪絵と呼ばれた少女がいた。
 雪絵を大勢の男が取り囲み、順繰りと肉交に励んでいるのだ。
 渦中にて、四つん這いの雪絵を、湊という筋肉質の青年が後背位で善がらせている。雪絵は万人に一人という名器の持ち主であり、挿入したばかりの湊も、早速と快楽の煩悶に苛まれていた。
「感じてる雪絵ちゃん、可愛い。ああ、出るッ、出るッ!」
 二人を包囲する男達も、目の前の行為に中てられたのか、堂々と自慰に耽っている。場は既に佳境にあり、皆一様に興奮が抑えられない様子だった。
「ふあぁあ、出ちゃうっ、また……潮が出ちゃうぅうっ!」
「イ、イキますッ、雪絵さんっ! な、中に出します! うっ、ぐああぁっ! あっ、くぁあああっ……」
「んぁっ、ふぁあっ……ふああぁっ! 熱いのがっ、中に入ってきます……はぁ、はぁ、はぁっ、お腹、あ、熱いっ!」
 湊が雪絵に中出しを決める。
 ありったけの精液を放出したようで、湊は臀部を引き攣らせて苦しそうに身悶えしていた。
 周りで自涜に馳せていた男達も何人か達したらしい。
 無防備に晒されていた雪絵の背中や太腿などに、精液を振りかける男達の姿もあった。
「はぁ、はぁ、はぁ。最高の体験でした、雪絵さん」
「ひぁあああ……わ、私も気持ちよかったです……」
「愛しています。雪絵さん❤」
 湊はペニスも抜かず、そのままの状態で恍惚と余韻に浸っていた。
 雪絵への愛が無尽蔵に湧き出してくる。
 ――このまま一生、雪絵と繋がっていたい――
 心から、そう思わせられた。
 しかし、そういう訳にもいかない。
 何故なら、雪絵は村人全員の姫だからだ。
「おい、射精したんなら早く抜いて退けよっ。次は僕の番だろ!」
 雪絵を包囲する男性陣の一人が苛立ち、夢心地を味わっていた湊を力づくで押し退ける。間髪入れず、今度は色白の中性的な好青年が雪絵に肉棒を差し向けていた。
「雪絵様っ! 次は僕の相手をお願いしますっ!」
「珠樹君……う、うんっ!」
「うっ……雪絵様っ、いきますっ」
 照れながら返事をする雪絵に、珠樹がドキッと心を打つ。
 その愛くるしい姿に情欲が火を噴き、逸物が天を仰いで隆起する。石のように硬くなったそれを、珠樹が一気に肉壺へと突き込んだ。
「ひああっ、あっ! あっ、珠樹君の、硬いっ、ひあぁあああっ!」
「うわあっ、雪絵様の膣内っ、愛液が凄くて、ま、マジで熱いっ!」
 陰茎が根元まで挿入すると同時に、雪絵が悲鳴を上げて背筋を反り上げる。宴が始まり彼これ十時間が経過している。雪絵の感度は既に最高潮へと達しており、それは肉棒が触れるだけで女潮を噴き出してしまう程だった。
「あっ、ぁぁああっ、あっ……」
 ボタボタと雫が垂れて、床に大きな水溜まりが作られる。
 数え切れぬ絶頂を経るも、なお快楽に溺れてしまう。
 止め処なく愛液を氾濫させると、続いて珠樹も腰を撓らせた。
「くっ、ああああっ、これっ……あっ、うぁあっ、あ、愛液が溢れてて……マズいっ、このままじゃ……も、もうっ!」
 男根を締め付けられ、陰茎に搦む愛液に珠樹が逸る。
 逃げ場のない快感に襲われ、珠樹は動く間もなく果ててしまった。
「ああぁああああっ、ああぁああっ!」
 珠樹が射精する。
 挿入して僅か十秒程度の事だった。
「ひゃぁあっ、た、珠樹君の精液、いっぱい……はぁ、はぁっ……」
「ごめんなさい、雪絵様……満足させられなくて……」
