【無人島】システム面の改良を進めています
こんにちは、やさにきです。最近はゲームを作ってばかりで実際に遊ぶ機会がなかったのですが、エルデンリングのDLCが来たのでがっつりやり込んでいました。今はもう一度影の地のボスたちと戦うべく、2周目の世界を旅しています。
さて、前回のご報告に続いて今回もシステム関連のお話を中心にさせていただきます。それ以外にも、この半月の間に起きた出来事についてもお話ししようと思います。長い記事になりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
システムの改良
アイテム・クラフト関連
前回のご報告から継続してシステム面の改良を続けています。ようやくアイテム管理やクラフトシステムが形になり、当初から想定していたプレイができるようになりました。
過去に一度ご紹介した設備のクラフトシステムを一部改良。素材を準備し、設備を作り、それを設備アイテム欄に収めるという一連の流れが完成しています。
普段ゲームをプレイしていると当たり前のように感じるシステムも、いざ自分で作ってみるとすごく時間がかかりますね。ただ動くだけでなく、動かしやすいシステムというのは優れた技術によって形作られているのだなと実感します。
ステータス関連
開発初期からずっといじり続けていたステータス画面もこれで完成にしたいです。レイアウトを変更し、新たにSVポイント(サバイバルポイント)というシステムを導入しました。
このSVポイントを消費することで、サバイバルに役立つ能力を伸ばすことができます。これはもうほぼまんまエルデンリングやSEKIROにおけるレベルアップ方式ですね。ゲームの自由度が高まる上に実装も比較的容易と一石二鳥だったので、このたび導入することにしました。
本作には主人公を含めて4名のキャラがいるので、「このキャラは料理レベルを成長させよう」というように得意分野を伸ばしてあげて、役割分担をするといったプレイングも可能です。
コンフィグ画面
昔は仕組みがまるでわからず、さわるのも恐ろしかったコンフィグ画面ですが、今はレイアウトから中身までかなり大きくいじれるようになりました。
今作はヒロイン3名にボイスがあるので、その音量設定の項目を増やしています。通常のボイスとBGVで再生の仕組みが異なるので、ついでにそれぞれ音量を変更できるようにしました。
「通常のボイスはいらないけどBGVは聴きたい」というようなニーズがどれくらいあるかわかりませんが、設定の自由度は向上したのではないかと。
このような感じで、システム面がかなり充実してまいりました。シナリオにはまだあまり手をつけられていないのですが、序盤のイベントを調整しつつ少し通しプレイができるようにゲームを整形しているところです。
▲序盤の必須イベントである水場の発見
まだ皆様に遊んでいただけるレベルには達していないため、もうしばらくお時間をいただくことになりそうですが、引き続きがんばります。
HDD、逝く。
経緯
ここからは進捗とは少し違うお話をさせていただこうと思います。最初の話題ですが、端的に申しますと PC内蔵のHDDが壊れました。
事の始まりはHDDに保存している画像ファイルを編集ソフト上で開こうとしたときでした。画像がなかなか開かれず、ソフトが応答なしの状態になってフリーズするという事態に陥ります。
再起動をかけても不具合が解消する様子はなく、危険を感じてHDDに保存されているデータの移動やコピーをしようとしても動作が猛烈に遅く、バックアップを取ることができません。ブラウザは普通に動いたので一部オンラインストレージに逃がしましたが、容量が大きい音声ファイルなどはやはりアップロードが止まってしまい、すべてを救出することはできませんでした。
この時点ではHDDの不具合だとわかってはいなかったのですが、後日業者を呼んで見てもらったところ、HDDが壊れかけているとの診断が。HDDを取り除いてSSDのみにしたところ、元通り動くようになり、このように記事の更新も問題なくできています。
原因
はっきりした原因は不明ですが、業者さんが推測した原因の中に心当たりがひとつありました。
HDDに保存した画像ファイルを直接編集し続けたことで負荷がかかり続け、劣化が早まったのではないか。
