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第2回 銀河一わかりやすくするための文章講座~応用編~

今回のテーマ

前回は基礎編ということで、基本的な文法について書いた。
今回はもうちょっと具体的なテクニックを書いていこうと思う。
あくまで読みやすくするための書き方なのであしからず。


センテンスは短くしろ

文章を書く時、ついつい長文にしてしまう人がいる。私だ。
長文、というのは基本的に読みづらい。なぜなら、文章が長くなると自然と文節が多くなり、意味がとっちらかってくるからである。
なので、なるべくなら長文は書かない方がいい。

路地からずんぐりとした男が現れた。
ナイフのように鋭い眼差しをこちらに向けている。
来る。
途端、男はポケットから手を抜き、一気に距離を詰めてきた。
貫手。
狙いは喉笛。
必殺の威力を秘めたその一撃を俺は辛うじてかわした。
腕をとり、捻り上げた。
しかし、男は猿のように身をひねって逃れた。

このように体言止めを用いたり短文で区切ったりするのは展開にスピード感を持たせる、という効果がある。
格闘や思考する時間がない場面、などを描く時に有効だ。
ただ、このように詰めすぎると書き飛ばしやすい。
この場合だと男の服装や風貌などの細かな特徴、踏み込み、男の息遣い、当たったらどうなると予想されるか等の描写を入れることも出来るが、スピード感を優先しそれらを省いている。もちろん、この直後に、改めて男と対面した時に必要なディティールを挿入してもよい。何を優先的に描写するかは慎重に選択しなければならない。

また、長文で分かりにくい文章も、複数の文にわけることで読みやすくもなる。

まだ昼であるにも関わらず折り重なった樹冠に陽光は遮られ、じめじめと不気味な暗さを醸しだし、梢を抜ける光が希少であるにも関わらず、下生えが青々と林床を覆い、進むたび擦れてがさがさと音を立てる。

そんなに読みにくくは無いけど息の長い文章の例として昔書いたやつを。

まだ昼であるにも関わらず折り重なった樹冠に陽光は遮られ、辺りは暗く、じめじめとしていて不気味だ。
梢を抜ける光が希少であるにも関わらず青々と林床を覆う下生えが、進むたび擦れてがさがさと音を立てる。

整理すればこんな風になるかな? 主語と述語が明瞭になって読みやすくなったと思う。

この文章をもっと簡略化するとすれば、

まだ昼であるにも関わらず辺りは暗く不気味だ。
下生えが林床を覆い、進むたびにガサガサと音を立てる。

ここまで短くすることも出来る。ただし、描写としては短ければよいというものではない。
この場面では、昼間なのに辺りが暗いこと、光が届かないのに緑が生い茂っていること、であるため「梢を抜ける光が希少であるにも関わらず」という一文を削ると意味が変わってくる。
重視するべきは短さよりも何を伝えたいか、描写においてどの言葉が重要か、である。そのうえで読みやすくしなければならない。

長文が書きたいときは

しかし、どうしても長文が書きたい時はある。
長文を書き散らかすのは、愉しいからだ!
そういう時はいくつかのポイントを気を付けて書くと理解しやすくなる。

主語は早めに持ってくる
主語が文のはじめの方に出ていると、誰の動作を書いているかわかりやすい。


ただし、主語を頭にもってくる構成が連続すると―ー横書きの文章だと特に―ー少しぎこちない感じになるので注意。


太郎は壊れたクーラーのことを気にかけながら話した。
花子はぼーっとした表情でそれを聞いている。暑さにすっかり参っているようだ。
太郎は心配になって彼女に駆け寄った。


主格が同じ場合は、主語を省くとこれを避けられる。ただ、この形の文章は誰が何を、というのがわかりやすいので、特に気になる、という場合でなければ崩す必要はない。

誰が、を強調したい場合は最後に持ってくる。

古くから愛玩動物、羊の番、狩りの友など様々な役割を担ってきた動物、

述語と主語の対応に気を付ける
日本語は主語と述語の間に文が挟まるという構造になっているので、述語と主語が対応しなくなってしまうことがある。そうなった場合意味が理解しにくくなるので、意味が通じるように主語を挿入したり述語をいじったりしよう。

基礎編でも出したがもう一度例として。

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げの増加を期待している。

ぱっと見なんとなく理解できてしまうかもしれないが、主語である「新しいキャラ」は述語である「期待している」にかかっていない。これでは、新しいキャラが売り上げの増加を期待しているととれてしまう。

そういう場合は

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、運営は売り上げの増加を期待している。

というように、期待している主体をつけたしてやるとわかりやすくなる。
あるいは、

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げは増加するだろう

このように変えてしまってもわかりやすいだろう。

思いつくままに書いてしまうとこのように主語と述語がねじれてしまうので、注意した方がよい。


意識して接続語をつかう
そして、また、あるいは、だから、さらに等を使うと文意が明確になったり、その文と前の文との関係がわかりやすくなる。
使いすぎると邪魔なので連続しないように気を付ける。しかし、であるが、等の否定が連続すると混乱するので避ける。

読点を適度に入れる
「、」を入れることでどこで文章が区切られているかわかりやすくなる。
文節ごとにいちいち入れる必要はないが、どこで区切ると文章がわかりやすいか、というのを考えよう。声にだしてみるというのもアリ。

何のことを書いているかは明確に
長文は主語と述語が2つ以上出てくる複文や重文になることが多い。ここでは複文だけを例にとるが、2つ以上の文章が連結している場合に主語を省略すると奇妙な塩梅になってしまう。