 珠樹は、謝りながら泣いていた。
 威勢よく登場したのに、一瞬で終わってしまった故である。
 そんな珠樹が可愛らしく、雪絵が内心で笑う。
「はぁ、はぁっ、はぁっ……い、いえいえ。珠樹君の、凄く硬かったし、精液も沢山で……気持ちよかったですよっ!」
「はぅ。同情はいいです……次こそ、次こそ必ず……うううっ」
「雪絵ちゃん、同情なんていらないよ。おら、ソウロウは早く退け」
 休む間を与えられず、すぐさま別の男が珠樹と交代する。
 大柄である湊よりも更に一回り恰幅の良い男であり、堂々と見せつけてくるペニスもまた、巨根と呼ぶ以外にない迫力だった。
「ああもう、やっと俺の出番か。今日は十時間くらい待ったぞ」
「と、敏明さん……よろしくお願いします」
「へへ、よろしく、雪絵ちゃん❤ 珠樹じゃ全然満足しなかっただろ。俺が、味わわせてやる!」
 そう言い、男がゆっくり亀頭を割れ目に宛がう。
 いまにも破裂しそうな亀頭が割れ目に触れただけで、雪絵は電撃を浴びたように腰を跳ねらせた。
 敏明は、村で最大のペニスを持っている。
 それを承知の雪絵は、覚悟を決めるとばかりに唾を飲み込んだ。
「くううっ! まるで吸い込まれているみたいだっ! 確かに、少しでも油断してたら、あっという間に果てちまうな……ッ!」
 意を決し、敏明が勢いよく腰を突き上げた。
 腕のように太く長い逸物が、一瞬で雪絵の胎内に埋まった。
「んっ、ひゃあぁああぁっ! ぁっ……ぁぁぁっ!」
 膣内を隅々まで凌○され、目元に涙を浮かべてしまう。
 子宮口を抉じ開けんとする敏明の一撃だった。
「はぁぁぁぁっ、やっぱり雪絵ちゃんの膣内、すっげぇ気持ちいいや。動かすのも惜しいくらいだよ」
 全身を痙攣させる雪絵に対し、敏明は陰茎を根元まですっぽり埋めると、魂が抜けたように高揚していた。
「あっ、ひぃっ、はっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「雪絵ちゃん、まだ動いてもないのに善がりすぎだろ。そんなに俺のペニスが良いんなら、もっと味わわせてやるっ!」
 敏明が温もりを噛みしめながら、ゆっくりと腰を動かし始める。
「ふぁあぁっ、キツっ、キツいよぉおお……あ、熱いっ、お○んちん熱いっ! ふぁあああぁあ、き、気持ちいいよぉっ! 気持ち良すぎてっ、なにも考えられないっ、ふあっ、あっ、あっ!」
「何も考えなくて良いさ。お互い、気持ちよくなろうぜ。うっ、くううぅっ、ってか、相変わらずスゲェ名器だなっ!」
「んっ、ひぎぃっ! あっ、あぁあああっ、あ、あぁああ……」
 悦を噛み締める余裕もなく、只々顔を真っ赤にして喘ぐ。
 巨根だらけの村にて、特に存在感を際立たせる敏明の逸物である。
 Gスポットを抉られ、ポルチオをズンズンと叩かれる極楽に、雪絵は失神と覚醒を何度も繰り返した。
「あっ、あああっ……ぁっ……」
 延々と法楽に溺れ、雪絵の頭の中が真っ白になる。
 ただ本能のままに快感を受け止めていた。
「おらっ、おらっ、おらっ! もっと善がりやがれっ!」
 敏明の猛追に、雪絵の抑制のタガが剥がれていく。
 気づけば、目を反転させ、口からは涎を、鼻からは鼻水を垂らすなどの痴態を晒していた。大勢の男達から注目を集めている状況だが、最早それを気に掛ける余裕はない。
