柱前堂 2020/10/23 21:43

ふたなりバトルファック敗北寸前

『さあここでインターバルです。ここまで慎重に試合を進めてきた中里選手ですが第5ラウンド中盤、アイーダ選手の挿入を許してしまいました。果敢に迎え撃ち2度の射精を奪ったものの、正常位での激しい腰振りに滅多打ちにされ4度の絶頂を奪われました。厳しい展開ですがなんとかインターバルまで凌ぎました中里、ここからどれほど回復し、反撃に繋げられるか。第6ラウンドも目が離せません』

陰茎を抜かれても、中里 愛はリングに転がったまま息を荒げていた。全身を緊張させ腰を浮かせると、弛緩した膣口からどろりと精液がこぼれ落ちた。気怠さに弛緩する体をマットに預けて呼吸を整え、ようやく立ち上がる頃には5分間のインターバルは半分を終えていた。

セコンドに肩を借りて自コーナーへ向かう中里の後には、黒いマットの上に点々と白い跡が残る。2度の射精を奪ったといえば聞こえはいいが、それはとりもなおさず中出しされたということでもある。世界ランカーの特濃精液は、一度力を籠めた程度で出し切れるものではない。中里の中になおも残った精液が、歩くたびにぼとぼとと落ちていく。

太ももを流れ落ちる感触、マットに落ちる水音、未だ熱を持ちどろりと動く膣内の塊。精液を意識するたび、それが注ぎ込まれた瞬間の刺激を思い出してしまう。ふたなりバトルファッカーとして日本を制覇した中里が味わったことのない、強烈な責め。自分が堕としてきた日本人選手達には、果たしてあれほどの絶頂をさせたことがあったか。

「あ、熱い……。熱いの……」

凛々しい横顔で知られる中里が、滅多に見られない蕩けきった姿を晒す。ともすれば快楽に流されそうになる意識を強いて、コーナーに辿り着き少しでも闘うための準備を考える。まずはこの精液を掻き出し、熱に浮かされた体を冷まさなければ。ようやくスツールへ辿り着いてアイーダ側のコーナーを振り返る。

スツールに陣取ったアイーダは、自ら男性器と女性器を慰めていた。彼女のセコンドは唇を奪い、胸を揉み上げる。インターバルが5分と長いバトルファックでは、勢いを弱めないため敢えて休まないというのは珍しくない戦略だ。とくに、次のラウンドで勝負を決めるつもりのときには。

「……愛。正直言って、次のラウンドを凌いで回復できたとしても、勝ち目は薄いわ」
「……うん」
「むしろ、アイーダが攻めてくる次のラウンドで返り討ちにする」
「そうだね、私もそれがいいと思う」

二人とも、逆転の可能性は万に一つもないと分かっている。世界の壁は想像以上に厚かった。こうなれば、せめて応援してくれるファンに恥じない闘いぶりを見せる。意味もなく防御に徹して試合を長引かせるなどもっての他だ。

「となれば、こっちも一度抜いておいた方がいいわね。暴発寸前だもの」
「うん、お願い。今のままじゃ、チャンスがあっても連続して攻められそうにない」

10分に渡る正常位の責めで、中里の体は蕩け切っていた。しかし、ふたなりペニスは放置されていたため射精には至らず、弾けそうなほどに昂っていた。セコンドが咥えると、柔らかい唇と舌が触れたか触れないかという程度の刺激で爆発し、その口腔へ日本王者の精液が溢れ返った。

「んむっ……ん、く、ん……ぷはぁっ。全く、毎度こんなに出してくれちゃって。相手する方の身にもなってよね」
「お世話かけます。でもその分、アイーダにブチ込んでやるから」

セコンドは口から垂れた精液を拭うと、中里ににっと笑いかけた。そうだ、これだけのペニスを持った女が負けるわけがない。ちょっと責められたって、クールダウンしてやればまた闘える。

日本人ふたなりバトルファッカーの世界初挑戦が凄惨な玉砕で終わるまで、あと15分。

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