秘部には太い張型が挿入され、根元まで挿入しては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

例えばこの文章では、前文の主語は張型だが、後の文では出し入れしている人物を指す彼女が省略されてしまっている。
そのため、張型が快感を得ているかのようにさえ読み取れてしまう。

直すとすれば、

秘部には太い張型が挿入され、彼女は根元まで突き入れては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

ただこれだと少しぎこちないので、

彼女は秘部に太い張型を挿入し、根元まで突き入れては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

彼女の動作にまとめてしまう方がいいだろう。あるいは、

秘部には太い張型が挿入され、艶めかしい抽送のたびに彼女の口から甘い声が漏れる。

というように張型の状態とその後で、動作によって引き起こされる結果を描写する、という形で整理するとわかりやすい。
唯一の正解、というものは無い(ただし間違いは存在する)のでどのようにすればすっきりと理解できるか、ということを考えて書こう。重要なのは文章の流れ。

秘部に挿入された太い張型が艶めかしく出入りするたびに、彼女の口から甘い声が漏れる。

山葵だったらこのように(以下B)直すか、彼女は~という2番目(以下A)にすると思う。
同じ行為を描写しているが両者には違いがある。
Aの場合は彼女の乱れた様子に重点を置いているため彼女中心の描写をする時にはこちらを選ぶ方がよい。

Bの方では張型に犯されているような印象を与えるため、誰かにさせられている場合や、彼女自身がやりたくないと思いつつ快楽を求めている場合はこちらの描写を選択する方がよい。

このように、どんな場面を描きたいか、ということで選択する描写や語彙は変わってくる。やはりここでも何を伝えたいか、ということが大事である。

流れるような長文
1つの文章の中に色々なことが詰め込まれていたとしても、ある一つの事柄について描写していたり、ある視点から見た連続した景色を描いていたりすると、その描写は頭に入ってきやすい。


一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹いとこたちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。

太宰治の人間失格より引用。
写真の中の子供の姿を描いている。
古い写真の中の子供の描写をカメラがズームインするように、周囲の様子→服装→ポーズ→表情と少しずつ描いていっている。このため、読み手は子供の姿を少しずつ、より鮮明に脳裏思い描くことができる。
太宰治は私小説でよく息の長い文章を書くが、かなりまとまっているので参考になると思う。

例2
獣さえ道に選ばないような昼なお暗い藪、下生えのクマザサを音を立ててかき分け、重く垂れた梢をサバイバルナイフで打ち払い、ダラダラと続く勾配を、重たい身体を持ち上げるようにして頂上まで登ると、鬱蒼とした木々が途切れ、パッと視界が開けた。

これも長文だが、山を歩く上で出くわした障害や体の動きを一つ一つ順番に書いているため、分かりやすい。前半部分の主語は私、あるいは男は、女は、だが書く必要が無いので省略している。
このように書くことで、山を歩いている人物と同じ風景を想起させ読者を物語に引き込もう狙いもあるし、あるいは、歴史上知られる人物の旅の道行きを一つ一つ活写していくことで、主格を書かずとも誰それである、と言う風に理解させるということもできる。

並列や比較が含まれる長文
1つのことに対する描写を列挙する長文は構造が決まっているのでわかりやすい。

身体が、皮膚が、筋肉が、血管が、骨が、髪の毛の一本一本が、細胞の一つ一つが、いや、自己を構成するあらゆる原子が歓喜しているかに思えた。

○○が、という風に主語が沢山並んでいるため基本的な文法からは外れるが、表現しているのは1つのことであり、主語のそれぞれは同様の意味を持っているため意味がブレない。

またここに列挙されている○○が~というのは肉体に関係するもの。同種の単語であれば挿入しても違和感はない。ただし、この書き方の場合ばらばらに列挙しているのではなく、より大きなもの、外側にあるものから順番に書いている。そのように、徐々にフォーカスしていく等法則性を持たせる方が描写としては綺麗である。あえてランダムに列挙するのも、語り手の錯乱を表現する時などの効果がある。

疲れた顔でスマホの画面に見入るサラリーマン、むやみに大きな声で騒ぐ制服姿のJK、弾き語りのお兄さん、段ボールを抱えた人生の落伍者、甘ったるい匂いを振りまく出勤の派手なコートの女性、リュックを背負ったイスラム系と白人の二人組、人生に楽しいことしかなさそうな大学生の群れ。繁華街にはたくさんの人がいて、僕の人生とはきっと交わらないであろう彼らはそれぞれ自分の向かう場所目指して歩いている。

拙作「僕が援交爆乳JKに搾られて~」から引用。
行き交う人々を列挙することで一つの風景にしている。描写の中には要素の一つ一つには大した意味はなくとも、全てを合わせると一つの意味を持つ、あるいは描写を補強するものがある。また、それぞれの人物に対する描写には、語り手がそれらの人をどのように見ているか、主人公の人格の描写、心象の描写、という面もある。小説における描写は決してニュートラルなものばかりではなく、ニュートラルである必要もない。
作者が正しくないと思っていても、語り手が正しいと思っている価値観で語ることはよくあることだ。

擬態語・擬音語を使う

じめじめ、うじうじ、ジャンジャン等の擬態語や、
ゴロゴロ、じゅるじゅる、カラコロなど擬音語は、
文章を柔らかくする効果があるため、使い過ぎない程度に入れておくとよい。
多用しすぎると逆に読みづらい。
また、硬い文章では特別な意図がない限り使用を控えた方がよい。