 そんな溺れた様子に更なる興奮を覚えたのか、敏明が早々に陰茎の輸送を加速させる。行為を目の当たりにしている男達も、誘発されたように自慰を激しくさせていた。
「はぁはぁ、雪絵ちゃんの、あの表情、堪らないな」
「ああ、なんて可愛らしい。鼻水まで出して……ああ、マジ可愛い」
「早く俺もヤりてぇ。俺も雪絵を快楽地獄に落としてやりてえよ」
「雪絵ちゃんっ、雪絵ちゃんっ!」
「あの、無垢な顔にぶっかけたいっ!」
「おい、みんなで雪絵さんに掛けるぞっ!」
 宴の熱気は臨界点を突破し、とにかくお祭り騒ぎである。
 射精を予感した男達が、雪絵に見舞おうと次々に照準を合わせる。
 夥しい数のペニスを向けられて、雪絵は漸く我に返った。
「あっ、ぁううっ、わ、私、また鼻水っ!」
 そして、自分の痴態に振り返り、慌てて手で顔を隠そうとする。
「別に、鼻水くらい今更だよ、雪絵ちゃん」
「拭わなくても、僕の精液で洗い流してあげるから❤」
「あ、ぁあっ、や、やだ。みんな、視ないでっ、恥ずかしい。おちん〇んも沢山で、恥ずかしいよぉ……んんんっ❤」
「照れてる雪絵ちゃん、めっちゃ可愛い」
「ほら、そのまま。僕らの精液、受け止めて!」
「はうっ、あっ、ああぁあっ、ま、待っ……んんんんっ!」
「恥ずかしいんなら、また気絶しちまえよ!」
「アッッ! んんんんんっ、ま、また奥までっ!」
 敏明が容赦なくピストンを繰り返す。
 感度の高まった陰茎が更に硬度を増し、雪絵が再び悶絶に陥る。
 その悦び様は他と一線を画しており、誰が見ても明らかだ。
 敏明に傾倒している雪絵に、男達が嫉妬心を露わにする。
「雪絵様。やっぱり敏明が一番なんでしょうか?」
「それはぜぇったいダメですからね、雪絵さん! ちゃんと、我々のことは平等に愛してくださいよ?」
 二人の男が耳元で囁く。
 雪絵が悶えながらブンブンと首を縦に振る。
 雪絵は耳が弱い。
 囁かれただけで感じてしまうのだ。
 温かい吐息を吹きかけられただけで絶頂に達したこともある。
「んんんっ、わ、わかりましたからっ、み、耳元で囁かないで下さいよぉ……はぅん、んっ、んぁあぁっ!」
「わっ、雪絵様、お顔が真っ赤です」
「お願いですから、男をイチモツで判断しないでくださいね? 敏明のは、どうみても規格外のサイズなんですから」
「し、してませんよっ」
「本当ですかぁ~?」
「でも、雪絵様、敏明の時だけ反応が……」
「ぁああぁ、そ、そんなこと……ひぁぁああ……あっ!」
「口ではそう言っても身体は正直なんですよ。敏明の巨根で、こんなに潮噴いてるんですから。もうこれは、雪絵さんが許しを請うまで犯し続けるしかありません」
「ゆ、許しもなにも……あっ、い、息っ、吹きかけないでっ!」
「雪絵様、息を吹きかけられるだけで感じてるんですよね。こんなのが気持ちいいんですか? ふぅ~っ、はぁ~~っ……」
「んっ、んあっ、ふぁああっ、ぁっ!」
「はぁ~っ、はぁ~っ」
「ふぅ~っ、雪絵さん、耳も赤くなってて、可愛いです」
「はぁ~っ、ふぅ~っ、雪絵様の耳、小さくて柔らかそうで、ガブッと食べちゃいたいです。はむっ」
「ひあぁああぁっ、み、耳っ、噛まないでっ、ぁっ、あぁあぁ……」
 バックで敏明に犯されながら、耳元で二人の男に責められる。
 雪絵が息を吹きかけられて絶頂する。
 耳たぶを齧られ、潮を噴きだした。
