《小説》 オーク・王女肛虐 その1《29444文字!》【更新】5月01日 19:04
◆【更新情報】2023年05月01日 19:04
【修正】5月01日 19:04
・テキストファイルと小説を微修正しました
【変更・修正・追加】5月01日 10時頃
・いつもご応援・ご支援ありがとうございます! 妖怪あんかけのピクルスです
主に「先月のピクルス付きハンバーガープラン」でご支援していただいた方へのご連絡です
昨日アップした記事《小説》 オーク・王女肛虐 その1《29444文字!》で2万8千文字の小説を投稿したのですが、実はCi-enは2万字が限界で、8千文字あまりが切り捨てられていることがわかりました。
それで、同記事の「ピクルス付きハンバーガープラン」で全文をDLできるよう”テキストファイル”を追加しましたのでDLの上ご覧ください。
・【修正】後半部分で1400文字ほど一部のエピソードが入ってないミスがありました。「戦士とクリスの戦闘」で結構大事な箇所でしたので、ご覧になって無い方は是非ご覧になって下さい。
・今月も有料プランでご支援していただいた方には、5月の別の記事
《小説》 オーク・王女肛虐 その2《29444文字!》(有料プラン)でも後半部分を再アップしています。こちらならウエブ上で後半を御覧になれます。
目次
妖怪あんかけピクルスです!
「オーク・王女肛虐」の小説部分がひとまず完成です!
かなりの自信作になったので是非お楽しみくださいね!
■《小説》 オーク・王女肛虐 その1-1
冬の寒い日、王女は時折窓の外を見て――フウッ――とため息をつく。兄が王の命令でオーク討伐に向かってもう一週間になる、クリスは不安で仕方がなかった。
大きな暖炉の暖かい火炎が揺れている中、12歳のクリス王女は一冊の本を静かにページをめくる。静かな雰囲気が漂っており、炉からの暖かさと木がはぜる音が聞こえるだけであった。
美しくもまだまだ子供らしいクリスは、丸みを帯びた頬や大きな瞳が愛らしく、暖炉の炎でキラキラと瞬いて、整った口元は可愛らしくも上品な印象を与える。白狐の真っ白なファーのコートとシルクのドレスには、銀や宝石で縁取られた繊細な刺繍が施されている。
今度の戦いは過酷なものになると兄の様子から感じたクリスは、私を連れて行ってと駄々をこねて困らせたのだ。
「だって!」
(だって、もしお兄様になにかあったら私は生きていけない。ならせめてお兄様の傍に居たい……そう思って、剣のお稽古をしたりしたのよ……
。)
ひげの騎士ファーガスも筋が良いと褒めてくれたのだ。だがそんな私を継母は「王女が剣を習うなどはしたない! 次に見つけたらムチで叩くわ」と毎日お小言で、今日も朝のお稽古が見つかり、今日はこの部屋から一歩も出るなと怒られたのだ。
(無茶はわかってる。ただのわがまま。それでも……私は……)
何度も読んでボロボロになった本をクリスは読み返す。剣の教本、敵の攻撃を剣で受けた時その受け流しについて、熱心読んでいた。
(外には出てないわよぉ、読書をしてます)クリスはそう心のなかで呟いて、ローズティを飲み微笑んだ。
「――剣と剣がぶつかると、刃が噛み合って動かなくなる。それを利用して有利に戦う剣術をバインディング」と呼ぶ。相手の剣を自分の剣で固定して攻撃の隙をつくる。また、バインディングから攻撃に移る技法は「ディスエンゲージ・解放打ち」と呼ばれ……」。
――と読んでいた時、――突如、石壁や扉向こうから走り回る音や喧騒の音が聞こえたような気がした。金属音や悲鳴のような声も聞こえる。クリスは不安な表情を浮かべながら、本を置いてベルでメイドのアンナを呼ぶ。
――だが誰も来なかった。
焦燥感と不安に駆られ急ぎ、重い木製の扉を開け廊下を見ると、絨毯敷の広い廊下を豚の頭をした大柄な人間型の魔物が何匹も歩き回っているのが見えた。武器は血に濡れ、衛兵が床に倒れており、その隙間をメイドが逃げ回っていた。
魔物には体毛はなく、全身薄い肌色で豚が二足歩行しているかのように厚い脂肪を蓄え、全身鎧を着込んでいるものや、上半身裸のものいた。
その魔物の一匹がたるんだ腹を震わせながら逃げ惑っていたメイドを組伏せると、服を綿をむしるように引きちぎって、覆い被さる。
絶叫があがった。
ヒッ
惨劇を目にしクリスは声なき悲鳴をあげて後ずさる。(そうだ……剣を!)クリスはベッドの下に置いておいた剣を探す。だが無い。(え? なんで? お母様に片付けられちゃったとか?)
クリスは急いで部屋を出て階段を駆け下りる。玄関ホールでは既に数匹の魔物が侵入しており、宰相のヴァリアと侍女のアンナが襲われていた。……既に倒されていた衛視の剣を借りようと震える手で剣を持った時、居間で寝椅子に座っている父の姿が目に入る。そしてその首元には、剣を持ったオークの腕があった。
「クリス…………逃げろ…」
そう言うと父は力なく崩れ落ちる。首からは血が溢れて止まらない。
「いやぁあああ!」
クリスは叫びながら一匹のオークの背中から剣を持って突撃した。まっすぐ心臓まで貫き絶命させる。
(次は……)
三匹のオークが剣、槍、棍棒を持ってこちらに振り返る。ダッシュで、一番近い槍をもっていたオークの懐に飛び込むと同時に胸に剣を突き立てる。
(次っ!!)
回転しながら遠心力で剣を引き抜くと左にいるオークの棍棒をかいくぐり、剣を持つオークを横薙ぎにした。オークの顔に命中しオークはよろめき後ろずさる。(これで最後……)最後の一体が棍棒を振り上げるが、それをバックステップでかわす。オークは勢い余ってよろめき大きく隙きができた。
(よし!)勝利を確信した時、クリスの剣がスッポ抜けた。
「あ……」
剣は弧を描いて飛んでいき、庭に落ちていく。クリスは一瞬絶望的な顔を浮かべるが、すぐに別の落ちている武器を取ろうと踵を返した。その時、視界の端に斧をもったオークが父に振り下ろす瞬間が映り、
「おとうさま!!!」
叫んだ瞬間、クリスの腹にオークのパンチが命中した。「ゴフッ」
肺の中の空気が全て押し出され、痛みとともに体が宙に浮く感覚を覚えた。吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。
「うぐぅッ」
クリスは激痛で動けない。だが意識はあった。
――父が殺された……
目の前が真っ暗になっていく。手がしびれてうまく動かせない。
痺れは全身にも広がっていった。
よろめきながら父のもとに歩み寄ろうとするが、そのままクリスは意識を失った。
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