特別な意味がない限り同じ意味の文章は続けない

僕はおっぱいにしがみ付き、彼女から与えられる母乳を吸っていた。片手には収らないおっぱいを掴みながら、僕はその母乳ミルクを味わっている。

この2文はほとんど意味が重複してしまっているので無駄が多い。
整理するには2つの方法がある。
1つは2つ目の文章を完全に削ってしまうという方法。
もう一つは、2つ目の文章を情報の補足にするという方法。

僕はおっぱいにしがみ付き、彼女から与えられる母乳を夢中で吸っていた。
片手に収らないおっぱいの柔らかさ、温かさ。
溢れ出るミルクの蕩けそうなほど甘い味わい。
ああ、なんて幸せなんだろう。

体言止めにすることによって描写を強調し、心情を端的に書くことによって共感を促す。という効果を狙っている。同じ意味のことを繰り返してしまっている場合は、書き足りない、と感じていることが多いので、どういった要素を伝えたいか、ということを意識するとよい。

描写したいことが思いつかない場合はばっさり切ってしまうのもアリ。
重要なのは読み手に何を伝えたいか、ということ。

体言止めは適度に

非常に便利な体言止め。
た、だ、る、などで区切るよりなんとなくリズムがいい感じ。
ただ頻出しすぎるとなにを言いたいのか不明確になる諸刃の剣。

体言止めというのは、強調する目的や歯切れの良さを求める時に使うことが多いだろう。
しかし、連続しすぎた場合安っぽくなってしまうし、最後の単語が強調されるという性質上、正確に意味が伝わりづらくなってしまう。

文字数を詰めたい新聞記事やラジオの投稿、詩や歌詞、Twitterの呟きなどでは重宝するが、小説などでは頻出を避ける方がよいだろう。

また、倒置法も強調する意味では重宝するが、使いすぎると気になるので適度に、あるいは、ここぞという場面でのみ使うように心がけよう。

物のありすぎる部屋。
ゴミとゴミになりかけている私。
絶望を感じない絶望。
うるさくてかなわん。
誰か止めてくれ、あの声を。
うるさくてかなわん。

こういう風に短い文章で、強烈な印象を与えたい場合は倒置法や体言止めを使ったり、同じ文を繰り返そう。

どのように書くかは常にコントロールしろ

自分が何の目的でこの文を書いているのか、この描写をしたのか、理解しながら書いたり添削したりした方がいい。
何で書いたのかわからないが、この一文が必要だと感じる、ということはまれにあるが、そういった強烈な確信がない場合、ちゃんと自分で筆致を制御しないと、無駄なことばかりの読み手に優しくない文章になりがちである。

自然と筆が~とか、キャラクターが勝手に動いて~とか、そういう話があるが、あれはヨタである。そうでなければ当人が思い込んでいるだけである。
時々本当に自動書記的に書き上げてしまう人もいるし、私も必然性を重視して描く場合もあるが、どのように描くかは作家が意識して決定すべきと考える。
漫然と書くな。演じろ。作為しろ。芸術性とは人工のものだ。
どういう描写をしたいか、何を描きたいか、何を伝えたいか、そのためにはどのような言葉を用い、どのように書けばいいか、考ろ。

第1回 銀河一わかりやすくするための文章指南~基礎編~

第3回 銀河一わかりやすくするための文章講座~語彙編~


今回はここまでにしておこうと思う。やっぱり長くなるな。
もし、この事柄について教えて欲しいというのがあれば記事のコメントかTwitterのDMか質問箱までくれ。

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第1回 銀河一わかりやすくするための文章指南~基礎編~

はじめに

インターネットには下手な小説が溢れている。
下手なばかりなら仕方がないが、読みにくいことが多くて読んでて腹が立つ。
なので自分の考える読みやすい文章の書き方をまとめてみた。
文章講座、と題するつもりだったのだが、フォントの中に講座の文字が無かった。
勢いのあるげっつくイカすフォントなので、指南に変更することにした次第。

読みやすい文章とは?
そのままの意味だ。
眼が滑らない。
スラスラと頭に入ってくる。
伝えたい対象に意味や内容が齟齬なく伝わる。
そういう文章は難しくても読み進めるのに苦労が少ない。当然例外はあるが。
小説を販売する場合はもちろん、無料で発表しているとしても、公開している以上想定された読み手は他者である。自分ではない。
今どき小説を読む人間なんていない。キチガイか病人か世間のことを知らず他者とかかわりを持ちたいくせに勇気がでない窃視症の青瓢箪だけだ。
そんな奇特でありがたい読者のために、少しでも読みやすくしてやる。
それは書き手にとって文章力云々の話ではなく、単なる気遣いの話でありコミュニケーション能力の問題だ。

とはいえ、格式の高い文章、というのも結構である。
読みやすさよりも文章の味を優先するのは大切なことだ。
私だって昔書いた山遊奇談とか少し前に書いたコウモリ娘の話なんかは、読みやすさよりも文芸的なものを目指して書いた。気取っている。だが、気取るのは悪いことじゃない。
それでも、読みやすい文章も書けた方がお得だよ。

私は読みやすい文章を書けているから大丈夫と思っているお前。
お前も読みにくい文章書いてるからな。気をつけろ、誰でも意識しないと自分にしか読みやすくない文章を書いてしまうんだぞ。