 耳元での言葉責めや甘噛みで楽しんでいた二人は、もっと雪絵の感じる様が見たいと、舌を伸ばして耳の中を舐め始めた。
「んっ、あぁあああっッ! ぁああっ、舐ッ、舐めるのはダメぇえっ、弱いのにぃ……耳の穴っ、ああぁああああああっ!」
「雪絵様は相変わらず耳の穴が弱いですねぇ。反応が可愛くて、こっちまで興奮してきます。ちゅっ、にちゅっ……」
「すごい。またイッちゃったんですね。イク度に背筋をピクピクさせてるから、丸分かりですよ……ちゅっ、むちゅっ」
「ちゅくっ、ちゅっ、ぬちゅっ、くちゅっ……」
「だってっ、ぁあっ、こんなに責められたら、気持ちよくなってっ! んっ、んんっ! やだぁ、敏明さんに挿入れられて、両耳もっ、んんんんっ、これっ、頭おかしくなっちゃいまううっ!」
「半日近く僕らに犯されまくって、もう何百回って達しちゃってるのに、まだこんなに愛液が溢れてくるなんてスゴいです♪」
「ホント、雪絵ちゃんってば、淫乱❤」
「い、言わないでくださいよぉ。ひゃぁぁっ! ぁっ、ぁっ……はぁ、はぁ、んぁぁあああっ!」
 敏明の巨根と両耳責めにより、雪絵が倦まず潮を噴き出す。
 一瞬だけ意識を刈り取られて膝をガクッと落とす。
 身体を崩し掛け、男達に支えてもらう。
 宴の終盤戦には、よく見られる光景である。
 夜通しで幾百という人たちを相手にしていれば、心身共に限界を迎えるのも当然の話だろう。
「はぁ、はぁあっ、あっ、んっ、くううっ……」
「雪絵さん、頑張って。あと少しで終わるから」
「半日近く、こうして皆の相手をしてるんだもんなぁ……」
「それでも順番待ちの残り、まだ二十人くらい居るけどね」
「雪絵ちゃんっ、はぁっ、はぁっ、もうイクぞっ! 俺の精液の全て……雪絵ちゃんの子宮に注いでやるっ、受け取れえっ!」
「は、はいっ、と、敏明さんの……はぁ、はぁ、んっ、くださいっ」
 それから、敏明が射精を宣してラストスパートに移る。
 普段は雪絵に献身的な男達だが、絶頂間際に限り、内なる獣を露わにする。敏明は、まるで雪絵の内部を破壊せんとする暴力的なピストン運動で肉棒を突き上げた。
「ひぁっ、あっ、あぁああああっ、あああああああっ!」
「雪絵ちゃんっ、雪絵ちゃんっ、雪絵ちゃんっ!」
 膝を痙攣させる雪絵と、雪絵の名を叫ぶ敏明。
 沸騰する場に、周りで自慰に馳せていた男達も、淫蕩を叫ぶ雪絵に魅入られて、自然と手を伸ばし始めた。
「ひゃあぅん! み、皆の手が……はぅっ、あっ、ああああっ!」
 乳首、顔、腹部、陰核に至るまで手で埋め尽くされる。
 乳首を思いっきり摘ままれ、クリトリスに指が這い、開いた口には何本もの指が侵入してくる。腹部や手足にも男達の指が蠢き、耳は犯されて肉壺は巨根に覆われる。
 感度が高まりすぎて全身が性感帯と化した雪絵にとって、この責め苦は快楽を通り越した煩悶の地獄だった。
「んっ、ひぃいいいっ、あぁああああっ、ああぁあっ!」
「雪絵ちゃんのオマ〇コ、ヤバイ、これヤバイ。締め付けが半端なくて、愛液もっ! イクっ、イクぞっ、うあああぁああっ!」
 絶叫と共に、敏明も燃え尽きた。
 日本人離れした巨根から放たれる精液もまた豪快であり、煮え滾る灼熱のリビドーは、雪絵の子宮を存分に満たしていった。
「はぁ、はぁ、はぁ……こんなに出たの初めてかもしんねぇ」
「あ、あぁ……だ、だめっ、意識っ、また……ぁぁぁぁぁっ……」
 ジョロ、チョロロッ、シャァアアッ!
