【ラヴ・コラプション】番外編 過去①【先行公開】
番外編 過去①
※閲覧注意※
※女の子が可哀そうな目に遭うのが苦手な人は見ないことをおすすめします※
※読まなくても、本編の話は十分に分かるようになってます※
男なんて、みんなチョロい。
ちょっと舐めてやったらすぐにイく。
胸で挟んだら大人しくなる。
マンコに入れさせたら満足する。
性欲さえ吐き出させれば、もう怖くて痛い思いなんてしなくていい。
初めて男が下らない生き物だと思ったのは小学生のころだった。背が小さく力も弱かったわたしは、クラスの男子からの性的な悪戯の格好の餌食だった。わざわざ誰も来ない神社の境内までわたしを引っ張って、寄ってたかって恥ずかしい目に遭わせてきた。
中学のころもそうだ。淫乱だのビッチだのとあらぬ噂を立てられて、校舎の至るところに呼び出されては男どもの性欲解消の道具にされた。最初はもちろん反抗したが、言うことを聞かなければ首を絞められ、嘔吐するまで胎を殴られるのですぐに諦めた。
高校に入ってからはもはや言うまでもない。連日連夜犯し続けられ、膣に精液が入っていないときなど無かった。当然避妊もしていないため身籠ってしまい、堕胎のために相談に行った医者には胸をジロジロ見られながら「自己防衛が足りないんじゃないの?」と言われた。
親なんかいない。母親は私が物心つく前に出ていった。わたしの家に住んでいるのは、わたしとわたしのことを毎晩生体オナホとして扱う醜い男だけだ。
このままでは死んでしまう。そう思って勇気を出して相談に行った警察では、男性の警察官に親身に話を聞いてもらえた。よかった、私のことを助けてくれる男性もいるんだと思った。「夜遅いだろ?家までパトカーで送るよ」と言われ乗せられた車内でレ○プされた。
犯されて気絶するまで殴られたあと、山のふもとの細い車道に捨てられた。住んでいたのが田舎だったので、わたしのことは近隣の住民の誰もが知っていた。わたしがここで精液塗れの痣だらけで死んでいても、「まぁ、遅かれ早かれこうなると思ってたよ」と言われ何事も無かったかのように“処理”されるだろう。
冷たいアスファルトは、まるでふわふわのベッドのように寝心地がよかった。
もう誰とも会わず、このままずっと、美しい夜空を見上げていたい。
目を閉じると、意識がすーっと頭のほうに吸い寄せられ、人生で一番安らかな眠りに就いた。