文法はちゃんと守る

文法、へっ、ちゃんちゃらおかしいぜ、形を崩してこその小説ってえもんだ。などとおっしゃる方もおられるだろう。
確かに私もそう思う。ルールを崩す、形を変える、面白い表現をする。大いに結構である。ただし、そもそも正しい文法で書けないやつに崩して書くだの捻った手法だのは出来ない。ストレートも満足に放れないやつが変化球に凝るな。

とはいえ、文法、とざっくりいうと何にどう気を付ければいいかわからぬわ、馬鹿。そうおっしゃられる賢明な方もおられよう。
そういうわけで、以下にこういう点を押えておくといいよ、というのをまとめておいた。

句読点はちゃんとつける

まじで。それだけでグッと読みやすくなるから。
でも、つけすぎては、いけない。
なぜなら、このように、昔の、RPGのような、文章に、なって、しまうからだ。
適度にな。ただ、ひらがなが連続する場合には読点を入れて単語を切り分けると読みやすいぞ。

文節に注意する

文節というのは、言葉の意味を壊さない範囲で文章を区切ったものだ。
文節の働きは主語・述語・修飾語・接続語・独立語の5つに分けられる。

主語
主語というのは何が、誰が、に当たる部分。

じゃあなんだ、シャドウバースはタダのエロメンコっていうのか?
僕たちは鬼滅大好き芸人です!

「が」「は」「も」等の助詞がくっついていることが多い。
なるべく主語は1文に1つにした方がいい。
ただし、

あの女の人はパイズリが上手い。

というように「は」が2つ以上出る文章もある。
この場合、「女の人は」「パイズリが」両方が主語になる(はず)。
細かい分類をすれば「女の人は」が主題になるんだったかな?
まあ、この辺りの分類はしなくていいと思う。

あの女の人はパイズリは上手い。

というように書いた場合、パイズリは、と言う部分には、ただし~という補足が入るように受け取られるので注意。

基本的に主語は入れた方がいい。
ただし、日本語の表現においては主語を省くことでわかりやすくする、というテクニックが存在する。

前の文章から主語が変わっていない場合は、同じものについて述べているので、英語のようにいちいち彼は言った、彼は驚いた、などと書く必要がないのである。


クンギッグは最低だ。のろまでハゲで3フレームの切り替えし技を持っていない。炎に弱く、雷に弱く、水にも弱い。強いところと言えば性欲くらいのものだろうか。誰からも好かれず、ひねもす自涜の行為に耽っている。

一人称の小説の場合、主語が書いていない場合は主人公の動作として読み取られる。


僕は先に進むことにした。
しばらく行くと道は二手に分かれていた。考えてから右手に進んだ。しかし、やっぱり左手側に行った方がよかったか、などと考えているとゾヌが足に纏わりついてきた。驚いて足を振り上げる。触手と粘液で出来た毛のあるそれは暗闇の中に消えた。

述語
述語と言うのは、動きや状態を表す。どんなだ・どうする。主語に対応している語。
文章の最後にもってくることが多い。

ゼットンは一兆度の炎球を吐く
なせばなる、ザブングルは男の子

また、主語と述語がねじれてしまっていると、理解しにくい文章になってしまう。

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げの増加を期待している。

ぱっと見なんとなく理解できてしまうかもしれないが、主語である「新しいキャラ」は述語である「期待している」にかかっていない。これでは、新しいキャラが売り上げの増加を期待しているととれてしまう。

そういう場合は
今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、運営は売り上げの増加を期待している。

というように、期待している主体をつけたしてやるとわかりやすくなる。
あるいは、
今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げは増加するだろう
このように変えてしまってもわかりやすいだろう。

思いつくままに書いてしまうとこのように主語と述語がねじれてしまうので、注意した方がよい。


修飾語
ほかの文を詳しく説明する文節。
愚にして戯なる民どもに我が高邁なる御霊など、理解不能!
ザムディンは最強の呪文。

修飾によってより正確に、あるいは大げさに描写することが出来る。修飾語は1語に対し複数用いることが出来るが、過度にやりすぎるとうるさくて読みにくいので、必要最低限にするといい。

接続語
前後の文を繋ぐ働きをする文節。
サイヤ人のしてきたことは良くなかった。だから滅びた。
やつは強い。だが俺たちの方が強い!

接続語をしっかりと使うことによって、特定の語を強調したり、意味を補足したりもでき、伝わりやすいので連続した文章を書く時には積極的に使おう。
ただし、あまり多すぎると邪魔なのでほどほどに。
また、「しかし・だが・ところが」等の逆説が連続した場合、読み手が混乱するので可能な限りしないよう心がけよう。


独立語
他の文節と直接関係のない文節。
まあ、ニャルラトホテプじゃないわ、ナイヤーラトテップよ。
おお、勇者イチモツよ、死んでしまうとは情けない、

接頭語や感嘆詞などはこれに分類される。

このように文節を分けて考えることで、文章を分解して考えることができる。
それにより、修飾語が多すぎる、主語が抜けている、わかりにくい、などの問題に気づきやすくなる。

また、文節を組み替えることで意味を強調することができる。

僕は世界の中心で愛を叫ぶ。

世界の中心で愛を叫ぶのは僕だ。

ほとんど同じような単語を使っているが、後者の方は、僕、という部分が強調されている。基本的に強調したい単語は後に持ってくる。

彼は書くものは素晴らしいが性格は悪い。

彼は性格は悪いが書くものは素晴らしい。

上は美点を打ち消し性格が悪いことを強調しているため下げる文章だが、下は汚点を打ち消し書くものが素晴らしいことを強調しているため持ち上げる文章になる。昔このようなことを言われたが褒められたようでうれしかった。