 精液が腹部に常流する快感に、雪絵が飽きもせず気絶する。
 と、それに伴い、全身の脱力から失禁してしまった。
 すぐに目を覚ますも、時すでに遅しである。床に大きな黄色い水溜まりが作られ、周りから大きな歓声が巻き起こった。
「雪絵ちゃん、まぁ~たお漏らししてる」
「雪絵様のおしっこ! 雪絵様のものとなると、おしっこもまた神聖っぽい輝きがありますね」
「ああ。臭いのに、雪絵さんのだと、なんか興奮する」
「ぁっ、ぁぁぁっ、ぁっ、ぁっ。み、見ないでぇっ!」
 シャアアアッ、チョロロッ……シャァアアアッ……
「やだぁ、おしっこ、まだ止まらないよぉ。ひっく、んんっ、ぐすん。早く、止まってよぉ、ひっ、うっ、ううっ……」
 押し寄せる羞恥心に火が出るほど顔を真っ赤にしては、堪らず涙を流して肩を震わし嗚咽も漏らす。枯れた喉で懇願するも逆効果のようで、男達は満足そうにニヤニヤしながら鑑賞していた。
「もぉ~。雪絵ちゃんの失禁なんて毎日見てるんだし、もぉ泣かなくてもいいじゃないですか」
「そうです。今日だけで、もう四回はお漏らししてるのに」
「雪絵さんは此れで良いんだよ! 恥じらってる姿や泣き虫なところ、どれをとっても一級品なんだからな」
「ちゅっ。雪絵さんの涙、しょっぱくて美味しいです❤」
「んはぁ~。やべぇ、失禁ってめちゃくちゃ興奮する。雪絵ちゃんっ、前も中出しされた時にお漏らししてたよな。雪絵ちゃんは中出しが一番好きなのかな?」
「…………」
 雪絵は答えない。
 お漏らしを大勢の異性に視られる羞恥心から泣いていた。
 体質的に漏らしやすく、これまで何度も何度も衆人環視の中で失禁をしてきた雪絵だが、この羞恥には、いつまで経っても慣れないようだった。
 雪絵が顔を真っ赤に染めて、涙をポロポロと流している。
 そんな弱々しい姿に、一同が胸を打つ。
 ここは慰めるべき所だろうと考える者はいない。
 寧ろ、その泣き顔をオカズに、一同は中断していた自慰を再開させていた。
「雪絵様の泣き顔……不謹慎だけど、やっぱり興奮してしまいます」
「ああ、この可愛さ、マジヤバいって……はぁ、はぁっ、はぁっ」
「雪絵さんっ、受け取ってください!」
「俺、顔面に掛けたい!」
「お前、昨日も顔面にぶっかけただろ。今日は俺が顔面だ!」
「それじゃ、僕はお尻に!」
「何処でも良いから、とにかく雪絵ちゃんを汚したい!」
 シクシクと泣く雪絵に、男達が一斉に亀頭を向けて、身勝手にオナニーに直走る。
 場が沸騰している時は、いつもこうである。
 男達は、精液で雪絵を穢す行為が堪らなく好きだった。
「よしっ、イクぞっ、イクッ、雪絵さん、受け取って!」
「雪絵ちゃんの白い肌、存分に穢してやるっ!」
「俺の臭いで一杯にしてやろう」
 やがて、四方八方のペニスからは精液が津波の如く迸る。
 射精はほぼ同時であり、全身が一瞬にして白濁に包まれた。
「あっ、ひゃぁあっ、あぁぁ、ぁァアああ!」
 決して口にはしないが、雪絵も男達の精液を浴びることに強い劣情を抱いていた。
 精液の熱や臭い、粘度……そして、味。
 否応なしに、自身の情欲を極限まで引き上げられてしまう。
 雪絵は、大きな悲鳴をあげながら背筋を大きく仰け反らせ、意識が途切れる瞬間まで潮を噴き出していった。
「あっ、ぁぁ、ぁぁぁ……」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……雪絵さん、気分はどうですか?」
「うえっ、流石にこの人数で一斉に射精すると、臭いも酷いもんだな。ああでも、こんなくっさい精液に塗れてる雪絵ちゃん見ると、またペニスが……」
「雪絵様のおしっこや愛液の匂いだけで僕もイッてしまいました❤」
「あれ、マジで気絶したっぽいな。起きないや」
 精液塗れの雪絵から、すやすやと穏やかな寝息が聞こえる。
 男が指で頬を叩くが、雪絵に反応はない。
 どうやら、熟睡してしまったらしい。
 疼くペニスを待機させていた男達が遺憾の声を漏らしていた。
「まぁじかよ! 俺まだ今日、挿入してもらってないぞ!」
「う~ん、あと残り二十人くらいだったのに、残念だな」
「ま、今日はもうお開きか……くそう」
「起こしちゃいけない決まりになってるからな」
「ん~、ここ最近ずっと犯されてたし、疲れが溜まってたんだろな」
「添い寝は良いだろ?」
「精液塗れやで」
「……別に、いい。雪絵ちゃんと一緒に寝られるなら」
「あ、じゃあ俺も」
「雪絵ちゃん、おやすみ。といっても、もう朝だけどね」
「雪絵さま。今夜は僕の相手もしてくださいね」
 心残りを煩う者が雪絵に寄り添うも、とにかく宴はお開きとなった。
 一同が労いの言葉と共に、雪絵に軽くキスをする。
 日暮れに始まった宴は、翌日の朝に終わりを迎えるのだった。

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