柱前堂 2020/10/19 19:52

ブレストスムーザーで逆転

アイがべっとりと愛液の絡んだ指を見せつけてくる。それは私から絞り取ったもので、三連続絶頂というピンチを表していた。

「ほらぁ、威勢が良かったのは最初だけ? ちょっとは反撃してくれなきゃつまらないじゃない。……まあいいわ、それなら勝手に楽しませてもらうから。次は……こっち!」

ロープに背を預けてぐったりとうなだれる私の前に腰を落としたアイ。狙うのは、痛々しいほどに勃起した乳首。舌で苛め抜いてやろうと顔を近付ける。

「んもがっ!?」

瞬間、私の両腕に力が戻る。懐に入ったアイの頭を抱え、自分の胸に押し付ける。突然視界を奪われたアイは暴れるが、そんな雑な動きで私の谷間から逃れられはしない。

「んあっ……く、無駄、よ……。諦めて、落ちなさい……!」

アイは振りほどこうにも、どこに手をかければいいかすら分からない。対して私は、両腕の力を全て使ってアイを拘束できる。

力ずくでは勝ち目がないことを悟ったアイは、正面突破をはかる。私を感じさせ、脱力したところを振りほどく。とはいえ、視界を乳房に塞がれた状態では、私を何度もイカせた指技は使えない。今触っている胸を、口で攻めるしかない。

それこそが、この技の最終段階。私は身体を捻り、頭に回した腕を加減し、胸を振って締め付けの形を変える。開いた口を弾力のある乳房で塞ぎ、完全に呼吸を奪う。

「んぐぐぅう……っ、んむ、う……」
「あふぅ……ぅうっ、あっ、ぐ、この……っ!」

窒息の危険が目前に迫っていることを本能的に感じたアイは、私の胸元で暴れ回る。さんざんイカされて敏感になっているおっぱいをもみくちゃにされ、背筋に甘い痺れが走る。だけどここが最後のチャンス。身を捩って快感を逃がしながら、腕に力を籠め直して私の胸に押さえつける。

やがて、アイの抵抗が止んだ。私の胸元に抱かれたアイは、胎児みたいにぎゅっと体を硬ばらせる。偶然に掴まれた腕が握り込まれ、叫び出しそうな痛みを歯を食いしばって耐える。

その硬直もすぐに終わった。だらりと垂れた腕が私の膝に落ちる。挟んだ顔に押し揉まれていた胸には、今は温かい液体の感触だけ。そっと後頭部の拘束を解くと、アイの頭はずるりと私の体を滑り落ちた。

ロープ際を抜け出して引っくり返せば、アイは白目を剥いて失神していた。私を嘲り、そして何度となくイカせた舌は、打ち上げられたイルカみたいにだらりと飛び出していた。

まともな格闘技ならばこれで終わるんだろうけど、ここはどちらかがイき果てるまで降りられないバトルファックのリング。抵抗できないカラダを、徹底的に犯し尽してやる。

「試合中に寝ちゃうなんて、つれないのね。まあいいわ、勝手に楽しませてもらうから」

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