品詞について

日本語には「動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞」の10種類が存在するが、分類については文節よりも重要ではないためここでは省略する。
読みやすい文章を書くポイントとしては、接続詞、助詞、助動詞が重要だと思われる。

接続詞
接続語でも述べたが、前後の文の関係をわかりやすくするための品詞。
接続詞を挿入することにより、文章をわかりやすくすることができる。1つの出来事に関する文章や、息の長い文章を書く時には積極的に使いたい。
種類が多く長くなるが一覧をまとめると。


  • 順説 
    • 用法 前の文章が後の文章の原因や理由を示す際に用いる
    • 接続詞の例 そのため だから ゆえに したがって すると しかるに
      • 例文 人類は愚かすぎる。そのために、粛清しなければならない。
  • 逆説 
    • 用法 前の文から予想されるものとは逆の結果になることを示す際に用いる
    • 接続詞の例 しかし が だが ところが にもかかわらず あるいは
      • 例文 我々ジオン軍は連邦軍に比べて30分の1の国力しか持たない。にもかかわらず、今日まで戦い抜いてこられたのはなぜか⁈
  • 並列 
    • 用法 前後の事柄を並べる際に用いる
    • 接続詞の例 また および かつ なおかつ 同様に
      • 例文 クルタ族は四ツ谷に宣戦した。また、乃木坂にも魔の手を伸ばした。
  • 列挙 
    • 用法 事柄を並べる時に順番を付ける際に用いる
    • 接続詞の例 ひとつは 最初に 最後に
      • 例文 最初に、闇と光が溶けあった混沌というものが存在した。
  • 添加
    • 用法 前の文に後の文で述べられることを付け加える際に用いる
    • 接続詞の例 加えて さらに かてて加えて ばかりか おまけに しかも
      • 例文 彼はもはや疲労困憊の状態だった。加えて、身体には無数の傷を負っていた。
  • 対比
    • 用法 前後の事柄を比較する際に用いる
    • 接続詞の例 反対に 一方 他方では 
      • 例文 白魔導士は回復魔法に長けている。一方、黒魔導士は攻撃魔法に長けている。
  • 選択
    • 用法 前後の事柄を選択する際に用いる
    • 接続詞の例 または あるいは もしくは 
      • 例文 クトゥルフ、あるいは、クルウルウ、ないしは、ク・リトルリトルと呼ばれる存在。
  • 説明
    • 用法 前の文を説明する際に用いる
    • 接続詞の例 なぜなら なぜかといえば
      • 例文 彼は弱い。なぜなら、心に鋼を宿していないからだ。
  • 要点 
    • 用法 前の事柄に対する要点を述べる際に用いる
    • 接続詞の例 そのためには それには
      • 例文 敵の拠点を制圧する。そのためには、補給路を断つ必要がある。
  • 補足 
    • 用法 前の文を補足する際に用いる
    • 接続詞の例 なお 実は ちなみに ただし 尤も
      • 例文 たかし君は時速200キロメートルで歩行したことになります。なお、乗り物には乗っていないと思われる。
  • 言換
    • 用法 前の事柄について言い換える際に用いる
    • 接続詞の例 つまりは すなわち 要するに 平たく言うと 簡潔に述べれば
      • 例文 二眼(じがん)天にあり、一向地に着かず。大足二足(たいそくにそく)小足(しょうそく)八足、右行左行(うぎょうさぎょう)して遊び者の精にてあるぞとよ。すなわち蟹である。
  • 例示 
    • 用法 前の事柄について例を示す際に用いる
    • 接続詞の例 たとえば いわば
      • 例文 俺の自己紹介を始める前にちょっと聞いてくれ。たとえば、ここに蛇使いのおじさんがいたとする。
  • 注目 
    • 用法 前の事柄の中から注目する部分を示す際に用いる
    • 接続詞の例 中でも とりわけ なかんずく
      • 例文 彼の身体には6本の腕が生えていた。なかんずく、背中から伸長した2本は凶悪なまでに発達している。
  • 転換
    • 用法 前の事柄から話題を変える際に用いる
    • 接続詞の例 では さて ところで それでは
      • 例文 怪盗ゴリラ丸のやろうには毎度おどろかされるぜ。ところで、浦賀沖に黒船が来たって話だぜ。
  • 結論
    • 用法 前の事柄について結論を述べる際に用いる 
    • 接続詞の例 このように ともあれ いずれにせよ
      • 例文 チーズは鼠たちに前で木っ端みじんに分解されてしまった。このように、欲をかくとろくな結果にならないのである。
  • 対比 
    • 用法 2つの対立する事柄について述べる際に用いる
    • 接続詞の例 確かに しかしながら
      • 例文 拡散弾を用いれば裸ノーダメージは簡単だ。しかしながら、剣士で達成した方が再生数が伸びる。
  • 対照 
    • 用法 2つの対照的な事柄について述べる際に用いる
    • 接続詞の例 一方では 他方では 
      • 例文 農村では麦や、ブドウが栽培されている。一方、町では不義や無道が行われている。

