『おとなり2』追加アプデに関する続報
『おとなり２』の追加アップデートの実装時期に関して、緊急で続報の記事を書かせていただいております。本日19時に公開した追加アプデに関する記事は、古い情報を見た方の混乱を避けるため、非公開とさせていただきました。
件の記事を見ていない方に、内容を要約してお伝えします。
現在開発を進めている『おとなり2』の追加アプデ第１弾は、当初４月中に実装する予定でした。現在、Steamでのローカライズを進めていただいているパブリッシャーにそのことをお伝えしたところ、「Steamのリリース時期を遅らせるので、Steam版は追加アプデの内容をすべて反映した形でリリースしたい」という要望をいただきました。
さらにもうひとつ、主に海賊版流布の防止を理由に「DLsiteにおける追加アプデの実装を遅らせ、Steam版でのリリースを最速にしてほしい」という提案を受けます。
これを受諾し、Steam版を夏頃にリリース。そこから３ヶ月遅れてDLsite版に追加アプデの内容を反映させるという形で交渉が成立。その内容を本日、Ci-enの記事にてユーザーの皆様に告知致しました。
以上が大まかな記事の流れです。この決定について、「DLsiteユーザー軽視ではないか」といった声を多数いただきました。ご意見をいただいた皆様、そして、温かい言葉をかけてくださった皆様に厚く御礼申し上げると共に、私の浅慮な判断によって多くの方にご不快な思いをさせてしまったこと、ご心配をおかけしてしまったことを深くお詫び致します。
「金に目がくらんだ」というご批判も数多くいただきました。そう思われるのも無理のない、アップデートを心待ちにされている方々の心情を蔑ろにした軽率な判断だったと猛省しています。
こうしたご批判を受けながら売上の向上を優先するつもりは毛頭ございません。そもそも私にそんな強固なメンタルはありませんし、『おとなり2』で皆様に買い支えていただいたおかげで、生活費・開発費共に潤沢です。零細ライターに過ぎなかった私には勿体ないほど恵まれた環境で開発に力を注ぐことができています。
にもかかわらず、今回の判断に至ってしまったことは完全に皆様の心情を軽視してしまっていたことが原因です。
Steamを先行リリースにすることで海賊版の流布をなるべく抑え、売上を最大化したいという先方の都合は個人的に理解できます。しかし、それは実際にゲームをプレイする方々のお気持ちを無碍にしてまで優先すべきことではありませんでした。すべては私の至らなさが原因です。大変申し訳ありませんでした。
皆様からいただいたご意見を踏まえ、再度パブリッシャーの担当者に交渉を試みました。結果、『おとなり2』の追加アプデは当初の想定通り4月に第１弾をDLsiteで実装することで妥結しました。
Steam版は事前にお伝えしている通り夏頃にリリースし、追加アプデの内容をすべて反映した形でお届けします。おそらく追加アプデ第２弾「フリープレイモード」はその直前、もしくは同じタイミングでDLsite版に実装されることになると思います。
さらに、実は並行して「次回以降の新作もSteam優先、あるいはDLsiteとの同時リリースにしてもらえないか」という話をだいぶ前から受けていたのですが、これを機にきっぱりお断りしました。
同時リリースであればそこまで問題はないように思われますが、テキストの内容を開発最終盤までいじる私の開発スタイルを考慮すると、
「テキストが完成して先方に共有」
↓
「パブリッシャー様のもとで翻訳」
↓
「ゲームに実装」
という過程を開発の最終盤に行なった場合、すべての翻訳と実装作業が完了するまで数ヶ月の時間を要します。
すでに日本語版が完成しているにもかかわらず、ローカライズの都合でリリースを数ヶ月遅らせざるを得ないということになっては本末転倒なので、同時リリースについてもお断りさせていただきました。
以上のような経緯で、サークルやさにきの作品は今後もDLsite最速でお届けすることが正式に決定しました。多くの方にご心配をおかけしてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。
今回の件で真剣に渉外担当を雇用すべきではないかと考えてしまうくらい、こういったことに無知な私です。黙々とゲームを作り続けるだけならいいのですが、宣伝や渉外といった業務を一手に担うのは、私のように無学な人間にはかなりの負担となっています。
そのため、また今回のように周りが見えなくなり、浅慮な判断をしてしまうことがあるかもしれません。なるべくそうしないように努めてまいりますが、もしまた繰り返すことがあればそのときは叱っていただけたら幸いでございます。
こんな私ではございますが、これからもご支援・ご声援、ご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。改めて、このたびはお騒がせしてしまい、大変申し訳ございませんでした。