……やってました。HDDに保存したクリスタの画像ファイルを何ヶ月もぶっ通しで、いえ、それ以前に『おとなり2』の頃からずっと編集し続けていました。
聞くところによると、イラストレーターさんの間では稀に起こる現象のようです。それが原因でほぼ間違いないだろうと。ですが、まさかそれで購入から約2年半という早さで息を引き取ることになろうとは……。
現在
データの状況ですが、イラスト関連のファイルは外付けSSDにバックアップを取っていたのでほぼ無事です。システムに関するファイルも内蔵SSD上で編集していたので無事でした。
バックアップを取っておらず、一部救出できなかった音声ファイルもキャストさんの手元に残っていたため、事なきを得ました。手元になかったときのことを考えると今でも冷や汗が出ます。
不幸な事故でしたが、幸いゲーム制作に及ぶ影響はほぼありません。一応HDDを業者に渡して復旧のための見積もりを取ってもらっていますが、おそらく30万円くらいはかかるだろうと言われました。さすがにポンと出せる額ではなく、重要なデータはほぼ手元にあるので、無理に復旧させる必要はないかなと考えています。
しかし、これまで溜め込んできた背景CGなどのフリー素材はすべて消し飛んだので、ちまちま再DLしながら作業しています。
「データが消し飛んだ」とか「ツクールが落ちて今日1日の作業が消えた」といった話はこれまでたくさん耳にしてきました。そうした声を聞くたび気をつけようと思ってはいたものの、どこか対岸の火事という意識があったように思います。
地震なんかと一緒で、データ消失はある日突然なんの前触れもなくやって来る。日々の備えが何より大事。
そのことを肝に銘じて今後作業を進めてまいります。同業の方々はもちろん、大量のデータを扱うお仕事をされている方はくれぐれもお気をつけください。
当サークル全作品1万DL突破のお礼、そしてお詫び
先日、パブリッシャーにローカライズをお願いしていた『エルフと暮せば』をDLsite上でリリースいたしました。主要クレカが使用停止される中、想像以上の海外ユーザー様にご購入いただいており、非常に驚いています。
ローカライズ記念として日本語版も50%OFFセールを開始しております。おかげ様でおよそ10日で1000DLを記録し、累計1万DLを突破。これでついに当サークルの過去作すべてが1万DLを突破いたしました。拙作をご購入いただいた皆様に深く御礼申し上げます。
ただ、ローカライズ版の出来は決していいものとは言えず、現在も「魔法薬や料理の制作が上手くいかない」といった深刻な不具合を多数抱えています。ユーザーの皆様にご迷惑をおかけしておりますこと、この場を借りてお詫びいたします。
ご報告いただいている不具合のほとんどはパブリッシャーの仕事が杜撰だから生じたわけではなく、『エルフ』がローカライズをまったく想定した作りになっていないために発生したものです。
2021年当時はまさか自分の作品が海外のパブリッシャーのもとでローカライズされるなんて夢にも思っていなかったため、ゲームのフラグ管理に日本語を使うという愚行を平気でやっています。
イベントのフラグになっている要素は本来、翻訳の必要がない数字や英語で管理すべきです。そこを日本語にしてしまっているために、翻訳の際のわずかな表記揺れやスペルミスによってゲームがあっという間に崩壊するという大変不安定な構造になっています。
そうした反省点を踏まえ、現在開発中の『無人島社員旅行記』はイチからローカライズを前提とした制作を進めています。『エルフ』のようなローカライズに伴う不具合はほぼ発生しない作りになっておりますので、海外ユーザーの皆様はどうかご安心ください。
なお、本作はすでにパブリッシャーとの専属契約を済ませており、海外版のタイトルなども決定しています。殊に英語版は少し意訳を混ぜたウィットに富んだタイトルになっているので、ご期待いただければ幸いです。
引き続き当サークルでは性癖面においてニッチを極めつつも、幅広いユーザーの皆様に楽しんでいただけるゲームづくりに尽力してまいりますので、応援よろしくお願いいたします。
といったところで、長くなりましたが今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。下記の「★」ボタンかツイートボタンのクリック、コメント等で反応いただけますと、励みになります。
それでは、次回もよろしくお願い致します。