多くの文章にはこれらが使われている。多分、無意識に使用している人も多いと思うので、これらの接続詞を適度に用いれば読みやすくなる、ということだけは覚えよう。

助詞
助詞というのは「て・に・を・は・が・も・と・の・ても・こそ」等のそれだけでは文節を作れない付属語のこと。
しかし、これらが正しく使われていない文章と言うのは、非常に意味が伝わりづらい。

明日のセンター試験なので自信の持てる一言ください。

これを直すとすれば、

明日はセンター試験なので自信の持てる一言をください。

自信の持てる、に関しては自信が持てる、自信を持てる、等の言いかえが出来るが、どれでもいいと思われる。一般的には自信が持てるとするのが無難かも。

また、

君はどこかのつまらない娘を恋して

これは実は正しい。
キミに恋して、でも正しい。後者の方が伝わりやすいとは思う。難しいね。


助動詞
用語や体言などに意味を添える付属語。
「れる・られる・させる・ない・ようだ・そうだ・らしい・みたいな・です」等。
特に「れる・られる・させる」というような行為者ではなく行為を受ける対象が主語になっている受動態は間違えやすい。
エロ小説では動作のやり取りが多いため、濡れ場などでは特に気を付けたい。

「ような・みたいな」は主に比喩表現で使われる。直喩というやつだ。
便利だがあまり使いすぎると気になるので隠喩と混ぜるといい。

補則 文章ルールについて

3点リーダやダッシュは偶数個にするとか「!」や「?」の後にはスペースを空けるとかそういうルールのことだ。
これらは大概出版の際のルールであり、文法とは関係がない。
バカらしいことではあるが、特にこだわりが無ければ守った方がいい。なぜなら、出版のルール、というのもまた、読みやすさを重視して設けられたものだからである。

ただし、書く媒体によって使い分けることは大事だ。
ゲームシナリオと小説と音声作品の台本とで全然違うのでその媒体に合った書き方を覚えると読みやすくなるし、どうすると読みにくいかがわかる。
仕事で受ける場合は文字数とか書式とかちゃんと確認しような。

ひらいた方が読みやすい漢字

ひらく、というのはひらがなに直すという意味である。
「可成り、為に、様に、然るに、訳にも、事に」等、漢字は存在するが他の読み方があったり、頻出したりする単語はひらがなで書いた方が読みやすい。一般の書籍や新聞などを見て、どういった漢字がひらがなに直されているか、を意識しよう。

いや、長いな

思っていた以上に長くなりそうなので第一回目はここまで。
もし、この事柄について教えて欲しいというのがあれば記事のコメントかTwitterのDMか質問箱までくれ。

文章の校正も出来るので気軽に相談してね。3000字とか超えると金取るけど流石に。

もしこの記事が面白かった、もっとみたいからはよ書け。
そういう人は以下からご支援をお願いします。
追加の文章とかはないので注意。

記事一覧



第2回 銀河一わかりやすくするための文章講座~応用編~

第3回 銀河一わかりやすくするための文章講座~語彙編~

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【先行体験版】白峰エリカの淫靡な遊戯

8月9月更新無くてすみません。こっちを更新する気がなかったのでしてませんでした。


前作で登場した


せーらママが主役の小説書いてました。今年中には出せたらいいなと思ってます。
大体本文は完成して、プラスで1本何か書こうかなーと思ってます。内容は未定なので、今月中にお題箱とかで募集して、その中から良さそうなの選んで自分が書きたいのと合わせてアンケートで決めようかなーとか考えてます。
後日談的なモノを短めに書こうかなって思ってます。お題箱でシチュ募集とかは別の機会にします。ごめんね♡

というわけで、新作小説「白峰エリカの淫靡な遊戯」の先行体験版です。

来月くらいにはpixivとここで無料公開する予定です。
でもお金がないのでお金ください。くれると功徳を積めますよ。

内容としては最後のお遊び、にて登場した教師の調教って感じです。
足コキとパイズリがあります。
この後はせーらの連れてきたショタを食べちゃう感じの話になります。

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次に出すせーらママの小説の先行体験版です。

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ここまで読んでよかった、抜けた、ってなったら追加課金して欲しいな♡ 中はなにもないよ♡

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貢ぎマゾに堕ちた後の話

この間の記事の続きです♡

貢ぎマゾのことを教えてもらうという名目で、誘いに乗ってきたあはとという可哀そうなマゾを弄び、貢がせてあげてもいいよ、などと貢ぎマゾの心を見透かした言葉で自分の貢ぎ奴○にしてしまった小説家色羽泪。
色羽泪はあはととのログを流用してSSを発表しました。
あはとがどんな反応をするか、楽しみにしています。

今月29日にキルタイムコミュニケーションから貢ぎマゾの小説作品が発売します!
メロンブックス特典もあるので、そちらもよろしくお願いしますね♡

※ここから先は有料コンテンツです!
ただし、pixivチャットストーリーに同じお話を掲載しています。
なので、お金を支払ってこの先のお話を読みたい人、またはこのお話にお金を払いたいと思った人は、有料プランに加入お願いします♡
貢ぎマゾの疑似体験、味わってみたい人だけお願いしますね♡

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貢ぎマゾにならないように、このお話で対策しておこうね♡

貢ぎマゾの対策

この物語は実際の出来事とは一切関係ありません。

最近貢ぎマゾという作品が流行っていてとても危険なので、このチャット風の物語を書いて注意喚起しようと思います。
これを読んで、貢がせ嬢がどんな風にマゾに貢がせるか知って、対策しましょうね♡
という記事です。くれぐれも、これを読んで貢ぎコースなんかに入っちゃダメですよ♡

ちょっぴりMを自覚しているとある男性(あはと)がマゾ向け小説を書いている作家(色羽泪(いろは るい))相手に貢ぎ行為をしたいと持ち掛けました。
それに対し、色羽は貢ぎは困るけれど、貢ぎマゾについて興味があるので、取材したいという返事を伝えます。ですがそれは色羽の仕掛けた罠で……というお話です。
 
Cienでは途中、何段階かに分けて疑似貢ぎ行為を体験できる形式にしています。
Pixivにて全文無料でお読みいただけますので、ストレスなく読みたい方はそちらへどうぞ。ですがもし貢ぎ行為を体験してみたい、または貢ぎの誘惑に耐えてみたい、という方がおられましたら、このまま読み進めてくださいね♡
 
チャットストーリーっていうよりDMに近い形式のものがあったのでそちらでも公開しています。多分一番読みやすいです。
ここ

第一回目

あはと

こんばんは。
この前██████にて貢ぎたいと言った者です。
やはり色羽泪さんのお力になれるならとDMさせて頂きました。
遅れてしまいすみません。よろしくお願いします。

色羽泪

こんばんは。

私も結構その界隈のこととか実際にそうしたいって思う人の心境をある程度確認しておきたかったのでありがたいです。

実は今、貢ぎ要素のある小説を書いていまして、あはとさんのお話がその参考にならないかなと考えています。

お時間のある時にまとめてお話ししたいと思っているのですが、今は大丈夫でしょうか?

あはと

あ、はい大丈夫です!
微力ながら頑張ります!

色羽泪

ありがとうございます。じゃあ質問させてもらいます。

最初に聞いてみたいんですけど、貢ぎ行為の経験ってあるんでしょうか?
ネット上の成りチャの延長みたいなのでも、リアルなものでも結構です。

リアルはないですが、ツイッター上なら多少あります。
成りチャですね。

あ、でも私は何かしら片寄った考えかもしれないのであまり重視しない方向でお願いしますね。

色羽泪

どういう経緯でそういうアカウントを見つけたんでしょう。
私がそういった界隈を初めて見つけたのは連れオナとかM系の裏アカウントから流れてきたRTだったんですが。

あはと

あまり覚えてないのですが…おそらく貢ぎ系の小説なんかを読んで何となく検索したんだと思います。それで成りチャや貢がせ系のアカウントに辿り着いたんだと思います。

色羽泪

なるほど。では、なぜ自分も貢ぎしようと思ったんでしょう?

あはと

最初はそんなアカウントがあること事態に興奮してしまって、貢ぎたいというよりもお話したいという欲求が強かったと思います。

興奮状態でDMを送って既読が着くだけでドキドキしてました。といってもその時から一年もたってないです。

それでお話しして、やっぱり相手もエッチなことを言ってくるんです。

そんな経験は今まで無かったので、一時間もしない内に気づいたらコンビニに向かって██████ギフト券を買うために家を出て歩いてました。

色羽泪

アマゾンギフト券を買ってくるように、命令されたんですか? 
それとも、お願いされたんですか?

あはと

お話しがしたかったので、貢がない前提で、他愛もない質問を最初にぶつけました。
本当にお貢ぎする人なんているんですか?みたいな感じで。そしたら

「興味あるの?♥️」

といった風なハートマーク着きの返信が来て(その時凄くドキドキしてます)
なんとなく濁そうとしたら

「でも今あそこ大きくなってるよね?」

「気持ちよくなれるからお貢ぎしてみなよ。いかせてあげる」

という流れだったと思います。
ずっと興奮しっぱなしで……思考力も低下してました。

色羽泪

提案風なのいいですね。

あはと

そうですね笑

当時のことを思い出してきました。
なんとなく逃げようと抵抗もした気がしますが、
「今しないと気持ちよくなれないよ?」と引き留められました。

色羽泪

君さえよければ、貢がせてあげるよ♡ っていう態度ってかなり見下されてる感じしますけど、どう思いました?

あはと

興奮が先にたってしまって、相手が自分より上の存在だと無意識に受け入れていました。
話し方からそういう風に誘導されてたのかもしれません。
私としてはお話しできるだけで興奮している→お話できて嬉しい→お話しして頂いているって思ってしまっていました。
明らかに下に見られること事態に初めてで心の中で興奮していたのかもしれません。

色羽泪

貢ぐときって、相手の方が上だって思ってしまって貢ぐということですね。
自分よりも、圧倒的に上位の存在とお話させてもらっているだけで嬉しい、と。

では、貢ぐという行為に関してはどういう風に捉えているのでしょうか?

自分より上の人に搾取されている、なのか、それともお金を受け取っていただいているという感じでしょうか。

あはと

ちょっとおかしな返答になってしまうのですが、
『搾取された上で受け取って頂いている』かなと選択肢を見て考えて思いました。
相手がしているのは『搾取』なのですが、私としてはそのエッチな言葉などにどうしても興奮してしまって逆らえなくて受け取って欲しくなる、という状態に無理やりさせられている。という感じです。

受け取って頂きたいという気持ちが強いのですが、そもそもその感情にさせられている、みたいな……。

色羽泪

相手に性的興奮を操作されている、支配されているという状態で、金銭的価値のある何かを差し出すというシチュエーションに興奮しているんですね。

では、あはとさんにとって金銭、お金、というのは何だと考えてますか?

経済的にはサービスや物品の対価であり、信用を担保する装置であり、歴史的には資産のやりとりを簡便にするための知恵でありますが、他にもその人の持つ価値の指標であったり、労働という行為によって人生を切り売りして得たモノという側面から見れば、人生の一部と捉えることもできますが。

あはと

大切なものなのは間違いないです。そもそも私はあまりお金を使わず貯めておく方で散財なんかもあまりしたことがなかったのです。

ですが、興奮状態で思考力が低下していたのもあると思いますが、大切なものだからこそ、たった数回のDMでそれを奪おうとする相手、または相手の考え方そのものに――言ってみればその悪意が魅力的に思えてしまうんです。

それこそ要求される金額が大きければ大きいほど相手は自分に害意があってそれに性欲を利用されているという状況が余計に興奮させられます。負のスパイラルですね。

……すみません。解答になっていませんよね?

色羽泪

上述の問いに関する回答は漠然と大切なもの、という感じですね。

ということは、相手の要求が不当なものであり、それに従うということは本来あってはならないと感じている、ということですね。そういった悪意や害意に服従してしまう、負けてしまうということでより興奮してしまうんですね。

あはと

はい、その通りです。

色羽泪

あ、一つ関係の無い質問なんですが……今、勃起していますか?

思い出してこういう風に話させられるのも興奮するんじゃないかって思ったんですが……いかがでしょうか。


あはと

……してます。
というか、その質問事態がやばいです。

色羽泪

可愛いですね♡

っていう風に言われると、ドキドキしちゃいますよね。

おちんちん、触りたかったら触ってもいいですよ。お話続けられる程度にですけど♡

あはと

えー……不意打ち過ぎてダメージが……
ああ……さすが色羽泪さんです……。
質問には頑張って答えますから……触らせていただきます……。

色羽泪

で、今までのことを踏まえて、私に貢ぎたいっていう風に言ってきたっていうことは、私のこと上に見ていて、下に見られたくって、言葉だけで操られて、興奮させられて、自分の大切なお金をダメなのに奪われたい、って思ってしまったんですね?

あはと

そ、そうです…。
な、なんだろう。自分で言ったことが全て裏目に出たような感覚です。

色羽泪

でも、こんな風に質問されて、自分の心を覗かれてるみたいなのも興奮しちゃうんじゃないですか?

あはと

はい……。あと、小説のための質問だと思ってたのに、っていう騙されたような気持ちも興奮材料だと思いました…。

色羽泪

それは申し訳ない。小説のための、っていうのは本当ですよ。でも、あはとさんがしっかり答えてくれるから、少し追い詰めてみたくなっちゃって♡

まあ、こんな風に、対話しているだけで、興奮するのっておかしなことではないんですよ。

文字にしても言葉にしても表に出してしまうとそれを自分で見たり、聞いたりして自己暗示に陥っちゃうんですよね。自分は貢ぎたいんだ、お金を搾り取られて興奮しちゃうマゾなんだって自分で自分を調教しちゃうんです。

あはと

なるほど。自分を調教っていう発想は今まで無かったんですけど確かにしっくり来ますね。


色羽泪

だから、██████の回答でも性的嗜好をもっと強くしてしまいそうだから、ちょっとよくないかなって答えたんです。

あはと

そうだったんですね。
で、でもそのコメントで余計に色羽さんとお話ししたくなってしまいました。

色羽泪

ダメかもしれないって思ってるのに、もっと話したくなっちゃうなんて、ほんとにマゾなんですね♡

こんな風に話してると、私も貢がせてあげたくなっちゃいますし♡

私の倫理観的にやらないようにしたいのですが、あはとさん可愛いので♡


### あはと

前から思ってましたが、色羽さんはハートマークの使い方が悪質です!
作家さんなので読者の思考は熟知してらっしゃる上に、成りチャの技術みたいなのを駆使するのが上手すぎます!
ちょ、ちょっと反則だと思います!

いや作家さんだから読者の思考を熟知っていうのはちょっと違いますか。そこは色羽さん個人の能力ですよね……。

色羽泪

ありがとうございます。確かにいつもそういう文章書いているからかもしれませんね。こうしてあげたらマゾの人って悦ぶんじゃないかな、って何となくわかるので。

だから、こういう風に、こういうことを思ってますよね? って心理的に誘導して、おちんちん扱かせちゃったりすると、よくないなーとはおもってるんですよねぇ……完全に性的嗜好押し付けちゃって、そういう風にされるの気持ちいいって心に刻み込んじゃいかねませんから……♡

そういうのって、「洗脳♡」っていうんですよ♡

あはと

あ……あ……。

色羽泪

こういう風に言われると、やっぱりおちんちんに刺さっちゃうんじゃないですか?
洗脳って、ちょっと怖いけど、妖しくて、魅力的な響きですもんね♡


あはと

刺さりまくってます…!
あと最初のよくないなーなどの部分も…!
小説家さんの本気を垣間見た気分です…。

……あの、……私が色羽さんに貢いだら受け取って頂けるんですか……?



※この続きは100円貢ぎコースに加入したら読めますよ♡
でも、これも一種の貢ぎ行為だから……一度味わっちゃうと戻れなくなるかもしれませんね♡
でも、たった100円だから……この後のヌキどころ見るだけだから……pixivにいくのが面倒だから……お貢ぎしちゃっても、仕方ないかもね……♡

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